エアコン「6畳用」モデルのコスパ最強&ランキング上位機おすすめ8選!
ひとり暮らし用のワンルームや寝室・子ども部屋といった個室に多いのが6畳の部屋です。そういった小さめの部屋向けに6畳用のエアコンを購入する際、「どういった機能が必要なのか」「本体サイズはどのくらいがいいのか」など、モデル選びに悩む人は少なくないはずです。そこで本稿では、6畳用のエアコンを初めて買う人や買い替えを検討している人に向けて、選び方や各メーカーの特徴をわかりやすく解説。また、エアコン専門家が予算に合わせて厳選したおすすめモデルを紹介します。
【監修者】
家電プロレビュアー
石井和美 氏
白物家電や日用品などを中心とした製品レビューが得意。レビュー歴15年以上。家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設し、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電のテストも独自に行う。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタントとして、テレビ出演のほか、Webメディアや雑誌などで多数執筆中。「家電blog」管理人。
三菱電機「霧ヶ峰 MSZ-AXV2225-W」【シリーズ名】AXVシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル
【価格.comマガジンがおすすめする理由】
1. センサーが人の位置を把握し、風を直接当てないように設定できる
2. 前面パネルやフラップなどを取り外してサッとお手入れできる
3. 狭い部屋に設置しても、本体の出っ張りが気にならないコンパクトさ
【ただし、こんな人には向きません】
1. エアフィルターの汚れを自動掃除するモデルが欲しい人
2. エアコンを設置してすぐにアプリで操作したい人
3. 熱交換器や通風路など、手が届きにくい場所の汚れも気になる人

本機は、風避けやおやすみサポート機能を搭載しており、狭い場所でも快適に使えるモデル。「自動フィルター掃除」機能は搭載されていないため、価格はお手ごろですが、そのほかの機能は充実しており、コスパのよいモデルです。さらに、低騒音設計で、狭い部屋でも快適に使えます。
価格.comマガジンがおすすめする究極の「6畳用モデル」は、赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載したベーシックシリーズ「AXV」の6畳用モデル。
最大の魅力は、「ムーブアイ」が人の位置や動きを感知し、冷やしすぎや暖めすぎを防止してくれること。また、人の体感温度に合わせて「冷房」と「爽風」運転を自動で切り替えるため、夏にはエアコンと扇風機の両方を使い分けているような快適さが感じられます。
本体の奥行きは230mmの薄型設計なので、狭い個室でも圧迫感なく設置できる点も特徴。上位機種に比べて機能は控えめですが、日常使いに便利な機能を十分に備えているのが魅力です。
6畳用のエアコンを選ぶ際は、まず「畳数の目安(適用畳数)」が「冷暖房とも主に6畳」と記載されたモデルを選びましょう。その場合、冷房のみの畳数の目安は「6〜9畳」と記載されていますが、これは6〜9畳の部屋に対応するというわけではなく、冷房は木造住宅の場合は6畳、鉄筋コンクリート住宅の場合は9畳の部屋に対応できるという意味です。ただし、部屋の断熱性能や気密性といった住環境によって冷房の効き方が変わるため、「畳数の目安」だけではなく、冷暖房の“効き具合”も参考にしましょう。
冷暖房の効き具合を確認するには、「冷房能力」「暖房能力」をチェック。この項目は、エアコンが安定して出せる能力の数値。6畳の部屋で使う場合は、冷房・暖房能力ともに2.2〜2.5kW程度の能力があれば十分です。
ただし、部屋の日当たりの方向やロフトの有無、窓の大きさなどの条件によっては、大きめのエアコンを選んだほうがベターです。たとえば暖房能力は、北向きだったり、吹き抜けがある(天井が高い)6畳の部屋に設置する場合は、2.5〜3.0kW程度が必要なので、「冷暖房とも主に8畳」の8畳用モデルを選ぶのもアリです。冷暖房の立ち上がりが早く、部屋が快適な温度になりやすいというメリットがあります。
ちなみに、自宅の部屋に最適なエアコンのスペックをより詳しく知りたい人は、地域の気候や部屋の広さに合わせてスペックを提案してくれるエアコン支援ツール「ASST」の活用すると便利です。

