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初心者はコレがいい! FW・ユーティリティー・アイアン10選

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今回は"芝の上から"打つクラブを紹介します

皆さんこんにちは。ゴルフの楽しさ伝道師オグさんこと小倉です。今回は芝から打つクラブ、フェアウェイウッド(FW)、ユーティリティー(UT、ハイブリッドとも呼ばれる)、アイアン(I)のおすすめモデルをご紹介します。

前回ご紹介したドライバーは、整地されたティーグラウンドからティーを使って空中に浮かしたボールを打つクラブですが、今回ご紹介するクラブたちは、主に芝の上から直接打つように設計されています。芝から打つということは体感してみるとわかるのですが、結構難しいのです。練習場のマットとは感覚がかなり異なり、ボールの手前にヘッドが触れてしまう(ダフりというミス)と芝や土の抵抗が大きくなってボールが全然飛んでくれません。

芝(地面)から直接打つクラブにはそれなりの工夫がされているんです

芝(地面)から直接打つクラブにはそれなりの工夫がされているんです

それでいてボールを高く打ち出さないといけないわけですから、なかなか厳しい要求をされるショットなのです。それをやさしく打つために現代のクラブは、さまざまな工夫がされています。各カテゴリーの役割は、順にご説明しますね。それでは行ってみましょう。

目次
「フェアウェイウッド」って何だ?
・曲がりが少ない ピン・Gフェアウェイウッド
・ヘッドを返しやすい ブリヂストン・JGRフェアウェイウッド
「ユーティリティー」ってこんなクラブ
・目標に合わせやすい テーラーメイド・M2レスキュー
・芯を外しても大丈夫 ピン・Gハイブリッド
距離を打ち分けるために5〜7本必要な「アイアン」
・芯を外してもブレにくい テーラーメイド・M2アイアン
・フェースの上に当たっても飛ぶ キャロウェイ・スティールヘッドXRアイアン
・ダフりに強いソールを持つ ヤマハ・リミックス216アイアン
・曲がりが少ない“Gシリーズ” ピン・Gアイアン
使っているとうまくなるアイアンって?
・ミスがミスだとわかる ヤマハ・リミックス116アイアン
・上級者がやさしく感じる ダンロップ・スリクソンZ565アイアン

「フェアウェイウッド」って何だ?

最初のカテゴリーはフェアウェイウッドです。こちらもオールインワンセットの回で簡単にご説明しましたがおさらいしましょう。ドライバーと同じ「ウッド」に属するクラブで略して「FW」と表記することが多いですね(以下FWと表記)。

芝から打つことを前提に設計されているので、ドライバーと比べてヘッドが小さく、芝の上を滑りやすいようソールにも工夫がされています。ボールをミートしやすくするためドライバーよりは短めに設計されていますが、芝の上から打つクラブとしては一番長い部類に入り、一番飛距離が出るようになっています。

左がドライバーで右がFW。ヘッドの大きさがかなり違います

左がドライバーで右がFW。ヘッドの大きさがかなり違います

ひと言でいえば"ドライバーより飛ばないが、芝の上から打つクラブとしては一番飛ぶクラブ"です。ヘッドに奥行きがあるのは、多少芯を外してもボールを曲がりにくくする効果があり、またフェースの角度つまりロフト角以上にボールを上がりやすくする効果を生み出すためのものでもあります。

FWの中でも飛距離別にいくつか番手(同じカテゴリーのクラブを長い方から1番、2番…と区別する呼称)があり、一般的なのが3W(3番ウッド)、5W(5番ウッド)、7W(7番ウッド)、です。パワーのない人のために、9W(9番ウッド)や11W(11番ウッド)なんていう番手も存在します。

初心者に使いやすいのは「5W」

今回ご紹介するのは5Wです。なぜ5Wなのかというと、3Wはクラブが長いためボールに当てにくく、使用シーンも限られてきます。しかし5Wなら3Wよりクラブが短いためにボールに当てやすく、かつ汎用性も高いため、初心者が初めて買うフェアウェイウッドとしておすすめできるのです。

FWの価格帯はおおよそ4万〜6万円くらいです。値段の差は、主にヘッドの素材にあります。一般的なFWのヘッド素材はステンレスのモデルが多いのですが、高価格帯のモデルになると性能を高めるため、マレージング鋼やチタンといった高価な金属を使います。素材の違いで何が変わるかというとステンレスに比べ、チタンなどは硬度を同じにすると軽く作れます。その軽く作れたぶんの余剰の重さを強化したい性能に合わせてヘッド内に配置すれば、飛距離やミスに対する強さなど、ある性能に特化させたモデルが作れるのです。ですが初心者や中級者ぐらいまでは、そこまで特化した性能は必要ありません。ごく一般的なステンレスのヘッドでいいモデルはたくさんあります。

■初心者におすすめのFW-1■
ピン・Gフェアウェイウッド

重心がほどよく深くボールが上がりやすい

重心がほどよく深くボールが上がりやすい

曲がりが少ないから初心者にぴったり!

