筋トレの停滞期になると、何か新しい刺激を入れたくなるライター、マリオ高野です。
あまり好きではない「体幹」を強化するトレーニングで、楽しくできそうなものはないか探してみたところ、「スライドボード」、あるいは「レッグスライダー」と呼ばれる器具を見つけたので試してみました。
スピードスケートのように「足を滑らせるエクササイズ」で、主に下半身を強化できるものです。
今回選んだのは、H&Yoというメーカーの「SB200」です。
アマゾンでも楽天でも人気が高い製品であり、高評価レビューが多いので選びました。長さは4種類あり、ややハードなトレーニング向けの「200」(200cm)をセレクト
基本的なエクササイズのやり方や種類については、製品の公式サイトまたは動画サイトにたくさん上がっているのでそちらをご参照ください。筆者は「ウェイトを持ちながら」いくつかのエクササイズを行ってみたところ、予想以上に強く、かつ新しい刺激が入ることがわかりました。
スピードスケート的な動きのエクササイズは、何も持たなくてもかなりの運動量となり、適度な有酸素運動として楽しめます。ウォーキングやランがあまり好きではない筆者も、これなら無理なく有酸素運動が行えますが、ウェイトを持ちながら行うと負荷が激増し、無酸素運動に近くなります。
やはり、自分の求めていた感覚はコレだったのです!
下半身のみならず、全身の体幹を刺激しつつバランス感覚も養えるので、身体能力が低めの筆者には、脳内にもこれまでに感じたことのなかった刺激が入るのを感じました。
また、身体が温まる効果も高いので、ウェイトトレーニング前のウォーミングアップはもちろん、冬場に部屋から出たくないときの身体の暖気にも最適です。ケガの防止のため、最初のウォーミングアップでは筆者は何も持たず、軽めに行っています。
手に持つウェイトは、個人のキャパに応じて調整してください。ウェイトの扱いに慣れていない人は、1〜2リットルのペットボトル程度でも十分でしょう(片手に1本ずつ持つ)。
身長165cmの筆者にとって幅200cmの製品はやや大きすぎるとも感じますが、左右の移動量が多いので、身体に強い刺激を入れられている充実感はすごくあります
スライドボードで行うエクササイズの基本動作のひとつ、スピードスケート選手のように足を左右に滑らせながら左右を往復するトレーニングにプラスして、ウェイトを抱えます。ウェイトは無理のない重量を選びましょう。それほど大きくない重量でも、十分効果が高まります。目安としては、5kg〜20kgの範囲で。
ウェイトを持てば、「ランジ」の姿勢で身体を左右反転させるだけでもかなりの負荷が得られるため、個人的に気に入っているトレーニングです。創意工夫でさまざまなトレーニングができるのが面白いですね
足を前後に開いた姿勢で、股関節や膝関節の曲げ伸ばしを行うエクササイズ「ランジ」の応用。「ランジ」の姿勢でウェイトを抱えながら前後を反転させる動作で、体幹に効く感覚が得られます。関節の曲げ伸ばしも可能な範囲で行えると、なおよいでしょう。
現状、個人的に最も気に入っているのは、在宅トレでは刺激を入れるのが難しい「内転筋」のトレーニングがしやすい点です。自宅でやりやすい内転筋トレ器具をずっと探していたので、これはうれしい発見でした。
ウェイトを持ちながら、股を開く・閉じるを繰り返します。内転筋以外の体幹部分にも強い刺激が入るので、気に入っているエクササイズです。身長165cmの筆者に200cmの製品は長すぎる感がありますが、股割りストレッチ的な作用も期待できるので、200cmを選んでよかったと思っています
ウェイトを抱えながら、足を開いたり閉じたりします。下半身全体および腰の側部に刺激が入りますが、筆者は自宅トレで鍛えにくい「内転筋」を強く意識して行っています。太ももの内側部分や、股関節の下部を意識して股の開閉動作を繰り返します。
付属のシューズカバーをランニングシューズに装着して行います。上履き用のシューズを用意するとよいでしょう
付属のシューズカバーを装着するとかなり滑るので、ウェイトを持って行う際は転倒などに十分注意しましょう
製品の裏地には滑りにくい素材が貼られており、フローリングでも問題なく行えます。筆者は畳の上で使用していますが、特段不具合はありません
シューズを履かず、靴下のままでも行うことはできます。靴下の種類によって摩擦力が変わるので、さまざまな靴下を試して摩擦力を調整するのも面白いでしょう。足指の感覚も養える気がします。ただ、やはりシューズを履いた状態のほうが踏ん張りがきくので、ウェイトを持って行う際はシューズを履くことを推奨します
使用する際はある程度の場所を必要としますが、丸めればコンパクトになり、専用の収納ネットも付属します
公式サイトなどで紹介されている基本エクササイズを楽しむのもよいですが、自分が求めたい負荷を得るための創意工夫ができる点が面白い器具です。ウェイトを使った無酸素運動をメインで行いながら、有酸素運動も少しは取り入れたい、体幹への刺激やバランス感覚を養いたい人に超おすすめの器具です!
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。3台の愛車はいずれもスバルのMT車。