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部分洗いは“洗濯機と一体化した超音波洗浄機”で! アクア「Prette」の新感覚な洗濯が楽しい!!


超音波洗浄機を搭載した縦型全自動洗濯機「Prette(プレッテ)」をアクアが発表。洗濯機本体に装備されているので、洗濯機内で部分洗いが行えるのはもちろん、近年の流行である液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も完備されているため、洗剤を都度用意する必要もありません。画期的な新機能を備えたPretteの詳細をお伝えしましょう!

液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能搭載の縦型全自動洗濯機

Pretteの最大の特徴である超音波洗浄機能を説明する前に、この機能を使う際に欠かせない液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を見ておきましょう。近年トレンドとなっている機能ですが、主にドラム式洗濯乾燥機に搭載されることが多く、縦型で採用しているのはパナソニックと日立、アイリスオーヤマの3社のみ(2020年8月31日時点)。しかも、乾燥機能を搭載していないタイプとなると、日立「BW-X120」(洗濯・脱水容量12kg)とアイリスオーヤマ「KAW-100A/IAW-T1001」(洗濯・脱水容量10kg)のみという状況です。日立「BW-X120」の後継機「BW-X120F」(洗濯・脱水容量12kg)とスリムタイプの「BW-X100F」(洗濯・脱水容量10kg)が2020年9月中旬発売予定となっていますが、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を完備した縦型全自動洗濯機の選択肢はまだまだ多いとは言えません。そこに新たに加わるのが、今回発表されたアクア「Prette」。業界最大容量となる14kgから8kgまで5機種のラインアップが用意されています。

洗濯・脱水容量14kgの「AQW-GVX140J」(市場想定価格16万円前後)、12kgの「AQW-GVX120J」(市場想定価格15万円前後)、10kgの「AQW-GVX100J」(市場想定価格13万円前後)、9kgの「AQW-GVX90J」(市場想定価格12万円前後)、8kgの「AQW-GVX80J」(市場想定価格11万円前後)がラインアップ。2020年9月16日発売予定

洗剤・柔軟剤の自動投入機能とは、あらかじめ洗濯機内のタンクに液体洗剤や柔軟剤を入れておけば、洗濯する洗濯物の量に合わせて洗濯機が適量を投入してくれるというもの。いちいち計量する手間がなくなるだけでなく、適切な分量で洗え、ムダな洗剤の消費も抑えられるのがメリットです。細かい仕組みはメーカーにより異なる部分もありますが、洗剤を給水経路に押し出したところに水を混合し、洗濯槽に注入するのが一般的。洗剤や柔軟剤が通った経路は毎回キレイな水で洗い流し、詰まらないようにしているのも共通しています。Pretteはこれらに加え、洗剤と水をミキシングする際に空気も引き込み、水圧と空気により洗剤を泡立てるのがポイント。泡立ててから洗濯槽に注ぎ入れ、さらに、低水位からパルセーターを回転させることで、高濃度の洗剤液が洗濯物に素早く浸透するようにしています。

液体洗剤や柔軟剤を入れるタンクは、洗濯槽の両サイドに装備されています。青い矢印のほうが液体洗剤タンク(容量800ml)で、ピンクの矢印のほうが柔軟剤タンク(容量780ml)。どちらも詰め替え用パウチ1本分が入る容量となっています

液体洗剤と柔軟剤の自動投入量は、それぞれ「多め」と「少なめ」で設定可能。どちらか片方の自動投入をオフにすることもできます

補充する際は、タンクの投入口に直接注ぎ入れます

補充する際は、タンクの投入口に直接注ぎ入れます

Pretteに装備されている液体洗剤タンクと柔軟剤タンクは取り外すことができず、残量を確認できるのぞき窓もありません。残量を確認したい時は、タンクの投入にあるパーツを引き抜き、その穴から中をチェックしましょう

タンクに入れてある以外の液体洗剤や柔軟剤、そして粉末洗剤を使用することも可能。操作部で液体洗剤・柔軟剤自動投入をオフ(消灯した状態)にすればOKです

あとは、洗濯槽内にある投入部に液体洗剤や粉末洗剤、柔軟剤を入れるだけ。入れやすい位置に洗濯槽を手動で回す手間を軽減するため、投入部を2か所用意しているのだそう

部分洗いも洗濯機で! 超音波洗浄機能「らくらくSONIC」

次は、Pretteに搭載される超音波洗浄機能「らくらくSONIC」を説明しましょう。らくらくSONICの超音波洗浄は、「ホーン」と呼ばれる金属から発せられる超音波振動により水の中で真空の気泡が発生し、その気泡が破裂する衝撃により洗濯物の繊維の奥にある汚れも弾き出すというもの。ホーンと水を入れるトレイは洗濯機に装備され、洗剤も液体洗剤タンクに入っているもの使用する仕組みとなっているため、事前準備がいらないうえ、洗面台で部分洗いしてから洗濯機に移動させる手間もありません。さらに、ホーンの幅を約28mmと大きくし、1度に広い範囲の汚れにアプローチできるようにしたのもポイント。ホーンは大きくするほど高い出力が必要となりますが、Pretteは洗濯機の電力を使用するので問題なく拡大できたのだそう。

