レビュー

普通のルンバが入れない約30cmの隙間もスイスイ! 超コンパクトな「ルンバミニ」の実力

「ロボット掃除機は、放置しておいても勝手に家の中を全部掃除してくれる」という理解は間違っていませんし、実際にめちゃくちゃ便利です。

ただ、実際に使っているうちに弱点というか……家の中にはロボット掃除機では掃除できない場所もある、ということに気付きます。彼らは、狭い場所が苦手なんです

超コンパクトな「ルンバミニ」が登場

超コンパクトな「ルンバミニ」が登場

考えてみれば当たり前で、家具の隙間など、自分の直径よりも狭い場所にロボット掃除機は入り込むことができません。つまり掃除ができない。場合によっては「人間なら掃除機のヘッドを上手く傾けたりして掃除するのに」と感じるシーンも出てくるわけです。

そこでアイロボットが打ち出してきたのが、超コンパクトなロボット掃除機「Roomba Mini」(以下、「ルンバミニ」)。物理的に本体サイズを小さくすれば狭いところも掃除できるでしょ? という、なかなかにシンプルな解決案でした。

ここまで小さい!? ルンバ史上最もコンパクトなモデル

ルンバ史上最小の「ルンバミニ」は、その直径が約245mmと、ものすごくコンパクト。ルンバシリーズの従来モデルが350mm前後なので、直径では約100mmダウンとなっています。

ルンバ史上最もコンパクトな「ルンバミニ」。従来ルンバと比べて体積はおおよそ1/2!

ルンバ史上最もコンパクトな「ルンバミニ」。従来ルンバと比べて体積はおおよそ1/2!

手に持ってみると、こんなサイズ感。重量も約2kgと非常に軽いです

手に持ってみると、こんなサイズ感。重量も約2kgと非常に軽いです

ルックスにはどうにもオモチャっぽさを感じてしまいますが、しかしどうして、スペック的には従来機(Roomba 600シリーズ)の70倍という吸引力(中価格帯の「Roomba Plus」シリーズと同等)があり、さらにモップパッドを取り付けての拭き掃除も可能となっています。

センサー類に関しても「ClearView LiDAR」を搭載しているので、部屋のマッピングを行って効率的な清掃ルートを算出し、障害物も自動で回避するという、昨今のロボット掃除機としては不足のない仕上がりと言えそう。

コンパクトでもきちんと「ClearView LiDAR」搭載で、マッピング精度も必要十分

コンパクトでもきちんと「ClearView LiDAR」搭載で、マッピング精度も必要十分

なによりありがたいのが、コンパクトなので置き場所を選ばない、という点。

サイズが小さいことによって、狭い場所に入り込めるメリットがあるのに加えて、そもそも部屋が狭くてロボット掃除機を置きづらい、というケースの解決案にもなっているんです。

「ルンバミニ」には、ゴミ自動回収ベース付きの「+ AutoEmpty」と、小型充電ベース付きの「+ SlimCharge」の2つがラインアップされていますが、特に「+ SlimCharge」モデルは、充電スタンドを立てておけるため驚くほど省スペース。

初見で「え、そんな置き方していいの?」と驚いた立て置きスタイル。使わないときはものすごく省スペースです

初見で「え、そんな置き方していいの?」と驚いた立て置きスタイル。使わないときはものすごく省スペースです

運転するときは充電スタンドを寝かせてスタート。掃除終了後はきちんとここに戻ってきます

運転するときは充電スタンドを寝かせてスタート。掃除終了後はきちんとここに戻ってきます

使用時は充電スタンドを寝かせて起動し、掃除が終わったら立てて置くという使い方なら、まず置き場所に困ることはないはずです。

パワフル・コンパクトだからこその清掃性能

先ほどはアイロボットに気を遣って「スペック的には不足なし」と述べましたが、とはいえ見た目的にあまりにもかわいすぎて、どうしても「大丈夫? ちゃんと掃除できる?」という印象は拭えません。

