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Jackeryがリン酸鉄のポータブル電源「Jackery Plusシリーズ」発表、拡張&アプリ対応

Jackery Japanは2023年6月14日、ポーダブル電源の新モデルとして、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した「Jackery Plusシリーズ」を発表した。ラインアップは「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」「同 1000 Plus」「同 300 Plus」の3モデルで、ソーラーパネルや拡張バッテリーがセットになったモデルも用意する。

発売は「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」(セットモデルを含む)が6月14日。そのほかのモデルは今夏発売の予定だ。

ポータブル電源の新モデル「Jackery Plusシリーズ」

ポータブル電源の新モデル「Jackery Plusシリーズ」

リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載

「Jackery Plusシリーズ」は、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載するのが特徴で、10年以上使える長寿命を実現。独自の急速充電技術「ChargeShield技術」などにより、充放電サイクル4000回後も70%以上電池残量を維持できるという(「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の場合)。

昨年発売した「Jackery Proシリーズ」は、電池に三元系(ニッケル、マンガン、コバルトを正極にした電池)を使っており、軽くて低温に強いのに対して、リン酸鉄リチウムイオン電池を使った「Jackery Plusシリーズ」は前述のとおり長寿命かつ高温に強いという。BMSにより安全性はどちらも同じレベルで、用途や使い方に応じて選ぶとよさそうだ。

たとえば、防災や業務用では長寿命の「Jackery Plusシリーズ」、アウトドアでの持ち運び用なら軽い「Jackery Proシリーズ」といった感じだ。

ポータブル電源はキャンプブームや防災対策の観点から人気が高まっている

ポータブル電源はキャンプブームや防災対策の観点から人気が高まっている

また、「Jackeryアプリ」による遠隔操作やモニタリングが可能になった。外出先から各スイッチのオン/オフ操作やリアルタイムで充電状態などを確認できる。なお、同機能を利用するには、ポータブル電源がインターネットに接続されているか、スマートフォンとBluetoothで直接接続されている必要がある。

「Jackery Plusシリーズ」を家庭の補助電源のように利用できるEPS機能も備える。

6月14日に都内で開催されたJackery新製品発表会には、濱口優さん、南明奈さん夫婦がゲストとして登場。濱口さんは「キャンプに持って行きたい」と語った

6月14日に都内で開催されたJackery新製品発表会には、濱口優さん、南明奈さん夫婦がゲストとして登場。濱口さんは「キャンプに持って行きたい」と語った

「Jackeryアプリ」ではバッテリー容量や入力、出力などが遠隔でモニタリングできる

「Jackeryアプリ」ではバッテリー容量や入力、出力などが遠隔でモニタリングできる

拡張でパワーアップ

6月14日に発売された「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は、同容量の拡張バッテリー「Jackery Bettery Pack 2000 Plus」(別売)を最大5つ接続可能。さらに、2台の「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」を「Jackery Connector」(別売)にて並列接続することで、容量24kWhまで拡張でき、200Vの電圧を必要とする電化製品が使えるという。発表会では持ち歩けるサウナを動作させるデモを披露。拡張することで、より幅広い電化製品が利用できるようになった。

小型のサウナなら「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」で動作できるという(2台を接続し、拡張バッテリーをつなげた状態でした)

小型のサウナなら「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」で動作できるという(2台を接続し、拡張バッテリーをつなげた状態でした)

車中泊にもポータブル電源は重宝する(写真は「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」)

車中泊にもポータブル電源は重宝する(写真は「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」)

静音充電モード時の動作音は、図書館並みの30dB以下。屋内でも安心して利用できる。キャリーハンドルとキャスターが付いており、持ち運びもしやすい。

「Jackery Solar Saga 100W/200Wソーラーパネル」を利用したソーラー充電は、最大25%の変換効率を実現。6枚のソーラーパネル200Wを接続すると、最短2時間でフル充電できるという。

節電目的で、ソーラーパネルでフル充電をした場合、1か月1,560円の節約につながるという。電気代が上がっているため、節電の観点からもポータブル電源は注目されるかもしれない。

「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の価格は285,000円(税込)。ソーラーパネルがセットになった「Jackery Solor Generator 2000 Plus」が355,000円(税込)、「Jackery Bettery Pack 2000 Plus」がセットになった「Jackery Explorer Kit 4000」が440,000円(税込)。

Jackery ポータブル電源 2000 Plus
・容量:2042.8Wh
・拡張台数:最大10台(本体2台を並列接続時)
・定格出力:3000W
・瞬間最大出力:6000W
・充電放電サイクル:4000回(70%)
・充電時間:2時間(ACコンセント)/25時間(シガーソケット)/2時間(ソーラーパネル、200W×6)
・サイズ:473×359×373mm
・重量:27.9kg

「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」

「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」

「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」と「Jackery Bettery Pack 2000 Plus」(4台)

「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」と「Jackery Bettery Pack 2000 Plus」(4台)

Jackery ポータブル電源 1000 Plus
・容量:1264.64Wh
・拡張台数:最大3台
・定格出力:2000W
・瞬間最大出力:4000W
・充電放電サイクル:4000回(70%)
・充電時間:1.7時間(ACコンセント)/7時間(シガーソケット)/1.8時間(ソーラーパネル、200W×6)
・サイズ:356×260×283mm
・重量:14.5kg

「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」

「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」

Jackery ポータブル電源 300 Plus
・容量:288Wh
・拡張台数:―
・定格出力:300W
・瞬間最大出力:600W
・充電放電サイクル:1500回(80%)
・充電時間:2時間(ACコンセント)/5.5時間(シガーソケット)/3.8時間(ソーラーパネル。200W×1)
・サイズ:230×155×167mm
・重量:3.5kg

「Jackery ポータブル電源 300 Plus」

「Jackery ポータブル電源 300 Plus」

三浦善弘(編集部)
Writer / Editor
三浦善弘(編集部)
出版社で月刊誌やWebメディアの編集・記者を経験し、2013年にカカクコム入社。「価格.comマガジン」にて、PCやスマートフォン分野を担当。取材歴は20年以上。現在は「価格.comマガジン」全体を統括する。
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