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「歯茎ケア」重視! 日本をターゲットにしたソニッケアー新モデルをチェックしてきた!

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フィリップス エレクトロニクス ジャパンの「ソニッケアー」シリーズといえば、電動歯ブラシのトップシェアを誇る人気機種。そして、ソニッケアーには価格帯や機能など幅広い製品が用意されているのも特徴だ。2016年は、これらのラインナップに4種類のモデルが追加・リニューアルされた。ここでは、2016年8月18日に行われた「ソニッケアー 新製品説明会」でチェックした新製品の特長をお伝えしたい。

会場に展示されていた新モデルの一部。左から4本が「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン ディープクリーン エディション」の色違い、さらに「ソニッケアー ガムヘルス」と「ソニッケアー フレックスケアープラス」

年齢を重ねても自分の歯を残すために

説明会の冒頭では、同社によるソニッケアシリーズ共通の人気の理由について説明があった。ソニッケアシリーズには廉価モデルや高機能モデルなど、多くのモデルが用意されている。それらの、いずれも独自開発の「音波水流」により軽い力で歯垢を除去できるのが特徴だ。ほぼすべてのモデルが、毎分約31000回(※注1)という超高速振動する機能を搭載。高速でブラシヘッドを振動させることで、口内の液体が激しく動いて「ダイナミッククリーニングアクション」とよばれる洗浄力が発生。このため、ブラシが届きにくい歯の隙間の歯垢も除去できるという。さらに、音波水流により効率的に歯垢が除去できるため、手磨きの約50%という軽いブラシ圧で歯みがきが可能。歯やデリケートな歯茎へのダメージも少ないという。

会場では、音波水流の勢いがわかるデモンストレーションも。振動しているソニッケアーのヘッドを水に入れると、勢いよく水が泡立ち、飛び散る

説明の途中では、誠敬会クリニック 内科・歯科 理事長であり、日本歯周病学会の専門医・指導医でもある田中 真喜氏が登壇。歯周病の専門医として歯周病の恐ろしさと、ソニッケアーの歯垢除去能力の高さについて語った。田中氏によると、2013年の日本歯周病学会秋期学会大会において、ソニッケアーが手磨きよりも多くの口内菌を除去する発表もされたという。

歯周病専門医でもある田中 真喜氏は、歯周病により歯が抜け落ちたり、心臓疾患などの重篤な病気になる危険性について説明

ソニッケアーと手磨きならば、ソニッケアーのほうが素早く口のなかの菌の数を減らせるという

ソニッケアーと手磨きならば、ソニッケアーのほうが素早く口のなかの菌の数を減らせるという

※注1:一部、毎分約15,000回振動のモデルも存在する

歯茎ケアを重視した日本人向けモデル

4製品紹介された新モデルで、今回特に特徴的だったのが「ソニッケアー ガムヘルス(HX8931/11)」(以下、ガムヘルス)だ。これは、日本向けに開発された新モデルで、歯垢除去とともに歯茎ケアを重視したという製品だ。同社によると、日本はアメリカやイギリスといった先進国と比較して、歯周病経験者の割合が非常に多い。このため、日本では海外よりも「歯周病予防」への関心が高いのだという。この要望に応えて発表されたのが、このガムヘルスだ。

ガムヘルスの特徴の1つが、選択できるモード。ブラッシングモードには歯垢などの汚れを除去する「クリーン」モードのほか、約2分間歯茎を優しく叩くように刺激する「ガムプラス」モードを搭載。さらに、各モードは「高(ノーマル)/中(センシティブ)/低(エキストラソフト)」の3つの強さを設定できる。

2つのモードと、3種類の強さを設定できるソニッケアー ガムヘルス

2つのモードと、3種類の強さを設定できるソニッケアー ガムヘルス

予防歯科の意識が高い海外と比較し、日本は断トツに歯周病患者が多いという。厚生省による発表では、成人の8割以上が歯周病をもっているという

もう1つの特徴が、付属する「プロリザルツガムヘルス ブラシヘッド」。このブラシヘッドには、柔らかくコシのある毛が高密度に植毛されている。さらに、1本1本の毛の先が丸くカットされているため、歯茎を傷つけることなくマッサージが可能だという。また、毛は歯にフィットするラウンド型に全体がカットされているため、ブラシが歯と歯茎の間にピッタリとフィット。マッサージ効果だけでなく、歯の間の歯垢も効果的に除去できるという。

