新製品レポート
リモコン付きケーブルを採用したスマホ向けの「CXA1」も同時発表

Fenderから6BA搭載の最上位イヤホン「FXA9」が登場!

2017年4月28日、フェンダーミュージックは都内にあるFender社のショールーム「Fender Music Backstage」にて、インイヤーイヤホンの新製品発表会を開催。同社インイヤーイヤホンの最上位モデルとなる「FXA9」と、エントリー向けの「CXA1」の2モデルを発表した。市場想定価格は、FXA9が148,000円前後、CXA1が14,800円前後(いずれも税別)。両モデルとも5月下旬の発売予定となっている。

今回発表された「FXA9」(写真左)と「CXA1」(写真右)

今回発表された「FXA9」(写真左)と「CXA1」(写真右)

発表会が行われたのは、関係者のみ入ることができるFender社のショールーム「Fender Music Backstage」

発表会が行われたのは、関係者のみ入ることができるFender社のショールーム「Fender Music Backstage」

同社は2015年に、イヤホンを手がける米国のAurisonics社を買収し、2016年にイヤホン市場に参入。日本国内では、2016年5月に第1弾製品として5モデルを投入していたが、今回の新モデル追加により、同社のイヤホンラインアップは全7モデルとなる。発表会には、本国でオーディオ製品を統括するJim Ninesling氏と、イヤホン開発を統括するDale Lott氏が登壇。新モデルの詳細を明らかにした。ここでは、新製品2モデルの特徴をレポートする。

初の全ドライバーBA構成を採用したFXA9

FXA9は、同社インイヤーイヤホンの最上位モデルとなる製品だ。ドライバーユニットには、新規開発したというBAドライバーを採用。ドライバー構成は、高域×1、中域×1、低域×2、サブの低域×2という構成だ。

6ドライバー構成のFXA9。WHITE、BRONZE、CHAMELEONの3色のカラーバリエーションを用意する

6ドライバー構成のFXA9。WHITE、BRONZE、CHAMELEONの3色のカラーバリエーションを用意する

BAドライバーとダイナミック型ドライバーの両方を搭載するハイブリッド構成のイヤホンはこれまでも同社から発売されていたが、複数のBAドライバーのみで構成されたイヤホンは今回が初となる。また、これまで同社の多ドライバーイヤホンはネットワーク回路を用いていないのが特徴だったが、FXA9では同社イヤホンで初めてネットワーク回路を搭載したのも見逃せないポイントだ。

FXA9の概要を説明するFenderのJim Ninesling氏。本国のミュージシャンからBAドライバーのみで構成されたイヤホンの要望が多く、製品化に至ったという

6基のBAドライバーは、位相や歪みの問題が最小限になるよう、緻密なレイアウトでシェル内に設置。最低域を受け持つ2 基のBA ドライバーには、ハイブリッドタイプの開発設計で培った「Groove tuned bass port テクノロジー」を採用し、ポートの形状と位置を調整し、通常のBA ドライバー製品では再現できない伸び伸びとした、心地よい低域再生を実現したという。

発表会に登壇したDale Lott氏。Aurisonicsを立ち上げ、現在はFenderでイヤホン開発を統括している

発表会に登壇したDale Lott氏。Aurisonicsを立ち上げ、現在はFenderでイヤホン開発を統括している

高域×1、中域×1、低域×2に加え、サブの低域×2というかなり特殊なドライバー構成を採用するFXA9。同社はこのドライバー構成を「HEXAD configuration」と呼んでいる

ハウジングの造形には高性能な3Dプリンターを使用し、金型では実現が難しかったポートの形状や、位置出しの繊細な調整までもが可能となったという。発表会に登壇したDale Lott氏によると、3Dプリンターを使うことで、ドライバーを無駄なくレイアウトでき、本体をコンパクトに仕上げることができるほか、位相やひずみのばらつきも最小限に抑えられることができるというメリットがあるという。

また、ノズル部分は強度にすぐれたベリリウム銅材を使用することで、音の変化を最小限に抑制。表面を24k ゴールドメッキでコーティングすることで、腐食による劣化も防いでいるという。

6ドライバー搭載モデルながら、本体はかなりコンパクトだ。「F」ロゴが描かれたリッドは、3D プリンターで作成されたのち、熟練工の手によるサンドペーパーがけの後、手塗りで仕上げているという。ちなみに、ハウジング内部は樹脂が充填されている

ノズル部分には金メッキを施したベリリウム銅材を使用。イヤーピースは、クリアーカラーのものが付属する

ノズル部分には金メッキを施したベリリウム銅材を使用。イヤーピースは、クリアーカラーのものが付属する

ケーブルも新設計となっており、無酸素銅の芯線にシルバーコートを3重に施すことで、タッチノイズの低減と酸化による変色を防止。アースも独自にとっており、ステレオのクロストークも抑えているという。また、イヤホン本体との接続部分はMMCX互換の「MMCXi」を採用し、ケーブルの着脱にも対応している。

シルバーコーティングを施した新開発のケーブルを採用する。ケーブル長は約1.3mだ

シルバーコーティングを施した新開発のケーブルを採用する。ケーブル長は約1.3mだ

なお、同社のイヤホン製品はすべてテネシー州ナッシュビルにある工場で、熟練した職人の手によって手作業で組み上げられている。FXA9の製造を任されている職人は現在1人しかおらず、FXA9の組み立てにはFXA7 の約2.5 倍の時間がかかっているという。

発表会では、FXA9の製造工程をまとめた動画も上映された。ドライバーユニットの半田付けからハウジングプレートの色付け、パッケージングに至るまで、すべて人の手によって行われているという

スマホ用のインラインリモコンを搭載したエントリー向けのCXA1

今回の発表会では、エントリー向けイヤホンの新モデルとしてCXA1も発表された。搭載されるドライバーユニットは、カスタムメイドの8.5mm径チタン製マイクロドライバーとなる。

CXA1。本体カラーは、BLACK、BLUE、WHITEの全3色だ

CXA1。本体カラーは、BLACK、BLUE、WHITEの全3色だ

フルレンジのダイナミックドライバー1発構成のイヤホンは、すでに「DXA1」がラインアップされているが、今回発表されたCXA1はよりコンシューマー向けに設計された製品という位置付けで、同社イヤホン製品で初となるインラインリモコン付きケーブルを採用。リモコン部はオーソドックスな3ボタン仕様で、iOSデバイスやAndroid OSの一部デバイスに対応している。なお、DXA1はMMCXiコネクターを採用し、ケーブルの着脱に対応していたが、CXA1は非対応となっている。

本体は樹脂製で、DXA1同様に非常にコンパクトに仕上がっている。なお、ケーブルは直付けタイプで着脱はできない

同社イヤホンで初めてインラインリモコン付きケーブルを採用

同社イヤホンで初めてインラインリモコン付きケーブルを採用

ケーブルには、Fenderのロゴがワンポイントでデザインされている

ケーブルには、Fenderのロゴがワンポイントでデザインされている

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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