ドウシシャは2017年2月23日、今年の春夏新製品タッチ&トライ内覧会を開催した。今回発表されたのは、1年で10万台を完売し大ヒットとなったカキ氷機の新機種や、こだわりのプロペラでやさしい風を生み出す扇風機、1分でビールを冷やせるタンブラーなど。ちょっと気は早いが、夏を楽しく過ごすための新製品の数々を紹介する。
ドウシシャの扇風機「kamomefan」は、2012年に初代モデルが発売されたシリーズ。カモメの羽根にヒントを得てプロペラを設計し、やさしくつつみ込むようなやわらかい風を届けるのが特徴だ。モーターにはDCモーターを採用しており、静音性も高い。
今回発表された「Fシリーズ」。カラーは、シルバーとブロンズ調カラーの2色。高さは2段階で調節することができる
「kamomefan」に使用されているプロペラは、世界で40%のシェアを誇る船舶用プロペラメーカー・ナカシマプロペラと共同開発したもの。2015年モデルからは、素材にやわらかさのある強化プラスチックを採用することで、回転時にプロペラにかかる負荷を逃し、直進的に遠くまで届く伸びやかさを持ちながら、つつみ込むようなやわらかい風を実現した。また、硬い素材のファンを搭載したモデルに比べ、風量、静音性、省エネ性能すべてが向上したという。
「Fシリーズ」の特徴は、ベースが三脚になっていること。床だけでなくテーブルや棚の上に配置することもできるため、幅広いシーンで使用できる。機能面では、左右の首振り(30°/60°/90°)、入/切タイマー(1/2/4時間)、リズム・おやすみ風、LED消灯モード、切り忘れ防止機能などを搭載。2017年4月発売予定で、市場想定価格は19,880円(税別)となる。
カモメの羽根にヒントを得た8枚ファン。やわらかにしなることで強化プラスチックを使用している
風量は電源スイッチを回転させて調節する。無段階で調節可能
ヘッドカバーの中央部分がアロマケースになっており、アロマオイルを数滴垂らして使用することで、やさしい風と香りの融合を楽しむことができるという
脚をまとめても自立させることができるため、省スペースでの収納が可能になった
夏といえば、カキ氷やアイスクリームといったひんやりスイーツがおいしい季節。今年は手作りするのもいいかも!
発売初年で2万台売れればヒットといわれるカキ氷メーカー市場で、昨年1年で10万台を完売した「電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-16」に、新モデル「DTY-17」が登場した。「DTY-17」は、昨年モデルより器を置くスペースを広くすることで盛り付けがしやすくなったほか、氷を固定するスパイクの数を増やして、安定して氷を削れるように改良が加えられたという。2017年3月発売予定で、市場想定価格は5,980円(税別)となる。
「レシピブックの見本のように盛れない」というユーザーの声を反映し、器を置くスペースの幅と高さを広げた。右側が新モデル「DTY-17」
「otona 大人の氷フローズン DCFZ-17」は、氷専用刃を使用して、簡単にフローズンドリンクを作ることができるミキサー。果物・野菜刃に付け替えれば、スムージーを作ることも可能だ。コーヒーショップや、近年ではコンビニでも発売され人気のフラッペだが、家庭で作ることでコストパフォーマンスがよいのはもちろん、甘みの調節ができたり、オリジナルレシピを考える楽しさが味わえる。2017年4月発売予定で、市場想定価格は5,980円(税別)となる。
カッターの回転数は5,300回/分で、メーカーによると、フラッペ特有の、のど越しのよい氷の粒を残すのに適した回転数なのだそう。コンテナは軽くて丈夫なトライタン製
カッターは取り外し可能なので、手入れも楽。左が野菜用のカッター、右が氷用のカッター。カッターはともにチタン製
「ハピロール DHRL-17」は、冷凍庫で冷却したプレートの上に市販のジュースやアイスのたねを流し、シャーベットを作ったり、海外で話題の「アイスクリームロール」というスイーツを作って楽しめる調理器。2017年2月発売予定で、市場想定価格は2,980円(税別)となる。
アルミニウム合金製のプレートに、専用のへらが2本付属する。使用に電源は必要ない
「アイスクリームロール」とはこういうもの。冷却したプレートに材料を薄く広げ、固まったら、へらでこそげ取るようにして作るという
できるだけ気軽にシャーベットを楽しみたいという人は、こちらをチェック。「ハピックス DHFZ-17」は、冷凍庫で凍らせた本体にジュースを注ぎ、スプーンでかき混ぜるだけでシャーベットが作れるというもの。2月発売予定で、市場想定価格は1,480円(税別)となる。
カラーはイエロー、ブルー、ピンクの3色が用意される
内部は熱伝道率が高いアルミニウム合金になっている
夏といえばビール! どうせ飲むならよりおいしく! ひと手間でビールのおいしさがアップする製品も発表された。
ビールのおいしさを左右するともいえる泡だが、缶ビールでは泡のおいしさを味わうのは難しい。「泡ひげビアー DBS-17」は、本体内に40,000回/分の超音波振動を発生させることにより、装着した缶ビールで細かく口当たりのよい泡を生成することができるという。ビール瓶の上部分を模したデザインになっているため、見た目でもおいしさが味わえるかも?
カラーは、日本の瓶ビール風のブラウンと、海外テイストの瓶ビール風のグリーン
缶に装着し、前面のボタンを押しながら本体を傾けると、泡が注がれる(左)。ビアサーバーで注いだものほどではないが、ふんわりとした泡が出ているのがわかる(右)
泡のほかにおいしいビールを味わうために忘れていけない要素が温度だ。「オンドゾーン」は、真空断熱と保冷剤が一体となった構造により、保冷だけでなく冷却も可能なタンブラー。あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいたビールを注ぐと、約1分でビールが氷点下の温度まで冷却され、結露もしないという。「注ぐだけ」という手軽さがうれしい! なお、ノンアルコールの飲料では氷点下の温度にはならないという。
価格は、容量260mlの「OZFT-260MT」(写真左の2つ)が3,000円(税別)、容量420mlの「OZFT-420MT」(写真右から2番目)が3,500円(税別)、容量600mlの「OZFT-600MT」(写真右)が4,000円(税別)
3分ほど「オンドゾーン」に注いで放置していたビールは-2.5℃まで冷えている!