プロリザルツガムヘルス ブラシヘッド(写真左)と従来のヘッド(写真右)を比較

プロリザルツガムヘルス ブラシヘッド(写真左)と従来のヘッド(写真右)を比較

ガムヘルスのヘッドはラウンド状にカットされているため、どんな歯にもフィットしやすい

ガムヘルスのヘッドはラウンド状にカットされているため、どんな歯にもフィットしやすい

会場ではブラシの毛先をマイクロスコープで拡大表示するコーナーも。ガムヘルスのヘッドは、毛の先が1本1本丸くカットされており、歯茎を傷つけにくいのがわかる

最上位機種にも新モデルが登場

従来からあるソニッケアーの最上位モデル「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン」シリーズにも新モデル「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン ディープクリーン エディション(HX9314/08、HX9315/08、HX9316/08、HX9317/08)」(以下、ディープクリーン エディション)が追加された。

グラスに本体を入れるだけで充電できる人気のグラス充電機能は継続。グラスは充電器台と充電器用グラスに分離可能で、グラスだけ持ち上げれば普通のコップとしても使用できる

本体と替えブラシを入れられるトラベルケースも継続して付属。ケースは充電機能付きで、USBケーブルを接続すれば、ケース内で充電も可能

旧モデルとの違いはモードの追加。ダイヤモンドクリーンシリーズはもともと歯のステインを除去し、歯を白くする「ホワイト」をはじめとする5つのモードを搭載していた。新モデルでは、従来あった「ポリッシュ」モードのかわりに「ディープクリーン」モードを追加。約3分間かけて「歯垢を落とす動き」と「歯ぐきをやさしく刺激する動き」を繰り返し、歯の汚れを落とすと同時に歯茎ケアも行う。

また、手磨きの10倍歯垢を取り除くという「アダプティブクリーンブラシヘッド」を付属。このヘッドは、ブラシの土台部分にラバー素材を採用することでブラシの振動幅が従来の3倍になり、より多くの歯垢が除去できるようになったという。また、ヘッドをラバーで覆うことで、ヘッドが不用意に歯に当たっても不快な振動を感じにくいというメリットもある。

新しく搭載された「ディープクリーン」モードは、歯垢の除去と歯茎ケアを同時に行う

新しく搭載された「ディープクリーン」モードは、歯垢の除去と歯茎ケアを同時に行う

新しく付属するアダプティブクリーンブラシヘッド。ヘッド部分がゴムで覆われている独特のスタイル

新しく付属するアダプティブクリーンブラシヘッド。ヘッド部分がゴムで覆われている独特のスタイル

以下の動画のようにアダプティブクリーンブラシヘッドでは、ヘッドのゴムがブラシ毛に「しなり」を与えるため、従来よりも3倍ブラシの移動幅が広くなっている。

ちなみに以下は、従来モデルの動画。比較していただくとその違いがわかりやすい。

ディープグリーンは、カラーバリエーションの豊富さも特徴。本体色がホワイトの「HX9314/08」とブラックの「HX9315/08」、ピンクの「HX9316/08」のほか、本体色がホワイトで、接続部リングがフィリップス初の「ローズゴールド」色をした「HX9317/08」も登場する。

左からローズゴールドを配色したHX9317/08、ホワイトのHX9314/08とピンクのHX9316/08、ブラックのHX9315/08

左からローズゴールドを配色したHX9317/08、ホワイトのHX9314/08とピンクのHX9316/08、ブラックのHX9315/08

廉価モデルも幅広く

このほか、「ソニッケアー フレックスケアープラス(HX6927/08)」(以下、フレックスケアープラス)も新モデルで登場した。フレックスケアープラスは4つのモードを切り替え可能な製品。本製品で特徴的なのは、現行製品では本製品のみが搭載している「リフレッシュ」モード。これは、時間がないときに約1分という短時間で手早くスッキリできる時短磨きモードだ。さらに、口臭原因となりやすい舌の汚れを落とす舌磨きブラシヘッドも付属するようになった。

1分で口内をスッキリできるリフレッシュモードを搭載した「ソニッケアー フレックスケアープラス」

1分で口内をスッキリできるリフレッシュモードを搭載した「ソニッケアー フレックスケアープラス」

表面に柔らかな凹凸があり、口臭予防にも力を発揮する舌磨きブラシヘッド

表面に柔らかな凹凸があり、口臭予防にも力を発揮する舌磨きブラシヘッド

また、音波水流による歯みがきをシンプルに体験できる「ソニッケアー イージークリーン(HX6521/01)」(以下、イージークリーン)も登場。こちらは1つのモードのみを搭載する低価格モデルだ。とはいえ、約31000回/分の本格音波水流や、歯の磨くエリアをタイマーで知らせて、上下表裏4つのセクションを均等にブラッシングできる「カドペーサー」といったソニッケアーならではの機能はきちんと搭載している。

ボタンで電源ON/OFFだけ、というシンプルな操作性の「ソニッケアー イージークリーン」

ボタンで電源ON/OFFだけ、というシンプルな操作性の「ソニッケアー イージークリーン」

2016年モデル新ラインナップの機能、目的別の分布図

2016年モデル新ラインナップの機能、目的別の分布図

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
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