ブルーエアを代表する空気清浄機「Classic」シリーズが進化した「Classic Pro CP7i」(以下、「Classic Pro」)が、同社初の加湿機能付きモデル「2-in-1 加湿空気清浄機」 と同じ2024年12月13日に発売されました。清浄技術を継承しながら、構造を改良することで「Classic」シリーズよりも高い除去性能を実現。さらに、紫外線に代わる新しい除菌機能を採用し、フィルター交換時の安全性も高めています。
現行の「Classic」シリーズは本体両サイドから吸い込み、浄化した空気を上部から放出、または、両サイド片側から吸い込んで反対側から放出する構造ですが、「Classic Pro」は背面に吸込口、両サイドに吹出口を配置する構造を採用。さらに、ファンの数を1つから2つに変更し、大風量とパワフルな吸引を実現しました。
背面全体で空気を吸い込み、きれいになった空気は左右から放出します
2つのファンを搭載し、大きな吸込口から強力に吸引。部屋の空気を効率よく循環させ、浄化します。適用床面積〜56畳で、8畳の部屋を5分で清浄可能
大風量ですが、DCモーターを搭載するなど静音性にも配慮しています。風量は2.2〜11.5m3/分で、運転音は25〜56dB。深夜の郊外地が30dB、走行中の自動車内や普通の会話が60dBなので、最大風量で使い続けるのでなければ運転音は気にならないレベルと言えるでしょう。
風量は4段階で設定可能。PM1、PM2.5、PM10を検知できるセンサーを搭載しており、オートモードではPMレベルにあわせて自動で風量を調節します。このほか、インジゲーターやディスプレイを消灯するナイトモードも用意。エコモードはスマホアプリからのみ設定できます
清浄方法は、ブルーエア独自の「HEPASilentテクノロジー」を採用したもの。プレフィルターで大きな粒子をキャッチした後、空気に含まれるハウスダストやウイルスなどの粒子をイオナイザーでマイナスに帯電させ、プラスに帯電しているダストフィルターで吸着します。目の大きさが異なる多層式構造のフィルターを採用することで目詰まりを低減。活性炭を使った「脱臭カーボン」も配置しているので徐臭効果もあります。
背面パネルの内側にプレフィルターを配置。プレフィルターは取り外して水洗いできます
プレフィルターを通過した粒子はイオナイザーでマイナスに帯電され、ダストフィルターと脱臭カーボンが一体化した「メインフィルター」に吸着します。交換の目安は約9か月〜1年で、交換用のフィルターの公式オンラインストア価格は21,450円(税込)
ここまでは「Classic」シリーズとほぼ同じですが、「Classic Pro」はその次の工程があるのが異なる点。405nmの可視光線を照射してフィルターを除菌する「HINS Pure テクノロジー」を搭載し、フィルター交換時の二次汚染を防ぎます。除菌にはUV(紫外線)がよく使われますが、人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、人に直接当たらないようにするなど注意が必要。いっぽう、405nmの可視光線は人体に影響のない安全な波長の光。近年は、この波長を使った照明が新たな除菌対策として病院の手術室や待合室、保育園などに導入されているそう。
空気清浄機に405nmの可視光線を除菌ライトとして搭載したのは「Classic Pro」が日本初。10分ごとに10秒照射し、フィルターに吸着したバクテリアを除菌します。最大91.8%の除菌効果を発揮するとのこと
基本的な部分は変わらないものの、「Classic Pro」は本体の密閉性と製造精度が向上し、より高効率でフィルターに空気を通過させられるようになるなど細かい部分がアップデートしています。こうした改良により、空気清浄の性能も向上。「Classic」シリーズは0.1μmまでの微粒子を99.97%除去だったのに対し、「Classic Pro」は0.008μmまでの超微粒子を99.99%以上除去という性能を実現しました。
デザインも直線的な印象から丸みを持たせたやわらかいルックスに一新。長く使い続けられるように筐体にカーボンスチールを採用し、5年保証も付いています。「Classic Pro」の公式オンラインストア価格は108,900円(税込)と高価なので、こうした配慮は安心につながるでしょう。
「Classic」シリーズのボディはスチール製ですが、「Classic Pro」はカーボンスチール製。強度が高く、耐久性があります
カーボンスチールのほうが軽量とはいえ、重量は約15kg。移動させやすいように、底面片側にキャスターが付いています。本体サイズは500(幅)×250(奥行)×600(高さ)mm