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実際に試聴して音質や装着感を徹底検証しました!

話題の「完全ワイヤレスイヤホン」最新モデル全11機種を一気レビュー

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いま話題の「完全ワイヤレスイヤホン」最新11機種を一斉レビュー

2016年秋に、Apple「iPhone 7」シリーズがヘッドホン出力端子を廃止して以降、急激に注目度を高めているのがBluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンだ。実際、ここ1〜2年で過去の数倍に匹敵する新製品が各社から登場。いまやヘッドホン&イヤホンジャンルのなかでも、主流のひとつとなりつつあるのは確かだ。

ヘッドホン出力端子が廃止されたiPhone 7/iPhone 7 Plusの登場で、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大している(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

“ワイヤレス”という圧倒的な利便性をもつBluetoothヘッドホン&イヤホンだが、よくよく見てみると、最新モデルのなかにいくつかのトレンドがあることに気がつく。まず、中上級クラスの製品の大半が、aptXやAACなどの高音質コーデックに対応するようになったことだ。

これは、単純にいま主流のBluetoothモジュール(安価なものを除く)がaptXに対応したためで、ひと昔前のようにaptX対応を“自慢”することが差別化のアピールにはならなくなってきている。いま、高音質をアピールしたいのであれば、LDACやaptX HDへの対応が必須だ。とはいえ、音質面での底上げが進んでいることは、いちユーザーとして嬉しい限りではある。

いっぽうで、Bluetoothヘッドホン&イヤホンの低価格化、正確な表現をすると価格帯のワイドレンジ化というのも進んできている。これは、いままで市場になかった3,000円前後のBluetoothイヤホン、5,000円前後のBluetoothヘッドホンといった、エントリー向けの格安モデルが登場してきたからだ。

こちらは、Bluetoothの利便性をより多くのユーザーに提供すべく、音質や耐久性よりも手頃な価格を優先したモデルとなっている。そのため、大半の製品がスタンダードなSBCコーデックしか対応していなかったりするが、圧倒的な説得力を持つ低価格さで、過去にない数の売れ行きを示しているのも確かだ。

そのいっぽうで、LDACやaptX HDをも採用する5万円超の高級モデルも新たに登場してくるなど、いまやBluetoothヘッドホン&イヤホンは、さまざまなタイプや趣向のユーザーに向けた、多彩なラインアップが取り揃うようになってきた。

そういった、幅広い製品ラインアップのなかにあって、ここ最近特に注目を集めているのが、"完全ワイヤレスイヤホン"だ。「トゥルーワイヤレス」「耳栓型イヤホン」「左右分離型」など、いろいろな呼ばれ方をしているこちらのタイプ。一般的なBluetoothイヤホンに存在する左右の筐体を結ぶケーブル等を廃して、完全左右独立となったイヤホンとなっている。

そう、ワイヤレスといっても、Bluetoothイヤホンは左右の筐体(耳に装着する部分)をつなぐケーブルが必要となっており、ヘッドバンドで左右をつないでいるヘッドホンはまだしも、イヤホンに関しては、この左右の接続ケーブルの扱いに不満を持っているユーザーが少なからずいたのも確かだ。完全ワイヤレス方式のBluetoothイヤホンでは、左右の筐体それぞれに小型バッテリーを内蔵したり、機器の認識方法を工夫するなど、左右をつなぐケーブルを不要としたのだ。結果、これまでにないほどに身軽なワイヤレスイヤホンが登場することになったのである。

ケーブルレスの完全ワイヤレスイヤホンなら、ケーブルの引っかかりや絡まりを気にせず、快適に音楽を楽しめる

もちろん、完全ワイヤレス方式のBluetoothイヤホンならではのデメリットもある。連続再生時間が短かったり、紛失しやすかったり、スマートフォンに認識させるのにちょっとしたコツが必要だったりする。しかし、充電機能を持った小型ケースが付属していたり、独自の認識方式を採用することで手間なくスマートフォンでも使い始められたりと、最新モデルではさまざまな改善が行われ、デメリットも解消されつつある。

