牛島義之のアウトドアのススメ

使いやすくて見た目もいい! “かまど”をイメージしたセンゴクアラジンのカセットコンロ「kama-do」

ポップなデザインが目を引く「Sengoku Aladdin」ブランドに、“かまど”をイメージしたデザインのアウトドア向けのカセットコンロが登場。シングルバーナータイプの「SAG-K29A」とツーバーナータイプの「SAG-K50A」をラインアップしていますが、今回はツーバーナータイプを使ってみました。

普通のカセットコンロと同じように使えるツーバーナー

ファミリーキャンプなどでよく使われるツーバーナーは、さまざまな高機能モデルが発売されていますが、質実剛健なデザインが多く、個性的なデザインのモデルは少なめです。その点、今回紹介する「ポータブル ガス カセットコンロ kama-do(ツーバーナー)」(以下、kama-do)は、日本の伝統的な調理設備“かまど”をモチーフにしたデザインに、ポップなカラーを採用したかわいらしい仕上がり。カラーバリエーションを豊富に用意したというだけでなく、映える色合いで揃えられているのも魅力です。

カラーはレッド、イエロー、グリーン、サンドベージュの4種類。サンドベージュは、公式オンラインショップでのみ購入できる限定色です

カラーはレッド、イエロー、グリーン、サンドベージュの4種類。サンドベージュは、公式オンラインショップでのみ購入できる限定色です

スタンダードなガス式ツーバーナーは、カセットボンベを本体下部に縦向きに装着するモデルが多いため、使用時は脚を出して設置します。そのため背が高くなり、カセットコンロのように卓上に置いて食事をするのは困難。その点、「kama-do」は、カセットボンベを両サイドに横向きに装着する仕様なので、使用時の高さは収納時と変わりません。バーナーの位置が低く、卓上で食事をしながら使うのに便利なデザインです。

収納時の状態。サイズは約530(幅)×314(奥行)×166(高さ)mmで、重量は約5.6kgです

収納時の状態。サイズは約530(幅)×314(奥行)×166(高さ)mmで、重量は約5.6kgです

こちらが使用時の状態。トップカバーを開くため奥行が98mm、高さが184mm増えますが、本体下部にカセットボンベを装着する仕様ではないのでバーナー部の高さは変わりません。なお、トップカバーは風防の役割も果たします。取り外すこともできるので、みんなでコンロを囲んで食事する際にもじゃまになりません

こちらが使用時の状態。トップカバーを開くため奥行が98mm、高さが184mm増えますが、本体下部にカセットボンベを装着する仕様ではないのでバーナー部の高さは変わりません。なお、トップカバーは風防の役割も果たします。取り外すこともできるので、みんなでコンロを囲んで食事する際にもじゃまになりません

カセットボンベは本体の両サイドに横向きにセットする仕様となっており、バーナー1口につきカセットボンベ1本を使用。使用するカセットボンベは、オリジナルカセットボンベ「SAG-B3P」(250gボンベ3本入りで600円/税別)が推奨されています。低温時対応タイプなので、寒い時期の屋外でも使用可能

カセットボンベは本体の両サイドに横向きにセットする仕様となっており、バーナー1口につきカセットボンベ1本を使用。使用するカセットボンベは、オリジナルカセットボンベ「SAG-B3P」(250gボンベ3本入りで600円/税別)が推奨されています。低温時対応タイプなので、寒い時期の屋外でも使用可能

カセットボンベの装着部はマグネット式なので、着脱も簡単。カセットボンベが過熱されると自動的にガスの供給が止まる圧力感知安全装置付きです

カセットボンベの装着部はマグネット式なので、着脱も簡単。カセットボンベが過熱されると自動的にガスの供給が止まる圧力感知安全装置付きです

かわいらしい見た目の「kama-do」ですが、ダッチオーブンも載せられる耐荷重20kgのタフさも備えています。バーナーには、炎が中央に集まり、風の影響を受けにくい「トルネードバーナー」を搭載し、バーナーヘッドは、1点に火が集中せず、鍋底全体に火が行き渡るように設計しているとのこと。さらに、2つのバーナーの炎径と火力を異なる仕様とすることで、高火力が必要な炒め物や焼き物は火力が大きいほうで、中〜弱火で済む煮物などは小さめの火力のほうで、というように使い分けできます。

左右のバーナーヘッドは大きさが異なり、右側の大バーナーの火力は2,500kcal/hで、左側の小バーナーは1,800kcal/h。載せられる鍋の大きさは、どちらも鍋底の直径が最大で24cm、最小で15cmですが、小さい径の鍋などを使うときには小バーナーにセットすると鍋底から炎がはみ出さないように火力調整しやすいでしょう

