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加湿空清で乾燥対策!PM2.5検知速度UPのダイキン「MCK70R」を調査してきた

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快適な室内環境を作るためには、温度管理だけでなく湿度調節も大切。暖房器具を多用するこれからの季節は、乾燥対策に加湿器を利用するのもいいが、通年使える加湿機能付きの空気清浄機で空気をキレイにしながらうるおいを得るというのも有効だ。

そんな空気清浄機を、ダイキンのショールーム「フーハ 東京」に見に行ってきた。同社の空気清浄機といえば、吸い込んで除菌・脱臭する「ストリーマ」とイオンを放出して空気の汚れに作用する“ダブル”の清浄方式を備えているのがウリだ。今回レクチャーを受けたのは、その方式を搭載する加湿空気清浄機「MCK70R」と除加湿空気清浄機「クリアフォースZ MCZ70R」。両機の特徴と進化点を見ていこう。

適用床面積31畳の加湿空気清浄機「MCK70R」

適用床面積31畳の加湿空気清浄機「MCK70R」

“汚れを吸い込んで分解×イオンを放出して浄化”ダブル方式でキレイにする空気清浄機

基本となる清浄の仕組みは、加湿空気清浄機「MCK70R」と除加湿空気清浄機「クリアフォースZ MCZ70R」ともに同じ。空気清浄機が吸い込んだ有害物質を分解する「ストリーマ」と、空気清浄機から飛び出して浮遊ウイルス・カビをアタックする「アクティブプラズマイオン」という2つの方式を併用している。また、空気清浄機においてもっとも重要な“フィルターでのろ過”には、「電気集塵方式」を採用。電気集塵とは、吸い込んだ汚れを帯電させることにより、フィルターでの捕獲率を高めるというもの。電気集塵は集塵能力が持続するのも特徴で、非搭載のものと比べると10年後の集塵効率は約1.4倍高いという(メーカー調べ)。

背面パネルを開けると、フィルターが現れる。フィルターの両サイドにある棒状の部分にプラスの電気が帯電しており、空気清浄機に吸い込まれた汚れがここで“プラス”に帯電

その後、フィルターを通過していくのだが、静電フィルター(白色のもの)が“マイナス”に帯電しているため、プラスとマイナスが引き合い、しっかりと汚れがフィルターに吸着する。これが、電気集塵の仕組みだ

引き出している部分が、プラズマ放電の一種である「ストリーマ放電」を放出するユニット。フィルターに付着した汚れにストリーマを照射し、酸化分解する

PM2.5にも素早く反応するように進化した加湿空気清浄機「MCK70R」

集塵・浄化の効果をより高めるため、加湿空気清浄機「MCK70R」はホコリセンサーを高感度なものへと改良した。改良点は、大きな粒子と微小粒子を分別して検知できるようにしたこと。大きな粒子と微小粒子を分別するイメージとしては、汚れ(粒子)が溜まる容器があるとすると、自動運転の場合、一定のラインまで溜まると自動的に風量が「強」に切り替わる。しかし、粒子の大きさに関係なく1つの容器に蓄積すると、粒子サイズによって溜まるスピードに差がでるため、微小な粒子への反応が遅れがちに。そこで、容器を2つ用意し、大小の粒子を分けて溜めていくことで、PM2.5などの微小な粒子にも素早く対応できるようになったというわけだ。

「MCK70R」のサイズは、395(幅)×620(高さ)×287(奥行)mm

「MCK70R」のサイズは、395(幅)×620(高さ)×287(奥行)mm

水タンク容量は約3.6L

水タンク容量は約3.6L

ホコリセンサーが2.5μm以下の小さなハウスダストと、それ以上の大きなものとを分別して検知できるようになったことで、反応スピードは従来の約1.6倍に!

ホコリセンサーやニオイセンサーの効果を利用するには、自動的に風量を切り替えて清浄する「自動運転」モードにしておかなくてはならない。「強」や「しずか」など、風量を指定したモードではセンサーが作用しないので注意しよう。だが、空気清浄機は、都度ON/OFFするよりも24時間運転させていることが望ましいと言われている。同社が行った調査によると、空気清浄機を使用者の7割以上が常に「自動運転」モードにしているという。

もっと快適に“おまかせ”できるようになった除加湿空気清浄機「クリアフォースZ MCZ70R」

除加湿空気清浄機「クリアフォースZ MCZ70R」も加湿空気清浄機「MCK70R」と同じく、「ストリーマ」と「アクティブプラズマイオン」、そして電気集塵で空気の浄化や脱臭効果が得られる。加えて、加湿機能と除湿機能を備えているため、加湿器や除湿機の役割も果たす。そんな「クリアフォースZ MCZ70R」の進化点は、多くのユーザーが利用している「おまかせ運転(自動運転)」の快適性の向上だ。「おまかせ運転」とは、除湿と加湿を自動で切り替えて快適な湿度を保つモードで、本モデルでは切り替える湿度を60/50/40%の3段階から選べるようになった。

「クリアフォースZ MCZ70R」のサイズは、421(幅)×690(高さ)×355(奥行)mm

「クリアフォースZ MCZ70R」のサイズは、421(幅)×690(高さ)×355(奥行)mm

除湿機能も搭載しているため、「MCK70R」よりも大きい

除湿機能も搭載しているため、「MCK70R」よりも大きい

空気清浄/加湿空気清浄時の適用床面積は「MCK70R」と同じ31畳

空気清浄/加湿空気清浄時の適用床面積は「MCK70R」と同じ31畳

加湿用、除湿用に2つのタンクが用意されているので、運転が切り替わっても問題はない。側面上部から取り外すのが加湿用水タンク

側面下にあるのが除湿用水タンク。両タンクとも、容量は約3Lだ

側面下にあるのが除湿用水タンク。両タンクとも、容量は約3Lだ

各機能が“付属”ではなく、単体の空気清浄機、加湿器、除湿機と同レベルの性能を1台に集約しているのがポイント。本体サイズが大きいので躊躇してしまうかもしれないが、1年を通して湿度を重視するならば、片付ける必要がない「クリアフォースZ MCZ70R」を選ぶのも手だ。

中村真由美(編集部)
Writer / Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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