ということで、今回は完全ワイヤレス方式のBluetoothイヤホンの最新機種を一堂に揃え、試聴を行ってみた。音質をメインとしつつも、接続時の手間などユーザビリティも含めレビューしたいと思う。

目次
1. ソニー「WF-1000X」
2. Bose「SoundSport Free wireless headphones」
3. アップル「AirPods」
4. B&O PLAY「Beoplay E8」
5. ERATO「Apollo7s」
6. JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」
7. NuForce「BE Free8」
8. ERATO「VERSE」
9. GLIDiC「Sound Air TW-5000」
10. YEVO Labs「YEVO1」
11. SOL REPUBLIC「AMPS AIR」

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1. ソニー「WF-1000X」
ノイキャン機能を備えたソニー初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「WF-1000X」 ループ状のパーツ部分にアンテナを内蔵 専用ケースで充電を行う。なお、ケース底面にはワンタッチペアリング用のNFCを搭載 ソニー「WF-1000X」を装着したところ

ソニー初の完全ワイヤレスイヤホンは、同社が得意とするノイズキャンセリング機能を搭載。iOSデバイス/Androidスマートフォン用の専用アプリ「Headphones Connect」に対応することで、止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンの行動を感知して、ノイズキャンセリングや外音取り込みモードを自動切り替えさせることができる。また、こちらのアプリにはイコライザーによる音質調整も装備されており、好みの音色傾向に調整することも可能だ。また、本体左右にそれぞれ1つずつのハードキーが配置されており、こちらからは再生や通話のコントロール、ノイズキャンセリング機能のオンオフなどをコントロールすることができる。

いっぽう、6mm口径のドライバーユニットの採用などにより、本体サイズはかなり軽量コンパクトなサイズにまとめ上げられている。トリプルコンフォートイヤーピース(2種類のシリコンゴムにシリコンフォーム素材を組み合わせた独自のイヤーピース)とあわせて、装着感は良好だ。それでいて、3時間の連続再生を確保しているのは優秀といえる。加えて、NFC対応の専用キャリングが付属されており、こちらから2回分の充電が行えるため、バッテリー切れに煩わされることはほとんどないはずだ。対応コーデックは、SBCおよびAACとなっている。

いやぁ、NFCってイヤホン接続が超簡単でホント便利!と思いつつ、ウォークマン「WM1Z」を使って試聴をはじめる。奇をてらわない、王道のサウンドが好印象。歌声はほんのちょっとだけハスキーよりだが音色的にはいたってニュートラルで、男性ボーカルも女性ボーカルもいつもと変わらない歌声を楽しむことができる。また、ボーカルがしっかりと前に出てきて、バンドがその周りを囲んで演奏しているかのような、聴かせどころを心得た帯域バランスを持ち合わせているので、とても聴きやすい。ウォークマンとの接続だとコーデックはSBCのみとなるが、解像感の不足はそれほど気にならず、かえって丁寧な抑揚表現に好ましさを感じた。

こちらの製品、悪環境での音切れが指摘されていたが、先日のファームウェア・アップデートで対応しており、試聴時に気になることはなかった。音質、機能性ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.8g
再生時間:最大約3時間(NC ON)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:シャンパンゴールド、ブラック

2. Bose「SoundSport Free wireless headphones」
スポーツユースも想定したBose初の完全ワイヤレスイヤホン

Bose「SoundSport Free wireless headphones」 イヤホン上部にはオンオフ/音量調整ボタンを搭載 充電は専用ケースを使用。満充電で約5時間の音楽再生が可能だ Bose「SoundSport Free wireless headphones」を装着したところ

Bose初となる完全ワイヤレスイヤホン。ジョギングなどのスポーツユースにも配慮されており、本体は防滴仕様となっている。また、本体右側にはオンオフ/音量調整ボタンが配置されており、必要な操作はこちらから直接行えるようになっている。ワンボタンだけではなく、音量の+−まで用意されているのはありがたいきがりだ。また、連続再生時間も5時間と、ほかに類のないロングライフを確保している。2回分の満充電が行える専用ケーズとあわせて、大きなアドバンテージとなっているのは確かだ。

