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Wi-Fi機能が便利! デロンギのオイルレスヒーター「マルチダイナミックヒーター」が人気な理由

輻射熱(赤外線)をメインに使ったオイルヒーターをはじめとする輻射式暖房は、じんわりと包み込むようなやさしい暖かさに加え、温風を出さないので乾燥しにくく、ホコリなどが舞い上がりにくいといった多くの魅力があります。

輻射のイメージ。輻射熱や輻射式暖房について詳しく知りたい人は↓↓↓こちらの記事↓↓↓をチェックしてみて!

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2025/02/01 07:00

今回は、そんな輻射式暖房のなかでも、部屋全体を暖めるのに適しているオイルヒーターやオイルレスヒーター(ノンオイルヒーターなど呼び方はさまざま)において高い人気を誇るデロンギに、「ほかとどこが違うの?」「そもそもオイルレスヒーターとオイルヒーターって、どっちがいいの?」「電気代を抑える方法はない?」など気になることを聞いてきました。

デロンギのオイルレスヒーターが人気

価格.comでオイルヒーターとオイルレスヒーターの売れ筋を見ると、デロンギの製品が上位を独占。ラインアップ数が多いこともありますが、このカテゴリーでデロンギが圧倒的な支持を得ているのは間違いないでしょう。

価格.comでオイルヒーターとオイルレスヒーターを絞り込み、売れ筋順で並び替えた結果。売れ筋上位10製品のうち、9製品がデロンギです(2025年2月5日時点)

価格.comでオイルヒーターとオイルレスヒーターを絞り込み、売れ筋順で並び替えた結果。売れ筋上位10製品のうち、9製品がデロンギです(2025年2月5日時点)

さらに詳しく見ると、デロンギ製品のトップ10のうち、6製品が「マルチダイナミックヒーター」という状況。マルチダイナミックヒーターは1974年からオイルヒーターを販売しているデロンギが2014年に発売した、オイルを使わない構造でオイルヒーターのような暖め方を再現したオイルレスヒーター。その後、他メーカーからもオイルレスヒーターが登場しましたが、「マルチダイナミックヒーター」が価格.comのランキングで上位を占めていることからもデロンギの製品が選ばれていることがわかります。

オイルヒーターとオイルレスヒーターの大きな違いは「速暖」と「蓄熱」

本体から放射される輻射熱(赤外線)と、ヒーター周囲の空気が暖められて天井に上昇し、部屋全体にゆっくり対流する「自然対流」を使って暖める仕組みはオイルヒーターとオイルレスヒーターともに共通。ただし、構造の違いにより、輻射熱を発散させるまでの工程が異なります。

▼オイルヒーター

金属製の放熱フィン内に密閉した難燃性オイルを熱源で温め、その熱されたオイルで放熱フィンを温める構造。温められたフィンから輻射熱を放射しますが、オイル全体が加熱されるまでに時間がかかります。

オイルヒーターの構造

▼オイルレスヒーター

熱源で直接放熱板を温め、温められた放熱板から輻射熱を放射する構造。一般的に、熱源は放熱板と一体化するように縦に複数本配置されています。

オイルレスヒーターの構造

構造の違いから、オイルレスヒーターは立ち上がりが早いのが特徴。オイルを温める工程がないので放熱板が早く温まり、その分、部屋を速く暖められます。デロンギの製品で比較した場合、オイルレスヒーターはオイルヒーターに比べて約2倍の速さで暖まるそう。いっぽう、オイルヒーターは速暖性には劣るものの蓄熱性の高さが魅力。オイルが冷めにくいため、運転停止後も暖かさが持続します。

オイルの蓄熱性が高く、電源オフ後も30分ほど暖かさが続くのがオイルヒーターのいいところ※デロンギのオイルヒーターの場合

オイルの蓄熱性が高く、電源オフ後も30分ほど暖かさが続くのがオイルヒーターのいいところ
※デロンギのオイルヒーターの場合

なお、デロンギのオイルレスヒーター「マルチダイナミックヒーター」には、足元から部屋全体を暖める新構造により軽量化を実現したモデル「ソラーレ」もラインアップされています。オイルヒーター(RHJ75V0915)と比べ重量が約50%軽減されているので、移動時の負担を減らしたい人は「ソラーレ」がぴったりかもしれません。

適用床面積10〜13畳(最大消費電力1,500W)の3機種の重量を比べると、「アミカルド オイルヒーター RHJ35M1015」 は14.5kg、「マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル MDHAA15WIFI」(写真中央)は12.5kg、「マルチダイナミックヒーター ソラーレ Wi-Fiモデル IDH15WIFI」(写真右)は8.3kg。オイルがない分、「マルチダイナミックヒーター」のほうが軽量ですが、「ソラーレ」はさらに軽量です