ここはやはり試してみて、満足のいく掃除ができるかどうかを確認しておくべきでしょう。

通常の現行ルンバとほぼ同等の吸引力を発揮するうえ、メインブラシには本体幅に比べて大きめのものを装備。吸引清掃に関して不満はほぼなしでした

通常の現行ルンバとほぼ同等の吸引力を発揮するうえ、メインブラシには本体幅に比べて大きめのものを装備。吸引清掃に関して不満はほぼなしでした

まず吸引清掃ですが、見た目の印象に反してかなりガッツリと吸うなー!という感じ。

小さなホコリはもちろん、ペットのトイレから飛び出した大きめの猫砂も確実に吸ってくれています。少なくともフローリングやクッションフロアでパワー不足を感じることはなさそうです。

カーペットを認識すると自動で吸引力を最大まで上げるカーペットブースト機能もしっかり効いており、毛足の奥に入り込んだペットの抜け毛などもきちんと取り除けています。

カーペットの上では自動でパワーブースト。「ゴーッ」と吸引音が大きくなります

カーペットの上では自動でパワーブースト。「ゴーッ」と吸引音が大きくなります

さて、コンパクトなボディならではの「狭い場所まで入り込む」というメリットですが、こちらは実際に見ると確かにすごい

今回は事前に家具を移動させて、一般的なロボット掃除機では掃除できないようなスペースをいくつか作っておいたんですが、いつの間にかスルッと入ってしっかりと掃除していました。

普通のロボット掃除機では入り込めない幅約30cmの隙間にもこの通り。余裕で掃除が可能です

普通のロボット掃除機では入り込めない幅約30cmの隙間にもこの通り。余裕で掃除が可能です

狭い隙間に対して積極的過ぎるため、たまにこうやって隙間にはまって身動き取れなくなることも

狭い隙間に対して積極的過ぎるため、たまにこうやって隙間にはまって身動き取れなくなることも

これは体感ですが、このモデルは「狭い場所に積極的に入っていく」というチューニングが施されているっぽい。ちょっとした隙間を見つけると、多少ガンガンとぶつかったとしても気にせずボディをねじ込んでいくアグレッシブさが随所で見受けられました。

ただ今回の試用では、直径ギリギリの幅しかない場所にも攻め気でグイッと入ってしまい、最終的に出られなくなってしまうケースもあったので、単純に“アグレッシブ=よい”とは言いづらいかも。

そこそこ高い段差も、思ったよりスムーズに乗り越えていきます

そこそこ高い段差も、思ったよりスムーズに乗り越えていきます

逆に素直にすばらしいと感じたのが、走破性能。これだけサイズが小さいと段差の乗り越えがしづらいのではないかと予想していたんですが、まったくそんな心配はなし。

普通サイズのロボット掃除機でもたまに引っかかる高さ24mmの敷居だって、小さなボディを大きく上下させて乗り越えていきます

我が家のような古い一軒家だとこういった敷居がロボット掃除機導入のハードルになり得るんですが、その点に関しては大丈夫だと思います。

水拭きは市販のウェットシートでメンテナンス要らず

拭き掃除を行う際には、ちょっと準備が必要です。

まず付属のパッドプレートにウェットシートタイプの「Roomba 床拭きシート」(30枚入りが付属)を巻き付けるようにセット。次いで、本体下部のメインブラシの上にシートを巻いたパッドプレートをカチッと押し込んで固定すれば準備完了。

これで自動的に「拭き掃除モード」へと設定変更されます(アプリにも表示が出ます)。

あとはいつも通り掃除をスタートさせると、シートを床面に押し当てての水拭きが始まります。

水拭き中はパッドプレートで吸引口が塞がれているため、ゴミを吸引することはできません

水拭き中はパッドプレートで吸引口が塞がれているため、ゴミを吸引することはできません

正直なところ、この水拭きは「床にこびりついた汚れをグイグイ拭き取る!」というほどの能力はなさそう。本体重量が軽い=パッドへの加圧が少ないため、強力な拭き掃除は難しいように感じました。

とはいえ、床面の皮脂汚れをサッと拭いたり、花粉などの微粒子を取り除いたりはできるので、そういった軽い拭き掃除を任せるぐらいの感覚で運用するとよさそう。

水拭きはかなりあっさりめの印象。床をピカピカに磨くというよりは、軽くサッと拭いてもらう感じです

水拭きはかなりあっさりめの印象。床をピカピカに磨くというよりは、軽くサッと拭いてもらう感じです

拭き掃除が終わったら、パッドプレートを取り外して、床拭きシートをそのままゴミとして捨てるだけ。使い捨てにはなりますが、モップの洗浄などメンテナンスの手間がないのはラクかも