いっぽう、装着感に関しては、本体サイズがかなり大柄なものの、イヤーピースにウイングのついた「StayHear+ Sportチップ」を採用することで、安定した装着感を確保しているとアピールする。実際、試聴時に首を振ったりいろいろと試してみたが、よほど激しい動きをしないかぎり、外れてしまうことはなかった。

音質に関しては、Boseらしいサウンドというべきか、量感のある低域と張り出しのよい中域によって、実体感のあるリアルなサウンドを聴かせてくれた。特に男性ボーカルは、芯のしっかりした歌声に柔らかい低音がわずかに付帯して、なかなかセクシーな歌声に感じられる。チェロなどの弦楽器も、音に深みがあって印象的な演奏に感じられる。Bluetooth、しかも完全ワイヤレスになっても、Boseらしさ溢れるサウンドが健在なのはありがたい限りだ。

ただし、注意点がふたつ。こちらの製品、かなり大柄な本体となっているため、女性の中には装着に違和感を覚える人がいるかも。また、「StayHear+ Sportチップ」は完全なカナル型ではないため、多少の音漏れが発生するので、混雑した電車内などでは音量に気をつけたいところだ。

イヤホン重量(片耳):約9g
再生時間:最大約5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:トリプルブラック、ミッドナイトブルー×イエローシトロン

3. アップル「AirPods」
iPhoneやMacとの親和性が高いアップル純正イヤホン

アップル「AirPods」 イヤホン本体部分は、iPhone付属の「EarPod」のデザインを踏襲している イヤホン本体は、バッテリー内蔵の専用ケースで充電。専用ケースの充電もLightningケーブルを使う アップル「AirPods」を装着したところ

「AirPods」は、Apple純正となる完全ワイヤレスイヤホンだ。こちらの製品、iPhoneやMacOSとのペアリングがとても簡単にできるのが特徴。ケースを開けると、iPhone上に(AirPodsと)接続するかどうかの画面が表示され、接続を選ぶとペアリングが完了するという、とても扱いやすい接続メニューが用意されている。

また、耳に差し込むだけで自動的に電源がオンになったり、片耳でも使えるなど、手軽さにおいてはかなりのレベル。バッテリー駆動時間は5時間だが、充電ケースを使用することで24時間以上のバッテリー駆動が可能となっている点もありがたい。対応コーデックは、AACとSBCだ。

音質は、とてもオーソドックスというべきか、中域のダイナミックな抑揚表現によってノリのいいサウンドを聴かせるタイプ。最高域を欲張らず、低域もちょっとした膨らみがあり迫力を感じるなど、まるで10〜15年前のBOSE製品のような、いい意味で懐かしさを感じる東海岸サウンド。女性ボーカルはややドライよりのニュートラルな歌声を楽しめる。

いっぽうで、LR方向の定位はやや極端。広がり感は大きいものの、センターと左右の間隔が大きく飽きすぎる印象を持った。奥行き方向の広がり感もあまり感じられない。また、カナル型ではないため、音漏れが大きい点は注意が必要。電車内やオフィスでの使用はボリュームを控えて使ったほうがよさそうだ。

イヤホン重量(片耳):約4g(片耳)
再生時間:最大約5時間
充電方法:専用ケース(15分の充電で最大3時間の再生、内蔵バッテリーで24時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト

4. B&O PLAY「Beoplay E8」
B&O PLAYらしい巧みなサウンドチューニングに注目

B&O PLAY「Beoplay E8」 ロゴマークの部分にセンサーが内蔵されており、タップをすることで楽曲再生をコントロールできる 本体ケースは非常にコンパクトだ B&O PLAY「Beoplay E8」を到着したところ