適用床面積10〜13畳(最大消費電力1,500W)の3機種の重量を比べると、「アミカルド オイルヒーター RHJ35M1015」 は14.5kg、「マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル MDHAA15WIFI」(写真中央)は12.5kg、「マルチダイナミックヒーター ソラーレ Wi-Fiモデル IDH15WIFI」(写真右)は8.3kg。オイルがない分、「マルチダイナミックヒーター」のほうが軽量ですが、「ソラーレ」はさらに軽量です

スタンダードな「マルチダイナミックヒーター」は熱源と放熱板を一体化させた縦型のモジュールシステムを採用しているのに対し、「ソラーレ」は熱源を水平に配置し、赤外線を集めて効率的に輻射熱を伝える金網のような「インフラレッドシールド」を側面に備えた構造としたのがポイント。使用する鉄の量を減らし、軽量化しました。

「ソラーレ」は下側の熱源を優先的に使用するアルゴリズムを取り入れているため、冷えを感じやすい足元から暖められるのが特徴

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デロンギのオイルレスヒーターのいいところ

ここからは、デロンギのオイルレスヒーター「マルチダイナミックヒーター」が人気な理由に迫ります。

正確な温度制御ができるから快適&節電

暖房器具によっては、温度設定ができるものでも設定温度に達すると室温が下がりすぎるまで運転を弱めてしまう製品があります。こうした製品の場合、「設定温度に達したら運転を弱める→室温が下がりすぎる→運転を強くする」という運転を繰り返すため、室温が大きく上下して安定しません。いっぽう、「マルチダイナミックヒーター」は設定温度にあわせて室温を±0.1度でキープする「オートアダプティブテクノロジー」により、高精度に室温をコントロールし、室温を一定に保ちます。

スタンダードな「マルチダイナミックヒーター」で「オートアダプティブテクノロジー」が作動している様子を可視化したもの。熱源で放熱板を直接温める仕組みだからこそできる緻密な温度制御です

スタンダードな「マルチダイナミックヒーター」で「オートアダプティブテクノロジー」が作動している様子を可視化したもの。熱源で放熱板を直接温める仕組みだからこそできる緻密な温度制御です

筆者は自宅で「マルチダイナミックヒーター」を使っていますが、設定温度を下げたり、上げたりすることはありません。ずっとつけっぱなしでもちょうどいい室温で過ごせています。

温度計を常に見ていたわけではありませんが、途中で思い出して温度計を見るとほぼ設定温度に近い温度が表示されていました

温度計を常に見ていたわけではありませんが、途中で思い出して温度計を見るとほぼ設定温度に近い温度が表示されていました

室温が大きく変動すると快適性が損なわれるだけではありません。寒さを感じて設定温度を上げたときはもちろん、途中で運転が弱まり必要以上に室温が下がる暖房器具の場合、再度、設定温度まで上げるためにむだな電気代がかかることもあります。±0.1度で安定した室温をキープできる「マルチダイナミックヒーター」なら、こうした余計なパワーを必要としません。

オイルレスヒーターでも0.1度前後で設定温度を保てるのはかなりすごいこと! 従来のオイルヒーターと比べ、電気代を63%抑えられるそう

オイルレスヒーターでも0.1度前後で設定温度を保てるのはかなりすごいこと! 従来のオイルヒーターと比べ、電気代を63%抑えられるそう

静かな運転音

ファンなどで強制的に温風を出す暖房器具と比べ、「マルチダイナミックヒーター」は運転音が非常に静か。静かというより、無音と言えるレベルです。オイルヒーターも同じくらい静かですが、室温が低いときなどに本体内部で生じた結露が熱くなったオイルに落ち「パチッ」と音が鳴ることがあるため、運転音が気になりやすいならオイルがない「マルチダイナミックヒーター」を選ぶほうが快適でしょう。

人の耳では何も聞こえないほどの静かさ

人の耳では何も聞こえないほどの静かさ

送風音がしないだけでなく、稼働音もしないので、寝室に最適。筆者も寝室で「マルチダイナミックヒーター」を使っています。暖房をひと晩中つけていても空気や肌が乾燥しにくいので、起きたときに喉がカラカラにならないのも寝室にぴったりなところ

送風音がしないだけでなく、稼働音もしないので、寝室に最適。筆者も寝室で「マルチダイナミックヒーター」を使っています。暖房をひと晩中つけていても空気や肌が乾燥しにくいので、起きたときに喉がカラカラにならないのも寝室にぴったりなところ