FWのおすすめ1本目は、ピンのGシリーズの5W。大きめのヘッドで構えていて安心感がありますし、曲がりが少ないので初心者にいいモデルです。またこのモデルには、ボールの上がりやすさや距離に影響するロフト角の調整機能がついており、自分が打ちたい距離やミスの傾向に合わせて微調整ができます。練習場ではノーマルポジションで練習して自分の曲がりの傾向や距離を確認しつつ、本番のコースでは、距離やミスの傾向に合わせて調整するなんて使い方が有効です。

大きめのヘッドで構えていて安心感があります 飛距離や球の高さを細かく調整可能

■初心者におすすめのFW-2■
ブリヂストン・JGRフェアウェイウッド

JGRドライバーをひと回り小さくしたようなデザイン

JGRドライバーをひと回り小さくしたようなデザイン

ヘッドを返しやすい

おすすめFW2本目は、ブリヂストンスポーツのJGR FWです。このブランドはドライバーでもご紹介しました。前出のピンもそうですが、ドライバーと同じブランドの場合、コンセプトを揃えてFWも作っているので、性能が揃っています。JGRはドライバーがヘッドを返しやすいモデルだったのに対し、このFWも同じようにヘッドを返しやすく作られています。よくメーカーのキャッチコピーやカタログ、ゴルフの詳しい方なんかが使う表現に「ボールがつかまる」というものがあるのですが、ヘッドが返しやすかったり、インパクトでフェースが目標より左を向きやすかったりするモデルのことを指します。まさにこのJGRシリーズはボールがつかまるモデルです。

構えたときの形もドライバーのようです ヘッドが返しやすくボールをつかまえやすい

「ユーティリティー」ってこんなクラブ

FWのお次は、ユーティリティーというクラブです。このユーティリティーというのは、クラブのカテゴリーの中で一番新しく、最近生まれたといってもよいでしょう。簡単にいってしまえば、FWとアイアンのイイとこ取りのクラブで、FWより短いのでボールをミートしやすく、アイアンよりヘッドの奥行きがあるのでボールがロフト角より上がりやすく飛距離が出るといった特性を持っています。ユーティリティーは「UT」と表記されることが多いですね(以下UTと表記)。このUTにも飛距離差を設けた番手が存在するのですが、新しいカテゴリーというだけあって、メーカーによって呼び方も違えば、番手の表記の仕方もバラバラなんです。

左がFW、中央がユーティリティー、右がアイアン。並べてみると、ユーティリティーはFWとアイアンをかけ合わせた「ハイブリッド」なクラブだとわかると思います

飛距離の差はヘッドやカタログに記載されているロフト角を見るとわかりやすいですね。どのメーカーもだいたい18度ぐらいから27度ぐらいまでの番手をラインアップしており、おすすめは22度から25度ぐらいのモデルです。やはりロフト角が少ないモデルはFWと同じように難易度が上がり、使いこなすのが難しくなりますから。

価格帯は3万〜5万円ぐらい。こちらもFWと同じように高価格帯は、ヘッドにステンレス以外の素材を使っているモデルが多いですね。FWと違いUTはシャフトにも素材の異なったモデルが用意されていることがあります。ドライバーやFWと同じようにカーボンを使用したシャフトと、金属を使用したスチールシャフトを装着したモデルがあります。これらの違いはいくつかあります。

同じヘッドでもスチールシャフトのほうが重いクラブになっており、どちらかといえばパワーのある人向けとしてラインアップされています。カーボンシャフトのモデルは、比較的軽めに作られているのでごく一般的なゴルファーであればこちらのほうがよいでしょう。本来シャフトの素材違いは、もっと多くの違いや特性があるのですが、それはまた別の機会にお話しますね。

■初心者におすすめのUT-1■
テーラーメイド・M2レスキュー

ユーティリティーの多くは小さなFWのような形をしています

ユーティリティーの多くは小さなFWのような形をしています

ヘッドを目標に合わせやすい

おすすめUTの1本目は、テーラーメイドのM2レスキューです。テーラーメイドではユーティリティーを「レスキュー」と呼称します。レスキューとは救う、助けるという意味ですから、窮地から助けてくれるクラブという意味で名付けたのでしょうね。確かにFWではミートしづらい状況からでも使えて、アイアンよりもボールが上がって飛んでくれる。確かに“レスキュー”です。

