選び方・特集
画質や音質、操作性をくわしくチェックしました!

今買うならどれ? 東芝、シャープ、三菱電機の新4K衛星放送チューナー内蔵テレビをガチ比較

ネイティブ4K放送の画質は4K放送の画質のバラツキが課題

4Kテレビを選ぶ基準として、誰もが考えるのは画質。各機種で実際の4K放送を受信して、画質を見比べてみた。

まずはシャープのAQUOS 4K 4T-C60AN1からチェック。NHK BS 4Kで放送中の南米のジャングルを取材した『大アマゾン 最後の秘境』を視聴したが、南米の原色のグリーンと、映像の立体感まで、湿った空気感をしっとりと描き出す。ただし、チャンネルを変えて通販番組になると映像モード“標準”では画面が暗め。AVポジション(AVモード)を“ダイナミック”に切り替えると画面の明るさは適正になるが、今度は人肌のグリーンが強く色が気になる。再びNHK BS 4Kの高画質番組に戻すと、今度は“ダイナミック”のままだと輪郭がキツく、やはり“標準”に戻そう……と4K放送の番組による画質のバラツキに四苦八苦した。いっぽう、「N-Blackパネル」のお陰で黒が沈み、リビングの照明の映り込みがあまり気にならないのは好印象だ。

音質については、2.1ch「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」のサウンドのおかげもあり、声に厚みがあって聴きやすく、包み込まれるような感覚がよかった。薄型テレビとしては水準以上でなかなかの高音質といえる。

AQUOS 4K 4T-C60AN1で4K画質をチェック。引き締まった黒がキレイだ

AQUOS 4K 4T-C60AN1で4K画質をチェック。引き締まった黒がキレイだ

「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」で包み込まれるような高音質を楽しめる

「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」で包み込まれるような高音質を楽しめる

続いて東芝のREGZA 55Z720Xを確認。映像モードをデフォルトの“おまかせ”にして同じ『大アマゾン 最後の秘境』を見ると、こちらは明るく力強い、クッキリとした画質。サイエンス番組の『ファーブルもびっくり! ぞくぞく発見 夢のムシ技術』のCG映像も明るく明瞭で、色の鮮やかさもよく整えられている。また4K画質のクオリティに驚かされたのがショッピング番組で、画面全体の明るさも適切。出演者の指のしわ、指紋まで映る超高画質は4Kネイティブ放送の実力を発揮してくれた。地デジ放送もノイズが気にならず、55型の大画面でも気にならないレベルにアップコンバートできる性能は秀逸。「BS/CS 4KビューティX PRO」の実力をまざまざと見せつける結果となった。“おまかせ”のモードにしておえば自動で最適化してくれるため、初心者にも優しいのはうれしいポイントだ。

サウンドについては、独自の「重低音バズーカオーディオシステム PRO」によるハッキリとした重低音が魅力で、音楽や映画ではなかなかの実力を発揮してくれる。普段のテレビ番組の声も十分クリアで、テレビや映画に合わせたチューニングのように感じた。

REGZA 55Z720Xで4K放送の画質をチェック。画面が明るく番組問わず高画質

REGZA 55Z720Xで4K放送の画質をチェック。画面が明るく番組問わず高画質

内蔵スピーカーは「重低音バズーカオーディオシステム PRO」

内蔵スピーカーは「重低音バズーカオーディオシステム PRO」

続いては三菱電機のREAL 4K LCD-A58RA1000を視聴。NHK BS 4Kの『天空のお花畑 大雪山』を始めとした高画質放送を見ると、やはりネイティブ4Kの映像の高画質は相当の高画質。ただし、映像モードをもっとも画面が明るくなる「HDRハイブライト」で最大に引き上げても先に視聴した2台と比べても画面が暗い。ショッピング番組等の4K番組では元もと暗くなっているケースもあり、ガンマカーブによる補正などリビング用テレビとしてもう一歩の画質チューニングが欲しいところだ。

音質については、「DIATONE NCV スピーカー」による前面を向いたスピーカーということもあり、音は前にしっかり出てくるが、テレビの人の声が他の音に埋もれがち。「声ハッキリプラス」の機能をオンにすると声の帯域を持ち上げてくれるので、オンにして使うことを薦めたい。

REAL 4Kは高画質な4K放送は得意だが、画面輝度があと一歩

REAL 4Kは高画質な4K放送は得意だが、画面輝度があと一歩

DIATONEの技術が採用された内蔵スピーカー

DIATONEの技術が採用された内蔵スピーカー

「声ハッキリプラス」のオンがオススメ

「声ハッキリプラス」のオンがオススメ

まとめ 新4K衛星放送チューナーテレビとして完成度が高いのは?

新4K衛星放送チューナーテレビを価格.comマガジン編集部に持ち込んで検証してみると、やはり同じ4K放送対応モデルでも機能性に大きな差が現れた。

まず、4Kテレビとして完成度の高さが光るモデルがREGZA Z720X。4K放送でもレスポンスが高速で、チューナー内蔵モデルとして機能制限なく“普通に使える”という時点で他社から一歩リードしている。画面の明るさ、そして4K放送も高画質化する画質もスキなし。ただし、4K放送チューナーが1系統しか内蔵されていないため、4K放送メインで視聴したい人は別途レコーダーを用意するべきだろう。

シャープのAQUOS 4K AN1は4Kチューナー内蔵モデルだが、新4K衛星放送の番組表のレスポンスのもたつき、そしてテレビ系の機能から4K放送対応が出来ていないことが気になった。システム全体の4K化に期待したい。画質面では4Kネイティブの高画質番組は問題ないが、高画質ではない4K番組への対応は課題だ。

三菱のREAL 4K LCD-A50RA1000は、本体にHDDとBDドライブ内蔵で録画も保存もできる独自路線。4Kレコーダーまで新調する手間を考えると、オールインワンはそれだけでも価値がある。ただ、4Kチューナー内蔵機部分以外はシステムプラットフォームが古くネット系も非対応が弱点。今回表示した3機種で最も画面が暗く、リビングの視聴では4K放送でもあと一歩のパワーが欲しいところ。

今回は2018年12月上旬時点で購入できる3社での対決となったが、東芝のREGZA 49Z720Xが総合的な完成度では一歩リードといったところ。来年は他社も含めて新4K衛星放送チューナー内蔵モデルの選択肢が増えることに期待しよう。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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