Wi-Fi機能で外出先からでも操作可能

「マルチダイナミックヒーター」にはWi-Fi機能を搭載したモデルと非搭載のモデルがありますが、この機能は絶対あるほうが便利。運転をオフにし忘れて外出してしまうことがあっても、スマホアプリで確認して外出先からでも運転を停止できます。静寂性が高いので、消し忘れは結構起こりがち。電気代が気になるので、いつでもどこからでも操作できるのはありがたい。

本体で操作するよりアプリのほうが直感的に操作できるので使いやすいです。スマートスピーカーと連携して音声コントロールも可能(MDHAA15/12/09WIFIの場合)

本体で操作するよりアプリのほうが直感的に操作できるので使いやすいです。スマートスピーカーと連携して音声コントロールも可能(MDHAA15/12/09WIFIの場合)

このほか、帰宅前に運転をオンにして部屋を暖めたり、スマホのGPS機能を使って設定した距離に近づくと自動で運転をオンにしたり、遠隔操作でタイマーや設定温度を変えたりできます。出勤時間などが決まっている場合は、起床や出勤時間にあわせて自動的に運転がオン/オフするようにスケジュール設定しておくのもいいでしょう。部屋が比較的素早く暖まる「マルチダイナミックヒーター」でも、室内が設定温度まで暖まるまでに数十分はかかるため、遠隔から運転をオン/オフできるのは大きなメリットです。

いちいち本体のあるところまで動かなくていいので、家の中でもアプリを使ったほうが便利

いちいち本体のあるところまで動かなくていいので、家の中でもアプリを使ったほうが便利

筆者が調べたところ、Wi-Fi機能搭載モデルをラインアップしているのは「マルチダイナミックヒーター」のみでした。他メーカーにもBluetoothを介してスマホをリモコンのように使える製品はありますが、Wi-Fi対応でないので外出中にスマホアプリから本体を操作することはできません。

高い安全性

「マルチダイナミックヒーター」だけでなく、デロンギのオイルヒーターにも共通することですが、本体に触れても火傷しにくい表面温度になるよう設計されています。子どもやペットのいる家庭では重視したいポイント。「マルチダイナミックヒーター」は全機種にチャイルドロックも搭載されています。

放熱板を加工し、表面積を広くすることで火傷しにくい平均表面温度を実現。短時間触れただけでは火傷をしない温度です

放熱板を加工し、表面積を広くすることで火傷しにくい平均表面温度を実現。短時間触れただけでは火傷をしない温度です

このほか、本体が倒れたり、洗濯物が落下するなどで本体が過度に熱を持ったりした際に自動で運転をオフにする機能を搭載。電源プラグにも周囲の温度を感知して運転を停止する機能を備えています。

また、購入後3年間の無償保証が付いているだけでなく、製品を登録すると無償保証期間が3年から5年に延長され、製品の修理を72時間以内に対応してもらえるなど、さまざまな特典が受けられるメンバーシッププログラム「De'Longhi Family」を用意し、より便利に安心して長く使えるようにしています。

デザイン性の高さ

デロンギの製品は高品位なデザインでも人気です。特に「マルチダイナミックヒーター」は凹凸が少なく、シンプルでインテリアになじみやすい現代的なデザイン。反対に、オイルヒーターはアナログ感のある温かみのあるデザインが評価されています。

「マルチダイナミックヒーター」は「ソラーレ」が加わったことでバリエーションが増えました

「マルチダイナミックヒーター」は「ソラーレ」が加わったことでバリエーションが増えました

また、デロンギのオイルヒーターのなかには、運転時間を30分刻みでピンで指定する独特の操作性を持った電子タイマーを搭載したモデルがあります。一日のスケジュールが直感的に把握できる電子タイマーを好み、デロンギのオイルヒーターを選ぶ人も多いそう。

電気代を抑える上手な使い方

陽だまりのような暖かさ、乾燥しにくい暖め方など、オイルヒーターやオイルレスヒーターの魅力はわかっているものの、消費電力が高いため電気代がネックという人もいるでしょう。そこでデロンギに、快適に使いながら節電するコツを教えてもらいました。

設定温度低めでも暖か

輻射式暖房はヒーターから出た輻射熱で壁や床、天井が暖まり、暖められた壁や床、天井からも輻射熱が出ます。この「二次的輻射」という現象により、設定温度よりも体感温度は高くなるため、設定温度を控えめにすることが可能