左右のバーナーヘッドは大きさが異なり、右側の大バーナーの火力は2,500kcal/hで、左側の小バーナーは1,800kcal/h。載せられる鍋の大きさは、どちらも鍋底の直径が最大で24cm、最小で15cmですが、小さい径の鍋などを使うときには小バーナーにセットすると鍋底から炎がはみ出さないように火力調整しやすいでしょう

最大火力で点火した大バーナー(左写真)と小バーナー(右写真)の比較。ガスボンベ1本当たりの連続使用時間は、公称値で大バーナーが約1時間11分、小バーナーが1時間38分です

最大火力で点火した大バーナー(左写真)と小バーナー(右写真)の比較。ガスボンベ1本当たりの連続使用時間は、公称値で大バーナーが約1時間11分、小バーナーが1時間38分です

風の影響を受けにくいように、バーナーヘッドは本体の内側に配置

風の影響を受けにくいように、バーナーヘッドは本体の内側に配置

2口のバーナーを使ってタコスを作ってみよう

さっそく、「kama-do」の使い勝手を確かめてみましょう。大バーナーにダッチオーブン、小バーナーにパエリアパンを載せ、同時調理。今回はチリビーンズを作りながらトルティーヤを焼き、タコスを準備します。

まず、チリビーンズから作ります。大バーナーに8インチのダッチオーブンをセット。耐荷重が20kgあるので、ダッチオーブンも安心して載せられます

まず、チリビーンズから作ります。大バーナーに8インチのダッチオーブンをセット。耐荷重が20kgあるので、ダッチオーブンも安心して載せられます

ツマミを回して、強火で加熱

ツマミを回して、強火で加熱

バーナーが本体内側にあるため影にはなりやすいものの、日中は着火した状況を視認しづらい印象。着火するときに「ボッ!」と鳴る音や、熱で電極の先が赤くなっているかどうかで燃焼を確認しましょう

バーナーが本体内側にあるため影にはなりやすいものの、日中は着火した状況を視認しづらい印象。着火するときに「ボッ!」と鳴る音や、熱で電極の先が赤くなっているかどうかで燃焼を確認しましょう

ダッチオーブンがしっかり温まったら中火にし、カットした食材を入れて炒めた後、調味料やカットトマト缶などを入れてフタをして煮込みます

ダッチオーブンがしっかり温まったら中火にし、カットした食材を入れて炒めた後、調味料やカットトマト缶などを入れてフタをして煮込みます

焦げ付かないように時々木べらなどでかき混ぜつつ、20〜50分ほど弱火で煮込めば完成。煮込むほどおいしくなるので、時間が許せば50分ほど煮込むことをおすすめします

焦げ付かないように時々木べらなどでかき混ぜつつ、20〜50分ほど弱火で煮込めば完成。煮込むほどおいしくなるので、時間が許せば50分ほど煮込むことをおすすめします

続けて、隣にある小バーナーにパエリアパンを載せてトルティーヤを焼きましょう。トルティーヤは食べる直前に焼き、チリビーンズは弱火にかけて保温しておけば、いつでも温かいタコスが食べられます。とくに気温が下がる時期のアウトドアでは食べ物がすぐに冷めてしまうので、同時調理できるのはありがたい!

続けて、隣にある小バーナーにパエリアパンを載せてトルティーヤを焼きましょう。トルティーヤは食べる直前に焼き、チリビーンズは弱火にかけて保温しておけば、いつでも温かいタコスが食べられます。とくに気温が下がる時期のアウトドアでは食べ物がすぐに冷めてしまうので、同時調理できるのはありがたい!

焼くとは言っても、トルティーヤは温めるくらいでOK。パエリアパンが温まるまでは強火、焼くときは弱火に設定します。弱火にすると燃焼が不安定になるコンロもありますが、「kama-do」は安定しており、使い勝手は上々。片面15秒ずつ温めたら食べごろです

焼くとは言っても、トルティーヤは温めるくらいでOK。パエリアパンが温まるまでは強火、焼くときは弱火に設定します。弱火にすると燃焼が不安定になるコンロもありますが、「kama-do」は安定しており、使い勝手は上々。片面15秒ずつ温めたら食べごろです

焼き上がったトルティーヤにチリビーンとお好みの野菜を載せて包んだら、タコスのできあがり!

焼き上がったトルティーヤにチリビーンとお好みの野菜を載せて包んだら、タコスのできあがり!

鉄板焼きが楽しめる「極厚プレート」も一緒にいかが?