B&O PLAY初となる完全ワイヤレスイヤホン。独自設計の5.7mmダイナミックドライバーを搭載。コンパクトなボディサイズとしたほか、耳の形状に配慮したデザインを採用することで、装着感を高めている。実際に装着してみると、軽量で小さい本体のおかげか、装着感は上々。よほどのことがない限り、使用中に耳からこぼれ落ちることはないはずだ。

また、本体のロゴが描かれている部分をタップすることで、再生停止や音量調整、曲送り/曲戻しなどの操作が可能なほか、「Beoplay」アプリも用意され、イコライザー調整など詳細な設定を行うことができる。また、左右イヤホン間は「NFMI(Near-Field Magnetic Induction)」通信を採用。音切れや遅延を最小限に抑え込んでいる。

連続再生時間は約4時間と充分。また、本革製の専用ケースから2回分の充電が可能となっているため、外出時のバッテリー切れを気にする必要はほとんどないだろう。また、専用ケースにインジケーターによって、(ケース側の)バッテリー残量が分かりやすい点はありがたかった。

肝心のサウンドはというと、しっとりとした、落ち着きのある音色傾向にまとめられていた。女性ボーカルはやや線が細いが、その分ピュアで心地よい響きの歌声となっている。価格的に上級と呼べる位置付けにあるモデルのためか、音数か多く感じられ、抑揚表現も丁寧。アコースティック楽器の演奏も、小編成だったらクラシックも充分に楽しめる実力を持ち合わせている。SBC接続ながらここまでの音質を引き出している、チューニングの巧みさに感心させられた。

イヤホン重量(片耳):右側約7g、左側約6g
再生時間:最大約4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、チャコールサンド

5. ERATO「Apollo7s」
重量約4g! 耳にすっぽり入る超小型ボディが魅力の1台

ERATO「Apollo7s」 片耳約4gという超小型ボディながら、内蔵バッテリーで最大約3時間の再生が可能 スライド式になっている専用ケースは、両耳2回分のフル充電が可能だ ERATO「Apollo7s」を装着したところ

完全ワイヤレス方式のBluetoothイヤホンを注目の存在へと押し上げた「Apollo7」の後継モデル。アポロという名前の由来となった円錐形のイヤホン本体は、4gという小型さを持ちつつも、最大3時間というバッテリー駆動時間を確保している。ステレオ再生はもちろん、片耳だけのモノラル再生も可能。IPX7相当の防水機能も備える点も嬉しいところだ。

今回の“S”からは、MUSE5に採用された3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」を新搭載している。コーデックはSBC、aptX、AACに対応。「ブラック」「シルバー」「グレイ」「ローズ」という4色のカラーバリエーションを揃える。

解像感、抑揚表現のダイナミックさ、音のダイレクト感など、Bluetooth接続であることを忘れてしまうほどの良質さ。ピアノの音色はとても自然で、高域の倍音成分のそろいがよい為か、とてものびのびとした音をしている。チェロの演奏もボーイングがしっかりした、印象的な演奏に聴こえる。ここまでの表現力の高さはオリジナル「Apollo7」では感じ取れなかったもの。3Dサラウンドだけでなく、基本的な音質調整もさらに煮詰めたと想像する。

音がとてもダイレクトに感じられること、クリアでのびのびとしたサウンドキャラクターのおかげか、音楽ジャンルのえり好みはほとんどない。ロック系はドラムとベースのリズムがノリノリに感じられるし、女性ボーカルはややハスキーで大人っぽい、心地いい歌声を楽しませてくれる。高級モデルならでは、さすがのハイクオリティだ。

イヤホン重量(片耳):約4g
再生時間:最大約3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで両耳2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、aptX、AAC
カラーバリエーション:ブラック、グレー、シルバー、ローズゴールド

6. JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」
ランナー向けに開発されたJayBird初の完全ワイヤレスイヤホン

JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」 ランナー向けに開発されたということで、、イヤホンを汗や水滴などから保護する防汗&耐水性を実現 専用ケースから2回分の満充電が行える JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」を装着したところ

