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色で最適な圧力がわかる! フィリップス最上級電動シェーバー「S9000シリーズ」をレビュー

フィリップス・ジャパンは、世界シェアNo.1(※1)の同社製電動シェーバーから、世界初の「過圧防止センサー」を搭載した同社最高峰モデル「フィリップスS9000シリーズ」を、2022年2月18日より発売する。

メーカー想定価格は、充電スタンドとヒゲスタイラー付きの「S9987/59」(ダーククローム)が48,400円(税込)、充電スタンド付きの「S9982/54」(アイスブルー)が42,900円(税込)、「S9985/50」(クロームシルバー)が38,280円(税込)。

※1:ユーロモニターインターナショナル調べ/2021年小売数量ベース/同社のボディーシェーバー製品カテゴリー定義に拠る

「フィリップスS9000シリーズ」の「S9985/50」。2022年2月8日より先行予約受け付け中

「フィリップスS9000シリーズ」の「S9985/50」。2022年2月8日より先行予約受け付け中

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「インテリジェントライトリング」が色の変化で圧力具合を表示!

電動シェーバーは一般的に、肌に押し当て過ぎると、深剃りはできても肌へ負荷をかけてしまったり、反対に押し当てが足りないと、深剃りができないという二律背反的な命題を抱えている。フィリップス・ジャパンいわく、同社の約80年の研究により、1.5〜4ニュートン(最大約400g)の圧力でシェービングすることで、深剃りと肌へのやさしさを両立できると判明したが、同時に、実に男性の68%が適切な圧力でシェービングが行えていないこともわかったという。

「フィリップスS9000 シリーズ」は、世界で初めて「過圧防止センサー」を搭載したシェーバー。肌への圧力を毎秒30回感知し、センサー制御の「インテリジェントライトリング」が色を変化させることで、ユーザーに適切な圧力をリアルタイムで知らせてくれる。これにより、深剃りと肌へのやさしさを両立できるのだ。

シェービング中、肌への圧力の具合を、「インテリジェントライトリング」が「青=弱過ぎ」、「緑=最適」、「オレンジ=強過ぎ」の3段階で知らせてくれる

シェービング中、肌への圧力の具合を、「インテリジェントライトリング」が「青=弱過ぎ」、「緑=最適」、「オレンジ=強過ぎ」の3段階で知らせてくれる

また、同社の「S7000」シリーズなどの従来モデルと同様、「SkinIQ」テクノロジーを搭載しており、ユーザー1人ひとり異なる顔の輪郭や凹凸をしっかりととらえ、ヒゲの濃さを感知し、シェービングガイドまで行う「パーソナルフィット・シェービング」を実現している。

ここで、改めて触れておきたいのは、同社のシェービングヘッドは、パナソニックやブラウン、マクセルといった他社メーカーのシェーバーと大きく異なるということ。ほかの3社は横長の刃が縦に並んだ「往復式」タイプを採用しているが、今回の「S9000シリーズ」を含め、フィリップスのシェーバーは扇風機の羽根のように回る内刃でヒゲを剃る「回転式」タイプを採用し続けている。「往復式」タイプは、肌に押し当てたヘッド部を上下に動かしてシェービングを行うが、フィリップスの「回転式」タイプは、肌に押し当てたヘッド部を、円を描くように小さく回転させながらシェービングを行うという違いがある。こうすることで、往復式シェーバーに比べて、さまざまな方向に生えた長さの違うヒゲを効率的にとらえられるという。

「S9985/50」のヘッド部。首部分のほか、3つの「サイクロンヘッド」それぞれも単独で可動し、凹凸のある顔や首の輪郭に絶妙にフィットする

「S9985/50」のヘッド部。首部分のほか、3つの「サイクロンヘッド」それぞれも単独で可動し、凹凸のある顔や首の輪郭に絶妙にフィットする

「回転式」タイプと「往復式」タイプのシェーバーの違い。「回転式」タイプは、ヘッド部を回しながらシェービングするため、異なる長さのヒゲやいろいろな方向に生えたヒゲを効率よく巻き取れるという

「回転式」タイプと「往復式」タイプのシェーバーの違い。「回転式」タイプは、ヘッド部を回しながらシェービングするため、異なる長さのヒゲやいろいろな方向に生えたヒゲを効率よく巻き取れるという

【レビュー】実際に「フィリップスS9000シリーズ」を使ってみた!

