レビュー

ついに登場! ロボット/スティック/ハンディの1台3役サイクロン式掃除機は新生活にぴったりかも

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ロボット掃除機の最新トレンドと言えば、今は間違いなく「ロボット掃除機+スティック掃除機のコンボ」でしょう。

日常的な掃除はロボット掃除機に任せて、たまに発生する掃き残しや、ロボット掃除機では手が出せない高所を人間がスティック(ハンディ)掃除機できれいにする……という組み合わせは、とても合理的だし、掃除の効率も高いと言えます。

すでにいくつかのメーカーから発売されているコンボタイプですが、これらは基本的にロボット掃除機とスティック掃除機が別々に用意されており、それをベースステーションにそれぞれ接続するというもの。

対して、2025年1月24日に発売されたばかりのAnker(アンカー)「Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20」は、1つのバキュームユニットをロボット掃除機、スティック掃除機、ハンディ掃除機で共有・合体するという、かなりユニークな構造で注目を集めているとのこと。

1台でロボット掃除機、スティック掃除機、ハンディ掃除機の3役をこなすサイクロン式掃除機がついに登場!

1台でロボット掃除機、スティック掃除機、ハンディ掃除機の3役をこなすサイクロン式掃除機がついに登場!

はたして、この合体構造はどのようなメリットがあるのか? そのあたりを確認しつつ、実際に自宅で使ってみました。

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2025/09/03 13:00

掃除機が3つのモードにトランスフォーム!

アンカー・ジャパンより発売された「Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20」(以下、「E20」)は、前述のとおり、コアとなるサイクロン式のバキュームユニットを、ロボット掃除機、スティック掃除機、ハンディ掃除機にそれぞれ合体させることによって使用可能になるというのが最大の特徴です。

まず、「便利」とか「使いやすい」とかいう話の前に、筆者みたいな男はこの手の合体システムが嫌いなわけがありません。1つのユニットで3つの機能を操るから“3-in-1”というわけ。このシステムは「めっちゃカッコイイ!」ととにかく評価したいところです。

3つのモードに合体変形する「Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20」

3つのモードに合体変形する「Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20」

「3-in-1」は、ただカッコイイということだけが価値ではありません。

たとえば、今春からひとり暮らしを始めるような人には、各種掃除機がまとめて手に入るため、最初の一台として購入するメリットは大きいはず。また、今使っているスティック掃除機を買い替えるとしても、一気にロボット掃除機に切り替えるよりは、「3-in-1」のほうがより安心感が得られます。

ロボット掃除機は、水拭き機能がない分、割とコンパクトな印象

ロボット掃除機は、水拭き機能がない分、割とコンパクトな印象

いっぽうで、ロボット掃除機を使い慣れていない人は、「ロボット掃除機だけで掃除は十分じゃないの?」という感想を持ちがち。もちろん、昨今のロボット掃除機の性能があれば、ほぼ十分と言えるんですが……ただ、うっかり台所でインスタントコーヒーの粉をこぼしたとか、ドライヤーのあとに脱衣所の床に髪の毛が散っているとか、そういった限定的なシチュエーションの場合、いちいちロボット掃除機を動かすのは大げさすぎる! と感じてしまうんです。そういうときは、スティック掃除機をサッと取り出してサッとかけるほうが確実でスピーディー。そういう意味でも、「3-in-1」にはメリットがあるんです。

右がロボット掃除機から取り出したバキュームユニット

右がロボット掃除機から取り出したバキュームユニット

スティック掃除機とハンディ掃除機用のユニット。これをバキュームユニットに合体させます

スティック掃除機とハンディ掃除機用のユニット。これをバキュームユニットに合体させます

同梱物をまとめると

・ゴミ回収と充電を担うベースステーション
・バキュームユニット
・ロボット掃除機本体
・延長ノズル
・クリーナーヘッド
・コンビネーションノズル
・電源ケーブルなどの小物

という感じ。初期状態では、バキュームユニットはロボット掃除機に合体した状態でパッケージされており、電源ケーブルに接続したベースステーションに載せると充電を開始します。このとき、専用アプリからWi-Fi接続しておけば、以降はアプリ上から操作できます。

専用アプリを起動したところ。初回は、この画面から宅内マップを作成します

専用アプリを起動したところ。初回は、この画面から宅内マップを作成します

ロボット掃除機の赤いボタンを押しながらハンドルを持ち上げると、バキュームユニットをガチャッと分離させられます。

ロボット掃除機からバキュームユニットを取り外すときは、まず赤いボタンを押し込んで……

ロボット掃除機からバキュームユニットを取り外すときは、まず赤いボタンを押し込んで……

ハンドルを引き上げると、このように分離します

ハンドルを引き上げると、このように分離します

このユニットに延長ノズルとクリーナーヘッドを接続すると、床掃除に適したスティック掃除機に。いっぽうでコンビネーションノズルを接続すると、机上や車内の掃除がしやすいハンディ掃除機へとトランスフォーム完了!