ランニングなどのスポーツユースを前提とした、JayBird初の完全ワイヤレスイヤホン。二重の疎水性ナノコーティングによる防汗処理により、イヤホンを汗や水滴などから保護する防汗&耐水性を実現している。また、比較的小柄な本体サイズながら、4時間の連続再生時間を確保。専用ケースから2回分の満充電が行えるため、トータル12時間の音楽再生が可能となっている。加えて、5分の充電で1時間の再生が行える急速充電も用意されるなど、外出時のバッテリー切れに関しては万全の構えだ。

スポーツユースを前提としていることもあり、4サイズのイヤーピースに加え、3サイズのフィンも用意するなど、装着感にはかなり配慮されている。実際に試してみたところ、ウイングを付けなくても十分なホールド感を持ち合わせていた。ランニングなど、かなり激しい動きの場合はこちらのフィンを併用するのがよさそうだ。また、本体ロゴ部分のボタンで再生などのコントロールが可能。カラーはブラックとホワイトの2色を用意する。コーデックはSBCのみの対応となっている。

iOSデバイス/Androidスマートフォン対応のJaybirdアプリが用意され、こちらでイコライジングなどサウンドコントロールができるようになっているが、今回は素の音をチェックした。6mmドライバーによって生み出されるサウンドは、端的に表現すると、キラキラした輝きのある音。ややドライなボーカルと鋭いリズムのハイハット、柔らかみのある音色のベースによって、メリハリのよいインパクトあるサウンドを楽しむことができる。ボリュームを下げても、中高域がしっかりと届いてくる、そんなバランスだ。女性ボーカルはややハニーな印象で、普段より可愛らしい歌声に感じられるのも魅力的だった。

イヤホン重量(片耳):約6.83g
再生時間:4時間以上
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト

7. NuForce「BE Free8」
この価格帯では貴重なSBC/AAC/aptX LLの全てに対応

NuForce「BE Free8」 イヤホン本体は、人間工学に配慮したデザイン 専用ケースで3回の充電が可能 NuForce「BE Free8」を装着したところ

デザインとサウンドの巧みな両立で注目を集めているオーディオメーカーであり、近年はイヤホンなどのポータブルオーディオ製品にも注力しているNuForce初の完全ワイヤレスイヤホン。人間工学に配慮されたイヤホン本体は、NuForceらしくスマートなデザインにまとめ上げられているのはもとより、IPX5準拠の防水機能も持ち合わせている。イヤーチップは、専用品をスピンフィットと共同開発することで、さらなる装着性の向上を推し進めている。また、バッテリーの持続時間は約4時間と十分なレベル。加えて、専用ケースで3回の充電が可能となっている。

ドライバーは、専用に開発された5.8mm径“不活性金属コーティング”ダイアフラム採用したユニット(ドライバーとしての口径は6mmとなっている様子)を搭載。イヤホン左右の接続には「NFMI(近距離磁界誘導)」を採用し、コーデックはSBC、AACに加えてaptX LLlow latency)にも対応するなど、安定した接続と音質のよさを巧みに両立させている。

aptXならではのアドバンテージというべきか、解像度やニュアンス表現の丁寧さなど、基礎体力の高いサウンドが楽しめる。また、歌声やアコーステック楽器の音色がとても自然な表現だったりと、聴き心地のよい絶妙なサウンドチューニングに仕上がっている。おかげで、ボーカルは男性も女性も感情表現豊かな歌声が楽しめるし、バイオリンやチェロなど弦楽器の演奏も情緒的で楽しい。“完全ワイヤレスイヤホンならではの便利さは魅力だけど、有線イヤホンの音のよさも捨てがたい”と悩んでいる人は、まずこのあたりから試聴することをオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大約4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX LL
カラーバリエーション:ブラック

8. ERATO「VERSE」
人気モデル「Apollo 7s」のDNAを受け次ぐ超小型イヤホン

ERATO「VERSE」 イヤホン本体は、「Apollo 7s」同様に非常にコンパクト イヤホン本体&専用ケースあわせて最大約15時間の音楽再生が可能 ERATO「VERSE」を装着したところ

