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ダイソンの1年中使える空調家電「Dyson Pure Hot+Cool Link」もスマホ連携に

ダイソンは、空気清浄機能付ファンヒーター「Dyson Pure Hot+Cool Link」の新モデルを発表。最大の特長は、空気清浄機+扇風機+ファンヒーターの“1台3役”であることに加え、スマートフォンと連携するようになったことです。9月28日より順次発売される本製品の機能と性能をさっそくチェックしてきたのでレポートします。

9月28日発売の「Dyson Pure Hot+Cool Link」。カラーは「ホワイト/シルバー」「アイアン/ブルー」の全2色。価格はオープンで、市場想定価格は72,800円(税別)。本体サイズは222(幅)×632(高さ)×222(奥行)mm、重量は3.91kg

同社シニアデザイン・エンジニアのマーティン・ピーク氏が登壇し、「Dyson Pure Hot+Cool Link」の機能・性能ををアピール

1年中出しっぱなしで活用できる「スマート家電」に!

「Dyson Pure Hot+Cool Link」の基本的な構造は、ざっくり言うと同社の“羽根のない扇風機”を継承したもので、既存の空気清浄機能付き扇風機「Dyson Pure Cool Link」とファンヒーター「Dyson Hot+Cool」の機能を合わせた製品と言ってよいでしょう。つまり、空気清浄機能に温風機能と送風機能が加わった“1台3役”で、1年中使えるようになりました。季節ごとにしまう必要がないのはありがたいですね。しかも、設置に必要な面積はA4サイズ程度。これならリビングに出しっぱなしでもジャマにならなさそうです。

本体のスタイルはこれまでの“羽根のない”シリーズとほとんど変わりません。リモコンには赤い●マークの「温風」ボタンがあります。説明書がなくてもわかってしまうリモコンに“さすがダイソン”と感心

なお、「Dyson Pure Hot+Cool Link」の基本的な仕組みはこれまでのエアマルチプライアー系製品と同等。同社独自の風を増幅させるテクノロジー「Air Multiplier技術」や、活性炭フィルターとHEPAフィルターが一体となった独自開発の「360°グラスHEPAフィルター」により超微小状粒子物質PM0.1を99.95%除去できるという空気清浄能力は継続されています。

基本的には、同社「エアマルチプライアー」シリーズ空調製品の全ての機能を搭載しているといってよい「Dyson Pure Hot+Cool Link」

リモコンのボタンからもわかるように、これまでなかった「オートモード(AUTO)」と「ナイトモード(三日月マーク)」が搭載。オートモードに設定しておけば、本体内のセンサーで検知した空気中の汚染物質を自動的に除去し、室内の空気をきれいな状態に保ってくれるそう。また、ナイトモードでは、静音運転に加えLEDディスプレイを減光。オートモードと併用することで、空気の状態をモニターしながらも風量4以下を保ち、静かな運転を続けることができるそうです。また、2パターンの送風範囲指定ができるようになったのもポイントです。

センサーは本体下部の内部に装備されています

センサーは本体下部の内部に装備されています

超微小状粒子物質PM0.1を99.95%除去できる「360°グラスHEPAフィルター」。1.1uのマイクロファイバーを245回折ってプリーツ状にしたもので高密度。プリーツを伸ばした全長は約6mもあるのだそう。フィルターは本体の円筒形パネルから簡単に外すことが可能

会場では、ボックス内に充満させたスモークをすばやく吸い込み、あっというまにボックス内がクリアになって行くという「Dyson Pure Hot+Cool Link」の空気清浄能力をアピールするデモンストレーションも行われました。

また、以下の動画のように送風の範囲が、集中的に送風する「フォーカスモード」と、2つの送風口から広範囲に送風する「ワイドモード」の2パターンから選べるようになりました。風量は1〜10のレベルで調整が可能です(涼風/温風ともに)。

本体上部リング部の送風口は前後あり、これを切り替えることで風の範囲を調整しています

本体上部リング部の送風口は前後あり、これを切り替えることで風の範囲を調整しています

選択したレベルは、本体の液晶パネルに温度表示されます。温風は37℃まで設定可能

本体の液晶パネルに設定した温度が表示されます。温風は37℃まで設定可能

なお、フィルターの交換時期の目安は1日12時間使用した場合で年1回(価格は6,000円程度)。空気清浄能力の適用床面積は8畳/30分(コンクリート住宅)で、消費電力は涼風モードで最小5.4W/最大40W、温風モードで1,200Wとなっています。

そして特に注目なのが、“スマホ連携”機能。Wi-Fi機能を搭載し、これにより専用アプリ「Dyson Linkアプリ」(iOS/Android対応)を使ってスマートフォンで室内の空気の状態をチェックできるほか、製品の遠隔操作も行えます。さらに、屋外の空気の状態も確認可能。データ分析会社BreezoMeterと提携し、世界の主要都市に設置されたセンサーからの情報をもとに、選択した地域の空気状態や天気、気温、湿度をDyson Linkアプリで確認できるようになっています。

スマホ連携についての基本的な機能は、4月に発売された「Dyson Pure Cool Link」と同等。リモコンから行える空気清浄機能・温風機能・送風機能の遠隔操作のほか、屋内と屋外の空気の状態が確認できます

家の中にはカビなどのアレルゲン物質がたくさん!

発表会では、室内の空気清浄の重要性を伝えるべく、専門家を招いたトークショーが開催されました。カビやウィルス、アレルギーについての実例をもちいたリアルな話に、我が家の空気の状態が気になってしまいました。浴槽や食べ物、革製品、古本などのカビがアレルギーにつながることも多いそう。近頃は高断熱高気密住宅が増えており、湿気の多い梅雨の時期だけでなく冬場も発生しやくすなっているので、健康のために、掃除をこまめにしつつ室内の空気をキレイにすることを1年中心がけてほしいとのことでした。

トークショーには、フリーアナウンサーの政井マヤさん、医療ジャーナリストの森田 豊氏、調査研究機関「エフ・シー・ジー総合研究所」の川上 裕司氏が登場(左から)

住宅内のカビは季節問わず年中浮遊しているのがわかります……

住宅内のカビは季節問わず年中浮遊しているのがわかります……

住宅内でよく見るカビたちが紹介されました。いずれもアレルギーの原因になり得るのだそう

住宅内でよく見るカビたちが紹介されました。いずれもアレルギーの原因になり得るのだそう

古本などについているシミ。実はこれもカビ!

古本などについているシミ。実はこれもカビ!

住宅に浮遊するウイルスやアレルゲン物質のサイズ。超微小状粒子物質PM0.1を99.95%除去できるという「Dyson Pure Hot+Cool Link」ならば、室内の多くの有害物質を除去できるというわけですね

カビが原因の過敏性肺炎を患った方のレントゲン写真。肺に白い影が出ています。苦しそう……

カビが原因の過敏性肺炎を患った方のレントゲン写真。肺に白い影が出ています。苦しそう……

高橋美幸(編集部)

高橋美幸(編集部)

家電製品アドバイザー。家電製品を中心にレポート・レビュー記事を担当。趣味は、バイクとカメラと作業中の家電の働き具合を監視すること。特に洗濯機。

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