6畳の部屋に8畳用エアコンを設置するのはメリットがあるいっぽう、本体価格や工事費用が高くなるうえに、設定温度にすぐ到達しやすいために運転のオン/オフがひんぱんになり、電気代が余計にかかる場合もあります。「大きめのエアコン」を選ぶ際は、本当に必要かどうかをしっかりと検討しましょう。
部屋の広さや条件に合う畳数がわかったら、次はどの機能が必要かを考えましょう。ここでは、6畳用モデルに最低限付いていてほしい機能を3つ紹介します。
省エネモードとエコモードは、消費電力を抑えつつ、エアコンの効率的な運転をサポートしてくれる機能。近年、電気代の値上がりが続いているため、少しでもムダな運転を減らしたい人には特におすすめです。
高性能な省エネ機能の代表例が、パナソニック「エオリア」の「AI快適おまかせ」や三菱電機「霧ヶ峰」の「AIおまかせ運転」です。AIと高性能センサーが室温や湿度、人の体感温度などを解析し、室内が快適になるように自動調整。余計な運転を減らし、従来のエコモード以上に省エネルギーな運転を実現します。
6畳用モデルは、寝室に設置したい場合が多いと思います。その場合、就寝中も快適にしてくれるモードが搭載されているモデルを選びましょう。
「おやすみ運転」は、寝ている間に温度を自動で調整する機能。たとえば、深夜に外気温が下がるとエアコンが徐々に設定温度を高め、冷えすぎを防いで過度な冷房にならないよう配慮します。
いっぽう、「おやすみモード」では風量を弱めて静かに運転するため、運転音のうるささや風の強さで不快感を感じにくく、快適に眠れます。
そのほか、日立の「[みはっておやすみ]タイマー」のように、冷房の切タイマーによって運転停止した後も、室温が上がると設定温度を抑えめにして自動で再運転する機能なども便利です。
この機能は、本体に搭載されたセンサーの情報を基に、最適な風向きに自動で切り替える機能。6畳程度の小さい部屋では、風が一方向に集中すると温度ムラが生まれやすくなりますが、自動でルーバー(風向板)が動くことで、風が効率よく部屋全体に行き渡り、均一で快適な室温を保てます。
また、エアコンからの風が身体に直接当たると不快に感じることがありますが、自動風向き調整機能が搭載されていれば、それが防げます。たとえば、三菱電機「霧ヶ峰」の一部モデルには「自動風あて・風よけ」機能を搭載。暑いと感じている人、寒いと感じている人それぞれの温冷感に合わせて、エアコンが自動で「風あて」と「風よけ」を切り替えることで、2人を同時に快適にします。
こういった機能は、特に寝室や子ども部屋で役立ちます。

私は今、8種類のエアコンを使用しているんですが、そのうち6台は6畳の部屋に設置しています。実際に使ってみて気づいたのは、6畳の小さい部屋では風が身体に直接当たりやすく、不快に感じることが多い点です。
また、エアコンとの距離が近くなるため、静音性がとても重要だと実感。運転安定時の静音性は、三菱電機「霧ヶ峰」とダイキンのエアコンが高い印象です。
ここでは、最低限欲しい機能に加え、予算にもう少し余裕がある場合にぜひ検討したい、おすすめの3大高機能を紹介します。
温度を調節するエアコンの主要パーツ、熱交換器は、特に湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい場所。その自動洗浄機能が搭載されていれば、蓄積した湿気や汚れを自動的に除去し、カビの発生を防いでくれるため、手間なく清潔な状態が保てます。
たとえば、三菱電機の内部自動洗浄機能「おまかせボディ」では、冷房や除湿運転後に「結露水で洗浄」「オゾンによる除菌」「加熱乾燥」といった複数の工程を実施し、ニオイやカビ、汚れなどをしっかりと抑制します。
エアコンは、エアフィルターが詰まってしまうと、空気の流れが悪くなって冷暖房効率が落ち、部屋が設定温度に達するまでに余計な時間と電力がかかります。
そこで必要な機能が「フィルター自動掃除」機能。エアフィルターに付着したホコリやゴミをブラシでかき取って、ダストボックスに集めてくれるので、メンテナンスの手間が減り、電気代の節約にもつながります。
たとえば、ダイキンのフィルター自動掃除機能は、約10年分のホコリが溜められる大容量ダストボックスを採用。自動掃除1回あたりの電気代は最大約0.04円と安く、運転音も40dB(静かな住宅地や図書館くらいの静けさ)と静かなのも魅力です。
エアコンの空気清浄機能は、ホコリや花粉、カビ菌、ウイルスなどの物質を取り除くことで、部屋の空気を清潔にする機能。空気中の汚れや微粒子が減少することで、エアコン内部の清潔さも保たれるため、冷暖房効率の維持や本体寿命の延長にもつながります。
たとえば、日立の「白くまくん」は「Premiumプラズマ空清」を搭載。「プラズマイオン」を吸い込み口と吹き出し口から放出し、空気中の汚れをパワフルに捕集するほか、繊維に付着するニオイも脱臭してくれます。

