牛島義之のアウトドアのススメ

伝統あるアラジンの「ブルーフレーム」っぽい、アウトドアで使えるおしゃれなガスストーブ!


クラシカルなフォルムにファンの多い、アラジンの石油ストーブ「ブルーフレームヒーター」。家庭で使われるだけでなく、ベテランキャンパーの中にはアウトドアに持ち出す人もたくさんいるほど人気です。そんなブルーフレームヒーターのデザインを踏襲しながら、カセットガスで簡単に使える「ポータブル ガス ストーブ SAG-BF01」(以下、SAG-BF01)が登場。実際にフィールドに持ち出し、使い勝手を試してみました。

「ポータブル ガス ストーブ」の魅力とは?

真夏にキャンプをする場合、標高の高い場所以外では必要ありませんが、春や秋のキャンプでは、夜間の冷え込み対策として何らかの暖房器具を用意しておきたいもの。アウトドア用の暖房器具には、ガスを燃料にした「アウトドアヒーター」、焚き火を楽しむための「焚き火台」、薪をくべて暖をとる煙突の付いた「薪ストーブ」などの種類があります。今回紹介するSAG-BF01は、アウトドアヒーターに分類されますが、これまでのアウトドアヒーターと大きく違うのがデザイン。80年以上前から大きくカタチを変えることなく愛され続けている同社の石油ヒーター「ブルーフレーム」のフォルムに近代っぽさをミックスさせたクラシカルでポップな姿は、これまでのアウトドアヒーターにはないデザインで、キャンプサイトを彩ってくれること間違いなし! それでいて、カセットガスで着火できるので、ビギナーにも使いやすいのも魅力です。

サイズは320(幅)×335(奥行)×390(高さ)mmと、小ぶり。標準カラーとしてレッドとイエローがラインアップされているほか、メーカーのショッピングサイトには、「ブルーフレーム」を思わせる限定カラーのホワイトとグリーンも用意されています

デザイン性につい目が行きがちですが、アウトドアでの使用を考えた工夫もしっかり! リング状の脚は、高い安定性が望めます

カセットボンベをセットする部分には気化熱によるボンベの冷却を抑える「ヒートパネル」が装備され、連続で使用しても高火力を維持できるようになっています

底部には、カセットボンベが異常に熱せられて高圧になると停止する「圧力感知安全装置」、不完全燃焼を起こす前に自動停止する「不完全燃焼防止装置」、本体が倒れたり強い衝撃が加わったりするとガスを遮断する「転倒時消火装置」、風などによって火が消えた時にガスの供給を止める「立ち消え安全装置」といった4つの安全装置が装備されています

カセットボンベも一緒に入れられる収納袋が付属しており、持ち運びも片付けもすっきり。SAG-BF01の重量は約5.7kg(カセットボンベ別)なので、積載してきた自動車からキャンプサイトまでなら女性でも運べるでしょう

使ってみよう!

使い方は、カセットボンベをセットして、つまみを回して着火するだけと超簡単。焚き火台や薪ストーブよりも早く火が起こり、初心者でも火力調節に悩むことはありません。また、焚き火台のように、飛んできた火の粉で服を焦がすおそれもないので気軽に使えます。ただ、一般的なアウトドアヒーターは放熱部が1面しかないため、複数人で囲んで暖をとりにくいのがネック。その点、SAG-BF01は360°放熱される構造となっており、みんなで輪になって暖まることが可能です。

カセットボンベは本体上部を取り外してセットします

カセットボンベは本体上部を取り外してセットします

着脱レバーを操作しながらカセットボンベを装着

着脱レバーを操作しながらカセットボンベを装着

本体上部をもとに戻し、あとはツマミを回すだけ。あっという間に着火できます

本体上部をもとに戻し、あとはツマミを回すだけ。あっという間に着火できます

同社の石油ストーブ「ブルーフレーム」同様に、青い炎がゆらめきます。青い炎はよい燃焼状態である証拠。火力は2.0〜0.8kWで、連続燃焼時間は約1時間40分〜4時間20分となっています

焚き火ほど火力はありませんが、ゆっくりと周囲が暖まっていきます。試しに、本体の正面、背面、左右と移動してみましたが、どの位置でも暖まることができました

また、トップカバーにはスリットが開いており、ここからも暖かい空気が上がってきます

また、トップカバーにはスリットが開いており、ここからも暖かい空気が上がってきます

このような構造のストーブは、トップカバーに鍋を載せておきたくなります。ということで、おでんを載せてコトコト煮込んでみました。調理できるほどの火力ではないので、作ったものを保温するために載せておくとよさそう

まとめ

冒頭でも触れましたが、ベテランキャンパーの中には家庭用石油ストーブをアウトドアで使用している人がけっこういます。とても火力が強いため暖かいのですが、タンク内の灯油をしっかり抜き取っておかないと自動車で運ぶ際に、灯油がこぼれてしまうことも。そういったリスクなく、雰囲気のある暖房器具が使いたいならSAG-BF01はうってつけでしょう。ただ、やはり灯油や薪で燃焼する暖房器具に比べると火力は控えめ。本体サイズも小さめなので、大人なら3人くらいで使うのが快適だと思います。

とはいえ、ポップでかわいらしい見た目はピカイチ! 焚き火台や薪ストーブのように炭の後片付けをする手間もないので、今どきのおしゃれキャンパーにはウケるのではないでしょうか。

もちろん、アウトドアでだけでなく、自宅で使うことも可能。キッチンなど足元がちょっと冷える場所で使用するのに最適なサイズです

ストーブに合うかわいいオリジナルカセットボンベ「SAG-B3P」も別売(250gボンベ3本入りで600円/税別)されています。低温時対応タイプなので、寒い時期に使用しても高火力を発揮

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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