レビュー
「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」みたいに音声で家電を操作する<後編>

スマートスピーカーとスマートリモコンで自宅のIoT化に挑戦!

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スマートスピーカーで家電を音声で操作し、自宅を映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のようにIoT化する企画の後編。前編では、スマートスピーカーと家電をつなげる機器として選んだスマートリモコンについて解説しました。後編では、自宅にスマートリモコン「Nature Remo」を設置し、家電の音声操作に挑戦。実際の使い勝手や詳細をレビューします。

スマートリモコン「Nature Remo」と「Google Home mini」で家電を音声操作

スマートリモコン「Nature Remo」と「Google Home mini」で家電を音声操作

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スマートリモコン「Nature Remo」の設置場所と初期設定は思っていたよりも簡単

「Nature Remo」は、「Google Home」と「Amazon Echo」の両方に対応したスマートリモコンです。本記事では、「Google Home mini」に接続して使用します。セットアップについておおまかに言うと、まずは「Nature Remo」の設置場所を決めて初期設定を行い、各家電のリモコンを登録。これでスマートフォンのアプリから各家電を操作できるようになります。家電製品を音声で操作するには、“設置→初期設定→リモコン登録”を済ませた後で設定します。

設置場所は音声操作したい家電製品との位置関係を考慮して決定。「Nature Remo」は、赤外線リモコンの信号を家電製品に送信するため、間に壁などの障害物があると、家電製品側が信号を受信できないことがあります。そのため、設置場所はよく考えなければいけません。

筆者が音声で操作したいのは、エアコンとテレビ、ブルーレイレコーダーの3つ。エアコンとテレビは、お互いが向かい合うように壁側に設置しているため、「Nature Remo」は、エアコンの近くにあるテーブルに設置しました。

「Nature Remo」はサイズがコンパクトなため、設置場所には困りません。両面テープが同梱されており、壁にペタッと貼り付けて使うことも可能です。

「Nature Remo」は手のひらに収まるくらいコンパクトなので、置き場所には困らないはず

「Nature Remo」は手のひらに収まるくらいコンパクトなので、置き場所には困らないはず

給電はmicroUSBポートで行います。同梱のUSBケーブルの長さは2m

給電はmicroUSBポートで行います。同梱のUSBケーブルの長さは2m

赤外線信号は、本体の天面から放射状に発されるので、音声操作したい家電製品との位置関係を考えて設置しましょう

「Nature Remo」はエアコン側の壁沿いのサイドテーブル上に設置しました。写真には写っていませんが、左下の花柄のクッションから1mほど手前の場所です

設置場所を決めたら、「Nature Remo」の初期設定を行いましょう。専用アプリをスマートフォンにインストールし、チュートリアルにしたがって「Nature Remo」をネットワークに接続するだけ。その後に各赤外線リモコンのボタンを「Nature Remo」に登録していきます。

専用アプリをインストールして「Nature Remo」を自宅のネットワークに接続。チュートリアルにしたがっていけば特につまずくことなく完了しました

赤外線リモコンのボタンの登録は、ひとつずつ行うため非常に面倒なのですが、「Nature Remo」には各社エアコンのリモコン情報がプリセットされていたので作業はものすごく楽でした。ただし、テレビやブルーレイレコーダーなどエアコン以外のリモコンは、ひとつずつ登録していく必要があります。

リモコンの登録方法ですが、リモコンを「Nature Remo」に向けて、電源ボタンをプッシュ。すると、名前とアイコンを設定する画面がアプリに表示されるので、“テレビ”“ブルーレイレコーダー”などの名前を入力し、それぞれに適したアイコンを選択します。

リモコンを「Nature Remo」に向けて電源ボタンをプッシュ

リモコンを「Nature Remo」に向けて電源ボタンをプッシュ

「Nature Remo」がリモコンを認識したら、名前とアイコンを決定。これでリモコンの登録は終わりです

「Nature Remo」がリモコンを認識したら、名前とアイコンを決定。これでリモコンの登録は終わりです

次は、登録したリモコンのボタンを「Nature Remo」に学習させます。これはリモコンの登録方法とほぼ同じ方法になります。たとえば、電源ボタンを学習させるには、リモコンを「Nature Remo」に向けながら電源ボタンを押して、名前とアイコンを設定。名前は“電源”“電源オン/オフ”など好きなものでOKです。これをひたすら繰り返して各チャンネル、音量ボタン、入力切替ボタンなどを登録していきます。