近年、エアコンの清潔さを重視する人が増えています。お手入れが簡単なうえ、ニオイの発生も防げるモデルが特に人気です。ただし、「フィルター自動掃除」機能が搭載されていると、動作音が気になることも。静音性を特に重視する人は、動作音が静かなモデルか、非搭載モデルを選びましょう。
ここでは、エアコンの人気メーカーの6畳用モデルそれぞれの魅力を紹介。
エアコンには主に「センサーを活用するタイプ」と「部屋全体を均一に快適にするタイプ」の2種類に分けられ、メーカーによってその傾向が割と顕著に出ています。
人の位置や動きを検知し、その人がいる場所に合わせて温度や湿度、風向きを自動で細かく調整するタイプ。三菱電機「霧ヶ峰」やパナソニック「エオリア」などが代表的で、「1人ひとりの心地よさ」を重視した設計が特徴です。
空間全体の温度ムラを防ぎ、部屋のどこにいても快適に過ごせるようにするタイプ。ダイキンや日立「白くまくん」などがこのアプローチを採用しています。
三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」シリーズ最大の特徴は、赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載していること。人や床、天井の温度を細かく検知し、AIが自動で最適な温度・気流・湿度に調整します。1人ひとりの体感や部屋ごとの温度ムラも見分けて快適な空調を維持できるため、冷暖房効率や省エネ性にすぐれています。
さらに、エアコン内部をカビから守る機能「おまかせボディ」や、ミストの力で部屋の空気をきれいにする機能「ピュアミスト」なども備え、清潔性にこだわっているのも魅力です。
ダイキンの最上級シリーズ「うるさらX」は、屋外の空気中に含まれる水分をエアコンが取り込むことで、給水の手間なしに加湿できる「無給水加湿(うるる加湿)」機能を搭載。いっぽうで、除湿機能も高性能で、湿度が高くなりがちな季節でも、ジメジメ感を解消しやすいのが特徴です。
また、空気洗浄には、酸化分解力を持ったプラズマ放電の一種「ストリーマ」を採用。部屋の空気中の浮遊ウイルスを抑制するほか、内部に照射することで、熱交換器や吹き出し口のカビの繁殖やニオイの原因菌も抑制します。
日立のエアコン「白くまくん」シリーズは、「LAB制御」が特徴のひとつ。運転が安定した際に低出力に切り替え、運転・停止の頻度を抑えることで、少ない電力で気持ちいい室温と湿度を維持します。
熱交換器の自動掃除機能「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」もユニーク。熱で剥がした汚れを凍らせてとらえ、一気に溶かして洗い流します。フィルターの奥にあり、手入れしにくい熱交換器から、汚れが溜まりやすく、掃除が困難だった排水トレーまで、清潔な状態をキープします。
パナソニックのエアコン「エオリア」は、微粒子イオン「ナノイーX」を搭載しているのが特徴。カビや花粉、ニオイ、PM2.5、アレル物質、菌・ウイルスなどさまざまな有害物質を抑制し、エアコン内部も部屋の空気も清潔に保ちます。
また、操作のしやすさも魅力。特に「エオリア アプリ」対応モデルなら、スマホで外出先からでもエアコンのオン/オフやタイマー設定が可能です。室温や電気代も手軽に確認できます。
東芝のエアコンは、静電気の力でエアコン内部と部屋の空気をキレイにし、脱臭効果も備える機能「プラズマ空清」が最大の特徴。また、特殊なルーバー(風向板)で風が人に直接当たらない「無風感冷房」も人気です。
アイリスオーヤマのエアコンは、コストパフォーマンスの高さに定評があります。本体とリモコンの2か所にセンサーを搭載しており、室温をきめ細かく管理・把握できます。リモコンを手元に置くことで、実際にいる場所や体感の温度に合わせた、快適な室温を維持してくれるのが魅力です。
コロナは、冷房専用モデルをラインアップしている点がユニーク。「住宅設備モデル」には海沿いの住宅などで安心して使える「塩害地対応タイプ」も揃えています。また、全体的にコスパのよさも魅力です。
エアコンには、北海道や東北、北陸地方など、寒い地域向けに暖房能力を強化した「寒冷地向けモデル」も用意されています。各社、通常モデルよりラインアップは少なめですが、厳冬地でエアコンだけでも快適に過ごせるように、霜取り中でも室温をキープしたり、外気温が氷点下でも高温風を吹き出したりと、極寒に負けない機能が搭載されています。
ここでは、主要4メーカーの「寒冷地向けモデル」の魅力を紹介します。
三菱電機の寒冷地用エアコン「ズバ暖霧ヶ峰」の6畳用モデルは、1シリーズ(住宅設備用モデルは2シリーズ)をラインアップ。
最大の特徴は「室温キープシステム」です。一般的に、エアコンの室外機に霜が付いたとき、霜を溶かす間は暖房運転を停止し、霜取りをする必要があります。そこで「ズバ暖霧ヶ峰」では、霜取りのちょっと前に室温をしっかりと上げ、霜取り中の室温低下を抑えます。
ダイキンの寒冷地用エアコン「スゴ暖」の6畳用モデルは、2シリーズをラインアップ。
結露水の凍結を防ぐ「ドレンパンヒーター」によって室外機の凍結や霜付きを抑えるため、外気温が−25度でも運転可能です。また、暖房の立ち上がりがスピーディーなほか、最大60度の高温風モードも搭載。
日立の寒冷地用エアコン「メガ暖白くまくん」の6畳用モデルは、1シリーズをラインアップ。
外気温−15度でも吹き出し温度を約50度まで上げて30分間運転する「温風プラス」で、部屋をパワフルに暖めます。また、霜取り運転時の室温低下を緩和する「あらかじめ温風」も搭載。
パナソニックの寒冷地用エアコン「フル暖エオリア」の6畳用モデルは、1シリーズをラインアップ。
「もっとモード」に設定すると、暖房能力を約45分間高め、外気温−20度でも吹き出し温度を約50℃まで上げてくれます。なお、外気温−25度でも運転可能。
また、よく暖房を利用する時間帯をAIが学習し、予熱運転しておくことで、暖房開始後すぐに温風が出る「すぐでる暖房」も便利。朝や帰宅時、就寝時もすぐ暖かくなります。

