新製品レポート
基本性能と使いやすさを高めた新型「MC-RS810」が登場

“集じん力10%UP”以上の進化を見た! パナソニックのロボット掃除機「ルーロ」新モデル


三角形状のロボット掃除機「ルーロ」の新モデル「MC-RS810」(市場想定価格15万円前後)が2018年10月中旬に登場。前モデルからの大きな進化点は集じん力が向上したことと低運転音になったこと、そして設定できることが増えた程度なのですが、パナソニックが開催したセミナーで実際に掃除している様子を見たところ、基本性能である集じん力がアップしたことはとても価値があることだと実感しました。そんな新モデルの詳細を紹介しましょう。

基本をおさらい! ルーロって、こんなロボット掃除機

一般的な掃除機ほどの吸引力はありませんが、まめに稼働させることで日々の掃除機がけの手間を減らしてくれるロボット掃除機。筆者のまわりでも、ロボット掃除機を使ってからは床のザラつきが激減したという評判をよく耳にします。ただ、壁際や隅にあるゴミの取り残しが多く、家具などにぶつかるのが気になるという声があるのも事実。そんなロボット掃除機の課題を解決する形状と機能を採用したのが「ルーロ」です。壁際や部屋の隅までブラシが届きやすい三角形状とされたルーロは、隅に到達すると左右に首を振って徹底的に隅ゴミを除去。また、自動モードでは壁際に沿って走行してから部屋の内部を掃除するようにプログラムされているので、おまかせ運転にしておいても隅や際の掃除がおろそかになることはありません。

ルーロは部屋の隅まで走行すると下の動画のように左右に首を振り、1度バックして再度コーナーの首振り掃除を行うという徹底ぶり!

このように壁際、隅の掃除をきちんと行えるのは形状のおかげだけではありません。ルーロは、障害物までの距離を検知する赤外線センサーのほか、赤外線センサーがとらえにくい透明なガラスや鏡なども広範囲で検出できる超音波センサー、約2cm以下の細い障害物も見つけることができるレーザーセンサーを搭載しており、この3種類のセンサーを組み合わせることで障害物の位置を把握。それぞれのセンサーが苦手とする部分を補うことで検知の精度を高め、家具や壁にぶつからずに際まで掃除ができるようになったのです。

障害物に赤外線を当て距離を計測する赤外線センサーと、音波を当てて跳ね返ってくる時間で距離を計算する超音波センサー、レーザーを照射し、その拡散光から位置と距離を算出するレーザーセンサーを搭載

赤外線センサーは脚が細い家具などは検知しにくいため、赤外線センサーだけで障害物を検知しているロボット掃除機の場合、家具にぶつかることが多くなります。ルーロは細い物も認識できるレーザーセンサーが装備されているので、細い物にもぶつからず、かつ、ギリギリまで近づいて掃除することが可能

<関連記事>センサーについて詳しく知りたい方は、前モデルの発表会レポートでチェック!

さらに、マッピング機能で自分の位置認識や間取りを記憶するほか、ハウスダスト発見センサーと組み合わせてゴミの多かった場所も記録してくれます。ゴミの多かった場所や掃除状況を確認するにはルーロと連携させたスマートフォン(アプリ)が必要ですが、アプリを使えば、記録した掃除データをもとにゴミが多い場所だけを掃除させることも可能。外出先からルーロを稼働させることもできるので、急な来客の際などに、汚れが多いところだけを急いでキレイにしてもらうというような効率的な掃除も行えます。

スマートフォンの専用アプリ(無料)では、ルーロが掃除した際の部屋のゴミの量を確認することもできます

スマートフォンの専用アプリ(無料)では、ルーロが掃除した際の部屋のゴミの量を確認することもできます

新型ルーロの進化点とは?