フタを開けた状態も、一般的な縦型洗濯機と同じように見えますが……

フタを開けた状態も、一般的な縦型洗濯機と同じように見えますが……

洗濯槽上の部分に、超音波洗浄のためのトレイが収納されています。このトレイを手動で引き出せば準備完了

洗濯槽上の部分に、超音波洗浄のためのトレイが収納されています。このトレイを手動で引き出せば準備完了

トレイ上にあるパーツに付いているのがホーン。幅28mmの大型のものを採用しています。トレイとホーンが固定されているため、洗浄できる洗濯物はこの間に入る厚みに限られますが、約6mmの間隔があるので一般的な衣類であれば使用できるとのこと(ジーンズの生地は0.8mm、トレーナーの生地は1.5mmという厚みであることが一般的)

電源を入れ、「らくらくSONIC」ボタン→スタートボタンを押すと、超音波洗浄が始動します。らくらくSONICボタンを押したあと、すぐに運転が始まるほうがスムーズですが、ボタンを押し間違えた際の誤作動を防ぐため、最後にスタートボタンを押す仕様にしているのだそう

らくらくSONICの運転が始まると、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能と同じように液体洗剤タンクから洗剤を引き出し、水と混合させた洗剤液をトレイに供給。超音波洗浄を行うのに適した洗剤濃度(5%)にした洗剤液を最適な量を入れてくれます。ただし、液体洗剤タンクが空だった場合、水だけでの洗浄となるので洗剤の補充には気をつけましょう

洗剤液の補充など準備が完了すると合図音が鳴り、ホーン先端に配置されたライトが点灯します。高速振動するホーンの音も響くので、こちらの音のほうがわかりやすいかもしれません。あとは、衣類を挟み込み、ホーンに汚れを当てるようにして衣類を左右に動かします

らくらくSONICの連続運転時間は約3分。操作部のパネルに残り時間が表示されるようになっています。なお、運転終了後、再度、らくらくSONICボタン→スタートボタンを押せば、連続で使用することも可能

毎秒4万回の超音波振動を起こし、約30秒で汚れを浮かせて弾き出すというらくらくSONICの実力を実演で見せてもらいました。今回は、皮脂汚れと同じ成分の汚れを化繊繊維の布に塗布し、らくらくSONICで洗浄。スタートボタンを押してから洗浄するまでの一連の流れも動画撮影してきたので、ご確認ください。

うっすら赤い着色が残ってはいるものの、同じ汚れをブラシを使って手洗いしたもの(右)と比べれば、汚れ落ちの差は歴然

超音波洗浄は皮脂汚れだけでなく、食品の汚れ、化粧品類の汚れ、泥汚れにも効果的。胸ポケットにしまう際にうっかり付いてしまったボールペンの汚れも落とせるそうです

超音波洗浄(らくらくSONIC)で部分洗いした衣類は、そのまま洗濯槽に放り込めばOK。トレイを押し戻し、通常の状態にしたら普通の洗濯が行えます

トレイを戻す作業は手動ですが、トレイ内にある洗剤液は自動で洗濯槽の外に排出され、トレイや洗剤液が通った経路はキレイな水で洗い流されます

あとは、フタを閉めて、洗濯コースを選んでスタートボタンを押すだけ。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も装備されているので、洗剤を入れる必要もありません

洗濯コースの中には、部分洗いに特化した「SONIC速洗コース」も搭載されています。超音波洗浄(らくらくSONIC)したあと、軽く洗ってすすぐくらいでいいような衣類には、約18分で洗濯できるこのコースを使うといいでしょう

皮脂汚れは目に見えづらいものですが、落としきれていないと時間が経つにつれ酸化し、黄ばみへと変化していくもの。そうなる前に、時々らくらくSONICで、皮脂が付きやすい襟もとや袖口などを超音波洗浄すると、黄ばみを抑えられるといいます。手でこすり洗いするよりもラクなだけでなく、繊維も傷みにくいので衣類が長持ちするのもメリット。筆者もらくらくSONICを試してみましたが、超音波洗浄機を動かすのではなく、衣類を動かすほうが手への負担が少なく、ホーンを当てる角度や水(洗剤液)への浸し具合を気にすることもなくて驚くほどカンタンでした。さらに、みるみる汚れが落ちていくのが超気持いい! 新感覚な洗濯にワクワクさせられる、洗濯するのが楽しくなる洗濯機だと思います。

「1日着用し、普通に洗っただけ」(左側)と「1日着用し、らくらくSONICで超音波洗浄してから洗濯する」(右側)を10回繰り返したワイシャツ。超音波洗浄をしたほうが、黄ばみが少ないことがわかります

ちなみに、らくらくSONICは約20kgの耐荷重設計となっており、洗濯機の2倍以上の耐久性を保持しているのだそう。また、超音波洗浄はホーンが高速振動するため高温になりやすく、そのまま使い続けると耐久性に大きな問題が発生してしまうため、トレイに水が入った状態でないと作動しないようにしているとのこと。さらに、万が一に備え、ホーンに内蔵したサーモスタッドが異常温度上昇を検知すると、運転をストップする安全設計も施されています

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。

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