さっそく、数日伸ばしたヒゲを「S9985/50」で剃ってみた。

本体のボディは、太過ぎず細過ぎないスリムなフォルムで握りやすい。当初、グリップ部が真っ直ぐなので滑りやすそうな印象だったが、握った時に指が当たる側面には凹凸のあるラインが刻まれているため、しっかりとグリップできた。

正面から見ると、かなりスリムに見えるが、奥行も同じくらい取られているため、筆者の握り手にはしっかりとフィットした

正面から見ると、かなりスリムに見えるが、奥行も同じくらい取られているため、筆者の握り手にはしっかりとフィットした

側面の凹凸。正面に向かって右側(写真)は親指と手のひらが、左側は人さし指と、残りの3本の指が引っかかるようなデザインを採用している

側面の凹凸。正面に向かって右側(写真)は親指と手のひらが、左側は人さし指と、残りの3本の指が引っかかるようなデザインを採用している

ディスプレイの下部には、メニューボタンを搭載。通常は「充電残量表示」で、ボタンを押すたびに、「シェービングガイド表示」→「トラベルロック機能」→「ペアリング解除機能」と機能が切り替わる。

左から、「充電残量表示」、「シェービングガイド表示」、「トラベルロック機能」、「ペアリング解除機能」

左から、「充電残量表示」、「シェービングガイド表示」、「トラベルロック機能」、「ペアリング解除機能」

本機は、Bluetooth機能を搭載しており、スマホの専用アプリ「フィリップスメンズグルーミングアプリ」と連動。「押し当てる力の強さ加減」や、同機のシェービングに効果的な「円運動の正確さ」を、アプリ上でリアルタイムにメーター表示する。

「ガイド付きシェービング」を行っている際のアプリの表示画面。色付きメーターで、押し当てる力やヘッド部を回す動きの具合が、リアルタイムで確認できる

「ガイド付きシェービング」を行っている際のアプリの表示画面。色付きメーターで、押し当てる力やヘッド部を回す動きの具合が、リアルタイムで確認できる

電源をオンにしてみると、動作音は比較的静か。音の大きさを測るスマホアプリで計測したところ、50dB前後だった。これは、静かな事務所や家庭用クーラーの室外機と同じくらいの音の大きさだ。

肌に当ててみると、3つの「サイクロンヘッド」がそれぞれ動くので、点ではなく面で肌に密着する。小さい円を描くようにヘッド部を動かしてみると、360°に可動する「360-D フレックスヘッド」が顔の輪郭や凹凸に常に密着してくれた。

ヘッド部を回転させながら肌の上をヌルヌルと動かしていたら、「ジョリジョリ」と“剃っている感じ”はしないのに、ヒゲはしっかりと剃れていた。この剃り味にはビックリ。これは、1ストローク当たりのカット量が「フィリップスS7000シリーズ」よりも増加した「デュアルスティールプレシジョン刃」も寄与しているだろう。

3つの「サイクロンヘッド」それぞれにリフト刃とカット刃を搭載。1枚目のリフト刃がヒゲを引き上げ、2枚目のカット刃が深剃りカットする。カット刃が肌に直接当たりにくい構造のため、やさしく深剃りできる

3つの「サイクロンヘッド」それぞれにリフト刃とカット刃を搭載。1枚目のリフト刃がヒゲを引き上げ、2枚目のカット刃が深剃りカットする。カット刃が肌に直接当たりにくい構造のため、やさしく深剃りできる

また、3つのヘッド部分には、肌への負担を25%低減する「マイクロビーズコーティング」が施されているほか、「ヒゲ密度感知システム」のパワーアダプトセンサーが、毎秒 500 回、ヒゲの密度を感知し、ヒゲの濃さに合わせて自動でパワーを調節してくれるので、ムダに強いシェービングも抑えられる。これらの機能により、肌へのやさしさには考慮されており、実際、シェービング後、肌がヒリヒリすることはなく、赤みも出なかった。

ひとつ気になったのは、やはり、ヘッド部を回転させながらシェービングするのには少し慣れが必要だということ。特に、鼻下の狭いスペースは、頬よりも小さく円を描くなどのコツがいる。同モデルの説明書にも「フィリップスのシェーバーを初めてお使いの方は、剃り方に慣れるまで2〜3週間かかることがあります。」と書かれているように、「往復式」タイプから買い替える人は、この点、覚悟しておきたい。とはいえ、個人的には、2〜3回シェービングすれば慣れそうだなという印象だった。

本体の「インテリジェントライトリング」が色で肌への圧力を知らせてくれるので、常に緑色になるように意識しながら、シェービング

本体の「インテリジェントライトリング」が色で肌への圧力を知らせてくれるので、常に緑色になるように意識しながら、シェービング

数日伸ばしたヒゲ(左)を3分間ほどシェービングしたビフォア/アフター。しっかりと深剃りできていることがわかる。なお、写真の肌の赤みは、アトピー性皮膚炎によるもので、わかりづらくて恐縮だが、シェービングによる、ヒリヒリ感、ツッパリ感、赤みはなかった

