レビュー

隅に強い! パナソニック初のロボット掃除機「ルーロ」が予想以上にデキる!!

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円形のロボット掃除機が主流な中、パナソニックから満を持して誕生した「RULO(ルーロ)」は“三角形”。三角のロボット掃除機なんて、初めて! なんでも、円形では届きにくい部屋の角にしっかりアプローチするために生み出されたカタチなのだそう。たしかに、円と違って三角には頂点があるので、隅にもブラシが届きやすそうだ。しかし、その反面、本体の角が家具などにぶつかるなど走行面における問題はないのだろうか。実際に、自宅で「ルーロ」が“隅に強い”かを調べてみた。

「ルーロ」のボディは、丸みをおびている。これは、ただの三角形ではなく「ルーローの三角形」と呼ばれる、正三角形の各辺を膨らませた定幅図形が採用されているからだ。「ルーローの三角形」は、回転した時にも円のように径が変わらないのだとういう。だから、円形のロボット掃除機同様に回転しても壁などにぶつかることはない。

「ルーロ」のお掃除システムとは?

「ルーロ」のボディは、丸みをおびている。これは、ただの三角形ではなく「ルーローの三角形」と呼ばれる、正三角形の各辺を膨らませた定幅図形が採用されているからだ。「ルーローの三角形」は、回転した時にも円のように径が変わらないのだとういう。だから、円形のロボット掃除機同様に回転しても壁などにぶつかることはない。

三角ボディのサイズは、330(幅)×92(高さ)×325(奥行)mm

三角ボディのサイズは、330(幅)×92(高さ)×325(奥行)mm

ベッドやソファなど、家具の下に約10cmの空間があれば侵入して掃除してくれる

ベッドやソファなど、家具の下に約10cmの空間があれば侵入して掃除してくれる

一般的にロボット掃除機は、本体から飛び出たサイドブラシで周囲のゴミを引き寄せ、そのゴミを底面にある回転ブラシで集めながら吸引する。三角という形が特徴的な「ルーロ」だが、基本的な掃除システムは同じだ。しかし「ルーロ」には、これまでパナソニックがキャニスター型掃除機の開発で培った技術が搭載されている強みがある。キャニスター型(MC-BR30G)と同等の回転ブラシを採用することで、捕集力をUP。さらに、ロボット掃除機用に改良されたハウスダストセンサーで高い清掃精度を実現した。

ゴミを吸込口に集めるサイドブラシは、本体前面の左右に搭載されている。吸込口にかかるほど長いブラシとなっており、効率的に誘導

本体から出た部分を測定してみると、約6.7cmもあった

本体から出た部分を測定してみると、約6.7cmもあった

コーナーに置いてみたところ、写真右のようにブラシが隅にまで到達。実際の掃除の際にも、ここまで本体がくればコーナーのゴミも集じんできそうだ

サイドブラシは単純に回転しているだけでなく、パタパタと叩くような波打った動きをしている(下の動画参照)。このような動きは、筆者所有のロボット掃除機では見たことがない。

幅180mmの吸込口に装備されている回転ブラシは、同社キャニスター型掃除機にも搭載されているV字型となっている。ブラシの種類も、拭き掃除効果を発揮するもの1本、フローリングに働くもの2本、じゅうたん用3本の6本構成を同じく採用。絨毯の奥にあるゴミもしっかりかき出せるように、ブラシは進行方向とは逆に回転する

本体上部には、両サイドに排気口が用意されている(赤い囲み部分)。上向きに空気が出るようにすることで、床面のホコリを舞い上げないように配慮

センサーでコーナーを把握&効率的に掃除

隅をきっちり掃除するために、「ルーロ」は壁やコーナーをギリギリで走行する。そのために欠かせないのが、センサー。おまかせで稼働させるロボット掃除機は、センサーで家具へのぶつかりや落下を防ぐのが当たり前だ。「ルーロ」もこの点に関しては、同様。「ルーロ」がひと味違うのは、部屋の角や壁際を検知するために超音波センサーと赤外線センサーの2つを用いたところにある。「ルーロ」が備えるセンサーについて、紹介しておこう。

超音波センサー&赤外線センサー
超音波センサーと赤外線センサーの役割は、どちらも主に障害物などの検知。壁や家具を検出すると、スピードダウンして衝突ダメージを軽減してくれる。「ルーロ」は、この2つのセンサーを組み合わせることで隅を見つけられるようにした。壁際を走行中に本体側面にある赤外線センサー(赤い囲み)が壁との距離を計測すると同時に、前面に搭載された超音波センサー(青い囲み)が前方の壁を調べる。その時に“横と前に壁がある”と判断すると、隅であると認識。ギリギリの位置まで進み、首振りをすることで隅をしっかりと掃除する。

赤外線センサーは近づいた距離を正確に見ることができるが、光なのでガラスなどの透過するものの検知が苦手。いっぽう超音波センサーは、前面を幅広く計測できるが音を吸収する素材の検出が不得手だ。2つのセンサーを使うことで苦手な要素が減るため、高い検知が望める

壁際を走行し、前方の壁スレスレまで進行。首を左右に振って掃除した後は、少しバックして方向転換するのが「ルーロ」のコーナー掃除の基本スタイルだ。

壁にぶつかることがないギリギリのラインを走行しているので、ブラシがしっかりと隅にヒット!