完全ワイヤレスイヤホンの人気モデル「Apollo 7s」のポピュラーエディションとしてリリースされたモデル。基本デザインは「Apollo 7s」とおなじ円錐形を採用し、その内部に独自開発された5.8mm口径のグラフェンコート・ドライバーが搭載されている。

IPX 5の防水性も備えている。また本体に通話用マイクを内蔵。 ハンズフリーでの会話も行える。バッテリーは約3時間の連続音楽再生が可能となっている。また、付属するケースから4回分の充電が可能となっているため、イヤホン本体&専用ケースを満充電すると、トータルで15時間ほどの音楽再生が可能となっている。これはありがたい。カラーはブラックとホワイトの2色が用意されている。コーデックはSBCとAACだ。

「Apollo 7s」譲りの軽量コンパクトボディと、Spinfit社と共同開発したという専用イヤーピースによって、装着感はとても良好。まず、耳からこぼれ落ちてしまうことはないだろう。IPX5の防水性も持ち合わせているので、ちょっとしたスポーツユースにも利用できるはずだ。

肝心の音については、丁寧で上質なサウンドを持ち合わせていた「Apollo 7s」とはキャラクターが異なり、どちらかというと歯切れのよいパワフルなサウンドが特徴。小さな本体からは想像できない力強いベースやドラムによって、ノリのよい演奏を楽しむことができる。男性ボーカルとの相性がよく、厚みのある、生き生きとした歌声を聴かせてくれた。ユニークなのは、新品としばらくエージングした状態とでは、高域の印象が大分変わってきたことだ。最初は伸びのない倍音特性だったため、やや陰のある音に感じられたが、エージングが進むにつれてエッジが立ちはじめ、かなり鋭敏な高域表現をしてくれるようになった。ハイハットの音など、かなりキレがよい。このあたりは、同時開発したというグラフェンコート振動板ならではの音色傾向なのかもしれない。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大約3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト

9. GLIDiC「Sound Air TW-5000」
1万円で買える高コスパな完全ワイヤレスイヤホン

GLIDiC「Sound Air TW-5000」 BluetoothのコーデックとしてSBCとAACをサポートしており、iPhoneとの組み合わせにピッタリだ GLIDiC「Sound Air TW-5000」を到着したところ

コストパフォーマンスの高いイヤホンを次々とリリースしているソフトバンクセレクションから、同ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホンが登場した。

1万円を切るという戦略的な価格でありながら、連続音楽再生は約3時間(専用ケースからの充電も合わせると約10時間)確保され、コーデックもSBCだけでなくAACにも対応。本体の左右ボタンの組み合わせで再生だけでなく音量調整や曲送り、Siriの起動も行えるなど、キャリア系列らしい、配慮に満ちた機能性が盛り込まれている。カラーは、ブラックとホワイトが用意されている。

ちょっとしたジュエリーケースのような収納&充電ケースは、かなり小柄で持ち運びしやすそう。また、丸みを帯びた小柄なイヤホン本体は、女性ユーザーにも配慮されたデザインセンスも好印象だ。実際、男性でも良好な装着感をもたらしてくれる。

音質については、この価格帯としては充分以上のレベル。チューニングの巧みさもあって、音数の多さや解像感の高さなど、この価格帯としては望外のサウンドクオリティを確保している。ボーカルは、抑揚表現こそちょっとした粗さを感じるが、そのぶん粒立ちのよい、活気に満ちた歌声が楽しめる。低域がタイトなので、ベースのラインもハッキリ見え、グルーブ感も良好だ。ポップスやロックなどの音楽ジャンルとは、なかなか相性のよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大約3時間
充電方法:専用ケース(イヤホン満充電時、内蔵バッテリーと合わせて最大10時間の連続再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト

10. YEVO Labs「YEVO1」
北欧メーカーが手がけたオシャレな完全ワイヤレスイヤホン

YEVO Labs「YEVO1」 イヤホン同士の接続には「NFMI」を採用 スティック状のスマートなデザインを採用したケース YEVO Labs「YEVO1」を装着したところ

