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人気ランキング上位を独占! パナソニックがシェーバー市場でひとり勝ちする3つの理由

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長年家電業界を見てきた価格.com編集長が、価格.comが保有するさまざまなデータと、自身の知識・経験をベースに、家電製品の最新トレンドを解説。今押さえておくべき機能やスペックを紹介しつつ、コスパ、性能、ユーザー評価などの観点から、今買って間違いなしの製品を厳選して紹介する。

第31回は、年明けから春先にかけて需要が増大する、男性社会人の必需品「シェーバー」について、その最新トレンドを解説する。

パナソニックのひとり勝ち状態が続くシェーバー市場

【図1】価格.com「シェーバー」カテゴリーの閲覧者数推移(過去2年)

【図1】価格.com「シェーバー」カテゴリーの閲覧者数推移(過去2年)

図1は、価格.com「シェーバー」カテゴリーの過去2年における閲覧者数推移を示したもの。これを見ると、毎年、年末年始の時期にシェーバーのニーズは大きなピークを迎えており、そこを除けば、1年を通じてほぼフラットな状態であることがわかる。シェーバーといえば、新社会人がデビューする春先にかけて需要のピークが来そうなものだが、むしろ春先よりも少し前の年末年始が大きく盛り上がるのは、年が改まったところで、シェーバーも新しいものに買い替える人が増えることもあるだろうが、この時期、シェーバーの製品によっては大きく値下がったり、セールで安売りされることも、大きく関与していそうだ。

【図2】価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける主要5メーカーの閲覧者推移(過去1年)

【図2】価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける主要5メーカーの閲覧者推移(過去1年)

では、シェーバーのメーカーではどんなところが人気なのだろうか。図2は、価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける、過去1年間の主要5メーカーの閲覧者推移を示したものだが、トップはパナソニックで、2位にブラウンが付ける展開。ただ、この両者の差は倍ほどの開きがあり、3位以下のフィリップスマクセルイズミ日立は、さらに半分くらいのアクセスだ。全体としてみると、パナソニックの1強の度合いがかなり強い印象だが、実際、売れ筋人気ランキングの上位の顔ぶれを見ても、ベスト10製品のほぼすべてがパナソニック製品で占められることもあるなど、「パナソニックひとり勝ち」的な状況が続いている。

【図3】価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の閲覧者推移(過去6か月)

【図3】価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の閲覧者推移(過去6か月)

図3は、価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の閲覧者推移を示したもの。5製品すべてがパナソニック製品となっており、その人気は不動のものだが、今シーズンに関して言えば、エントリー機の3枚刃モデル「ラムダッシュ ES-LT2C」がトップ。続いて、2023年9月発売の新シリーズ「ラムダッシュ パームイン ES-PV3A-K」と、5枚刃の上級機「ラムダッシュPRO ES-LV5W-K」が2位争いを続けているという状況だ。パナソニックの「ラムダッシュ」シリーズは、モデルのラインアップが非常に多く、エントリー機から中級機、上級機とさまざまなモデルを選ぶことができるが、1万円以下で買える「ラムダッシュ ES-LT2C」から、2万円台の「ラムダッシュPRO ES-LV5W-K」、そして3万円以上する「ラムダッシュ パームイン ES-PV3A-K」まで、バランスよく人気を得ているのが印象的だ(図4)。

【図4】価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の最安価格推移(過去6か月)

【図4】価格.com「シェーバー」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の最安価格推移(過去6か月)

では、パナソニック「ラムダッシュ」シリーズがここまで高い人気を得ているのはなぜか。その理由はいくつか考えられる。ひとつは、国内メーカーであるパナソニックが、日本人の肌質やヒゲの生え方を第一に考えた製品作りをしているため。これは、ブラウンやフィリップスといった欧米系メーカーに比べた場合の、同社の大きなアドバンテージと言える。

また、「深剃り」と「肌へのやさしさ」という、シェーバーに求められる二律背反的な要素を高い次元で両立していることがあげられる。5枚刃や6枚刃という他メーカーの製品よりも多い刃を搭載したヘッドによって、しっかりした深剃りを実現するとともに、肌への接地面積を広げることで圧をやわらげ、肌へのやさしさも確保する。この高度な技術が徐々にユーザーに認知されるようになり、「ラムダッシュなら間違いない」というようなイメージが定着してきたものと思われる。すでに述べたように、エントリー機から上級機まで、さまざまなラインアップのモデルがそろっていることも、強みのひとつだ。

また、昨年9月に発売した新シリーズ「ラムダッシュ パームイン」も、その目を引く形状とデザイン、そしてラムダッシュの5枚刃システムによる、しっかりした剃り心地などの面から人気を呼んでおり、今シーズンのパナソニック人気をさらに押し上げる要因ともなっている。

