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頑固なスライス、フックを一発改善! お悩み解決の「ドライバー」選び

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どうも! オグさんです。今回は「お悩み別ドライバー選び」です。ゴルフというスポーツは、上達すればするほど、スイングや打ち出す球に個性が出てきます。人それぞれ体型やスイングのタイミングが違うのですから当然です。
そして、気持ちよく振れるようになればなるほど「こんな弾道で飛ばしたい」「このミスをなくしたい」など、いろいろな願望が生まれてきます。そういった願望は練習によってある程度かなえることはできますが、もっと近道があるんです。それは、かなえたい願望、または緩和したい症状に合わせてクラブを選ぶことです!

その人固有のスイング+クラブの性能=飛んでいくボールの弾道がゴルフのショットです。固有のスイングだけを磨くよりも、自分の希望する弾道が打ちやすいクラブに替えたほうが、理想に近づきやすいのです。

今回は4つのお悩みに対して4本のドライバーを用意しました

今回は4つのお悩みに対して4本のドライバーを用意しました

理想の弾道が打ちやすいクラブで練習したほうがさらに結果が出しやすくなり、結果上達も早くなるわけです。
「クラブのせいじゃなくて私の腕が悪いから…」と思っている方が多いですが「自分に合わないクラブで練習しているからうまくならない」が真実なのです。

現在は、個性を持ったクラブが増えていますので、自分が改善したい症状に合った、理想とした弾道が打ちやすいクラブを見つけ、さっさと上達しちゃいましょう。

■目次■
「スライス」を抑えるには、ヤマハ・UD+2
球の高さを出したいなら、テーラーメイド・グローレF
打点のミスが多いなら、ピン・G400
フックに悩んでいるなら、テーラーメイド・M1 460

■お悩み1:「スライス」をなんとかしたい…!
→ ヤマハ・UD+2ドライバー

ヘッドの"返りやすさ"がピカイチ

飛距離ロスを生むスライス対策を徹底的に行った「インプレス UD+2」シリーズのドライバー

飛距離ロスを生むスライス対策を徹底的に行った「インプレス UD+2」シリーズのドライバー

ゴルファーが一度は通るお悩みNo.1といっても過言ではない「スライス」問題。右打ちの場合は右に曲がり、左打ちでは左に曲がるこの弾道…意図せぬスライスに苦々しい思いをしたことはゴルファーならきっとあるはずです。実はスライスにもさまざまな種類があるのですが、基本は振りぬく軌道に対してボールをフェース面で引きながら“切る”ように打ってしまうことで起こる現象です。そうするとボールには縦回転を伴う強い横回転(右打ちの場合は右回転)がかかり、空気の抵抗を強く受けて曲がりながら飛び、飛距離を大きくロスしてしまうのです。
ボールを切るようなこの動きは、ヘッドの軌道が目標とボールを繋(つな)ぐ飛球線に対して外側から内側に動く、いわゆる「アウトサイドイン軌道」によって引き起こされます。この軌道では、振りぬく軌道に対してフェースが開きやすくなってしまうのです。

スライスの原因の1つは「アウトサイドイン軌道」

目標とボールを結ぶ飛球線に対して…

目標とボールを結ぶ飛球線に対して…

ヘッドが外から下りてきてしまい…

ヘッドが外から下りてきてしまい…

その状態でインパクトを迎えると…

その状態でインパクトを迎えると…

クラブが極端な内側な軌道を描く。これがスライスを生む大きな要因「アウトサイドイン軌道」

クラブが極端な内側な軌道を描く。これがスライスを生む大きな要因「アウトサイドイン軌道」

アウトサイドイン軌道だとフェースがインパクトで目標に戻りきらず、開いて当たりやすくなります

アウトサイドイン軌道だとフェースがインパクトで目標に戻りきらず、開いて当たりやすくなります

フェースをインパクトで目標に向けたい

飛球線に対して均等な円を描くようなヘッド起動だと…

飛球線に対して均等な円を描くようなヘッド起動だと…

フェースがインパクトで目標に向きやすく…

フェースがインパクトで目標に向きやすく…

目標に対してまっすぐ打ち出し、曲がりの少ないボールを打つことができます

目標に対してまっすぐ打ち出し、曲がりの少ないボールを打つことができます

インパクトでフェースが目標を向いていても、アウトサイドイン軌道だとボールを切るような動きは起きてしまうのでスライスしてしまいます。スライスを軽減するのに重要なのは、クラブの振る軌道に対してインパクト時にフェースをまっすぐにターンさせられるかということです