これが設定したテレビのリモコン。ボタンをタップすればテレビを操作可能です

これが設定したテレビのリモコン。ボタンをタップすればテレビを操作可能です

エアコンは、リモコンを「Nature Remo」に向けて電源ボタンを押すだけで、エアコンのモデルを認識し、自動で各ボタンを登録してくれます。設定は1分とかからないでしょう。

エアコンのリモコンを「Nature Remo」に向けて電源ボタンを押すと、モデルを自動で認識してボタンを登録。アプリに表示されたリモコンは画像右のようになっています

今回はブルーレイレコーダー、エアコン、テレビの3つを登録。これら以外でも、赤外線リモコンで操作できる家電ならば何でも登録可能です

テレビとブルーレイレコーダーの登録は少々時間がかかりましたが、同じ動作を繰り返すだけなので、特に複雑ではありません。公式サイトにリモコンの登録方法を解説したページが公開されているので、こちらを参考にすれば迷わないはずです。

「Nature Remo」と「Google Home mini」を接続して音声操作を設定

リモコンの登録が終わりましたが、このままではスマートフォンからエアコンやテレビを操作できるだけ。音声で操作するには「Nature Remo」を「Google Home mini」に接続する必要があります。

<前編>で述べたように、音声操作には「スマートホーム」「アクション」「IFTTT」という3つの方式があります。このうち、「スマートホーム」は、「Nature Remo」と「Google Home mini」をネットワーク接続するだけなので、めちゃくちゃ簡単です。「スマートホーム」を設定すると、エアコンは電源のオン/オフ、運転モード切替(冷房/暖房)、温度の変更が音声操作で可能になります。そのほかの家電製品は、電源のオン/オフのみ操作可能です。

「スマートホーム」の登録はGoogleのアプリ「Home」を起動し、メニューから「スマートホーム」を選択。次の画面で右下の「+」をタップして、「Nature Remo Smart Home」を追加します。最後に「Nature Remo」と「Google Home mini」のアカウントを同期して終了です

これで「OK, Google(ねえGoogle)、エアコンつけて」「OK, Google、エアコンを冷房25℃にして」「OK, Google、テレビをつけて」などの音声操作が可能になりました。テレビは電源のオン/オフしかできませんが、エアコンは音声操作だけでこと足りるほどです。しかし、テレビでももう少し細かい音声操作をしたい! ということで、次は「アクション」の設定を行います。

「Google Home」の「アクション」で音声操作する

「アクション」は、スマートリモコンの操作を「Google Home」の機能である「アクション」に割り当てて、音声操作で呼び出すという方式。これを設定すれば、「OK, Google. Nature Remoを使ってテレビを8チャンネルに変えて」といった音声操作が可能になります。さらに、「Google Home」のショートカット機能を使えば「Nature Remoを使って」という文言を省略することができます。

アクションの設定は簡単ですが、ショートカットの設定は少々手間がかかります。しかし、ショートカットを設定しておかないと、毎回「Nature Remoを使って」と言わないといけないので、可能な限り登録しておきましょう。

「Google Home mini」に「ねぇ Google(OK Google)、Nature Remoにつないで」と話しかけると、アプリ「Home」に「Nature Remoにリンクする」というメニューが表示されるます。そのまま説明にしたがってアカウントをリンクさせるだけで「アクション」の設定は完了

ショートカットは、「Home」のメニューから「その他の設定」を選び「ショートカット」を開きます。右下の「+」から新規ショートカットを登録可能。「次のように言ったとき」に「テレビを8にして」と入力し、「Google アシスタントによる操作」に「Nature Remoを使ってテレビを8チャンにして」というように入力すればOKです

上記の作業をひたすら繰り返して、テレビのチャンネルや音量調節のショートカットを登録。ただ入力するだけなので難しくはないのですが、手間がかかります

これでテレビのチャンネル切り替えや音量調節が音声操作でできるようになりました。想像していたイメージにかなり近づいてきましたね。公式サイトではアクションの設定方法を動画でも公開しているので、そちらも参考にしてください。

Google Homeと直接連携して家電を操作する(Conversation Actions編) — Nature

注意したいのは、「アクション」で音声操作できる家電製品は、テレビ、エアコン、照明のみということ。エアコンと照明は、前述のスマートホームで音声操作できるので、実質テレビの音声操作がメインになります。