ここまで紹介した機能は前モデルでも搭載していましたが、新モデル「MC-RS810」はブラシを改良することで基本性能である集じん力が10%アップしました。くわえて、ギアの回転音やモーターの振動、ダストボックスへの流入音を抑える設計が施され、実際に人間に聞こえる運転音を2015年に発売された初代モデル(MC-RS1)より約30%カット。そして、在宅中にルーロを動かす人のために、メインブラシとサイドブラシの回転数、走行速度を下げてさらに低運転音で掃除する「音ひかえめ設定」も追加されました。

カラーが変わっただけで、パッと見た感じは前モデルと新モデルに違いはありません

カラーが変わっただけで、パッと見た感じは前モデルと新モデルに違いはありません

大きく異なるのは、本体中央にあるメインブラシ。見るからに、毛の量が違うことがわかります

大きく異なるのは、本体中央にあるメインブラシ。見るからに、毛の量が違うことがわかります

新モデルは、毛先がY字になったブラシ(白色の部分)が約3倍に増量。Y字ブラシは通常のブラシよりも床との接点が多く、ゴミをかき取りやすい特性があります。このブラシの量が増えたことで、床掃除の集じん性能が向上しました

さらに、起毛布が大きくなったことに気付かれたでしょうか?

さらに、起毛布が大きくなったことに気付かれたでしょうか?

起毛布は拭き掃除効果のために装備されているものですが、従来のサイズではサイドブラシが引っかかり、せっかく集めたゴミが若干ではありますが吸引口に上手に誘導できていなかったのだそう。新モデルでは、スムーズにゴミをかき集められるように起毛布を5mmから20mmに大きくしたといいます

改良点はわずかなように感じますが、実際に前モデルと新モデルで掃除してみると、ゴミの取り残しの差を確認することができました(下の動画参照)。

ブラシ量が増え、拭き掃除効果のある起毛布の面積も大きくなったおかげか、明らかに新モデルのほうがゴミの取り残しは少ない!

新モデルでもゴミは残っていると思われるかもしれませんが、他メーカーのロボット掃除機と比べると1回の走行でキレイになるレベルは段違い! 他メーカーのフラッグシップモデル2製品とルーロで、砂ゴミの掃除を行ったところ、下の写真のような結果になりました。

左端のレーンがルーロ、中央、右端は他メーカーのロボット掃除機で掃除した状態。やらせと思われるのではないかというくらいルーロの掃除後がキレイですが、この結果はガチ! こんなに差が出るのかと、正直驚きました

このような集じん性能を保持したまま、静かな運転音で掃除できる「音ひかえめ設定」も用意。走行速度やブラシの回転はゆっくりになりますが、運転時間を約2割長くすることで、集じん性能は落とさずに低運転音を実現しました

「音ひかえめ設定」はスマートフォンの専用アプリだけでなく、本体でも設定できます

「音ひかえめ設定」はスマートフォンの専用アプリだけでなく、本体でも設定できます

このほか、掃除する範囲を設定する「エリア指定」も進化。この設定は専用アプリで行うため、アプリがバージョンアップされることで追加される設定となります。ゆえに、前モデルでも新モデルと同じように設定が可能。

進化した「エリア指定」のポイントは、掃除してほしくない場所の指定が1か所から2か所に増えたこと。ルーロは、マッピング機能とセンサーにより間取りを記録できるので、侵入を阻止する装置をわざわざ設置しなくてもアプリ上で指定するだけで設定が完了します。

エリア指定が行えるのは専用アプリからのみ。ドラッグして範囲を調整できるので、指定は簡単です。たとえば、この写真のように掃除してほしくない範囲を指定すると……

黒いテープで囲った範囲(赤い部分)にルーロが侵入しなくなります。黒いテープはわかりやすくするために貼ってあるだけで、実際はテープがなくても侵入しません

下の動画は、掃除しないエリアを2か所設定した際のルーロの動き。間取りと指定された範囲を照らし合わせて、考えながら掃除している様子がうかがえます。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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