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ソニー完全ワイヤレスイヤホン最新モデル「WF-SP900」は水中でも使える万能機

ソニーから、完全ワイヤレスイヤホンの最新モデル「WF-SP900」が発表された。ノイズキャンセリング機能を備えた高音質指向の「WF-1000X」、EXTRA BASSシリーズの低音重視モデル「WF-SP700N」、会話も音楽も楽しめるデュアルリスニングをウリにした「Xperia Ear Duo XEA20」と、完全ワイヤレスイヤホンの豊富なラインアップを有する同社が放つ最新モデルの特徴をレポートしよう。

ソニー「WF-SP900」

ソニー「WF-SP900」

水中でもOKなIP68の防塵・防水対応! NFMIで通信の安定性も向上

今回登場した「WF-SP900」は、ノイズキャンセリング機能こそ備えていないものの、水中でも使えるIP68の防塵・防水に対応したり、メモリー内蔵でスマホなしの単体運用が可能となっているなど、同社の完全ワイヤレスイヤホンラインアップの中でもよりスポーツシーンに特化したモデルとなっている。

「WF-SP900」は、防塵・防水対応などスポーツ向けに特化した完全ワイヤレスイヤホン

「WF-SP900」は、防塵・防水対応などスポーツ向けに特化した完全ワイヤレスイヤホン

本体も水中での利用を想定し、できるだけ水の抵抗を減らせるようにスリムな形状を採用している。本体重量は片耳約7.3gと、防水対応モデルとしてはかなり軽量な仕上がりだ。また、このスリムな形状を実現するため、同社の完全ワイヤレスイヤホンとして初めてBAドライバーを採用しているのも見逃せない。「XBA-100」などにも採用された自社製のBAドライバーを用いることで、クリアで自然な音質を実現しているという。

「WF-SP900」のイヤホン本体。スリムなボディが印象的

「WF-SP900」のイヤホン本体。スリムなボディが印象的

「WF-SP900」を装着したところ。イヤホン本体がフェイスラインに沿ってピタっとつくような装着感だ

「WF-SP900」を装着したところ。イヤホン本体がフェイスラインに沿ってピタっとつくような装着感だ

スポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホンで重要な装着性に関しては、「WF-SP700N」で好評だったアークサポーターを「WF-SP900」でも引き続き採用することで担保。付属のアークサポーターのサイズを、「WF-SP700N」のM/Lの2サイズからS/M/Lの3サイズに拡大し、耳の小さな人にもしっかりと対応できるようになった。

また、イヤーピース装着位置を2か所から選択できるようになったのも「WF-SP900」の大きなポイント。ノズル部分に設けられた凹凸で、耳の上にのせるような軽めの装着感、耳穴の奥にグッと収めるしっかりとした装着感の2種類をシーンに応じて選べるようになっている。

ノズル部分の凹凸でイヤーピースの位置を2段階で調整可能

ノズル部分の凹凸でイヤーピースの位置を2段階で調整可能

なお、イヤーピースは、通常タイプのものに加え、ヘッドホン部への水の侵入を防ぐ構造を採用した水泳用イヤーピースを付属。水中で使用時にイヤホンをなくさないよう、左右のイヤホンをつなぐリーシュコードも用意されている。

2種類のイヤーピースやアークサポーター、リーシュコードといったパーツが付属する

2種類のイヤーピースやアークサポーター、リーシュコードといったパーツが付属する

接続性の部分については、アンテナ構造を刷新するとともに、左右のイヤホンの接続にNFMIを採用することで、安定した接続と低遅延を実現したという。ちなみに、左右のイヤホンの接続にBluetoothではなくNFMIを採用したのは、接続の安定性だけでなく、Bluetoothの電波が通らない水中でも利用することを考慮したためとのことだ。

4GBのメモリーを内蔵し、スマホなしでも単体で運用可能!タッチ操作で音量調整もできる

ここまで紹介してきた特徴以外に「WF-SP900」がこれまでの同社完全ワイヤレスイヤホンと大きく異なる部分がある。それは、本体に4GBのメモリーを内蔵し、スマホなしでも単体で運用できるという点だ。

1曲4分、128kbpsのMP3ファイルで約920曲、16bit/44.1kHzのWAVファイルなら約80曲を収録できるという。激しいワークアウト中はもちろんだが、特にスマホを一緒に持ち運べないマリンスポーツなどで威力を発揮しそうだ。

また、水中などでスマホなしでの単体運用することを想定し、操作性が刷新されているのも見逃せないポイントだ。具体的には、本体側面のタップセンサーを利用し、音量調整や楽曲再生コントロールが可能となった。特にボリューム調整は頻繁に利用する機能なので、スマホなしでもコントロールできるようになったのはうれしいポイントだ。

スマートフォンがなくても単体で使用できるので、水泳などにも積極的に使える

スマートフォンがなくても単体で使用できるので、水泳などにも積極的に使える

このほか機能面では、スポーツ中でも安心して使用できるように「アンビエントサウンド(外音取り込み)モ―ド」を搭載。専用アプリ「Headphones Connect」を使ったイコライター調整やカスタム調整にも対応している。

バッテリー性能は、イヤホン本体がBluetooth接続時で最大3時間、メモリー再生時で最大6時間となっている。バッテリー内蔵の専用ケースは、最大3回本体をフル充電可能だ。専用ケース充電端子はUSB Type-C。対応スマホとワンタッチでペアリング可能なNFCも搭載する。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、イエローの全3色をラインアップ。発売は10月27日で、市場想定価格は3万円前後となる。

バッテリー内蔵の専用ケース。最大3回本体をフル充電可能だ

バッテリー内蔵の専用ケース。最大3回本体をフル充電可能だ

カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、イエローの全3色

カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、イエローの全3色

従来モデルよりもやや高い価格設定だが、水中でも使える防塵・防滴を備え、内蔵メモリーでスマホなしでいつでもどこでも音楽再生を楽しめる点はなかなか魅力的だ。発売に先駆けてソニーストアでの先行展示も予定しているので、気になる人はぜひ体験してみてはいかがだろうか。

【関連リンク】
《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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