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プロジェクターとスキャナーを搭載

1台200万円!! ブラザーの超高級家庭用ミシン「ルミナイアー XP1」は何でもできるすごいマシン

家庭用のミシンがなんと200万円(税別)! 消費税分だけで余裕で大型テレビが1台買えてしまいます。家庭用ミシンでこれほど高価格な製品の発売は、世界広しと言えども初めてのこと。そんな驚きの新製品「LUMINAIRE(ルミナイアー) XP1」をこのほど発表したのは、ブラザー工業(以下、ブラザー)です。これまで、同社の家庭用ミシンのフラグシップモデルは約70万円でしたが、それをはるかに上回る価格をつけた「ルミナイアー XP1」は、何がそんなにすごいのでしょうか。2021年1月下旬の発売を前に、実物を見てきました。

「ルミナイアー XP1」(刺繍機を取り付けた状態)。10.1型のタッチ液晶が搭載されています

「ルミナイアー XP1」(刺繍機を取り付けた状態)。10.1型のタッチ液晶が搭載されています

業界初のプロジェクター機能とブラザー初のスキャナー機能を搭載

「ルミナイアー XP1」のもっとも際立った特徴は、業界で初めてプロジェクター機能を搭載したことと、同社の家庭用ミシンでは初めてスキャナー機能を搭載したことです。ミシンになぜプロジェクター?と不思議に思うでしょうが、これがとても理にかなったものなのです。

まずは縫製機能。本体には、実用縫い、飾り縫い、およびディズニーコラボデザインの飾り縫いが合計750種類以上収録されていますが、ほとんどの飾り縫いが横幅・縦の詰まり幅ともに最大120%までの拡大、50%までの縮小が可能。飾り縫いの種類を液晶画面で選んだあと、プロジェクター機能を使って布地に投射することで、縫い目の位置決めがスムーズに行えるとともに、横幅と詰まりを自在に調節できます。実寸大で投射されるので、完成イメージもわきやすいのです。また付属のタッチペンを使えば、布地に投射したまま直感的に拡大・縮小、位置の調整が行えるので、イメージ通りの仕上がりとなります。

縫製時の「ルミナイアー XP1」本体

縫製時の「ルミナイアー XP1」本体

10.1型のタッチ液晶で、ステッチの種類を選びます。画面上でも、横幅や縦のつまり具合を調整可能

10.1型のタッチ液晶で、ステッチの種類を選びます。画面上でも、横幅や縦のつまり具合を調整可能

選んだステッチをプロジェクター機能で布地に実寸大で投射

選んだステッチをプロジェクター機能で布地に実寸大で投射

プロジェクターで布地に投射されたアイコンを付属のタッチペンで操作して、直感的にステッチの拡大・縮小・移動ができます

プロジェクターで布地に投射されたアイコンを付属のタッチペンで操作して、直感的にステッチの拡大・縮小・移動ができます

豊富な刺繍デザインを収録! プロジェクターで刺繍イメージを把握できるのが便利

「ルミナイアー XP1」には1,297模様(うちディズニーとのコラボデザイン182模様)の刺繍デザインが収録されており、自在に拡大・縮小できるだけでなく、色も変更できます。プロジェクター機能は、そんな刺繍を縫う際に便利さを実感。刺繍の模様を布地に実寸大で投射できるので、縫う前に位置、大きさ、色を確認できるのです。複数の模様を組み合わせる時や、名前を刺繍する時にも、プロジェクターで実際に位置を確認できるのは便利です。

刺繍をする時には、刺繍機(本体左)を取り付けます

刺繍をする時には、刺繍機(本体左)を取り付けます

画面上で色や大きさを指定できます

画面上で色や大きさを指定できます

本体横にUSB×2ポートとSDカードスロット、付属のタッチペンホルダーを搭載

本体横にUSB×2ポートとSDカードスロット、付属のタッチペンホルダーを搭載

刺繍デザインはダウンロードでの追加や自作も可能

刺繍デザインはさらに増やすことも可能。ブラザーが運営する刺繍デザインサイト「ハートステッチズ」では、季節の模様やディズニーなどのキャラクターデザインを多数販売しており、購入・ダウンロードしたデータをパソコンからUSBメモリーやSDメモリーカード、無線LANを通じて本機に転送することができます。

また、自分で書いたイラストや写真を刺繍することもできます。別売りのPCソフト「刺しゅうPRO11」を使ってオリジナルのイラストや写真を編集し、「ルミナイアー XP1」用にデータ変換可能。さらに、本体搭載のスキャナー機能を使えば、簡単なイラスト(A4サイズまで)ならば読み取って刺繍データに変換でき、液晶画面を使って、色付けや簡単な修正もできます。

