レビュー

90秒で設営できるテント! ロゴス「エアマジック ドーム」なら初めてのキャンプでも失敗知らず

下の写真のテント、ロゴス「エアマジック ドーム M-AH」(以下、M-AH)は、一見普通のテントのように見えますが、その設営は驚くほど超カンタン! テントを建てたことがない初心者でも、わずか90秒で設営できてしまうのです。そのヒミツを紹介するとともに、普段から家族でキャンプを楽しんでいる筆者が使用感もチェックしてみました。

90秒で設営できるヒミツとは?

一般的なテントは、組み立てたポールをテントに通したあとポールを立ち上げ、その上にフライシートをかけてペグで固定します。慣れれば迷うことなく行えますが、初心者だと立ち上げに苦労したり、手順に迷ったりすることも。最近は、ひとりで設営できるファミリー向けテントが増えてはいるものの、それでも、今回紹介する「エアマジック ドーム」のように90秒で設営はまず無理でしょう。では、なぜ、エアマジック ドームは90秒で設営できるのでしょうか。そのヒミツは、空気を入れて自立させる構造にあり! ポンプでテントに空気を注入するだけで、テントを建てられるのです。この簡単すぎる設営の様子は見てもらったほうがわかりやすいので、さっそく設営してみましょう!

テント本体とペグ、ハンマー、収納袋がセットになっています。一般的なテントに必要なポールはありません

一般的なテントの付属品と違い、空気を入れるためのポンプが同梱。写真ではポンプとホースが外れていますが、使用時には接続します

テントを広げ、空気を入れる部分のキャップを開けます

テントを広げ、空気を入れる部分のキャップを開けます

ポンプから伸びるホースの先端を、テントの空気を入れる部分に挿したら準備完了

ポンプから伸びるホースの先端を、テントの空気を入れる部分に挿したら準備完了

あとは、空気を注入するだけ! 手動で空気を入れなければなりませんが、90秒で終わると思えばがんばれるはずです。実際に空気を入れてみたところ、30秒ほどでテントが立ちあがりました(下の動画参照)。テントに注入する空気は、規定量になるとそれ以上入っていかない設計になっているので、入れすぎることはありません。注入し終わったら、空気を入れる部分にあるキャップを忘れずに閉めておきましょう。

空気を入れて立ち上がったテントが、こちら! フライシートも一体化されているので、かぶせる必要はなし。あとはテントが風で飛ばされたりしないようにペグで固定するだけです

ペグダウンは付属のペグとハンマーを使いましたが、テントサイトによっては、ペグとハンマーは違うものを別途用意しておいたほうがいいかもしれません

15か所をペグで固定し、完成! ただ、上述の通り、ペグがしっかり打ち込めていないので張りは甘い感じになってしまいました。設営時のサイズは230(幅)×295(奥行)×155(高さ)cm

テントとしての性能は?

設営は簡単でも、テントとしての性能がいまいちでは価値がない! ということで、快適さや強度などをチェックしてみました。

耐風性が心配だったので、テントを軽めに押してみました。空気がパンパンに入っており、意外と安定感がある印象

生地には焚き火などの火の粉が飛んできても燃えにくい難炎加工や耐水加工が施されています。また、紫外線も90%カットするので、高い断熱効果も望めるとのこと

インナーテントとフライシートの間には隙間も設けられており、通気性はバッチリ!

前と後ろに入り口が用意されています。どちらの入り口のドアもメッシュにできるので、通気性を保ちながら、虫の侵入を防ぐことが可能

入り口前にはウエルカムシートも用意されていますが、雨が降ったらベシャベシャになってしまいそうな気がします

M-AHは親子3人で過ごすのに最適なサイズということで、筆者所有の51(幅)×181(長さ)cmのマット3枚を敷くことができました。大人3人だときゅうくつそうですが、大人2人、子ども1人ならイケそう

テントの高さは155cmなので、身長165cmの筆者もテント内で直立することはできませんでした。高さを低めにすることで、風の影響を軽減しているのだそう

インナーシートの天井にもメッシュ窓が装備されており、テント内にこもる熱を逃がしてくれます

インナーシートの天井にもメッシュ窓が装備されており、テント内にこもる熱を逃がしてくれます

天井部には、ランタンを引っかけられるフックも用意

天井部には、ランタンを引っかけられるフックも用意

スマートフォンなどを入れられるポケットも、サイドに装備されていました

スマートフォンなどを入れられるポケットも、サイドに装備されていました

撤収も苦労知らず!

設営が簡単にできるM-AHは、撤収も楽チン! 下の動画のようにホースを挿した部分のキャップを開ければ、空気が抜けてテントはペシャンコになります。あとは、折りたたんでバッグに入れれば完了。

20秒ほどでテントはペシャンコになりますが、空気は完全には抜ききらないので、最後の仕上げは手動。たたみながら体重をかけ、空気をしっかり抜きましょう

左側が付属のバッグに納めたM-AH。ペグやハンマー、空気を入れるポンプもバッグに入っています。収納サイズは66(幅)×26(奥行)×26(高さ)cmで、筆者所有の大人5人が過ごせるテント(モンベル「ムーンライトテント7型」)よりも大きめ。重量も7.2kgと筆者所有の5人用(7.8kg)と変わらないので、収容人数のわりに収納サイズと重量は大きめです

まとめ

正直、あまりの早さとラクさにびっくりしました。筆者が設営する様子を見ていた、同じキャンプ場にいた人たちからも驚きの声があがったほどです。慣れれば、空気を入れてテントを建てる→ペグを打ち込むという設営の作業すべてが90秒でできてしまうのではないでしょうか。

エアマジック ドームは、日本国内のアウトドアブランドとしては初めての発売となるエアテント(2018年2月発売)です。災害用時などの緊急用のエアテントがあることは知っていましたが、今回使用してみて、レジャーにもいいものだと感じました(もちろん、レジャーに適するように作られたエアマジック ドームだからこそですが)。設営や撤収の手間を軽減したい人にはうってつけのテントでしょう。また、エアマジック ドームには今回紹介したM-AHのほか、2ルーム仕様で家族4人が横並びで寝られる「エアマジック PANELドーム L-AH」もリリースされています。L-AHはサイズが大きい分、設営にかかる時間も5分と長くなりますが、空気を入れて建てる仕組みは同じ。2ルームでもひとりで設営できるので、小さい子どもがいて、ひとりしか動ける人がいない場合でも安心です。

相京雅行

相京雅行

下町のバイクパーツメーカー「ワールドウォーク」に勤務。新車のインプレッションからメーカー担当者のインタビューまで幅広く行っています。趣味はバイクとアウトドア。2児の父親。

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