形状はFWの奥行きを減らした小さなウッドのような形をしています。特徴的なのがヘッドの上部、クラウンの作りです。フェース側を白、後方を黒にカラーリングして重なる部分を凸凹にしています。この凸凹が標準器のような役目を果たし、目標に対してヘッドを合わせやすくする効果があります。打点のミスに比較的強く、少しだけボールをつかまえる特性を持っています。初心者の頃から使って上達しても使えるバランスのよい性能を持っているクラブといえますね。

構えた形も奥行きのないウッドといった趣です 白黒のコントラストとこの窪みがポイント

■初心者におすすめのUT-2■
ピン・Gハイブリッド

今回紹介するのは22度です

今回紹介するのは22度です

芯を少々外しても曲がりにくい

UTおすすめ2本目は、ピンのGハイブリッドです。ピンはユーティリティーをハイブリッドと呼称します。このハイブリッドという呼び名は、アメリカのメーカーやメディアがよく使う表現です。ハイブリッドの意味は「異なった要素を掛け合わせたもの」といったニュアンス。私が最初にUTの説明をしたのと同じで恐縮ですが、ウッドとアイアンのイイとこ取りのクラブということを表した呼び名ですね。

性能としては、ピンのほかのGシリーズ同様、少々芯を外しても曲がりが少ない特性を持っています。上達したい気持ちもあるけど、結果も早く欲しい方に強くおすすめできるモデルです。

クラウンにある斜めの線は空力を考えた突起 少々芯を外しても曲がりが少ないやさしいUTです

距離を打ち分けるために5〜7本必要な「アイアン」

FW、UTと来て、お次はアイアンです。アイアンは飛べばいいというクラブではなく、目標に向かって正確な距離を打つためのクラブです。ですからより正確に距離を打ち分けやすいように本数がたくさんあります。均等に少しずつクラブを短く、ロフト角も均等に増やすことで、フルショットで均等に距離が落ちるように計算されて作られているのです。飛ぶ距離が短くなるほどボールは高く上がり、ボールと着地する地面の角度が鈍角になっていくので転がる距離が減り、より目標近くでボールを止めやすくなっています。

初心者に使いやすいアイアン4モデルを後ほどご紹介します

初心者に使いやすいアイアン4モデルを後ほどご紹介します

アイアンは5〜7本のセットで売られているのが一般的です。価格的には本数にもよりますがだいたい8万〜13万ぐらい。本数が多い分、クラブの中では高額です。

では初心者にはどんなアイアンがよいのか? ですが、私としてはほかのカテゴリーのクラブと同様、飛距離や軽さをセールスポイントにしていない、過度なお助け機能がついていないモデルをすすめます。どんなスポーツでも本格的に始めたときに持っていた道具はその後の技術向上の速度に大きく影響を与えます。クセのないニュートラルなスイングを身につけるためにも最初のクラブ選びは大切なのです。

■初心者におすすめのアイアン-1■
テーラーメイド・M2アイアン

ソールに見える黒いラインが特徴

ソールに見える黒いラインが特徴

芯を外してもブレにくい

おすすめのアイアン1本目は、テーラーメイドのM2アイアン。このアイアンの長所は、打点のミスに強いことです。打点のミスとは、フェース上でもっとも飛距離が出る場所(スイートスポットや芯などと呼ばれます)を外してしまうことです。このミスを犯すと飛距離が極端に落ちたり、ボールが意図せぬ方向に曲がってしまったりします。ですが打点のミスに強いアイアンは、飛距離のロスや意図せぬ曲がりを抑える(残念ながらゼロにはできませんが…)性能を持っています。

打点のミスに強いアイアンの見分け方を簡単にご説明しましょう。フェースの裏をバックフェースと呼びますが、このバックフェース部分が削り取られていたり、削った部分に別の素材が貼ってあったりするクラブが打点のミスにやさしいモデルの証拠の1つ。重い部分を削り取り、そのぶんの重さを外周部分に配分することで、芯を外してもヘッドがブレにくくなっています。

こういったアイアンを「キャビティバックアイアン」と呼びます。キャビティとは「空洞」という意味です。ちなみにバックフェースをくり抜いていない刀のようなアイアンは「マッスルバック」アイアンと呼び、上級者が好む“操作性”を第一に考えて設計されています。