コレ買っときゃ間違いない! 価格.com編集長が今注目するシェーバー5選

※最安価格とユーザー満足度・評価は、いずれも2024年2月6日 時点のものです。

パナソニック「ラムダッシュPRO ES-LV7W-K」

ES-LV7W-K

価格.com最安価格:26,700円
発売日:2023年6月発売
ユーザー満足度・評価:★4.93(8人)

独自の5枚刃システムを搭載するラムダッシュの上級モデル。約14,000ストローク/分のリニアモーター駆動と、ヒゲの濃さに合わせて肌への負担を抑えながらハイパワーな剃り味を実現する「ラムダッシュAI+」を搭載し、深剃りと肌へのやさしさを高度に両立する。便利な全自動洗浄機能付き充電器も同梱。お風呂での利用も可能だ。2万円台なかばで購入できるため、上級モデルへのステップアップを考えている人にも最適。

パナソニック「ラムダッシュ パームイン ES-PV3A-K」

ES-PV3A-K

価格.com最安価格:33,500円
発売日:2023年9月1日発売
ユーザー満足度・評価:★4.60(8人)

手のひらサイズを実現した、コンパクトデザインのラムダッシュ。しかし、シェーバーとしての性能としては、5枚刃の上級モデルと同等で、剃り味は十分。しかも、自分の手で握って好きな場所をピンポイントで剃れるので、使い勝手もよい。完全に新基軸のシェーバーだが、使った人の高評価から徐々に人気を得ている。お風呂でも利用可能。充電はUSB Type-Cで行えるので、旅行時などにはスマホなどと充電器を共用できるのもよい点だ。シェーバーでは珍しいホワイトモデルも用意されている。

<2025年5月21日追記>
※2023年7月から2024年5月9日までに製造されたパナソニックのメンズシェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」「同 ES-PV3A」、および2023年3月から2024年7月31日までに製造された同社のエントリーシェーバー「3枚刃 ES-RT4AU」「ES-RT1AU」にて、使用方法によってはUSB接続部分の発熱により、同部分周辺の樹脂溶融・焦げに至ることが判明しました。対象製品のケーブルの無償交換が発表されましたので、詳しくはメーカーページをご覧ください。

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2024/01/23 09:00

パナソニック「ラムダッシュ ES-LT2C」

ES-LT2C

価格.com最安価格:7,805円
発売日:2023年9月1日発売
ユーザー満足度・評価:★4.37(12人)

ラムダッシュのエントリーモデル。約13,000ストローク/分のリニアモーター駆動の3枚刃システムが、しっかり深剃り。ヒゲの濃さを検知してパワーを自動制御する「ラムダッシュAI」も搭載し、肌へのやさしさも十分配慮されている。お風呂での利用も可能。1万円以下で買えるモデルとしては十分に多機能で、お買い得だ。

ブラウン「ブラウン シリーズ9 Pro 9466cc-V」

9466cc-V

価格.com最安価格:28,000円
発売日:2022年9月30日発売
ユーザー満足度・評価:★--(0人)

ブラウンの最上級モデル「シリーズ9 Pro」。900の異なる大きさの穴を持つ「ディープキャッチ網刃」を備え、約10,000ストローク/分の微振動と、従来の4枚刃にスキンガードを加えた独自の「5システム」を採用し、深剃りと肌へのやさしさを両立させている。100%防水設計でお風呂でも使用可能。ブラウン独自のアルコール洗浄システムが付属し、清潔性を維持できるのも長所だ。

フィリップス「5000Xシリーズ X50」

X50

価格.com最安価格:10,800円
発売日:2023年2月8日発売
ユーザー満足度・評価:★4.26(6人)

3基の回転ヘッドが特徴的なフィリップスのエントリーモデル。若年層をターゲットに設計した最新モデルで、「肌へのやさしさ」に着目。上位機種にのみ搭載されていた「マイクロビーズコーティング」を搭載し、肌との摩擦を低減させている。また、同社のシェーバーと初の自立する形状を採用し、スタンド不要で設置可能。もちろんお風呂でも利用可能だ。肌へのやさしさを重視する人にも向いている。

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鎌田 剛(編集部)
Writer
鎌田 剛(編集部)
1996年にソフトバンクにて複数のパソコン情報誌の編集・立ち上げに携わった後、2002年にカカクコム入社。2006年「価格.comマガジン」を創刊。以降、編集長としてメディア運営に携わる。日経MJにてコラム連載、ラジオ出演なども幅広く行う。家電製品アドバイザー資格保持者。
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北島圭介(編集部)
Editor
北島圭介(編集部)
出版社で10数年、編集者として経験を積み、2022年にカカクコム入社。家電製品から文房具など、さまざまな商品を検証するモノ雑誌の編集経験を生かし、価格.comマガジンで生活家電を中心に気になる製品をレビューしている。
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