エコバックスのミドルクラス「Tシリーズ」から、コスパ最強の「DEEBOT T90ファミリー」が登場!
ロボット掃除機は、家電の中でも比較的新しいジャンルということで、とにかく機能の進化スピードが異常なほど早い! 実際、1年前のハイエンド機と最新のミドルクラス機のスペックがほぼ同等、なんてのも当たり前だったりするわけです。
したがって、これだけは欲しいという機能が付いたハイエンド機ではない限り、今、ロボット掃除機を選ぶなら、「最新のミドルクラス」がコスパの点で正解なのかもしれません。
ハイエンド機級の性能が詰まった「Tシリーズ」の最新モデル「DEEBOT T90ファミリー」
たとえば、エコバックスのミドルクラス「Tシリーズ」から2026年2月20日に発売された「DEEBOT T90ファミリー」(「DEEBOT T90 OMNI」と「DEEBOT T90 PRO OMNI」)は、今やハイエンド機に必須と言われるローラー式モップや、AIとカメラによる障害物認識、高い段差を確実に乗り越える補助クローを搭載。さらには、現時点で業界最強となる30,000Paの吸引力や、横方向サイクロン気流でブラシへの毛がらみを防ぐ最新機構も備えて……って、これ、もはやハイエンド機よりスゴくないですか!?
「DEEBOT T90ファミリー」(以下、「T90ファミリー」)でまず特筆すべきポイントが、超高機能な水拭きモップ「OZMOローラー3.0」。
高密度ナイロン製ローラーモップが分速200回転で床を水拭きし、同時に本体内のノズルから浄水を噴出してローラーモップを洗浄し続けることで、常にきれいなモップ面で水拭きができるというものです。
今のところ、ロボット掃除機メーカー各社のミドルクラス機は回転式デュアルモップ(円盤形モップ)の水拭きが一般的ですが、やはり拭き取り能力に関してはローラーモップのほうが一段上という感じ。
従来比1.5倍の長さで広く拭ける「OZMOローラー3.0」
白い塗料の水拭き比較。よく見ると、回転式デュアルモップは拭き跡が残っているのに対し、「OZMOローラー3.0」はきれいに拭き取れています
エコバックスのミドルクラス機「Tシリーズ」としては、実は先代の「T80 PRO OMNI」ですでにローラーモップは搭載されていたんですが、「T90ファミリー」ではローラー長を約50%延長し、より広い面積が一気に効率よく拭けるようになりました。
さらに、ローラー自体が本体から最大1.5cmまで無段階に伸縮し、壁際や家具にぴったり密着。これまで難しかったすき間なしのゼロ距離で水拭きができるため、後から拭き残しを見つけてゲンナリ……という状況に陥ることはもはやなさそう。
このローラーの密着に関しては、本体カメラからの視覚映像をAIが認識し、どれだけ密着すべきか、または回避するべきかを判断しています。壁はもちろん、タンスや椅子の脚にはゼロ距離までローラーモップを押し当てて水拭きし、逆に寝ているペットや落ちているケーブルなどからは確実に距離を取るわけです。
また、AIは床面の汚れ具合もリアルタイムで認識。拭き切れなかった汚れにはリトライし、さらにひどい汚れの場合はステーションでモップを洗浄してから拭き直すといった具合で、汚れを残さない清掃を徹底的に行います。
AIによる画像認識により、回避性能も大幅アップ。床のクッションもギリギリで回り込みます
吸引清掃に関しては、やはり目立つのが最大30,000Paというハイパワーっぷり。
2025年後半のハイエンド機がだいたい20,000Pa前後の吸引力だったので、いきなり大きく超えてきたな! という印象です。
これまでさまざまな機種を試してきた筆者の体感として、フローリングやクッションフロアなどではそこまで強い吸引力は必要ないと感じていますが、カーペットに限ってはとにかくパワーが重要。毛足の奥に沈んだゴミを掃き取るには、この激ツヨの吸引力が確実に効いてくるはずです。
最大30,000Paの強力吸引。排気を抑えて周囲のゴミを吹き散らかさないのもポイントです
ただ、これだけパワーが強いと、どうしても清掃時の音が気になってくるところ。
「T90ファミリー」はそこもよくできていて、高トルクのブラシレスモーターと抵抗の少ないファンブレードの組み合わせに加え、エアの流れを直線的に設計することで、モーターの回転数は抑えながら吸引力を上げる、という方法を取っています。つまり、それだけ静音性が高いということ。