このM2アイアンは、キャビティバック形状を採用しながらソールとフェース面左右に溝を設け(実際に溝は樹脂で埋まっています)、その溝があることでフェース面がインパクトの瞬間にたわみ、打点がズレることで起きるエネルギーロスを少なくすることで、さらにミスヒットに強い仕上がりになっています。

フェースの左右にもソールと同じ溝が設けられています キャビティバックと溝のおかげで芯を外しても飛距離のロスを抑えます

■初心者におすすめのアイアン-2■
キャロウェイ・スティールヘッドXRアイアン

複雑な工程で作られています

複雑な工程で作られています

フェースの上に当たっても大丈夫

おすすめアイアンの2本目は、キャロウェイの スティールヘッドXRアイアン。このアイアンも打点のミスに強いですね。最近のアイアンヘッドはバックフェースのキャビティ部分をより深くするために、フェースとそれ以外の部分を別々に成型し、溶接して作られます。溶接部分がフェース面の近くにあるとその付近の反発力が低下してしまい、飛距離が落ちやすくなります。

それをこのアイアンは、フェース部分をボディ側まで回り込んだ部分まで一体成型することで溶接部分をフェース面から遠ざけ、飛距離ロスの起きやすい部分をフェースから減らすことに成功しています。ほかのアイアンに比べて、特にフェース上側がミスに強くなっています。これもやさしいアイアンですよ。

ほかのアイアンに比べフェース上部のミスへの強さが際立ちます

■初心者におすすめのアイアン-3■
ヤマハ・リミックス216アイアン

アマチュアのミスの傾向を研究して作られています

アマチュアのミスの傾向を研究して作られています

ダフりに強い"ソール"のカタチ

おすすめ3本目はヤマハのリミックス216アイアンです。このアイアンもキャビティバック形状を採用し、打点のミスに強くなっていますが、もう1つの特徴としてはソールの幅が広いことです。

ソールとは、一般的なアイアンでいうと番手を表す数字が書いてある場所で地面に触れる部分。アマチュアがよくやるミスの1つがダフり。ボールの手前を打ってしまうミスのことですが、ソール幅が広いとボールの手前を打っても滑ってくれてこのダフりのミスを軽減してくれます。

ヘッドはやや大きめで、オーソドックスな形状です ソール幅が広いことでダフりのミスに強いアイアンです

■初心者におすすめのアイアン-4■
ピン・Gアイアン

やや大きめのヘッドを持つGアイアン

やや大きめのヘッドを持つGアイアン

曲がりが少ない「Gシリーズ」

おすすめアイアンお次は、ピンのGアイアンです。同社のGシリーズは今のところ全部のカテゴリーに登場していますね。それだけやさしいクラブを作るのが上手なメーカーです。このGアイアンは、打点のミスにも強いですが、やはりほかのGシリーズ同様曲がりが少ないのが最大の特徴といえるでしょう。

ほかのおすすめアイアンと同様、キャビティ部分を深くしていますが、このアイアンならではの部分といえばフェース面が少し長いこと。ヘッドを長く設計することでヘッドの返るスピードが穏やかになり、インパクトで曲がりの原因となる横のスピンがかかりにくくなっています。

他モデルよりヘッドが少し長く設計されています ソールギリギリまで削っています

使っているとうまくなるアイアンがある

さてここからは、初心者が使っていると上達しやすいアイアンをいくつかご紹介していきたいと思います。初心者が使いやすいアイアンとの違いは、まずミスをいくらか軽減はしてくれるが、どんなミスをしたかちゃんとボールに反映されるアイアンだということ。これは上達するうえでとても大切な機能です。

自分のミスの傾向がわかり、使えば使うほど上達しやすいアイアンをご紹介します

自分のミスの傾向がわかり、使えば使うほど上達しやすいアイアンをご紹介します

ミスへの許容度が大きいアイアンだと多少ミスをしてもナイスショットにできるだけ近い弾道でボールを前に飛ばしてくれます。これだと結果はよくなりますが、ミスショットしたときにどんなミスをしたかがわかりづらくなるのです。スライス(初心者に多い、大きく右へ曲がるボール)系のミスなのか? ダフりのミスなのか? はたまたそれ以外なのか? このミスの情報量が多ければ、練習していてどう打てば狙った弾道が打てるのかを知ることができます。ゴルフを始めて間もない方がゴルフをスムーズに上達するには、このミスの情報を知り、それを克服しようと練習することが大切なのです。

