象印マホービンは、食材を煮るだけでなく炒めてうまみを引き出す「焼き煮込み」コース搭載したホーロー電気調理鍋「EL-NS23」を2025年2月1日に発売します。どんな製品なのか詳しく見ていきましょう。
本体サイズは280(幅)×230(高さ)×305(奥行)mm、重量は約6.5kg。消費電力は900W、最大調理容量は2.3L。価格はオープン
象印マホービンは、共働き世代や子育て世代に向けて、利便性を高めた自動調理なべを展開しており、価格.comでも人気です。今回発表の新モデル「EL-NS23」の気になるポイントを、3つにまとめたのでチェックしていきます。
・直火で“焼き”、そのまま煮込む「焼き煮込み」コース搭載
・高い蓄熱性のホーロー鍋で煮込み料理がさらにおいしくなる
・献立決めをサポートする専用アプリが登場
いちばんのポイントは、内鍋をそのまま直火やIHで炒められること。元々、電気調理鍋は食材や調味料を鍋に入れて、ボタンひとつで調理できる手軽さが魅力です。しかし、調理が手軽な半面、一部の料理では風味や味わいに物足りなさを感じるメニューもありました。
その問題を解決したのが、IHとガス火にも対応する内鍋で食材を炒め、香ばしさやうまみを引き出しておいしく仕上げる「焼き煮込み」コースの搭載です。ほったらかしで調理できる電気鍋の手軽さは残しつつ、煮込む前に食材を“焼く”ことで段違いにおいしくなるのが大きな魅力と言えます。
直火やIHで炒めることで、食材が持つ糖とアミノ酸が加熱されて茶色く色付くメイラード反応が起こり、煮込みだけでは出せない香ばしさやうま味につながります
内鍋で食材を焼いて、そのまま煮込むことを可能にしたのが、本体内側の耐熱素材(本体の黒い部分)の採用です。同一の鍋で焼いてから煮込むので、食材のうま味を逃がさず調理できるのがポイント
発表会では、ハウス食品とのコラボも実現。最初に肉や玉ねぎを焼き、煮込むことでカレールウの持つポテンシャルを最大限に引き出す調理フローを共同開発したそう
実際に「焼き煮込み」をしたカレー(画像左)と「煮込み」のみのカレーを食べ比べてみました。写真でも少し違いがわかるかもしれませんが、「焼き煮込み」をしたカレーはとろみがあります。またスパイスの風味やカレーの味わいも豊かで、もはや別物と言っていいレベルでおいしかったです
続いてのポイントは、高い蓄熱性のホーロー鍋の採用です。ホーローは熱が均一に伝わりやすく、逃げにくいことが特徴で、食材にじっくりと加熱する煮込み料理などがおいしく仕上がります。
また、専用の蓋が付いているので残った料理をそのまま冷蔵庫で保存ができます。しかも、直火やIHで温めて直して食べたりしやすく、使い勝手がよいのもうれしいポイントです。
本体幅は280mmとコンパクトサイズですが、内鍋の最大調理容量は2.3Lあり、6人前のカレーが作れるくらいの大容量です
ホーロー鍋は蓄熱性が高く、時間が経ってからも熱が逃げにくく、温度が低下しにくいのが特徴で、食材も柔らかく仕上がります
洋風トマトの角煮を試食しましたが、角煮がホロホロの仕上がりながらも、野菜などは煮崩れしない絶妙なバランスでした
3つ目のポイントは、献立決めをサポートする専用アプリです。というのも、同社が電気調理鍋の購入者に調査を実施したところ、「最初はさまざまなメニューを試したが現在は絞られている」「調理できる自動メニューが少ない」などの理由から、購入当初より使用頻度が低くなる人がいることがわかったそうです。
そこで、献立提案や食材・調味料を入れるタイミングをお知らせするなど、電気調理鍋をより使いやすくしてくれる専用アプリ「象印アプリ」を開発。アプリで、その日の気分や食材を選択することで、おすすめのレシピを提案してくれるのが魅力です。
「EL-NS23」をチェックしてきましたが、電気調理鍋のほったらかしできる手軽さはそのままに、“焼き”調理によるおいしさのアップや、アプリによる使い勝手の向上など、魅力の詰まった電気調理鍋と言えそうです。
また、専用アプリもこだわっており、広報担当者からは「レシピ数は本体に150、アプリにはさらに50メニューあり、今後も増やしていく予定」と説明があり、今後の展開やメニューの充実にも期待したいところです。
今回、紹介しきれていないこだわりの機能や、豊富な自動メニューなどが気になった人は、価格.comのクチコミや家電量販店でぜひチェックしてみてください。