ファッション&ライフスタイルブランドのHappy Plugsを手がけるクリエイターにより誕生した新しいイヤホンブランド、YEVO Labsの第1弾となる製品。シンプルな使い心地と安定した接続をプロダクトテーマとし、専用ケースからイヤホンを取り外すだけでペアリングモードが立ちあがり、すぐに使い始めることができるようになっている。なお、専用ケースからは5回分の充電が可能となっており、ケースのLEDインジケーターを見れば“あと何回の充電が可能か?”がひと目でわかるようになっている(イヤホン単体のバッテリー駆動時間は音楽再生で連続3〜4時間)。また、安定した接続を確保するべく、イヤホン同士の接続には「NFMI(Near-Field Magnetic Induction)」通信をチョイス。音切れを回避し、遅延を最小限に抑え込んでいる。

ユニークなのは、用意されているアプリとの連動だ。「YEVO1」は、イヤホン右側本体に用意されたタッチセンサーにより音楽再生や音量調整、SiriやGoogleアシスタントの呼び出し等が行えるが、iOSデバイス/Androidスマートフォン対応の専用アプリを利用することで、イヤホン側のマイクを使って周囲の音を聞きとりしやすくする「オーディオトランスペアレンシー」機能などを利用することができるようになる。このあたりは、新興メーカーならではの斬新なアイディアといえる。なお、対応するコーデックはSBCのみとなっている。

カラーは、オニキスブラック、アイボリーホワイト、ジェットブラックの3色を用意。ブラックが2タイプあるなど、ファッションブランドを手がけているクリエイターならではのこだわりといえる。

肝心のサウンドは、奇をてらわわないストレートな表現が持ち味。厚みのある中域と、自然な伸びやかさを持つ高域によって、ボーカルをしっかりと全面に引き立っていて、普段より幾分印象度の高い歌声に感じられる。いっぽう、低域はフォーカスよりも聴き心地に振った印象だが、十分なボリューム感を持ち合わせていることもあり、ノリのよさもしっかりと確保。生き生きとした、それでいて聴き心地の良い絶妙なバランスだ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大約3〜4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:オニキスブラック、アイボリーホワイト、ジェットブラック

11. SOL REPUBLIC「AMPS AIR」
シリコン素材採用で装着感良好な完全ワイヤレスイヤホン

SOL REPUBLIC「AMPS AIR」 イヤホン本体はシリコン素材で覆われており、装着時の密閉感はかなり高い 充電用の専用ケースはモバイルバッテリーとしても使える SOL REPUBLIC「AMPS AIR」を装着したところ

6mm径のダイナミック型ドライバーを採用した、カナル型モデル。耳に密着する部分にシリコン素材が使われていて、装着感や密閉感は今回試聴した製品のなかでも、一二を争う良好な部類に入る。また、ステレオはもちろん、片耳だけのモノラル再生も可能となっているのも見逃せない。

バッテリー駆動時間は約3時間となっているが、バッテリーを内蔵したケースは最大15回分の充電が可能となっている。ケースにはUSB Type A端子も用意されていて、モバイルバッテリーとしても活用できるようになっている。対応コーデックはSBCのみ。カラーは「ブルー」「ティール」「ブラック」「ゴールド」の4色がラインアップされている。

音質は、SOL REPUBLICらしいというべきか、エッジの効いた鮮明なサウンドだ。キン、と突き抜ける高域によって、メリハリのいいサウンドを聴かせてくれる。アコースティック楽器を多用した演奏よりも、EDMなどのリズム感重視のサウンドが向いている印象だ。

とはいえ、SBCのみの対応とは思えないほど、解像感はしっかり確保されていて、女性ボーカルも充分に楽しめる幅広さは持ち合わせている。

イヤホン重量(片耳):約6g
再生時間:最大約3時間
充電方法:専用ケース
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ゴールド、ブラック、ブルー、ティール

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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