インパクト時にフェース面でボールを切る動きが緩和できれば、スライスはおのずと収まります。これをクラブ側で実現するには、ヘッドがターンしやすく、振りぬく軌道に対してフェース面をスクエアに戻しやすい性能を持ったモデルを使えばいいわけです。

このUD+2ドライバーは、飛距離性能に特化したクラブではありますが、その飛距離性能を実現するために、ヘッドターンのしやすさをかなり高めてあります。フェースを極力後方に下げ、少しでもヘッドターンの時間をかせぐ工夫や、ヘッドの返りやすさを決める重心角を大きめに設計することで飛距離ロスの大きな原因であるスライスを極力発生させないようにできています。

非力な方でもボールがロフト以上に上がりやすいシャローバック(薄く後方に伸びた形状)なヘッド フェース面はそれほど薄くはないので、縦のミスにも強い

ポイント:「重心角」が大きい

赤い矢印の向きにご注目

赤い矢印の向きにご注目

ヘッドを垂らした状態で置いたときに、ほかのクラブに比べフェース面が上を向くクラブは、重心角が大きく設計されている証拠です。上記写真の左のドライバーに比べてUD+2はこの重心角が大きいことがわかると思います(赤矢印はフェース面の向きを表す)。ヘッドが返りやすいのでスライスを軽減させる効果が期待できるんです。

UD+2を打ってみた

ナチュラルにスイングするとヘッドが返りやすくできているので、ストレートボールを意識して振っても自然とドロー系のボールになります。右方向に打ち出してしまうミスが多い方にも有効なクラブですね。

■お悩み2:ボールの「高さ」を出したい
→ テーラーメイド・グローレF ドライバー

"ロフト角以上に"ボールが上がる

プロから中級者まで幅広く支持されているクラブです

プロから中級者まで幅広く支持されているクラブです

次は「高弾道が打ちやすいドライバー」をご紹介しましょう。ボールの高さを出すのに一番影響を及ぼすのは「ロフト角」です。ロフト角が大きいほどボールは上がります。今回おすすめする「グローレF」には、最近減ってきた「ロフト角・11.5度」が設定されているのです。単にロフトが増えるとバックスピン量も増えてしまい、上に上がるだけで飛距離ロスにつながる可能性があるのですが、このグローレFは適度にスピンが少なくなる設計なので、ロフト角の大きいモデルでも飛距離ロスが少なくて済みます。

また、適度に重心を深くしているのでロフト角以上にボールが上がりやすくなっており、プロや上級者が十分使える操作性と、中級者でも安心して使えるミスへの許容度も持ち合わせているモデルです。
高さを自分で出せるゴルファーならロフトの立った(ロフト角が小さい)モデルを選べばOK。さらに、弾道調整機能がついているので購入してからロフト角やライ角の微調整もできます。11.5度ならロフト角をさらに大きくすることで、より高い球を打つことが可能になります。スペックを合わせれば使い手を選ばないクラブですが、キャリーが出なくて飛距離をかせげないゴルファーには強くおすすめできるクラブです。

艶ありホワイトのヘッドが高級感を演出 適度に広い投影面積を持ち、ヘッド後方を低く仕上げたシャローバック形状 黒いフェースと白いヘッドとのコントラストにより、フェースがどこを向いているかわかりやすくなっています

