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業界初の「垂直気流」で下から上へと理想的な暖房を実現

これぞ“頭寒足熱”暖房! ダイキンの新「うるさら7」なら足元から暖かくなる

複数のセンサーを駆使して快適な室温管理を行うエアコンだが、暖房運転時の“足元が寒い”は完全には解消されていない。その大きな要因のひとつが設置場所。他の暖房機器が床上に設置されているのに対し、エアコンがあるのは天井近く。いくら下へ向けて気流を届けても暖気は上昇するため、“床近くは冷えているのに顔が火照る”となりやすかった。そこでダイキンは、足元から暖めることができる「垂直気流」を搭載した「うるさら7 Rシリーズ」を開発。エアコン暖房への認識が変わるかもしれない新しい気流は、どのようなものなのか見ていこう。

暖気が真下に放出されるエアコンなんて見たことない! 業界初の垂直気流を実現した「うるさら7 Rシリーズ」には、適用畳数6〜29畳の11機種がラインアップされている。適用畳数29畳「AN90TRP-W」のみ12月1日発売予定

床上を這うように暖気が広がるから“頭寒足熱”!

暖房時は下方向、冷房時は上方向に送風するのがエアコンの基本。これは、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる特性を考慮した送風方法だ。しかし、天井近くに設置されているエアコンから下を狙うと斜めにしか吹き出せず、床にあたった暖気が跳ねて上ってしまう。その暖気が舞い上がり、床上を暖めるはずの空気が分散。体に風があたってしまい、理想的な“頭寒足熱”にはできていなかった。

従来の送風方法では、床で跳ねた暖気が顔付近にまで拡散されることも。下を狙っているとはいえ、この状態では上のほうが暖まり“顔は火照るのに足元が寒い”となりやすい。また、気流が分散することで温度ムラの原因にもなっていた

つまり、これまでの暖房運転の問題を解決するには、跳ね返りをなくして下から上に暖めることができればいいということになる。しかし、エアコンは天井近くにあるため、従来どおり斜め下に放出する風では解決できない。そこで誕生したのが、エアコンの真下に吹き出し、床へと流れる「垂直気流」。フラップで下向きの気流を生み出し、壁を伝うように送風されるのがポイントだ。「垂直気流」の際には壁から1m以上、床上30cm以上のエリアの風速は0.3m/s以下のほぼ無風状態に。風を体に感じることなく、暖まることができるという。

「垂直気流」の際、フラップは心持壁側に向いて開いている

「垂直気流」の際、フラップは心持壁側に向いて開いている

前後のフラップの内側に装備された補助フラップ(緑色の矢印が付いた上のほうのもの)が、前側のフラップに沿って気流が後方へと送られるようにサポート

「垂直気流」の様子は下の動画で見てほしい。気流の流れを可視化するために、ドライアイスを用いている。

エアコンから放出された気流は壁を伝い、床の上を這うように漂っていく。暖気は上昇することから、足元から部屋中に暖かさが広がるというわけだ。仕組みがシンプルなので「フラップを壁側に向ければいいだけでは?」と思えてしまうかもしれないが、壁にあたった気流が跳ね返らず、壁から床に到達した気流が床上を沿って流れていくようにするのが難しいのだという。その絶妙な角度を2枚のフラップ+補助フラップで作り出し、動画のような気流を作り出した。

ただし、「垂直気流」だけで暖房運転が行われるわけではない。運転スタート時は遠くのほうに暖気を届け、次に比較的手前に送風。十分に床面が温まったと検知すると「垂直気流」に切り替わる。これにより、素早く暖めたうえで、ムラのない“頭寒足熱”な環境が作れるという。また、「垂直気流」を採用した暖房により、人の感じる運転音は従来の約50%に低減され、消費電力量も約30%削減された。

エアコン前面に設置された「床・床温度センサー」が床面温度を検知(赤い囲み部分)。床面を8×8の64分割にし、それぞれの温度をセンシングして床全体をムラなく暖める

体に風が当たらないので肌の乾燥も防げる新「うるさら7」だが、加湿運転をプラスした「加湿暖房」にするとより効果的。加湿暖房時も「垂直気流」になるため、従来の加湿暖房に比べ肌の乾燥が約40%低減される。

室外の空気から水分を集めて加湿するため、給水の必要はない

室外の空気から水分を集めて加湿するため、給水の必要はない

寒冷地でもパワフルな暖房ができるように性能UP!

新気流の採用にあわせ、暖房性能も大幅に向上。暖房性能を左右するのは室外機となるのだが、その中にある加湿ユニットを従来の約半分に小型化し、その分熱交換器を拡大した。これにより、外気温2℃、室温20℃の状態で検証される「暖房低温能力」が約11%向上。さらに暖房の効きも高まっており、設定温度に達する時間を従来モデルと比較したところ、従来の2倍の速さで到達したという。

左にあるのが新モデルの加湿ユニットで、右が旧モデルのもの。パッと見ただけでも半分近くコンパクト化されたことがわかる

小さくできた理由は、従来は加湿ユニット用に装備されていた外気を吸い込むためのファン(赤い囲み部分)を室外機本体のファンと共通化できたことにある。単純に言えば、このファンが不要となったことで加湿ユニットが省スペースとなった

加湿ユニットが小さくなったことで、熱交換器のエリアが大きく確保できるように(赤い囲み部分)

加湿ユニットが小さくなったことで熱交換器のエリア(赤い囲み部分)が大きく確保できるようになり、効率よく暖房できるようになった

このほか、熱交換器の下部に比較的暖かい冷媒を流すことで霜が付くのを抑制する工夫や、低温に強いモジュールの採用などにより凍結しにくい構造を実現。従来は−20℃までだった暖房運転が−25℃でも対応できるようになった。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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