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毛布4枚をまとめて洗えるってイイ! 業界最大の洗濯容量12kgの日立「ビッグドラム」

日立から業界最大の洗濯容量12kgを実現したドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120A」(以下、BD-NX120A)が誕生。洗濯容量が増えれば1度にたくさん洗えて家事の手間が減りますが、使用水量や置き場所などが不安ですよね。しかし、BD-NX120Aなら問題なし! 設置スペースは従来どおりで、使用水量は少なくしつつ、洗浄力をアップさせました。発表会で見てきた大きな進化点3つを紹介しましょう。

丸いフォルムにデザインを一新した「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120A」は、2016年11月19日発売予定。市場想定価格は35万円前後となっています

【進化点1】毛布4枚もまとめて洗える大容量化

前モデルより洗濯容量が1kg増えたBD-NX120Aは、1度に多くの洗濯物を洗えるようになりました。1kgの差を具体的に表すと、ワイシャツなら5枚、バスタオルなら2枚増えたという感じです。わずかな差だと思われるかもしれませんが、従来は3枚が限界だった薄手のシングル毛布がまとめて4枚洗えるようになったのはありがたい。たとえば4人家族で、これまで2回洗濯していた手間が1回で済みますからね。さらに、ドラム槽の回転やバランスを調整することで、BD-NX120Aでは羽毛ふとんも洗濯〜乾燥できるように! 自宅で羽毛ふとんが洗え、ふっくらと仕上げられるのは非常に魅力的です。

このようにたくさん洗えるBD-NX120Aですが、外形サイズは従来どおり。実は、ドラム槽自体の大きさは変わっておらず、前面に配置されているバランサーの厚みを改良することで洗濯容量アップを実現しました。奥行が62cmとスリムなので、洗濯物を出し入れするスペースも広く確保できます。

一般的な洗面台をイメージした箱と並べてみるとBD-NX120Aの奥行とほぼ同等。サニタリールームに設置する時に、凸凹しないのはいいですね

バランサーの奥行を深くするとともに、中央部を薄くすることでドラム槽容積が約85Lにアップ。ちなみに、バランサーには液体が入っており、ドラム内で衣類が偏って起こる振動低減に貢献します

厚手のシングル毛布2枚も一度に洗うことができます。洗濯かご3つにたっぷり入った衣類も、まとめて洗濯可能

厚手のシングル毛布2枚も一度に洗うことができます。洗濯かご3つにたっぷり入った衣類も、まとめて洗濯可能

薄手のシングル毛布4枚を入れると、けっこうみっちり! でも、きちんと洗えるそうです。ただし、洗濯〜乾燥までの容量は3kgとなっているので、4枚の場合、乾燥はできません

【進化点2】静か&節水でしっかりキレイな洗濯

高濃度の洗剤液をシャワーで衣類に放出し、ドラム槽の回転を利用した「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」を組み合わせて汚れを落とすという洗浄方式は従来と同じですが、BD-NX120Aはシャワーを可動式に変更(下の動画参照)。散布範囲が広がり、衣類に素早く洗浄液を浸透さられるようになりました。さらに、節水性もアップ! 同社の洗濯機のウリのひとつである「ナイアガラすすぎ」を見直すことにより、使用水量が従来よりも15L減少し、運転時間も5分短縮。「ナイアガラすすぎ」とは一般的な水を溜めてすすぐ工程の前に、ドラム槽の遠心力で水分と洗剤を飛ばし、ドラム槽壁に衣類をはり付けたままキレイな水を通水させるという工程を追加したすすぎです。

従来は固定されていたシャワーが、上の動画のように前後に動くようになりました

従来は固定されていたシャワーが、上の動画のように前後に動くようになりました

基本的なすすぎの方法は同じですが、「ナイアガラすすぎ」の最初の2つの工程の回数が4回から3回に変更。1回で使われる水の量は従来よりも多くなるのですが、回数が減ったぶん、トータルの使用水量は減少できたそう

洗濯時にはドラム槽が回転し、中の洗濯物が動くことから振動が起こりやすいもの。衝撃を吸収するサスペンションや「進化点1」で紹介したバランサーを装備しているので、BD-NX120Aは振動が非常に少ないのが特徴です。洗濯機の上に液体を入れたグラスを置き、従来モデルとの振動差を比較した下の動画ではあきらかな違いを実感。