ポイント1:「11.5度」をラインアップ

昨今では珍しい設定です

昨今では珍しい設定です

最近では少なくなった11.5度のロフト角設定。多くのドライバーに設定されるロフト角は多くても10.5度までのケースが多いのですが、グローレFには11.5度がラインアップされています。自分でボールを上げようとしなくても、高い弾道が打ちやすくなります。

ポイント2:ヘッドが上向きで当たりやすい

ウェイトの位置に注目してください

ウェイトの位置に注目してください

このウェイトがインパクトで効果的にはたらきます

このウェイトがインパクトで効果的にはたらきます

グローレFは、ウェイトを後方に設置してやや深めな重心深度に設計してあります。後方に重心があるインパクトでフェースが上を向きやすく、ロフト角以上に打ち出し角がつき、ボールが上がりやすくなります。キャリーが足らずに飛距離に悩んでいるゴルファーにおすすめできるドライバーです。

グローレFを打ってみた

やはり、ボールがかなり高く上がります。勝手に高く打ち出せるのでボールを上げようとする意識がなくなり、自然なスイングがしやすいですね。もし高く上がりすぎかな? と思ったら弾道調整機能を使ってロフトを変えて打ち、自分が最も効率よく飛ばせるロフトを探すといいですね。

■お悩み3:「打点」が一定せずに球が散らばる
→ ピン・G400ドライバー

スイング中にヘッドがブレにくい

ヘッド体積を前作「Gドライバー」より小さくした意欲作です

ヘッド体積を前作「Gドライバー」より小さくした意欲作です

ゴルフクラブの中で一番長いドライバー。芯で捉えるのは難しいですよね。スイングが固まってくると芯で打てなくても打点はある程度まとまってくるものですが、苦手意識や飛ばそうとする力みから、打点が安定しない方が多いのも事実です。
打点が安定しないと、飛んだり飛ばなかったり、左右どちらにも曲がったりとスコアメイクに苦労してしまいます。そんなゴルファーにおすすめしたいのがピンの「G400ドライバー」。もともとピンのドライバーは曲がりが少ないことで有名。その秘密は、ヘッドの大きさと重心位置にあります。クラブの性能を大きく左右する重心位置は、深くすればするほど、インパクトで芯を外したときにヘッドのブレが少なくて済み、曲がりを抑えることができます。

また重心位置が長いとヘッドがターンする動きが穏やかになり、ヘッドの急な動きを抑制することができます。するとインパクトの瞬間にフェース面の向きが変わりづらくなるので、曲がりを抑えることができるのです。
こう聞くと「全部のドライバーをそうすればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、デメリットもあります。重心を深く、長くすると操作性が失われやすく、ヘッドターンの動きが穏やかになるぶん、インパクトでヘッドをスクエアに戻しづらくなってしまいます。
ピンのドライバーは重心を深く、長く設計しながらもプロが使える操作性を兼ね備えており、さらに3種類のヘッドを用意することで、幅広いゴルファーに対応しています。

投影面積が大きく、安心感があるヘッド。クラウン上の突起は、空気抵抗を減らすための工夫です ヘッド後方が低いシャローバック形状。重心を深く低く設計しているクラブならではの形ですね

ポイント:ピンは伝統的にミスヒットに強い

フェースの芯に毎回当てにくいのがドライバーですよね…

ピンは、フェース面を大きくし、打点のブレに強いドライバーを作ってきました。重心が深いので少々の打点のミスを起こしてもヘッドのブレが少なくて済み、曲がりや飛距離ロスを軽減してくれるんです。

G400を打ってみた

やはり曲がりが少ないですね。少々芯を外しても飛距離ロスが少ないと感じます。そのぶんほかのクラブに比べて操作性は穏やか。こういった意見が出るのはピンもわかっているので、ヘッドを3種用意しています。もう少し操作性が欲しいなら重心位置をやや浅く設計した「G400 LSテック」、右のミスが多いならボールのつかまりを重視した「G400 SFテック」というモデルの用意がありますので、症状に応じて試してみてください。