最近の寒冷地用エアコンはとても優秀! 特に室外機はどのメーカーも工夫しており、霜取り中でも部屋の温度が下がりにくくなっています。外気温が−15度以下の地域でも、寒冷地用エアコンを取り入れれば、心地よく過ごせるでしょう。
エアコン本体の価格帯は幅広く、6畳用モデルだけでも4万円台から30万円台までラインアップされており、もちろん上位モデルほど本体価格は高くなります。先述のダイキンのハイエンドモデル「AN226ARS-W」(2026年度モデル)は約27.8万円、スタンダードモデル「AN225AES-W」は約10.2万円と、17.6万円の差。2025年度モデルのハイエンドモデル「うるさらX AN225ARS-W」(23万円)と比べても12.8万円の差があります。
いっぽうでエアコンの電気代は、メーカーの公式サイトやカタログに記載されたスペックを見れば、おおよその金額を計算できます。上位モデルは高機能が多く搭載されており、電力をたくさん使うイメージがありますが、省エネ機能が充実しているため、日々の電気代を抑えやすい傾向にあります。
ダイキンのエアコン6畳用モデルの場合、ハイエンドモデル「AN226ARS-W」は「年間消費電力量603kWh=年間の電気代18,693円(※)」ですが、スタンダードモデルモデル「AN225AES-W」は「年間消費電力量717kWh=年間の電気代22,227円」。電気代の差は1年間で約3,534円です。
つまり、エアコンの寿命とされる10年間使用した場合、かかる総額の差はスタンダードモデルのほうが14万円ほど安いことになります。三菱電機、日立、パナソニックでも同じように計算してみると、13万〜20万円の差が出るため、10年間の快適さを取るか、導入費用を安く上げるかで選ぶモデルは変わってきます。
※:1kWhあたりの電気代は約31円(税込)で計算