ドラム槽を支えるように配置された「ツインアクションサス」は、振動の大きさで硬さが変わります。振動が大きい場合は硬くなり、振動が小さい時にはやわらかくなることでどのような振動にも対応

進化点ではありませんが、がんこな汚れに効果的な「[温水]ナイアガラ洗浄」も紹介しておきましょう。ミスト状にした高濃度の洗浄液を温風で温めてから衣類に吹きつける「[温水]ナイアガラ洗浄」は、洗剤の酵素パワーが活性化しやすいように衣類が温められるため、黄ばみまで落とすことができます。

温水ミストにより衣類の温度が約40〜50℃になるため、洗濯スタート時から酵素パワーが働きます

温水ミストにより衣類の温度が約40〜50℃になるため、洗濯スタート時から酵素パワーが働きます

さまざまな汚れをつけたTシャツの洗浄後の比較が展示されていました。標準コースでは落としきれなかった口紅やカレーも、温水ミスト90分コースなら視認できないレベルにまでキレイに!

【進化点3】そのまま着られる風アイロンの仕上がりが向上

同社の乾燥は時速約300kmの高速風でシワを伸ばしながら乾燥させる「風アイロン」が有名ですが、ドラム槽内で衣類を大きく広げられるほうがキレイに仕上がります。つまり、投入する衣類の量が少ないほど仕上がりがいいというワケですね。これは、風アイロンに限ったことではありません。BD-NX120Aはこの課題をクリアするために、衣類を槽内で舞い上げさせるリフターを新形状にするとともに、ドラム槽の回転数や回転方向を調整。より衣類が入れ替わるようなったことで、乾燥の仕上がりが向上したそう。

衣類を動かし、大きく舞い上げさせられるようにリフターを改良

衣類を動かし、大きく舞い上げさせられるようにリフターを改良

時速約300kmの風量を、下の動画でご覧ください。強力な風でシワを伸ばすほか、実際の乾燥時には適度に湿度もコントロール。乾燥風路の途中にあるエコフラップの開きを調節しながら、衣類の蒸らし具合を変えることでシワを伸ばしやすくしています。

開閉式の吸気口(エコフラップ)の開く角度を変えることで、ドラム槽内の湿度を調整

開閉式の吸気口(エコフラップ)の開く角度を変えることで、ドラム槽内の湿度を調整

風アイロンがあるかないかで、乾燥の仕上がり具合には大きな差が出ます。風アイロンで乾燥したシャツは、そのまま着られますね

【その他のイイところ!】操作性や手入れをラクにする工夫満載

大きな進化点3つのほかにも、細かい部分に施された改良が便利さを向上させているのでご覧ください。BD-NX120Aは丸みを帯びたデザインに全面リニューアルされていますが、洗剤の投入口などにも角をなくすことで掃除しやすくしています。また、洗濯時に出たゴミが溜まる「糸くずフィルター」の形状も見直され、手入れがしやすくなりました。

押すと開く洗剤投入口は、手前側にあるので洗剤が入れやすい。また、細かいパーツのコーナーにも丸みをもたせることで、拭き掃除しやすくしています

糸くずフィルターは、突起のついた新しい形状になりました。むしろ新モデルのほうが、ゴミが絡んで手入れしにくそうですが……

ゴミが絡みついた糸くずフィルターをボードにポンっと1回叩きつけただけで、新モデルのほうはキレイになりました!

さらに、ドラム槽の念入りな手入れをしたい時に行う「槽洗浄」にも温水を利用することで、従来11時間かかっていた運転時間が2時間で完了するように! 槽洗浄液を約35℃に温めて洗う方法となるため電気代が心配ですが、運転時間が短くなったので1回にかかるコスト(電気代&水道代)は従来より3円高い57円で済みます。下の動画のように、槽の見えないところまでしっかり洗浄して黒カビを抑制してくれるので、定期的に実行すると安心。

【関連リンク】
《2018年》おすすめのドラム式洗濯乾燥機、縦型洗濯機7選! 本当の狙い目はこれ

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。

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