スティック掃除機用のノズルとヘッドを、バキュームユニットにガチャッと接続

スティック掃除機用のノズルとヘッドを、バキュームユニットにガチャッと接続

最大30,000Paの強力スティッククリーナーに変身!

最大30,000Paの強力スティッククリーナーに変身!

コンビネーションノズルを接続すると、日常的に使用頻度の高いハンディ掃除機に変身! ちょっとした汚れやゴミは、その場で手早く掃除したほうが効率的です

コンビネーションノズルを接続すると、日常的に使用頻度の高いハンディ掃除機に変身! ちょっとした汚れやゴミは、その場で手早く掃除したほうが効率的です

バキュームユニットの吸引力は、スティック/ハンディ掃除機モードで最大30,000Pa、ロボット掃除機モードで8,000Paを発揮します。この差に関しては、ロボット掃除機のほうが掃除に長く時間をかけるため、パワーを少し落としてでもバッテリーの持ちを担保しているのかも。

とはいえ、ロボット掃除機の吸引力8,000Paは、性能的に何の不満もないレベル。スティック/ハンディ掃除機としては、近年の一般的なコードレス掃除機の吸引力が20,000Paくらいと考えると、なかなかハイパワーと言えるでしょう。実際に試用しているなかでも、吸引力に物足りなさを感じるシーンはありませんでした。

清掃終了後、ロボット掃除機はまずバックでステーションに接続してゴミ回収。その後、反転して再接続して充電を開始します

清掃終了後、ロボット掃除機はまずバックでステーションに接続してゴミ回収。その後、反転して再接続して充電を開始します

ほかのコンボタイプは、ロボット掃除機とハンディ掃除機をステーションに別々に接続する必要があるため、ステーションがどうしても大きくなってしまいます。しかし、ユニット載せ替えで対応できる「E20」のステーションはとにかくコンパクト。設置面積は、何とA4用紙よりも小さい(ただし周囲に多少のマージンは必要)ので、狭い部屋でも置きやすさは抜群です。

「3-in-1」機構のおかげでA4用紙(写真の白い紙)よりもコンパクトなステーション。これなら置き場には困らなさそう!

「3-in-1」機構のおかげでA4用紙(写真の白い紙)よりもコンパクトなステーション。これなら置き場には困らなさそう!

ただ、ステーションにスティック/ハンディ用のユニットの置き場がないのは少し気になった点。そのユニットを整頓できるスタンドなどの導入を考えたいところです

ただ、ステーションにスティック/ハンディ用のユニットの置き場がないのは少し気になった点。そのユニットを整頓できるスタンドなどの導入を考えたいところです

ゴミを収集する紙パックはステーション上部に搭載。掃除頻度にもよりますが、2〜3か月は放置しても大丈夫そう

ゴミを収集する紙パックはステーション上部に搭載。掃除頻度にもよりますが、2〜3か月は放置しても大丈夫そう

ステーション内部には、最大で75日分のゴミを溜めておける紙パックを搭載しており、ロボット掃除機を経由してバキュームユニット内のゴミを回収してくれます。

つまり、スティック/ハンディ掃除機モードで吸引したゴミも、ユニットをロボット掃除機に合体させれば自動で回収してくれるので、いちいち手作業でゴミを捨てる手間はありません。

サイクロン式掃除機は、ゴミ捨て時に微細なホコリが周囲に飛び散るといった面倒があるので、そのあたりをステーションに任せておけるのはやっぱり安心できますね。

3つのモードで清掃性能も文句なし!

本機のロボット掃除機は、水拭き機能を省いた吸引清掃専用タイプ。

筆者個人としては、水拭きしたあとの床のサッパリ感がうれしいのですが、とはいえ水拭きは水の補充や汚水タンクの清掃、モップ洗浄トレーの掃除といったメンテナンスが必須。そういう手間はかけたくないし、とりあえず吸引掃除さえきれいにこなしてくれればOK……ということなら、これで間違いなく十分だと思います。