省エネ性能の効果については、大容量タイプと比べると、小型モデル同士の差は比較的少なめなので、スタンダードモデルのほうが10年間にかかる総額は安いです。ただ、エアコンは毎日のように使うものなので、必要な機能が搭載されたモデルを選ぶことをおすすめします。
エアコンは基本的に、販売区分によって「家電量販店モデル」と「住宅設備用モデル」の2種類に分けられます。
・「家電量販店モデル」……「ヨドバシカメラ」などの家電量販店で購入できるモデル
・「住宅設備用モデル」……卸業者、工事店、ハウスメーカー、工務店、家電ストアなどを通じて購入できるモデル
どちらも機能的にはほぼ同じモデルですが、シリーズによっては室内機と室外機をつなぐ「延長配管の最大長」や「設置可能な高低差」など、細かい仕様が異なる場合があります。そのため、購入の際は価格だけで選ばず、必ず公式カタログなどで仕様もよく確認して選びましょう。また、ラインアップの数にも違いがあり、たとえば三菱電機「ズバ暖霧ヶ峰」では、家電量販店モデルは3シリーズ、住宅設備用モデルは4シリーズと展開数が異なります。
ちなみに、価格.comでは両方のモデル情報が確認できます。さらに、「価格.comプラス」の会員であれば、どこのお店で買ったどのエアコンでもお得な価格で設置工事してもらえるサービスが受けられるので要チェック!

家電量販店モデルは、本体価格が住宅設備モデルよりも高い場合がありますが、設置工事の手配と古いエアコンの引き取りを同時に依頼できることが多く、手間がかからないのがメリットです。住宅設備用モデルは、ネットショップで購入すると、家電量販店モデルよりも安い場合がほとんどですが、設置工事の手配と古いエアコンの処理を別で依頼しなければならない場合もあり、想像以上に手間がかかることも。
本体価格だけで比較せず、そのあたりを下調べしてから、購入しましょう。
ここからは、家電プロレビュアー・石井和美氏が下記基準で選んだ、おすすめの「6畳用エアコン」を価格帯別に紹介します。
<基準1>機能性、省エネ性、本体価格のバランスが取れている
<基準2>室内機のお手入れが比較的楽にできる
<基準3>6畳という小さな部屋でも圧迫感の少ないサイズ感
| 製品 価格.com最安価格 | 画像 | ショップリンク | 1年間の電気代目安 | センサー | 省エネ | おやすみモード | 風向き自動調整 | 熱交換器自動洗浄 | フィルター自動洗浄 | 空気洗浄 | スマホ操作 | シリーズ(発売年度) | 畳数の目安 | 販売区分 | 室内機サイズ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 22,227円 | ✕ | ★ | ✕ | △ | 〇 | ✕ | 〇 | △ | Eシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 798(幅)×255(奥行)×250(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 22,227円 | ✕ | ★ | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ | ✕ | △ | GVシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 799(幅)×225(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 22,227円 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | △ | AJシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 780(幅)×215(奥行)×280(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 22,227円 | ○ | ★★ | ◎ | 〇 | 〇 | ✕ | △ | △ | AXVシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 799(幅)×230(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 21,142円 | ✕ | ★ | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 | ○ | EXシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 798(幅)×249(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 22,227円 | ✕ | ★ | ✕ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | ○ | CXシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 798(幅)×265(奥行)×250(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 18,693円 | ◎ | ★★★ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | ○ | Zシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 799(幅)×389(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 18,693円 | ◎ | ★★★ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ○ | RXシリーズ(2025年度モデル) | 冷暖房とも主に6畳 | 住宅設備モデル | 798(幅)×370(奥行)×295(高さ)mm |

