レビュー
地味にめんどうな“あの工程”を自動化

発酵が終わったら自動で冷蔵! サンコー「ヨーグルト冷蔵庫」が便利

ヨーグルトメーカーを使ってヨーグルトを作る時、地味にめんどうなのが、できあがったヨーグルトを冷蔵庫に移す作業だ。そこで注目したのが、サンコー「ヨーグルト冷蔵庫」。発酵終了後、自動で庫内を冷蔵に切り替え、完成したヨーグルトを冷やしてくれるという。

「温度管理」だけでなく、「冷蔵庫への移動」まで自動化

ヨーグルトを手作りする際のポイントは大きく2つある。ひとつは、発酵温度を一定に保つこと。そしてもうひとつは、発酵後なるべく早く冷蔵庫に移して冷やすことだ。適切な温度管理を行わないと乳酸菌がうまく作用せず、発酵が進まないし、発酵後に長時間放置してしまうと、発酵の進みすぎで酸味が強くなってしまったり、暖かい季節だと傷みも心配になってくる。

発酵温度を一定に保つ工程に関しては、一般的なヨーグルトメーカーで事足りるが、「ヨーグルト冷蔵庫」の特徴は、発酵完了後の冷蔵まで “自動化”してくれることだ。電源を入れると、まずは内部の温度が約41〜45℃に調整されて材料を発酵し、8時間後に自動で「冷蔵・冷却モード」に切り替わって、できあがったヨーグルトが冷やされる仕組み。発酵後に容器を冷蔵庫に移す工程までおまかせできるので、電源を入れてしまえばあとはもう、おいしくいただくだけというわけだ。

本体サイズは約220(幅)×220(高さ)×200(奥行)mm、重さは約2,038g。サイズはわりとコンパクトだが、冷蔵機能が搭載されているため、一般的なヨーグルトメーカーの倍以上の重さがある

発酵温度と発酵時間が固定されているので、汎用性を求める人には物足りないかも

では早速、ヨーグルトを作ってみよう。使用法は一般的なヨーグルトメーカーと変わりはなく、市販のヨーグルトと牛乳を1:10の割合で混ぜ、付属の小分け「ヨーグルト冷蔵庫」容器に入れて本体にセットし、電源を入れるだけである。

調理容器は小分け容器が6個付属し、1個で約100ml、1度に計600mlのヨーグルトが作れる。ひとり暮らしの場合、毎朝1個ずつ食べるとして、およそ1週間に1度ヨーグルトを作ればいい計算になるが、複数人世帯の場合は、1度に調理できる量が少ないと感じるかもしれない。

また、「ヨーグルト冷蔵庫」は発酵温度が41〜45℃、発酵時間が8時間に固定されているので、この条件で調理できるヨーグルトにしか対応しない。そのため、「ケフィアヨーグルトや甘酒を作りたい」といった、汎用性を求める人には向かない。「とにかく手間なくプレーンヨーグルトを作って食べられる」という、割り切ったコンセプトの製品である。

1Lの牛乳パックごと発酵させるタイプのヨーグルトメーカーも人気だが、初めから小分けになっているほうが、食べる時の手間は少ない

調理前に、小分け容器と調理器具を煮沸消毒する

調理前に、小分け容器と調理器具を煮沸消毒する

今回用意したのは、成分無調整の「明治おいしい牛乳」と、「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」

今回用意したのは、成分無調整の「明治おいしい牛乳」と、「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」

500mlの牛乳にヨーグルトを50ml入れ、よく混ぜる

500mlの牛乳にヨーグルトを50ml入れ、よく混ぜる

小分け容器にヨーグルトを溶かした牛乳を注ぐ。発酵時には小分け容器上部に一定のスペースが必要となるので、満杯まで入れず、8割程度まで注ぐようにしよう

容器のフタを閉めて、本体にセット

容器のフタを閉めて、本体にセット

本体のフタを閉め、電源ボタンを押す。あとは発酵、冷蔵までおまかせだ

本体のフタを閉め、電源ボタンを押す。あとは発酵、冷蔵までおまかせだ

自動で冷蔵に切り替わるから、タイミングを気にせずヨーグルト作りができる

発酵完了後は自動で「冷却・冷蔵モード」に切り替わり、周囲の温度に合わせて2〜8℃の範囲で温度が自動調整される。電源を切るまで冷蔵状態が続くので、「朝起きる時間に発酵が終わるようにセットしたが、うっかり冷蔵庫に入れ忘れて外出してしまった」という失敗や、「帰宅時間に合わせて発酵が終わるようにしていたけど、急きょ残業で帰宅が遅くなってしまった」などという残念なアクシデントとも無縁。発酵終了時に必ずしも自宅にいる必要がなくなるので、時間の使い方が自由になるのだ。

ちなみに、冷却中の消費電力は45W。仮に10時間冷却を続けたとしても、1回にかかる電気代は6円程度だ。この気楽さを思えば、安すぎるというものである。とはいえ、取扱説明書によると、室温が30℃を超えると冷却機能が下がる恐れがあるとのこと。「冷却・冷蔵モード」に切り替わったら3時間を目安に本体から出し、その後は冷蔵庫で冷やすという使用法が推奨されている。

本体のフタを開け、できたてのヨーグルトとご対面。発酵が完了し、しっかり凝固しているのがわかる

本体のフタを開け、できたてのヨーグルトとご対面。発酵が完了し、しっかり凝固しているのがわかる

今回は、冷蔵モードで3時間ほど冷やし、食べてみた。仕上がりは酸味がほどよくクセのない、まさにプレーンなヨーグルトの味わいという印象だ。やややわらかめだが、気になるほどではなく、舌触りもよい。

過度な酸味もなく、スッキリとした味わいで食べやすい

過度な酸味もなく、スッキリとした味わいで食べやすい

試しに「明治プロビオヨーグルトR-1」と「明治プロビオヨーグルトLG21」を使って自家製ヨーグルトを作ってみたが、「明治プロビオヨーグルトR-1」で作った自家製ヨーグルトはやわらかめで酸味が強く、「明治プロビオヨーグルトLG21」で作ったものはほどよい酸味とコクがあった。可能な範囲で種菌となるヨーグルトを変えたり、豆乳を使ったりして、好みの味を探すのもおもしろい

電源を切るまで冷却状態が続くものの、夏場は室温を調整するか、完成後3時間を目安に冷蔵庫に移すことが推奨されている

まとめ

ヨーグルトメーカーがあれば、ヨーグルト作り自体は難しくないものの、発酵後なるべく早くヨーグルトを冷蔵庫に入れなければならないという工程は、言われてみればけっこうめんどうなのだ。そんな、ユーザーすら気づいていなかったかもしれない不満を解消したという点が、「ヨーグルト冷蔵庫」の素晴らしいところだ。付属の容器が小分け容器のみなので、牛乳パックをそのまま使用できる機種に比べると、準備にやや手間がかかることを除けば、それ以降は一般的なヨーグルトメーカーより手間が少ないので、「毎日ヨーグルトを食べる」という健康習慣も継続しやすいのではないだろうか。ただ欲を言えば、発酵温度と発酵時間を指定できると、より幅広い用途で楽しめると思う。

定価は7,980円(税込)と、発酵温度と発酵時間が固定されているヨーグルトメーカーとしてはやや高額とも思えるし、自動冷却機能が付いていることを思えば、お買い得と考えるべきかもしれない。ヨーグルトメーカーに何を求めているかによって、とらえ方が変わってくるところだろう。

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毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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