肌だけでなく、髪の潤いも、歳とともに減っていくと聞きます。最近は、朝起きると髪の毛が広がりやすくなり、その事実を肌で(髪で?)実感しています……。そのため、最近の筆者のヘアシタイルといえば、だいたい「一本結び」。頭の低い位置で、適当に髪をまとめるヘアスタイルです。ちなみに、この結び方は別名「おばさん結び」。手抜き感のあるオバサンヘアスタイルの代表と言われているようです。
手を抜きたくて抜いてるわけではないのですが、とはいえ、朝からブローをするなどという作業はやはり面倒。不器用な筆者は片手でドライヤー、もう片手でブラシを持つといったブロー作業がどうも苦手なのです。そんな時、知人に教えられたのが、ヘアアイロン。くせづけも短時間で済むし、しかもストレートアイロンなら、髪の毛を撫でるようにスーッと通すだけで、美しいストレートヘアになるというのです。
アイロンねぇ……。余計に難しそうじゃない? ……と思いつつも、手軽に美しいヘアスタイルが作れるならば試してはみたい。ということで、今回、なんと“1本6役”という画期的な製品がパナソニックから登場したので、使ってみることにしました!
今回使ってみたのは、パナソニックの「ストレートアイロン マルチ 6Way EH-HW53」(以下、EH-HW53)。数あるヘアアイロンから、これを選んだ理由は、なんといってもアタッチメントの多さ! ストレートヘアはもちろん、3種類のカールと、ボリュームアップ用のアタッチメントが付属します。最初は「ストレートがキレイになればよい」と思っていましたが、もちろんカールができるなら、それにこしたことはありません。
じつは、筆者は過去に数回髪にパーマをかけてウェービーヘアにしたことがあります。しかし、意外なほど気になったのが「朝のブラッシング」がしにくいこと。ウェービーな髪は、手ぐしや粗めのくしでほぐすのが基本なので、朝にガシガシと髪をブラッシングしたい筆者には、かなりストレスでした。しかし、ヘアアイロンなら、朝のブラッシング後に巻き髪にすることも可能ですから、これはいいかも!
スリムでシンプルな形状のヘアアイロン本体。サイズは、29.0(長さ)×4.5(幅)×4.2(厚さ)cm。重量は、「カール32」アタッチメント装着時で約350gと、比較的軽いのもうれしい点
電源ボタンを押して「温度レベル」を130〜170℃までの5段階から選択可能。最初は温度横のLEDが点滅しますが、設定温度に達すると通常の点灯状態に。高い温度から低い温度に切り替えた場合も、設定温度になるまで点滅します
コードと本体の接合部は、360度回転式でグルグル回しても絡まりません。使用中は髪を色々な角度から触りますが、そんな場合もコードの取り扱いがラクです
付属アタッチメントの数は5つ。ストレート×1、カール×3、そしてボリュームアップ×1つ。これに、何も装着しない状態(ニュアンスストレート)を追加して「6Way」スタイルとなります
アタッチメントは、操作ボタンと反対側のクリップにスルッとはめ込めば装着完了。外す時は、はめ込み部下のプッシュボタンを押してロックを解除する
まずは、ストレートのスタイリングをします。使い方は一般的なヘアアイロンと同じで、髪を挟んでスルスルと滑らせるだけ。ちなみに、EH-HW53で作れるのはストレートスタイルは2種類。ひとつはアタッチメントを装着しない自然な「ニュアンスストレート」。そして、ストレートアタッチメントを装着すると、さらに真っ直ぐな「サラサラストレート」になるそうです。
最初は、アタッチメントを付けない「ニュアンスストレート」に挑戦。しかし、筆者の髪が傷んでいるのか、思ったよりも引っかかります。ロングヘアの場合、根本から髪先まで約7〜8秒かけてゆっくりアイロンを動かすのですが、「ゆっくり」を心がけるとさらに引っかり、一部の髪だけ長くアイロンをあててしまうことに。そこで、今度はストレート用のアタッチメントを装着。こちらは、髪側に小さな突起があるためか、かなり滑らかに滑ります。ところどころ引っかかることはあるものの、ブラシで髪を梳かす感覚で使用できます。
完成したヘアスタイルは、かなり満足の行くもの。髪のボリュームが抑えられ、全体的にうねっていた部分もきちんとストレートになりました。しかも、スタイリング剤をつけていないのに髪のツヤが増したように見えます。そして、一番うれしかったのは、髪の毛の絡まりがなくなったこと。背中まであるのロングヘアの筆者の場合、毛先が傷むためかブラッシング後でも指を通すと引っかかりがありました。しかし、ヘアアイロン使用後は指がスルスルと髪の間を通ります。
説明書によると、アイロン前には髪をスプレーや水でしっとりするくらい湿らせる、とあります。水分が足りないとうまくカールしないし、水分が多すぎてもダメだそう。加減がわからない人は、蒸しタオルで湿らせてもいいらしいです
ブラッシングするようにヘアアイロンを滑らせます。……ところが、筆者の場合髪が傷んでいるからか、途中で引っかかって上手く滑りません。でも、ストレート用のアタッチメントを使用したらうまく滑るようになりました。ストレート用アタッチメントには裏に小さな突起があります。この突起が毛の流れ整えてうまくキャッチできるようにしてくれているのかも
EH-HW53使用前
EH-HW53使用後
EH-HW53使用前
EH-HW53使用後
EH-HW53使用前
EH-HW53使用後
上に掲載した写真は、アイロン使用前・使用後の写真になります。使用前は、ただブラシをかけただけの状態。静電気のためか広がり、全体的にうねりがあります。アイロン使用後は、ボリュームも抑えられて、真っ直ぐな髪に。後ろ側は、自分ではよく見えないので“うねり”が残っていますが、前から見るとかなりストレート。使用前と同じように「おばさん結び」をしても、かなりボリュームが違うのがわかります。
明るい場所で光を当てると、髪にツヤが出たのがわかります。全体的に“ちゃんとお手入れしている感”が増していて、イメージアップ!
とくに気に入ったのは、髪の毛が引っかからないこと。髪がこれだけ長いと、ブラッシング後でも毛先が引っかかってしまうのですが、ストレートアイロン後はスルスルと指が通ります
トップにボリュームを作る「ボリュームアップアタッチメント」も使用してみました。頭頂部の根元から10cmほど、つむじの流れと反対方向にアイロンを動かします
完成後は、たしかにトップから後頭部のボリュームはアップしたようにも感じますが……髪の量が多い筆者にはあまり使うシーンがないかも