ダイキンの「S225ATES-W」は、本体の高さが250mmとコンパクトなEシリーズの6畳用モデル。スペースが狭いカーテンレールの上の空間にも設置しやすいのが特徴です。
熱交換器の洗浄機能は、ダイキン独自の「水内部クリーン」を採用。冷房運転で発生させた結露水を利用して汚れを除去した後、プラズマ放電「ストリーマ」の照射と乾燥運転で清潔に保ちます。
また、暑すぎ・寒すぎを検知すると自動で冷暖房の運転を開始する機能「室温パトロール」を搭載しており、個室にも安心して導入できます。
特に子どもやお年寄り、ペットが使う個室に設置したい人や、本体価格は抑えたいけど、エアコン内部の清潔さにはこだわりたい人におすすめの一台です。

三菱電機「霧ヶ峰 MSZ-GV2225-W」は、「霧ヶ峰」シリーズの中でも基本機能と品質にこだわったスタンダードモデル。
一般的に、室外機の設置によく選ばれるベランダなどの狭小スペースでは、夏は室外機周辺が高温になってしまうことも(一般的なエアコンは高温になると停止する仕様)。その点、本モデルは「STRONG冷房」機能を搭載しており、屋外温度が50度に達しても運転が止まりません。また、エアコン停止中に室温が28度以上になると自動で冷房運転が始まる「高温みまもり」機能も便利。お年寄りや子ども、ペットが使う部屋におすすめです。
内部の洗浄機能は「おまかせボディ」の「内部クリーンlight」を採用。結露水を利用した洗浄や熱による乾燥で、内部のカビを防ぎます。さらに、「スタート脱臭」機能も付いており、運転開始時の嫌なニオイを抑制し、快適な使い心地を実現しています。
猛暑に対応する安心機能を備えつつ、お手ごろな価格のエアコンを探している人におすすめです。

日立「白くまくん」の住宅設備モデルのベーシックシリーズ。室内機のサイズは高さ280mm、奥行き215mmと省スペース設計で、小さめの部屋に取り付けても圧迫感が少ない点が魅力です。また、室外機も小型なので、マンションやアパートの共用廊下やベランダにも設置しやすいのも特徴。
機能面では、冷房・除湿の運転終了後に送風や弱暖房で内部を乾燥させる「内部送風乾燥運転」により、カビやニオイの発生を防止します。
ユニークなのが「シーズン前自動点検」機能です。エアコンをよく使う冷房シーズンを迎える前に、正常に運転するか、故障部分がないかを自動で点検。故障の予兆を検知したら、試運転をおすすめしてくれる便利な機能です。
安くてシンプルでコンパクトなモデルを探している人におすすめの一台。

三菱電機「霧ヶ峰 MSZ-AXV2225-W」は、赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載していながらも7万円を切るコスパのよさが魅力の一台です。
赤外線センサー「ムーブアイ」は、床や壁などの温度から人の体感温度を測りつつ、人の位置も見て、冷やしすぎない、暖めすぎない快適な空調を実現します。
また夏季は、体感温度に合わせて「冷房」と「爽風(送風)」を自動で切り替える「ハイブリッド運転」が便利なほか、人が部屋にいないことを検知し、時間が経過すると自動で運転を停止する「消し忘れオートOFF」機能も搭載しており、ムダな電気代を削減できます。
三菱電機「霧ヶ峰」シリーズ最大の魅力である赤外線センサー「ムーブアイ」搭載モデルを安く手に入れたい人におすすめのモデルです。