数日伸ばしたヒゲ(左)を3分間ほどシェービングしたビフォア/アフター。しっかりと深剃りできていることがわかる。なお、写真の肌の赤みは、アトピー性皮膚炎によるもので、わかりづらくて恐縮だが、シェービングによる、ヒリヒリ感、ツッパリ感、赤みはなかった

上の写真のとおり、しっかりと深剃りできた。肌もヒリヒリしないし、赤みも出なかったので、皮膚の弱い筆者は大満足だった。また、シェービング後に、専用アプリで自分のシェービングがどのように行われたか、結果を確認できるのはうれしかった。「次のシェービングはもっとウマくやりたい」というモチベーションも生まれた。

今回のシェービングの結果をアプリで確認できる。シェービング時間、押し当てる力加減、動きについて、具体的な数値でよし悪しを教えてくれるのでわかりやすい

今回のシェービングの結果をアプリで確認できる。シェービング時間、押し当てる力加減、動きについて、具体的な数値でよし悪しを教えてくれるのでわかりやすい

使用後は、水洗いも可能。水洗いでは汚れが落とし切れない場合は、コードレス洗浄器「クイッククリーンポッド」を使用する。これは、他社の全自動洗浄充電器とは異なり、電源を必要としない、洗浄液が入っているだけの容器。ヘッド部をセットし、シェーバー本体の電源をオンにするだけで、1分間でヘッド部をクリーニングできる。充電機能や乾燥機能などは付いていないが、「クイッククリーンポッド」はコードレスでコンパクトなため、置く場所を選ばないのがうれしい。

「クイッククリーンポッド」にセットし、シェーバー本体の電源をオンにするとクリーニング開始。1分間経つと、自動的に電源がオフになるので便利だ。ちなみに、「クイッククリーンポッド」の洗浄液のカートリッジを交換するタイミングは、ポッド本体上で知らせてくれる。目安としては、週に1回使用した場合(使用回数13回)、3か月ほど持つという

「クイッククリーンポッド」にセットし、シェーバー本体の電源をオンにするとクリーニング開始。1分間経つと、自動的に電源がオフになるので便利だ。ちなみに、「クイッククリーンポッド」の洗浄液のカートリッジを交換するタイミングは、ポッド本体上で知らせてくれる。目安としては、週に1回使用した場合(使用回数13回)、3か月ほど持つという

充電は、今回レビューで使用した「S9985/50」については、充電アダプターを直接シェーバー本体に差し込んで行う。1時間の充電で満充電状態にでき、急いでいる時は、約5分間充電すれば1回分のシェービングが可能だ。ちなみに、同シリーズの「S9987/59」と「S9982/54」には充電スタンドが付いている。

シェーバー本体に、直接充電ケーブルを挿して充電を行う

シェーバー本体に、直接充電ケーブルを挿して充電を行う

なお、本機は「充電式」タイプのシェーバーなので、ウェットシェービングにも対応。シャワーを浴びながらシェービングできるほか、シェービングフォームやジェルを使ったシェービングも可能だ。いっぽう、「充電交流式」タイプのシェーバーのように、充電しながらシェービングすることはできない。

【まとめ】肌への最適な圧力がリアルタイムでわかる唯一無二のシェーバー!

なお、フィリップスは、2021年2月、新ミドルレンジの上位モデル「S7000シリーズ」も発売した。「360-D フレックスヘッド」やシェービング動作検知センサー、ヒゲ密度感知システムなど、本機「S9000シリーズ」にも採用されている最新機能を搭載している。この「S7000シリーズ」と「S9000シリーズ」の違いは、「過圧防止センサー」と「インテリジェントライトリング」を搭載しているかどうか。肌に押しつける最適な力加減を、リアルタイムに光の色で確認できる、「S9000シリーズ」のみに搭載されるこの機能は、他社製品を見渡しても、唯一無二の機能だ。

他シリーズとの機能の大きな違い。ヒゲ密度感知システムは、「S5000シリーズ」と「S7000シリーズ」にも搭載されているが、「S9000シリーズ」のそれは、感知回数が従来の毎秒125回から500回へと精度が高められている点にも注目だ

他シリーズとの機能の大きな違い。ヒゲ密度感知システムは、「S5000シリーズ」と「S7000シリーズ」にも搭載されているが、「S9000シリーズ」のそれは、感知回数が従来の毎秒125回から500回へと精度が高められている点にも注目だ

現在、「S7000シリーズ」(S7782/57)は、価格.comにおいて最安価格17,300円(2022年2月9日時点)。これに比べて販売価格が2倍近くする「S9000シリーズ」ではあるが、「過圧防止センサー」と「インテリジェントライトリング」の、より効率的に、より肌にやさしくシェービングできるという唯一無二のメリットを考慮すれば、その価値はあると言えるだろう。

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《2022年》「電気シェーバー」おすすめ17選! 人気・新作モデルの機能・価格比較と選び方
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牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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