壁にぶつかることがないギリギリのラインを走行しているので、ブラシがしっかりと隅にヒット!

壁際やコーナーにあるゴミにブラシが効果的に働くことがわかる

壁際やコーナーにあるゴミにブラシが効果的に働くことがわかる

センターにある赤外線センサーは、充電台の位置を把握する役割を果たす。掃除が終わった後やバッテリー残量がなくなりそうな時に、自動で戻って充電する。ちなみに、バッテリーが空の状態から満充電になるまでの所要時間は約3時間

落下防止センサー
ロボット掃除機の大半に搭載されている落下防止センサーも装備。本体底面に配置された5つのセンサーで、段差を検知する。

タイヤより前に3つの落下防止センサー

タイヤより前に3つの落下防止センサー

後ろに2つの落下防止センサーを装備

後ろに2つの落下防止センサーを装備

勢いよく進んでいるのでハラハラしていたが、床がなくなった位置でピタッとバックに切り替えて進行方向をチェンジ(上の動画参照)。なかなか利きがいい!

ハウスダスト発見センサー
汚れを検知する「ハウスダスト発見センサー」も搭載。約20μmの微細なゴミまで検出可能となっており、吸い込んだゴミの量にあわせてパワーや走行速度を変化させるほか、“汚れが多い”と判断すると同じ場所を2往復してていねいに掃除する。「超音波センサー&赤外線センサー」の所で紹介している動画は一度バックして2回同じ動作を繰り返しているが、これも“汚れが多い”と判断された結果だ。

ゴミが多いと赤色のランプが点灯

ゴミが多いと赤色のランプが点灯

ゴミが少ないと緑というようにランプの色でお知らせしてくれる

ゴミが少ないと緑というようにランプの色でお知らせしてくれる

3つの掃除モードを搭載
「ルーロ」には、「自動モード」「念入りモード」「スポットモード」といった3つの掃除モードが用意されている。自動モードは、まず最初に壁際を走行した後、部屋を縦横無尽に動くランダム走行に切り替わるというもの。最大1時間稼働するか、キレイになったと判断したら充電台に戻って掃除終了となる。基本的には自動モードの掃除で十分だが、もっとしっかり清掃したい場合には、念入りモードをチョイス。ハウスダスト発見センサーの感度が高まるため、入念な掃除ができる。スポットモードは、部屋の一部分だけを集中的に掃除したい時に役立つ。

「ルーロ」の自動モードでの動きを約5分間撮影してみたのが下の動画だ。壁際をグルリと走ってから、部屋の中心部へと移動。ランダム走行になってからも、何度も壁際やコーナーを掃除している。

続いて紹介するのは、掃除したい場所を中心に、円を描くように走行するのが「スポットモード」。スタート地点から直径約1.5mに到達すると、中心部に渦巻き状に掃除しながら戻る。

掃除モードは本体のフタを開けた所にあるボタンか、リモコンで選択

掃除モードは本体のフタを開けた所にあるボタンか、リモコンで選択

「予約」と「毎日」ボタンで、“○時間後に掃除を始める”や“毎日○時に掃除開始”を設定できる

「予約」と「毎日」ボタンで、“○時間後に掃除を始める”や“毎日○時に掃除開始”を設定できる

もちろん、リモコンの▲で手動で動かすことも可能

もちろん、リモコンの▲で手動で動かすことも可能

自動モードを選びたい時は、本体またはリモコンの「スタート」ボタンを押すだけでOK

自動モードを選びたい時は、本体またはリモコンの「スタート」ボタンを押すだけでOK

選択された掃除モードは、本体天面の黒いラインの部分に小さく表示されるのみ

選択された掃除モードは、本体天面の黒いラインの部分に小さく表示されるのみ

控えめな表示で、スタイリッシュ!

控えめな表示で、スタイリッシュ!

主な掃除モードは以上だが、もう1つ紹介しておきたい機能がある。「ルーロ」にはバーチャルウォールような稼働区域を制限する装置は付属されないが、掃除したいエリアを2か所まで指定することが可能。たとえば、ダイニングとキッチンを設定しておけば、そのエリアの掃除が実行される。ただし、掃除できる範囲が指定した位置から初期値で約1.8×約1.8mと決まっているので、広い部屋だと隅まで届かないことも。この掃除範囲は設定で約2.7×約2.7mに変更もできる。

エリアを指定する際には、リモコンの「1」「2」ボタンを利用する。掃除を始めてほしい場所まで▲ボタンで動かし、「1」「2」ボタンで登録しておくという事前準備が必要

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