日常的にロボット掃除機を使っていると、意外とこの清掃時の音は気になるものなので、静かなのはそれだけで地味に高ポイントだったりします。
ロボット掃除機は、人間に代わって掃除してくれるのがメリットですが、あくまでも機械ですから、最終的には人間によるメンテナンスの手間が発生します。
そのなかでも特に面倒くさいのが、吸引用のブラシにからまった毛髪やペットの毛などを取り除くこと。特に、長い髪の毛が回転するブラシにぎっちりからまってしまうと、ほぐしたり切り取ったりというのが非常に面倒くさいんです。
とはいえ、毛がらみはこまめに解消しておかないと清掃効率が落ちるし、場合によっては故障の原因にもなりかねません。
「Zero Tangle 4.0」は、ブラシ周りに横向きサイクロン気流を発生させ、毛がらみを完全に抑制
そこで「T90ファミリー」には、“ブラシに毛をからませない”という新発想の機構「Zero Tangle 4.0」を搭載。これは、ブラシの周囲に横方向のサイクロン気流を作り出すことで、毛髪などがブラシにからむ前にダイレクトに吸入口へと誘導するという、とてもユニークなものです。
昨今の毛がらみ防止機能といえば、ブラシにからんだ毛を後からクシ刃でカットする方式が一般的ですが、こちらはそもそもブラシに毛がからまないのでより効率的だし、クシ刃の劣化を気にすることもありません。
サイドブラシも、偏芯形状による遠心力で、からまった毛を払い落とす構造に
メンテナンスに関してもうひとつユニークなのが、本体内の汚水タンクの自動洗浄機能。
ローラーモップは、水拭きをしながら同時にローラー自体を洗浄し続けるという構造上、1回の掃除でそれなりの汚水が発生します。その汚水は、本体内の汚水タンクに溜められ、ステーションに戻った時点で回収されるんですが……この本体内の汚水タンク自体が結構汚れてしまうんです。
これを解消するのが、汚水タンクの自動洗浄機能というわけ。
ステーションに戻ると、ゴミの回収とともに汚水タンクやローラーモップの洗浄も実施。これで清潔さはしっかりキープします
ステーションに戻ると、高速回転するプロペラで汚水をかき回し、直下式排水口から一気に排出することで、タンクへのゴミ残りを解消。異臭や二次汚染を防ぐ仕組みです。
また、ステーションではローラーモップへ75度の高温水を高圧噴射&熱風乾燥して洗浄・除菌を行う機能も。常時洗浄とはいえ、菌残りなどはあり得るので、清掃後の高温洗浄はマストと言えるでしょう。
正直、スペックを見る限りは20万円超えのハイスペック機を紹介しているような気分ですが、冒頭でも述べたとおり、こちらはエコバックスのミドルクラス機「Tシリーズ」。
価格も「DEEBOT T90 OMNI」が149,800円、「DEEBOT T90 PRO OMNI」が159,800円と、中価格帯ちょい高めぐらいの位置をキープしています。
オフライン専売の「PRO OMNI」(左)と、オンライン専売の「OMNI」(中央の白/右の黒)
ちなみに、「T90 PRO OMNI」がオフライン専売モデルで、「T90 OMNI」がオンライン専売。機能に関しては、「PRO OMNI」のみ、窒化ガリウム充電器により3分で10%まで充電可能な「Power Boost」機能やステーションでの洗浄液自動投入、AI アシスタント「YIKO」、見守りカメラによる双方向通信が搭載されます。
価格差は1万円なので、上記機能のどれかひとつでも魅力を感じたなら、「PRO OMNI」を選んだほうがよいでしょう。
「PRO OMNI」のみの4機能。「Power Boost」用の窒化ガリウム充電器は、過熱しにくく安全性も高いので、導入メリットは大きいかも
というか、そもそもの性能が価格に対してやたらと高すぎるので、どちらを選んでも後悔することはほぼなさそう。というか、今、3〜4人以上世帯で使うロボット掃除機を探しているなら、まず第一候補にして間違いないでしょう。
人気モデルのブラッシュアップ版「T50S OMNI」や「T80S OMNI」も今後登場予定
また、エコバックスのロボット掃除機「DEEBOT」シリーズは、2026年3月以降に、既存モデルのブラッシュアップ版として「T50S OMNI」と「T80S OMNI」もラインアップ予定とのこと。こちらはまだ詳細は公開されていませんが、どちらもかなりの人気機種だっただけに、どんな感じで新しくなるのか気になるところです。