■お悩み4:予期せぬ「フック」を抑えたい
→ テーラーメイド・M1 460 ドライバー

ヘッドを"返りにくく"調整できる

弾道調整機能として可変ウェイトを2つ搭載。ヘッドの小さい兄弟モデル「M1 440」もあります

弾道調整機能として可変ウェイトを2つ搭載。ヘッドの小さい兄弟モデル「M1 440」もあります

フックボール(通称フック)はスライスとは逆で、右打ちの場合は左、左打ちの場合は右に曲がっていく弾道のこと。どちらかというと、ゴルフクラブを振りなれた中級者ぐらいから表れるミスの傾向です。
原因は、ヘッドの軌道に対してフェース面が閉じた状態でインパクトを迎えること。ヘッド起動に対してフェースが開くと起こるスライスとは逆の動きになります。インパクトでフェースが閉じると開いたときに比べ、ロフトが立った状態になります。するとスピンが減り、エネルギー効率が上がりやすくなります。そして、ロフトが立っているので、開いて当たったときよりも低くて前に飛ぼうとするライナー性の弾道になるのです。この弾道は着地してからランが出やすく、結果飛距離も出ます。女子プロの多くが、左に曲がる軽いフックやドローボールを持ち球としているのは、右に曲がるスライスやフェードボールより飛距離を得やすいからなんです。

フックボールが厄介なのは、スライスに比べて強い弾道になりやすく、曲がった際にOBやコースの奥深くまでボールが飛んでいってしまうこと。これをスイングで調整しようとすると振りぬくことが怖くなってしまい、スコアメイクに多大な影響を与えてしまいます。
フック対策として、コースでは気持ちよく振ってもフックしないクラブでプレーし、練習場ではニュートラルなクラブで気持ちよくスイングしながらフックを抑える練習をする必要があるのですが、これを1本でできるクラブがこの「M1 460」ドライバーなのです。

目標に合わせやすい工夫がされた白黒のヘッド。カラーの境目の凹凸もその1つ ヘッド後方が下がってはいますが、重心はやや浅めで低スピンのライナー性の弾道が打ちやすい設計

ポイント:「可変ウェイト」を活用しよう

2つのウェイトはそれぞれ前後方向と左右方向に動かせます

2つのウェイトはそれぞれ前後方向と左右方向に動かせます

可変できるウェイトを活用すれば、コースでは「結果を重視したセッティング」、練習では「スイングを矯正するためのセッティング」と使い分けることができます。コースでプレーするときには前後に可変するウェイトを「ノーマルもしくはヘッド先端側」に少し動かすことで重心距離を長くし、ヘッドターンを抑制することで、予期せぬフックボールを軽減できます。練習場でのウェイトポジションは「ノーマルもしくはシャフト側」にすることで、気持ちよく振ってもフックさせない練習をしましょう。通常は特性の異なる2本のクラブが必要ですが、M1 460は1本で実戦と練習をこなすことができます。
左右に動くもう1つのウェイトは球の高さを調整するもの。まずはノーマルで試してみて、狙う高さになるまで少しずつ動かしていきましょう。

M1 460を打ってみた

さすがにアスリート向けだけあって、非常に強いライナー性の弾道が打てるクラブです。インパクトでしっかりフェース面をスクエアに戻せる技術がないと使いこなすのは難しいでしょう。それだけフック系のボールは出にくいので、とにかく左のミスを減らしたいならとても使い勝手のいいクラブになると思います。

お悩み別ドライバー まとめ

現在、世の中で売られているゴルフクラブは、形や見た目では判断できない個性を持っています。それだけに、知り合いが使って飛距離が伸びたクラブと同じモデルを買っても、自分の飛距離も伸びる可能性はかなり低いといっていいでしょう。自分の症状に合わせてクラブを選ぶことが大切なのです。自分に合ったクラブを打ったときは、結構びっくりすると思いますよ。頑張らなくてもいい結果が得られちゃうんですから。

写真:富士渓和春

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小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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2017.9.17 更新
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