太陽からの赤外線(輻射熱)が地表を暖め、地表から出た輻射熱でさらに暖かく感じるのと同じ仕組み

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また、風が身体に当たらないことも体感温度の上昇につながります。温風で暖めるタイプの暖房器具と比べると体感温度は3度ほど高くなるそう。そのため、エアコン暖房の設定温度より4度低い温度から始めてみるのがおすすめ。肌寒いと感じたら1度ずつ設定温度を上げ、省エネかつ快適な温度を探りましょう。

設定温度17度でも20度くらいあるんじゃないかと感じる暖かさです

設定温度17度でも20度くらいあるんじゃないかと感じる暖かさです

タイマーの使用

二次的輻射は持続性が高いのもポイント。空気を暖めるのではなく、赤外線が物体に当たったときに発熱する輻射熱を使った暖房器具なので、窓を開けて3分程度換気しても壁や床、天井はすぐに冷めないそうです。この仕組みは、よく晴れた日中をイメージするとわかりやすいでしょう。

外気温度は日射量が最大になった時間に最も高くなるのではなく、最大日射量の数時間後に最高温度まで上昇します。これは、太陽からの輻射熱で地表が暖められ、暖まった地表の二次的輻射で気温が上がるまでに時間差があるため。オイルヒーターやオイルレスヒーターでもタイマーを使ってこの「時間差」をうまく利用すれば、暖まるのに少し時間がかかる輻射式暖房のデメリットを解消するとともに、節電しながら快適に暖まれます。

部屋で過ごす1時間前に運転をオンにし、外出前30分〜1時間前に運転を停止。就寝後には設定温度が低くなるようにセットし、就寝中に運転オフになるように設定するというように、使用方法を工夫すれば快適性を損なわずに電気代を抑えることが可能。なお、運転スケジュールなど細かい設定はスマホアプリで行うため、Wi-Fi機能搭載モデルに限られます

部屋で過ごす1時間前に運転をオンにし、外出前30分〜1時間前に運転を停止。就寝後には設定温度が低くなるようにセットし、就寝中に運転オフになるように設定するというように、使用方法を工夫すれば快適性を損なわずに電気代を抑えることが可能。なお、運転スケジュールなど細かい設定はスマホアプリで行うため、Wi-Fi機能搭載モデルに限られます

窓際や壁際に設置すると効果的

ヒーターの設置位置にもポイントがあります。効率的に部屋を暖めるには冷気の侵入を防ぎ、熱がいちばん逃げやすい窓際にヒーターを設置すること。自然対流によりヒーター上部から立ち昇る暖気がカーテンのように窓からの冷気をシャットアウトし、室内をムラなく暖めます。

市販の断熱シートを窓に貼ったり、カーテンを引いたりするなどの対策も併用するとより節電につながります

市販の断熱シートを窓に貼ったり、カーテンを引いたりするなどの対策も併用するとより節電につながります

ECO運転を活用

設定温度を下げても電力消費を少なくできますが、ほとんどの機種に搭載されている「ECO」運転を使えばボタンを押すだけで設定温度よりも少し控えめ運転に切り替わります。約20%の節電が期待できるそう。

ECO運転

【まとめ】

「輻射熱+自然対流」で暖める方法自体は一般的なオイルヒーターやオイルレスヒーターと同じであり、デロンギの製品に限ったことではありません。ただし、構造をはじめ、使用しているオイルや放熱板、各パーツの形状やサイズ、素材などはメーカーにより異なるため、輻射熱を作る効率や放射のさせ方、部屋の暖まり方なども違ってくると思われます。

デロンギは50年以上オイルヒーターを手掛けており、その知見が、オイルヒーターだけでなく、「マルチダイナミックヒーター」(オイルレスヒーター)にも生かされています。さらに、暖房機能の実験では人工気象室を使用して検証を行い、設計や制御を細かく調整しているそう。

オイルヒーターはヨーロッパで広く普及している暖房器具なので、日本の住宅には適さないのではないかと懸念する人もいるでしょうが、その点、デロンギの製品なら安心。筆者は20年ほど前に建てられた木造住宅で「マルチダイナミックヒーター」を使っていますが、特別ハイパワーにしなくても暖かく、快適に過ごせています。ちなみに、使用しているのはWi-Fi機能搭載モデル。とても便利なので、この機能が使えるモデルをラインアップしているのもデロンギの魅力です。

オイルヒーターやオイルレスヒーターは上手に使えばほかの電気式ヒーターよりも節電できますし、なにより、暖かさが心地いい。リビングなどの広い部屋で使うのが不安な人は、寝室に導入して試してみるのもいいでしょう。

●撮影協力:雪か企画

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
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中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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