アプリ上のマップで、掃除したい部屋を指示したり、スケジュールやタイマーで自動清掃させたりできます。放っておくだけで掃除機がけが終わっています

アプリ上のマップで、掃除したい部屋を指示したり、スケジュールやタイマーで自動清掃させたりできます。放っておくだけで掃除機がけが終わっています

実は、ゴミが集まるタンクが透明のロボット掃除機はレア。ゴミをどれだけ掃き取っているかが目視できるのは、地味にうれしい人もいるでしょう

実は、ゴミが集まるタンクが透明のロボット掃除機はレア。ゴミをどれだけ掃き取っているかが目視できるのは、地味にうれしい人もいるでしょう

宅内のマップ作成や、床に落ちている障害物の回避といったセンサー系の動作は、まったく問題なくこなしてくれました。

特に、レーザーセンサーを駆使して壁際スレスレまで攻める清掃は、かなり効率的。最新ハイエンド機のようなエクステンドモップ機能は搭載していませんが、それでも壁や家具のフチまでていねいに近寄って掃除してくれるため、掃き残しはかなり少ないように感じました。

壁に当たるスレスレまで接近して、ゴミを掃き取ります

壁に当たるスレスレまで接近して、ゴミを掃き取ります

床に落ちている障害物も、ギリギリのところをスルッと滑らかに回避

床に落ちている障害物も、ギリギリのところをスルッと滑らかに回避

もうひとつうれしいのが、ブラシの毛がらみを除去する機能。

ベースステーションに戻った際に、メインブラシを前後に回転させることで、内蔵のクシがブラシにまとわりついた毛髪やペットの毛などをほぐして吸引してくれます。

毛がらみはブラシの回転効率を落とし、故障の原因につながったりもするので、どうしてもメンテナンスは必要。その手間がほぼ完全に省けるのはやはりありがたいところです。

ブラシの近くに備わった白いクシ刃が、毛がらみをほぐします。このときもペットの抜け毛を吸ったはずが、ブラシには何も残っていませんでした

ブラシの近くに備わった白いクシ刃が、毛がらみをほぐします。このときもペットの抜け毛を吸ったはずが、ブラシには何も残っていませんでした

スティック掃除機のヘッドは、大きめサイズ+回転パワーブラシで、一気に広範囲の掃除機がけが可能。吸引力を最大にすると、ペットが床に蹴り出したトイレ砂(粒の大きなやつ)もあっという間にブラシでかき取って吸い込みます。このパワーはかなり頼もしい。

延長ノズルは10段階まで伸張させられるので、自分の体格に合わせてラクな体勢で掃除機がけができます。

フルパワーなら、小石サイズのゴミ(ペット用のトイレ砂)も残さず一気に吸引

フルパワーなら、小石サイズのゴミ(ペット用のトイレ砂)も残さず一気に吸引

ハンディ掃除機のコンビネーションノズルは、先端をすきまノズルとブラシに切り替えて使えるので、場所に合わせて使えるのがポイント。特に車の中などは、シートや床などそれぞれ切り替えていくと効率的です。

もし、すきまノズルだけでこと足りるなら、ロボット掃除機本体の上面にもノズルが備わっているので、そちらを使ってもOKです。

こんなところにすきまノズルが……。オマケ感があってちょっと得した感じ

こんなところにすきまノズルが……。オマケ感があってちょっと得した感じ

サッシのすき間など、ホコリが溜まるところは、すきまノズルでこまめな掃除が大事です

サッシのすき間など、ホコリが溜まるところは、すきまノズルでこまめな掃除が大事です

少し気になったこととしては、バキュームユニットの右方向から割と強めの排気が出ること。左利きの人は、掃除機がけしている間はずっとこの排気が身体に当たります。この排気は、ユニット内の5層フィルターを抜けてきたもので、0.3ミクロンのハウスダストも99.9%まで除去されたクリーンなものなんですが、とはいえちょっとスッキリしない感はありました。なので、できればバキュームユニットは右手で操作するのをおすすめします。

ユニット右側ダクトの排気は、左手で掃除機がけしていると割と気になるかも

ユニット右側ダクトの排気は、左手で掃除機がけしていると割と気になるかも

【まとめ】春からの新生活にフィットする「ロボット掃除機+α」

筆者は、日常の掃除のかなりの部分をロボット掃除機に任せていますが、それでもスティック/ハンディ掃除機を併用したいケースは出てきます。なので、やっぱりコンボタイプはありがたいわけです。

そんななかでも、「Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20」のユニット合体式は、ベースステーションのコンパクト化というメリットがかなり大きい。特にひとり暮らし世帯でワンルーム〜1DKぐらいの空間には、設置しやすさの面でがっちりフィットするんじゃないでしょうか。

2025年春から新生活がスタートするという人へのプレゼントにもおすすめ!

きだてたく
Writer
きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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