また、専用のシートだけでなく、「クイックルワイパー 立体吸着ウェットシート」などの市販品も使えるので、シートの入手で困ることもなさそうです。

市販のウェットシートも使えるのは、コストの面でもうれしいポイント

市販のウェットシートも使えるのは、コストの面でもうれしいポイント

ひとつ困るのは、アプリからタイマー設定をしての自動清掃に拭き掃除を設定できないこと。

ウェットシートは巻いたままにしておくと時間経過でカラカラに乾いてしまうので、当然と言えば当然。構造的に仕方ないんですが、ここは物足りなさを感じました。

【まとめ】独り暮らし世帯なら、コンパクトさのメリットは大きそう……!?

試用した上でまず感じたのは、コンパクトさ故の良し悪しはあるな、ということ。

よい点は、やはり一般的なロボット掃除機では入り込めないような狭い場所も掃除できること。このサイズ感の恩恵はかなりのものだと思います。

「えっ、そんなとこまで?」というような狭い場所も掃除してくれるのは、コンパクト故の優秀さです

「えっ、そんなとこまで?」というような狭い場所も掃除してくれるのは、コンパクト故の優秀さです

「ルンバミニ」は一般的なスティック式掃除機のヘッドと本体幅がだいたい同じくらい。こう考えると、掃除可能な範囲のイメージがしやすいかも

「ルンバミニ」は一般的なスティック式掃除機のヘッドと本体幅がだいたい同じくらい。こう考えると、掃除可能な範囲のイメージがしやすいかも

さらに設置のしやすさも大きなメリット。特に今回紹介した「+ SlimCharge」モデルなら、設置に必要な面積はA5サイズよりわずかに大きいぐらい

コンセントさえ近くにあればもはや置き場所なんか考えなくていいレベルでしょう。

A5ノートの上に置いてみたところ。コンセント近くにこれぐらいの空きスペースがあれば「ルンバミニ」は導入可能です

A5ノートの上に置いてみたところ。コンセント近くにこれぐらいの空きスペースがあれば「ルンバミニ」は導入可能です

逆に本体サイズが小さいことで、床を隈なく掃除するために移動距離が長くなる=掃除時間が余計にかかる、というのはデメリットかも。

また、本体内のダストタンクも小さいため、今回の試用(約60m2)だと1回の掃除でほぼ容量がいっぱいになってしまいました。

ゴミ自動回収機能を搭載した充電ステーション付きの「+ AutoEmpty」モデルなら、掃除完了と同時にゴミが充電ステーションに移るので問題はありませんが、充電機能のみの充電スタンド付きの「+ SlimCharge」モデルだと、部屋のサイズにもよりますが、わりとこまめにゴミ捨てが必要になりそうです。

実は本体体積の1/4ぐらいがダストタンク。それでもすぐにいっぱいになるので、こまめなゴミ捨てが必要です

実は本体体積の1/4ぐらいがダストタンク。それでもすぐにいっぱいになるので、こまめなゴミ捨てが必要です

とはいえこれらも、広くない室内で運用するならあまり気にならないところ。ワンルーム〜1LDKぐらいの居住空間ならば、享受できるメリットの方が大きそうです。

とはいえこれらも、広くない室内で運用するならあまり気にならないところ。ワンルーム〜1LDKぐらいの居住空間ならば、享受できるメリットの方が大きそうです。

部屋は狭いけどロボット掃除機は欲しい……と考えているなら、第一候補として検討していいかもしれません

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きだてたく
Writer
きだてたく
文房具からおもしろガジェット、掃除機や調理家電など、生活の中で可能な限りがっつり使い込んでレビューするフリーライター。自らの不器用さゆえに、使うだけで日常の暮らしがぐっとラクになるツール群を偏愛し、世の中の不器用仲間たちにその実用性と便利さを伝えることを使命としている。
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