なぜ「スマートホーム」と「アクション」で音声操作できる家電がかぶっているのかというと、「Nature Remo」は発売時にスマートホームに対応しておらず、アクションとIFTTTで音声操作を行っていたためです。しかし、アップデートでエアコンと照明の音声操作がスマートホームに対応し、アクションで操作できるのは実質テレビだけとなりました。

筆者が「Nature Remo」を選んだ理由のひとつが、迅速なアップデートにより日に日に便利になっている点。そのうちすべてのリモコンがスマートホームに対応すれば、設定も楽になるでしょう。

自由なカスタマイズが可能な「IFTTT」

最後は、設定こそ最も複雑なものの、前述の「スマートホーム」や「アクション」より自由度の高い音声操作を行える「IFTTT」を使って総仕上げ。「IFTTT」は「もし“これ”をしたら“あれ”を行う」というレシピを作ってWebサービスやアプリ、そしてGoogle HomeやAmazon Echoなどのスマートスピーカーと連動できるサービスです。

これを使えば「OK, Google. 暑すぎる」と声をかけることで「エアコンの冷房を入れる」といった音声操作が可能になります。この一連の動作は「アプレット」と呼ばれており、自分で自由に作成できるため、スマートホームやアクションよりもカスタマイズ性が高くなるわけです。また、「Nature Remo」に登録している家電製品なら何でも音声操作できるのも便利です。

今回は、エアコンやテレビの電源をオフにするときに、「OK, Google. テレビを消して」「OK, Google. エアコンを消して」と、デバイスごとに操作するのが面倒なので、「IFTTT」を使い「OK, Google、全部消して」で、接続している家電製品すべてをオフにできるようにしました。

スマートフォンに「IFTTT」をインストールし、アプレットを作成。言語が英語しかないのでハードルが少し高いですが、簡単な英語なので心配する必要はありません。「Nature Remo」公式のアプレットがいくつか公開されているので、そちらを利用するのもアリです。なお、「IFTTT」の詳細な設定方法はNatureの公式サイトでも公開されています。

スマートフォンで「IFTTT」を起動したら、「Nature Remo」を検索して、「IFTTT」とリンクさせます

スマートフォンで「IFTTT」を起動したら、「Nature Remo」を検索して、「IFTTT」とリンクさせます

左はトリガーの設定画面。今回の場合だと「全部消して」がトリガーになります。「わかりました」というのは、音声操作に対する「Google Home mini」の返答です。右は、トリガーに対してどのようなアクションを取らせるかの設定画面。「Nature Remo」に登録したリモコンのボタンからひとつを選択できます

「全部消して」に対して「エアコンの電源をオフにする」、「テレビの電源をオフにする」という2つのアプレットを作成。これで1回の音声操作でエアコンとテレビの電源を切ることができるようになりました

家電製品を音声操作できるように! 実際に生活してどうなのか?

スマートホーム、アクション、IFTTTすべての設定が終了。音声操作で、テレビやエアコンの電源を入れたり、チャンネルや音量を変えたりすることができるようになりました。実際に音声操作がどんな感じなのかは以下の動画から確認ください。動画では、Google Home miniとNature Remoがきちんと動作しているかわかるように、設置場所をテーブルの上に変えています。少しゆっくりな口調で話していますが、実際はもう少し早くても認識してくれます。

Nature Remoを導入して1か月ほど生活してみたところ、エアコンは音声でしか操作しないようになったいっぽうで、テレビは音声操作のみを使用するのではなく、音声操作とリモコンを併用するようになりました。

音声操作は、操作が実行されるまでに数秒のラグがあり、ネットワーク状況によっては実行されないこともあります。そのため、チャンネルを回すような連続動作を行うときは、リモコンのほうが使いやすいです。毎回「OK, Google.〜」と言うのも面倒ですし。また、すぐにチャンネルを変えたいなどスピードが求められる操作もリモコンのほうが向いているでしょう。

こういった理由から、すぐに操作したい状況ではリモコン、逆に急いでいないときは音声操作というスタイルに落ち着きました。個人的には、エアコンやテレビをつけたままソファで寝落ちしそうなときに、途切れそうな意識の中で「OK, Google 全部消して」と言うだけで電源を切ってくれるのが重宝しています。

「Nature Remo」のように新しいジャンルの製品は、“最初は使いまくるけど結局使わなくなる”ということがありますが、「Nature Remo」はこれに当てはまらず自宅で絶賛活躍中です。スマートスピーカーの能力を拡張させる製品になっており、スマートスピーカーを使っている人はもちろんのこと、いまいち使いこなせていないと思っている人も、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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