パナソニック「エオリア CS-225DEX-W」は、「エオリア」シリーズの中でも多機能ながら奥行き249mmとコンパクトな中級モデル。
同社独自の高濃度イオン技術「ナノイーX」を搭載しており、菌やウイルス、アレル物質、カビ、花粉、生活臭など、部屋の空気中の有害物質を抑制します。また、エアコン内部のカビや汚れ発生も抑えられるので、衛生面を気にする人にはぴったりです。さらに、フィルター自動掃除機能も付いており、お手入れに手間がかからないのもうれしいポイントです。
ユニークなのは「しっとり冷房」機能。冷房時、乾燥しすぎないように湿度を高めにキープし、冷えすぎを抑えるやさしい風を届けます。
本機はスマホ連携にも対応しており、専用アプリで外出先からエアコンの操作やタイマー設定が可能。そのほか、電気代や消費電力量の表示、室温の高温・低温通知機能なども利用できます。
エアコンの清潔さと、操作性の高さにこだわっている人におすすめのモデル。

ダイキン「S225ATCS-W」は、「フィルター自動お掃除」機能搭載エアコンでありながら、高さ・奥行きを抑えたコンパクトモデル。本体上部をカットした「ナナメカット」形状で、吸い込みの効率化を図り、奥行きは265mmを実現しています。
コンパクトなモデルながら、清浄・洗浄機能を豊富に搭載。「フィルター自動お掃除」のほか、結露水で熱交換器の汚れを洗浄する「水内部クリーン」や、浮遊ウイルスを抑制する「ストリーマ空気清浄」などで、お手入れの手間が省けます。
「フィルター自動お掃除」機能は欲しいけど、コンパクトで安いモデルを探している人におすすめ。

三菱電機「霧ヶ峰」の6畳用モデルとしては最上級となるモデル。
最大の魅力は、バイタルと赤外線の2つのセンサーを掛け合わせた「エモコテック」です。人の脈を非接触計測し、「快」「不快」を推定して温度や気流を自動制御。「暑い人」と「寒い人」それぞれの体感温度に合わせ、「風あて」と「風よけ」を自動で切り替えるため、温度の好みに個人差がある家庭に特におすすめできます。
衛生機能も充実。ミストを放出する「ピュアミスト」により、部屋の空気中の菌、ウイルス、カビ菌、花粉などの活動を抑制。また、フィルターのホコリや汚れを自動でブラシが掃除する「はずせるフィルターおそうじメカ」は、フィルターとおそうじメカ全体を丸ごと外して水洗いできる設計で、お手入れしやすいのが特徴です。さらに、汚れを溜めるダストボックスは約10年分入る大容量なので、ゴミ捨ての頻度も少なくて済みます。
省エネ達成率104%(2027年度)とトップクラスの省エネ性能も特徴で、ランニングコストも抑えられます。
なお、2025年10月には、同機の2026年度モデル「霧ヶ峰 MSZ-ZXV2226-W」も発売。運転時に人の不在を検知した際に行う節電運転にて、消費電力量削減率を約18.9%まで引き上げており、連続で長時間運転させる今のライフスタイルに対応したモデルに仕上がっています。また、リモコン操作時の室内機からの受信音を消す「消音モード」も新搭載。

