レコーダー市場でトップシェアを独走し、レコーダー選びで常に最有力候補になるブランドがパナソニックのDIGAだ。購入ガイドでもトップに紹介する理由は数えきれないほど沢山ある。初心者でもわかりやすい操作性に、自社開発のエンジンで長時間録画の画質、「4Kダイレクトクロマアップコンバート」による4K再生画質はトップブランドならではの安定感がある。
また、レコーダーとしては珍しく、映像配信のNetflixやAmazonプライム・ビデオの視聴にも対応。スマホ・タブレット連携のアプリも無償で、「おうちクラウドDIGA」のコンセプトでスマホ写真・ビデオ・音楽まで管理できる先進性も備えている。トップシェアでありながら機能改善も積極的で、スタンダードレコーダーから、4Kチューナー内蔵モデル、全録までラインアップも豊富。迷ったらパナソニックDIGAから選べば間違いナシのNo.1ブランドだ。
2チューナー・1TBの定番スペックの最新モデル「DMR-BRW1060」。「新番組/特番おしらせ」対応の行き届いた録画機能、シンプルな「らくらく設定」に、スマホの写真・ビデオも管理する「おうちクラウド」、スマホ視聴アプリ対応と機能も満載。多機能過ぎて驚くスタンダードモデルだ。
2018年秋モデルとして昨年10月に発売された「DMR-UBZ2060」。最大の特徴は従来比半分になったサイズとデザイン。UBZの型番のモデルはUltra HD Blu-ray再生対応で、女性的な見た目のいっぽうでスペックも上位仕様というところもうれしいところだ。設置スペースも抑えたいが機能性も重視したいという人は選ぶ価値アリだ。
初心者でも簡単で使い込むほど納得できる操作性。このあたりの作り込みはさすがトップブランドといったところ
全録タイプのレコーダーの最上位モデル。8TBのHDD内蔵で10ch/28日間の録画に対応する。ゴールデンタイムのドラマを最大で約90日間消去しない「おとりおき」にも対応。全録には長時間録画が必須なので、DIGAの長時間録画の実力も発揮できるモデルだ。Ultra HD Blu-rayの再生にも対応している。あまりにオーバースペック過ぎる人は6ch/28日間録画の「DMR-BRX4060」、6ch/16日間録画の「DMR-BRX2060」も検討しよう。
スマホ・タブレットで録画番組を視聴できる「どこでもDIGA」のアプリでも全番組視聴可能だ
2018年12月1日の新4K衛星放送に合わせて発売された新4K放送チューナー内蔵のレコーダー。Ultra HD Blu-rayの再生にも対応するほか、通常のDIGAの搭載する機能もすべて網羅。新4K衛星放送の開始以来、放送、視聴、保存、また編集もできる機能性も含めて、4Kレコーダーの定番となっている。
人気レコーダーブランドの一角がシャープのAQUOSブルーレイだ。最近のAQUOSブルーレイの人気を後押ししているのが新作ドラマ・アニメを自動で4週間分録画して専用画面から手軽に観られる「ドラ丸」で、ドラマを録画派に大ヒット。録画番組を子画面表示して見たいシーンから再生できる「見どころポップアップ」もAQUOSブルーレイのオリジナルだ。2019年春モデルではGoogleアシスタントと連携して音声操作できる「声でラクラク」にレコーダーとして初めて対応を果たした所もユニーク。4Kレコーダーも展開している。
2019年春に発売されたAQUOSブルーレイ最新シリーズのスタンダードモデル。人気の「ドラ丸」の録画機能や、Googleアシスタント対応AIスピーカーで連動する「声で楽々操作」が最新の機能。液晶テレビのAQUOSと連動して放送中番組の一時停止や巻き戻し視聴ができる「AQUOSタイムシフト」も利用できる。なお、さらに高機能を狙うなら、3チューナー、2TBのHDDの内蔵でUltra HD Blu-ray再生に対応した「2B-C20BT3」がいいだろう。
人気の「ドラ丸」機能。連続ドラマ・アニメの新シーズンが始まると専用画面に作品が自動的に追加される
2018年12月1日の新4K衛星放送に合わせて発売された4Kレコーダー。4K放送の録画・再生・保存もできるほか、Ultra HD Blu-rayの再生にも対応。4K放送録画時の制限事項が多いという弱点もあるが、ライバルのパナソニックDIGAにはない4TBの大容量HDD内蔵で4K放送を最大262時間録画できるのは大きなアドバンテージだ。
(2019/6/17お詫びと訂正:記事初出時に4K録画番組の編集非対応と記載しておりましたが、5月28日のアップデートで4K録画番組の編集機能が追加されたため、該当箇所を修正させていただきました。お詫びし訂正いたします)
レコーダー通を自負する人には、ゼロ年代前半のレコーダー高機能化競争を牽引した東芝ファンも多いだろう。現在は東芝のレコーダーは、大きく2つの流れがある。ひとつがREGZAブルーレイで展開される通常タイプのレコーダーで、録画番組の見どころ部分のみを短時間で再生、ディスクに残す“時短”をコンセプトに掲げるほか、録画・編集・保存の流れをシステマチックに作り上げた往年の東芝レコーダーを彷彿とさせる「おまかせ自動録画」や「プレイリスト編集」も継承している。もうひとつの流れがREGZAタイムシフトマシンのブランドで展開する全録レコーダー。大容量で録画して、同じく“時短”で見るのがコンセプトだ。流行りのスマホ視聴も“スマホでも時短”と、こちらも徹底した“時短”推しとなっている。
東芝REGZAブルーレイの2チューナー、1TBのHDD搭載のスタンダードモデル。リモコンには専用の時短ボタンまで搭載していて、ダイジェストの再生時間を確認した上で視聴できる機能は他社にはない視聴体験だ。往年のRDスタイルを復刻したプレイリスト編集で、複数の番組からシーンを集めてディスクに残すようなマニアックな録画・保存の用途にも向く。なお、東芝にはUltra HD Blu-ray再生対応のラインアップがないので、高画質プレーヤーを探している人には不向きだ。
REGZAブルーレイはひたすら”時短”機能推し。再生時間がひと目で分かるのがユニークだ
REGZAタイムシフトマシンのブランド名で展開する全録レコーダー。全録の録画モードにテレビ視聴用のモードだけでなく、「スマホ長時間画質」のような長時間モードを利用することで、4TBのHDDを内蔵する本モデルでは6ch×最大15日の全録に対応する。
ソニーもレコーダーを展開している大手ブランド。2019年モデルが発表さていないため2018年モデルが最新シリーズだ。ラインアップの特徴は2018年モデルの時点で全機種Ultra HD Blu-ray再生対応となりプレーヤー機能を強化していること。録画機能は「新作ドラマ・アニメガイド」で1か月先まで新作ドラマ・アニメを予約できる「先録(サキロク)」機能も搭載。「みんなの予約ランキング」で他のユーザーから人気の番組をひと目で探せたりと、ネット連携の機能の搭載もユニーク。スマホアプリ「Video & TV SideView」の連携も扱いやすく、スマホユーザーにもぴったりだ。
2018年春モデルとして登場したソニーの2チューナー、1TBのHDD内蔵モデル。スタンダードなスペックのモデルとしては珍しいUltra HD Blu-ray対応なのでプレーヤー兼用として導入しやすい。他のソニー製レコーダーユーザーによる「みんなの予約ランキング」の連携はユニークだ。
「みんなの視聴数」では、レコーダーの画面で他のユーザーの予約ランキングも表示できる
PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。