■うまくなるアイアン-1■
ヤマハ・リミックス116アイアン

ヘッドすべてが単一素材で作られています

ヘッドすべてが単一素材で作られています

ミスがミスだとわかるアイアン

初心者が上達しやすいアイアンの1本目はヤマハのリミックス116アイアンです。ほかのおすすめアイアン同様キャビティバック形状をしていますが、削られている部分が少なくヘッドサイズも少し小さくなっています。どちらかといえばミスの許容度よりも操作性を重視して設計されているクラブです。

多少ミスを助けてくれますが、ミスはミスとはっきりボールに現れます。このアイアンは単一素材で作られていて、芯で打ったときの打感(手ごたえ)がとてもよいのですが、そのぶん芯を外すと打感が変わり、ミスであることをしっかり伝えてくれます。うまく打てたら気持ちいい打感でご褒美をくれ、ミスしたときはちゃんと教えてくれる。練習しがいのあるクラブですね。

やや小ぶりでシャープな印象があります キャビティバックですがそれほど深く削られてはいません

■うまくなるアイアン-2■
ダンロップ・スリクソン Z565アイアン

どんな腕前のゴルファーでも使えます

どんな腕前のゴルファーでも使えます

上級者にやさしいアイアン

初心者が上達しやすいアイアン2本目はスリクソンのZ565アイアンです。このアイアンは、上級者が使いやすいやさしいアイアンといった性能を持っています。上級者が使いやすいとは、「ミスしても自分が想像する範囲のミスで収まる」ということ。ゴルフのうまい人ほどミスしたときにどうしてミスしたか原因を把握しています。クラブのお助け機能が強過ぎるとミスしたのに飛び過ぎてしまったとか、あえてボールを曲げようとしたのに曲がらなかったとか、自分の想像を超えた弾道が出てしまい、ボールをコントロールできなくなってしまうのです。

このアイアンは、キャビティバックやソールに工夫をし、打点のミスや地面と接触時の抵抗を減らしたりして、スイングの傾向をしっかりボールに反映させながらミスの幅の軽減をしてくれる仕上がりです。

上級者でも使えるようにやや小ぶりなヘッドです 2段になっているソールは接地時に抵抗を減らし滑らせるための工夫

今回おすすめしたのはすべてスチールシャフト

さてたくさんアイアンをおすすめしてきましたが、たいていのアイアンにはラインアップとしてカーボンシャフトとスチールシャフトの装着モデルがそれぞれ用意されています。私としては最初に買うアイアンは、スチールシャフト装着モデルをおすすめしたいです。

上2本がカーボンで、一番下がスチール。うまくなりたい人は最初はスチールがおすすめです

上2本がカーボンで、一番下がスチール。うまくなりたい人は最初はスチールがおすすめです

なぜかというと、まずは重さ。一般的に完成品として(ヘッドにシャフトとグリップが組みつけられたもの。中にはヘッドだけで売られているモデルもあるんです)売られているアイアンに装着されているスチールシャフトはカーボンシャフトに比べ、重いモデルのポジションとして売られています。初中級者向けのアイアンにはだいたい90g台のスチールシャフトが装着されているのですが、一般的な男性が持つ重さとしては決して重くありません。むしろ、ほかのスポーツをやっている方からすれば少し軽いかもしれません。完成品として売られているアイアンに装着されるカーボンシャフトは、だいたい60〜70g台のモデルが多いのでさらに軽いのです。軽いクラブは動きやすいため、力んだりしたときにミスの幅が大きくなりますし、スイングを覚えるうえで妨げになります。もう1つの理由としては、いい意味で助けてくれないからです。

カーボンシャフトは設計自由度がスチールシャフトより高いため、いろいろな特性がつけられます。この特性があると結果は出やすいかもしれませんが、自分の技術向上にはあまりプラスにならないと私は考えているのです。ある程度上達すればまったく問題ないのですが、最初は余計なことをしないスチールシャフトのほうを私はおすすめします。

最初はクセのないクラブでスイングを覚えましょう

今回も長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。クラブを買うにあたって、動機はさまざまだと思いますが、早く結果を出したい人も先々うまくなりたい人も、最初はあまり極端な性能のクラブはおすすめしません。あまり個性の強いモデルでスイングを覚えてしまうとそのクラブでしか打てないゴルファーになってしまいます。

ゴルフは道具を使って楽しむスポーツです。道具に凝ることができなくなるのは、ゴルフのおもしろさを半減させてしまいます。ぜひ最初はクセのないモデルでスイングを覚え、いろいろなクラブを駆使してゴルフの楽しさを満喫できるゴルファーになってもらえたらなと思います。そのほうが絶対楽しいですから! 次回はおすすめのウェッジとパターをご紹介したいと思います。ではまたお会いしましょう!

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小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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2017.10.19 更新
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