ダイキンの「うるさらX」の6畳用モデルは、特に冷房・除湿機能や自動運転機能にこだわったハイエンドモデル。
夏は、設定温度に達した後も蒸し暑さを感じにくい「プレミアム冷房」や、室温や屋外や気温に合わせて除湿方式を細かく切り替え、肌寒さを抑える「さらら除湿」などが活躍。冬は、給水なしで暖房しながら加湿できる「うるる加湿」が便利です。
自動運転は2種類を用意。床や壁の温度とユーザーの好みを基に最適な自動運転を行う「AI快適自動運転」と、室内が設定温度・湿度に到達して安定すると、消費電力を抑えて運転する「節電?動運転」の2モードを使い分けられます。
もちろん、熱交換器の洗浄機能「水内部クリーン」も搭載。運転で発生した加湿水や結露水を利用し、汚れを洗浄しつつ、「ストリーマ」照射や送風・加熱乾燥で熱交換器をキレイにします。高性能な除湿・加湿運転にこだわりつつ、ランニングコストを抑えたい人におすすめのプレミアムモデルです。
なお、2025年11月には、同機の2026年度モデル「うるさらX AN226ARS-W」(家電量販店モデル)も発売。室温を0.5度単位で調整して、ムダなく安定させる「プレミアムPIT制御」や、猛暑時に部屋の中央へ冷房気流を集中させる「猛暑時スピード気流」などを新搭載しています。
一般的なエアコンの寿命は約10年とされており、三菱電機のルームエアコンも「設計上の標準使用期間」は10年。
これは安全に使える目安の期間で、この時期を過ぎると経年劣化により、安全性や動作の信頼性が下がる可能性があります。そのため、購入から10年を超えたら買い替えを検討したほうが安心。
また、10年以上前のモデルから最新モデルに買い替えることで省エネ性能が向上し、電気代やメンテナンス費用を含めたトータルコストを削減できる場合もあるでしょう。
なお、冷暖房が設定温度に達しにくい、または運転直後や運転中にひんぱんに停止するなどの症状がある場合は故障の可能性があります。このような場合は、修理費用も考慮したうえで買い替えを検討しましょう。
エアコンの価格が下がりやすいのは、在庫処分と中間決算が重なる8月下旬〜10月頃。
真夏や真冬は需要が集中し、価格が上がりやすく、設置工事の待ち時間も長くなりがちなので避けたほうが無難です。
また、新モデルの発売直前・直後は型落ちモデルが値下がりしやすいですが、発売時期はメーカーによって異なります。傾向として、上位モデルは10〜11月、普及モデルは2〜3月に入れ替えが多く、この前後は特に狙い目です。
さらに、家電量販店などの決算期にあたる3月と9月は、大型家電全般が安くなるケースが多く、型落ちや在庫処分と重なると一段とお得に購入しやすくなります。
工事予約は気温上昇に連動して真夏に集中するため、6〜8月は特に混雑しやすい時期。また、引っ越しが多い3〜4月も予約が取りにくくなります。
混雑時には、設置までに数週間から数か月待つこともあるでしょう。混雑を避けたい場合は、初夏前の5月や秋の9〜10月がおすすめ。ただし、その年の暑さが早く訪れる場合は、通常は閑散期の5〜6月から混み始める可能性もあるので注意してください。
標準的な工事での取り付け費用の相場は、約1.5万〜2.5万円。エアコンの冷房能力が高いほど費用も高くなる傾向があります。また、配管延長や高所作業などの追加工事が必要な場合は、別途料金が発生します。
主な補助制度は、「住宅省エネ2025キャンペーン」と「東京ゼロエミポイント」です。
「住宅省エネ2025キャンペーン」は、国が実施する補助制度で、住宅の新築やリフォームにおいて省エネ性能を高める工事が対象です。補助の対象となるエアコンは省エネ基準を満たしたモデルで、冷房能力ごとに1台あたり20,000円、24,000円、27,000円というような形で補助額が設定されています。
ただし、補助を受けるためには、断熱改修などの必須工事をあわせて行う必要があります。「住宅省エネ2025キャンペーン」の対象エアコンはこちらのページから確認できます。
「東京ゼロエミポイント」は、東京都民が省エネ性能が高いエアコンなどの家電に買い替えた場合に、ポイントや割引が受けられる制度。支援額は製品や条件によって変わり、最大8万円が受けられる場合も。「東京ゼロエミポイント」の対象エアコンはこちらのページから確認できます。
エアコンの基本的なお手入れ方法は、フィルターのホコリを掃除機で吸い取った後に水拭きするほかに、吹き出し口とルーバーを中性洗剤を染み込ませた布で拭く、といった方法があります。繊細なフィンは無理に触らないほうがよいでしょう。
自動掃除機能付きモデルの場合は、それとは手順が異なるため、取扱説明書を確認することが重要です。公式サイトや公式動画を確認してから実施しましょう。
また、エアコン内部のカビ掃除は個人では難しく、誤った方法で行うと破損や故障の原因になります。そのため、専門業者への依頼をおすすめします。
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