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「ふとんクリーナー」にも変身するコードレス掃除機「エルゴラピード」が便利!

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エレクトロラックスの「エルゴラピード」シリーズといえば、ハンディクリーナーとしても使える2 in 1のスティック型コードレスクリーナー。このエルゴラピードシリーズに、新モデル「エルゴラピード リチウム ベッド・プロ・パワー ZB3234B」(以下、ZB3234B)が登場。なんと、今度はふとんクリーナー機能も搭載して3 in 1になった。じつは、毎年エルゴラピードの新製品を楽しみにしている筆者。もちろん、今回もZB3234Bの使い勝手をチェックしてみた。

エルゴラピード リチウム ベッド・プロ・パワー ZB3234B

エルゴラピード リチウム ベッド・プロ・パワー ZB3234B

エルゴラピード リチウムシリーズとは

エルゴラピード リチウムシリーズといえば、スタイリッシュなデザインが特徴的。充電中もあまり生活感を感じさせない「出しっぱなしにする掃除機」の先駆け的存在だ。リビングなどに置いて置けるので、汚れた場所があればサッと取り出して使えるのが便利。個人的にとくに気に入っているのが自立時の安定性。コードレススティッククリーナーのなかには「自立する」とあるものの、ユーザーが重心が安定する角度を探さないといけない製品もある。しかし、エルゴラピードシリーズはヘッドが安定性のある三角形形状なので、ポンと立てれば簡単に自立する。掃除中は家具やクッションなどを移動させることも多いので、簡単に自立して手から離せるのは意外なほど使いやすい。

スタイリッシュなデザインのZB3234B。本体サイズは263(幅)×1070(高さ)×150(奥行)mm、重量は2.6kg。置くだけで充電できる充電台も付属。充電台にはハンディ用のブラシも収納できる

また、バッテリー持続時間は通常モードで約45分。これは高機能コードレスクリーナーとしてはかなり長い。4LDKの我が家なら、机のすき間や家具の上などをじっくり掃除してもバッテリー残量にかなりの余裕があった。しかも、本体前面の4本のLEDライトで、大まかなバッテリー残量が確認可能。掃除中も「次の部屋もバッテリーが持つだろうか?」などと不安になることなく掃除できるのがうれしい。

163cmの筆者が使用すると写真のようなサイズ感。ハンドルのホールド部に、電源ボタンとパワー切り替えボタンを配置しており、操作性もよい

本体にある4本のLEDで、大まかなバッテリー残量がわかるのが便利

本体にある4本のLEDで、大まかなバッテリー残量がわかるのが便利

ヘッドには少し固めのブラシを内蔵。フローリングはもちろん、取れにくいと言われるカーペットのゴミもかきだしてくれる。ブラシ部分は取り外して水洗いも可能

ホコリの混じった犬の毛(写真上)と小麦粉を全体にすりこんだカーペット(写真下)で集じん力をテスト。いずれも一往復(左側が清掃後)でほとんどのゴミが取れた

そして、エルゴラピードシリーズの最大の特徴ともいえるのが、ハンディクリーナーとしても使用できる使いやすさ。じつは、最近の高級コードレスクリーナーの多くも、ハンディクリーナーとして使用できる謳っている。しかし、ほとんどの製品は、床用ノズルを外すだけだったり、ハンドル部を折りたたんでコンパクトにするだけ。このため、ハンディクリーナーとしては少々重かったり、大きすぎると感じることが多い。しかし、エルゴラピードはハンディ部をスティック本体から「取り外す」方式。このため、ハンディ時はかなりコンパクト。重量も床用ヘッド使用時は2.6kgあるが、ハンディ時は1.2kgほどしかない(ハンディ時実測値)。

ハンディ部上部にあるボタンを押すと、簡単にハンディクリーナーを切り離せる。ちなみに、ハンディクリーナーの操作は、電源ボタンによるON/OFFのみ。棚などの細かな掃除に威力を発揮する

ハンディには付属品を装着可能。これらのアクセサリーは付属のバッグにまとめて収納できる。写真左から延長用ホース、布団専用ヘッド、ファブリック用のヘッド、ロングすき間ノズル、ブラシを装着したすき間ノズル

個人的に気に入っている延長用ホースとファブリック用のヘッドの組み合わせ。ファブリック用ヘッドは、布のホコリを取る特殊な起毛生地が付いており、カーテンなどにこびりついた犬の毛やホコリも強力に掃除してくれた

使い勝手をアップさせる機能がたくさん

また、細かな使い勝手の良さもエルゴラピードシリーズの魅力。たとえば、床用ヘッドの先には横一列にLEDを搭載。暗い場所の汚れが広い範囲でわかる。そして、個人的に気に入っているのが「ブラシロールクリーン」機能。最近の高機能掃除機は、ほとんどが強力にゴミを掃除できるロールブラシ式のヘッドを採用している。しかし、この方式は長い髪の毛などがブラシに巻き付くという欠点もある。最近は、長い毛などが巻き付きにくい密度の高いブラシを採用する掃除機もあるが、巻き付く毛をゼロにはできない。そこで、エルゴラピードシリーズはヘッド内にカッターを内蔵。電源を入れてブラシを回転させた状態で、ヘッドを数秒踏むとロールに絡まった毛をカット可能。バラバラになった毛は、自動的に掃除機に吸い込まれるという仕組みだ。