2口のバーナーでそれぞれ調理するだけでなく、別売の「極厚プレート」を使えば、鉄板調理も楽しめます。高級黒皮鉄板を採用したプレートは、厚さが4.5mmもあり、その名のとおり極厚。蓄熱性が高く、食材を載せても冷めにくいうえに、ムラなく食材に火が通るので、分厚いステーキでもふっくらジューシーに焼き上がります。

「ツーバーナー用極厚プレート」は公式オンラインショップ限定販売で、価格は15,400円(税込)。セット内容は、プレート、ステイ、サポートハンドルです

「ツーバーナー用極厚プレート」は公式オンラインショップ限定販売で、価格は15,400円(税込)。セット内容は、プレート、ステイ、サポートハンドルです

ツーバーナーにステイをセットし、その上にプレートを載せます。プレートのサイズは290×540mm、焼面サイズは250×450mm。フチが立ち上がっているので、油や汁はこぼれづらそう

ツーバーナーにステイをセットし、その上にプレートを載せます。プレートのサイズは290×540mm、焼面サイズは250×450mm。フチが立ち上がっているので、油や汁はこぼれづらそう

プレートは鉄職人が仕上げた国産高級黒皮鉄板製。4.5mmという極厚仕様

プレートは鉄職人が仕上げた国産高級黒皮鉄板製。4.5mmという極厚仕様

プレートを載せても炎の様子が確認できるすき間はありますが、明るい日中はやはり炎を目で確かめられませんでした。点火しているかどうかは、上述のとおり着火時の音や電極が赤くなっているかで判断しましょう

プレートを載せても炎の様子が確認できるすき間はありますが、明るい日中はやはり炎を目で確かめられませんでした。点火しているかどうかは、上述のとおり着火時の音や電極が赤くなっているかで判断しましょう

極厚プレートで、本当においしく肉が焼けるのかステーキを焼いて確かめてみました。

最初に、ニンニクを揚げてフライドガーリックを作りました。プレートのフチが立ち上がっているので、油が少々多めでもこぼれる心配がなくて安心です

最初に、ニンニクを揚げてフライドガーリックを作りました。プレートのフチが立ち上がっているので、油が少々多めでもこぼれる心配がなくて安心です

フライドガーリックで使った油をプレートに引き、ステーキ肉と野菜を焼いていきます。プレートは広めなので、4人くらいでも鉄板焼きを楽しめそうですね

フライドガーリックで使った油をプレートに引き、ステーキ肉と野菜を焼いていきます。プレートは広めなので、4人くらいでも鉄板焼きを楽しめそうですね

3分焼いて、裏返してさらに3分焼いたらできあがり。今回はミディアムに仕上げました

3分焼いて、裏返してさらに3分焼いたらできあがり。今回はミディアムに仕上げました

ステーキ肉の表面はカリッと焼き上がり、中がふっくらジューシー。なかなか理想的な焼き上がりです。プレートに焦げ付きもなかったので、とても使いやすい!

ステーキ肉の表面はカリッと焼き上がり、中がふっくらジューシー。なかなか理想的な焼き上がりです。プレートに焦げ付きもなかったので、とても使いやすい!

ちなみに、この「極厚プレート」と一緒に使える「極厚プレート専用ふた」もオプションで販売されています。蒸し焼き調理ができるようになるので、火が通りにくい塊肉やハンバーグ、根菜類を調理するなど、さらに楽しめる料理の幅が増えるでしょう。

「極厚プレート専用ふた」も公式オンラインショップ限定販売。価格は9,900円(税込)です

「極厚プレート専用ふた」も公式オンラインショップ限定販売。価格は9,900円(税込)です

まとめ

カセットボンベを水平に装着する設計なのでバーナーヘッドの位置が高くならないのは、やはり使い勝手が非常にいい。座りながらテーブル上で調理できるのはラクですし、調理しながら食事をみんなと楽しむこともできます。一般的なカセットコンロと同じようにツマミを回すだけで着火/消火したり、火力調節したりできるので、アウトドアビギナーでも使いやすいはず。キャンプ場で目を引く、おしゃれな見た目も所有欲をそそります。

また、「kama-do」は屋内外兼用。お手入れも簡単なので、アウトドアだけでなく、自宅で使うカセットコンロとして使えるのも便利です。

ゴトクと汁受けが一体化しており、ゴトクを取り外して丸洗いできます。ホーロー製なので、汚れも落としやすい印象

ゴトクと汁受けが一体化しており、ゴトクを取り外して丸洗いできます。ホーロー製なので、汚れも落としやすい印象

持ち運びしやすいように、取っ手も装備。使わないときは本体に収まるので、保管時にじゃまになることはありません

持ち運びしやすいように、取っ手も装備。使わないときは本体に収まるので、保管時にじゃまになることはありません

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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