スキャナー機能で読み取った自作模様を液晶画面で修正や彩色できます

スキャナー機能で読み取った自作模様を液晶画面で修正や彩色できます

スキャナー機能により、模様の中に正確に刺繍を入れ込む作業も簡単になります。従来は、刺繍する布地をミシンにセットし目視で位置決めしていましたが、スキャナーで布地を読み取り、液晶画面上で布地の柄に刺繍したい模様をはめ込めば、ミシンが自動で刺繍してくれるのです! 布地が傾いていても、付属のマーカーをセットすれば傾きを判断して、ぴったりイメージ通りに刺繍できます。

付属の雪だるま型マーカーをセットすれば、布地の傾きをスキャンして正確に刺繍可能。プロジェクターで刺繍柄を投射して目視で調整できるだけでなく、布地の柄をスキャンし、液晶画面上で刺繍のサイズを調整して、正確に柄の中にはめ込むこともできます

付属の雪だるま型マーカーをセットすれば、布地の傾きをスキャンして正確に刺繍可能。プロジェクターで刺繍柄を投射して目視で調整できるだけでなく、布地の柄をスキャンし、液晶画面上で刺繍のサイズを調整して、正確に柄の中にはめ込むこともできます

なお、刺繍糸は本体に1個しかセットできません。複数の色を使った刺繍をする場合、まずひとつの色を全部縫ったあと、次々と糸を変えていく必要がありますが、ひとつの色を縫い終わったら自動で停止し、糸を変えるタイミングを本機が指示してくれるので安心です。自動糸切り、自動糸通し機能もあり、糸の交換も簡単。なお、刺繍にかかるトータルの時間と、残り時間の表示機能もあります。

家庭用ミシンなので、糸のセットは1個だけ

家庭用ミシンなので、糸のセットは1個だけ

液晶画面に刺繍にかかる全体の時間と残り時間、使用する糸の数と残りの糸の数、刺繍のサイズなどの情報が表示されます

液晶画面に刺繍にかかる全体の時間と残り時間、使用する糸の数と残りの糸の数、刺繍のサイズなどの情報が表示されます

業界最大の刺繍スペースで、カーテンなどの大物にも刺繍可能!

「ルミナイアー XP1」で刺繍できる最大サイズは408×272mmと、家庭用ミシンでは業界最大。アームの長さが33cmとこちらも業界最長。これにより、広いワークスペースが確保でき、カーテンやソファカバーなどの大きな布地の縫製・刺繍が可能になりました。

付属の枠を使えば、最大408×272mmまでの刺繍が縫えます。ワークスペース(本体と針の間の空間)が広いので、大きな布も折りたたんで縫うことができます

付属の枠を使えば、最大408×272mmまでの刺繍が縫えます。ワークスペース(本体と針の間の空間)が広いので、大きな布も折りたたんで縫うことができます

このほか、直線縫いの際のガイドラインを投影して真っ直ぐ縫えたり、T字ポインターによる正確な針落ち位置決め、キルトピースの縫い合わせ線(45・60・90°の3種類)の投影など、プロジェクター機能を搭載することで、縫製の正確性が大きく向上します。

200万円の家庭用ミシンも、使う人によっては価格以上の価値が生まれるかも!

家庭用ミシンが200万円なんて高価すぎて売れるのかなと一瞬疑問に思いましたが、考えてみればスポーツカーは200万円以上するし、カメラやオーディオ、自転車、楽器にと、趣味に大金を投じる人は数多く存在します。趣味が高じてビジネスを始める人だっています。オークションサイトやフリマアプリの存在により、個人のハンドメイド作品が気軽に販売できるようにもなりました。コスプレ用の作品を作って販売している人もたくさん存在しています。ブラザーでは「ルミナイアー XP1」の販売目標を年間20台としていますが、今のハンドメイドブームを見ると、意外に早く達成できるかもしれません。

「ルミナイアー XP1」で作った作品。大きなキルトも作れます

「ルミナイアー XP1」で作った作品。大きなキルトも作れます

業務用のミシンで作った写真をスキャンして作った刺繍作品。「ルミナイアー XP1」でも同様のものが作れます

業務用のミシンで作った写真をスキャンして作った刺繍作品。「ルミナイアー XP1」でも同様のものが作れます

近藤克己

近藤克己

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。主に生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。得意分野は家電流通・家電量販店。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画、歴史、猫。

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