横一列に並んだ明るいLEDで、暗い場所のホコリもはっきりと見える

横一列に並んだ明るいLEDで、暗い場所のホコリもはっきりと見える

掃除機を起動している状態で、ヘッド右下にある「PRESS」ボタンを5秒ほど踏むと「ブラシロールクリーン」で絡みついた毛などを一掃する。ただし、音は驚くほど大きいので注意

狭い場所は苦手だが、自由度が高く使いやすいヘッド

簡単に自立する安定感がありつつ、軽い力で細かく左右に蛇行させられるのも便利。ハンドル部を軽くねじるだけで、ヘッドが簡単に180度回転。家具の周りなど、障害物の多い場所もスイスイ掃除できる。

ハンドルを軽い力でねじると、ヘッドがググッと曲がる。自走式ではないが、移動も軽くて快適。移動時に手にかかる負担はだいたい500g程度だという

とはいえ、少々動かしにくく感じる点もあった。ひとつが、狭い家具の下の掃除。ZB3234Bは垂直方向にも大きく倒すことが可能だが、モーターやダストカップが本体下部にあるため完全にフラットにはできない。我が家で試したところ、本体全体を家具の下に滑り込ませるには18cmほどの高さが必要だった。

そして、もう1つ気になったのが、ヘッドを「横方向」に移動させるのが難しいこと。エルゴラピードシリーズはヘッド底部にホイールが搭載されており、前後や蛇行しながらの左右には軽い力で動かすことができる。ただし、このホイールがあるために「真横」に動かすのが難しい。このため、ヘッドを横にすれば入りそうな微妙な家具のすき間を掃除したいときに手間取ってしまった。

ハンドルを下げて、ベッドの下などの狭い場所を掃除することもできる。とはいえ、完全に水平にはならないので、掃除機全体を家具の下に滑り込ませるには18cmほどのすき間が必用だった

ヘッドが横移動できないのは少々面倒。写真のように、ヘッドを横にしないと入らないすき間の掃除がしにくい

ヘッドが横移動できないのは少々面倒。写真のように、ヘッドを横にしないと入らないすき間の掃除がしにくい

ゴミ捨ては気になる点かも?

ダスト集じん容量は0.5Lと、こちらもコードレススティッククリーナーとしては比較的大きめの容量。ただし、最近流行のサイクロンではなくシンプルなフィルター式のため、フィルター外側には大量のホコリやゴミが付着する。このため、エルゴラピードは最初にフィルター中央にあるツマミを引っ張り、バネの力でパチンとフィルターに衝撃を与えて、フィルターに張り付いたゴミを落とす仕様だ。とはいえ、衝撃だけでは全部のホコリを落とすのは難しく、ゴミ集じん量が多くなるとゴミ捨て時にホコリが舞ってしまった。

ダストカップは、カップと2つのフィルターで構成されている

ダストカップは、カップと2つのフィルターで構成されている

本体からダストカップを取り外したところ。まず、フィルター中央にあるヒモを引っ張り、バネの力でフィルターに付着したゴミを落とす

ゴミの溜まったダストカップと、フィルターに付着したゴミ。フィルターは結構汚れているのがわかる。また、フィルターは水洗いもできるのだが、再使用できるのは完全に乾いたあと。このため、水洗いするタイミングが難しい

気になるふとん用ヘッドはなんとUV機能を搭載

ZB3234Bの最大の特徴は、専用の布団掃除用ヘッド「ベッド・プロ・パワー UVノズル」を付属している点だ。この布団用ヘッドは少し固めのロールブラシを搭載。そのためか、布団を掃除しても、カバーを巻き込むことなく簡単に掃除ができた。また、布団専用掃除機に搭載される「UVライト」がついているのも魅力的だ。

ちなみに、UVライトの光は目に入ると危険だが、ベッド・プロ・パワー UVノズルはヘッドを数cm浮かせると自動的にUVが切れる安全設計。また、ヘッド上部のスイッチでUVのON/OFFも設定できる。

なお、今回のZB3234Bと前年モデルZB3114AKの違いは、ほぼこの布団掃除用ヘッドが付属するかの違いだけだ。新モデルのZB3234Bには、この布団用ヘッドを制御するための端子が本体に追加されている。このため、残念ながら前年モデルZB3114AKに今回のベッド・プロ・パワー UVノズルを装着することはできない。

ふとん掃除に特化したベッド・プロ・パワー UVノズル。ロールブラシと、布のホコリをかき取るエチケットブラシ素材の起毛部、そしてUVライトの3つの機能で布団を清潔に保つ

UVライトは、ふとんからヘッドを離すとライトが消え、戻すと再点灯する安全設計だ

UVライトは、ふとんからヘッドを離すとライトが消え、戻すと再点灯する安全設計だ

ヘッドはコンパクトで、連続で使っても疲れにくい形状。また、布団掃除時はほぼLEDのライトが漏れないのもわかる。布団を一枚掃除すると、写真のような粉状のゴミがたくさんとれた、前日にもクリーナーをかけたのだが、ゴミの量に驚くばかりだ

まとめ

最近はコードレス掃除機に布団掃除用のヘッドが付属する製品も見かけるようになった。とはいえ、ZB3234Bのように「UV機能」まで搭載している本格的な製品はなかなか見ない。ところが、ZB3234Bは1台で本格的な布団専用掃除機、スティッククリーナー、ハンディクリーナーの3役をこなしてくれる。ちなみに、ZB3234Bが充電時に必要とする設置スペースは、だいたいA4用紙程度の大きさ。このスペースに、布団専用掃除機、スティッククリーナー、ハンディクリーナーがすべて収まる。収納スペースがあまりない我が家にとっては、かなりうれしい製品だ。

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
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