ニュース
「YPAO」のテクノロジーがベース

ヤマハ初の完全ワイヤレスイヤホン登場! AVアンプ由来の「リスニングケア」で耳を守る

ヤマハから、同社初となる完全ワイヤレスイヤホンが発表された。ユーザーのライフスタイルに寄り添うことをコンセプトとした「Empower Lifestyleシリーズ」のイヤホンで、ヤマハがAVアンプ開発で培った技術を応用した独自機能「リスニングケア」を搭載するのが特徴。新製品発表会で見てきた詳細をご紹介しよう。

ノイキャン搭載モデルから1万円台のエントリー機までラインアップ

完全ワイヤレスイヤホン市場では後発組となるヤマハだが、ここに来て一気に3機種を発表。ノイキャン搭載の上位モデルから1万円台のエントリー機までをラインアップし、2019年12月〜2020年2月にかけて発売する。まずは、各モデルの基本スペックをざっと見ていこう。

▼ノイキャン機能搭載の最上位モデル「TW-E7A」

「TW-E7A」は、ノイズキャンセリング機能を搭載する上位モデル。実売想定価格は24,000円前後(税別)で、2020年2月発売を予定している。

発表会の会場にはまだ実機がなかったので画像でしか確認できないが、楽器をモチーフにしたという曲線美デザインもよさげな「TW-E7A」

内部に6.2mm口径のドライバーユニットを搭載する密閉型で、再生周波数帯域は20Hz〜20kHz。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptXに対応する。クアルコムの「TrueWireless Stereo Plus」(TWS+)をサポートし、接続安定性と駆動力を確保。再生可能時間は、ノイズキャンセリングON時で最大20時間(本体5時間+3回ケース充電)、同OFF時で最大28時間(本体7時間+3回ケース充電)となる。フル充電までの時間は約2時間。

機能面では、上述の通りクアルコムのオーディオSoC「QCC5124」を採用したアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、周囲の音を取り込むことができる「アンビエントサウンド」機能にも対応。後述する独自の「リスニングケア」機能にも対応している。そのほか、ワイヤレス充電規格「Qi」に対応し、IPX5相当の生活防水仕様も備えている。

▼スタンダードモデル「TW-E5A」

「TW-E5A」は、ノイキャン機能非搭載のスタンダードモデルとなる。実売想定価格は15,000円前後(税別)で、2019年12月発売を予定。

ブラックとホワイトのほか、「Smoky BLUE」「Smoky PINK」を含む4色展開の「TW-E5A」

ブラックとホワイトのほか、「Smoky BLUE」「Smoky PINK」を含む4色展開の「TW-E5A」

内部に6.2mm口径のドライバーユニットを搭載する点は上述のTW-E7A と同じで、Bluetoothコーデックも同じくSBC/AAC/aptXに対応。「TrueWireless Stereo Plus」もサポートし、独自の「リスニングケア」機能も搭載するなど、ノイキャン機能とQi給電に非対応であること以外はTW-E7Aと同一の仕様を備えている。

▼エントリーモデル「TW-E3A」

「TW-E3A」は、今回発表された中でエントリーモデルに位置付けられる製品。実売想定価格は10,000円前後(税別)で、2019年12月発売を予定している。

耳の中にすっぽり収まる丸っこい曲線がかわいい「TW-E3A」。こちらも4色展開となる

耳の中にすっぽり収まる丸っこい曲線がかわいい「TW-E3A」。こちらも4色展開となる

本機も「TrueWireless Stereo Plus」や「リスニングケア」を搭載し、サポートするBluetoothコーデックまで含めて、基本機能は上記のTW-E5Aと共通。異なる点としては、搭載するドライバー口径が6mmで、再生可能時間が最大24時間(本体6時間+3回ケース充電)となるなど、細部のグレードを調整することで価格を抑えていることだ。

AVアンプの「YPAO」技術を応用! 耳を守る「リスニングケア」機能

上述の3機種に共通する最も大きな特徴は、ヤマハならではの独自機能「リスニングケア」を搭載していることだ。ただ音楽を鳴らすだけではなく、「耳の安全を守る」ことに配慮した設計としている。続いては、この「リスニングケア」機能について紹介していこう。

人間の耳は、音量によって聴こえ方が異なり、特にボリュームを絞ると低域と高域が聴こえづらくなる。そこで、微細な高域や低域の音を聴こうとしてボリュームを上げてしまいがちだが、これでは耳へ負担をかけてしまう。ヤマハの開発した「リスニングケア」は、音量によって異なる聴こえ方を解析し、ボリュームごとに最適な帯域バランスになるよう補正してくれるのだ。つまり、不必要にボリュームを上げなくても、それなりにバランスのよい聴こえ方になるようにイヤホン側で自動調整してくれるのである。

小さい音量でどれだけ低音を保てるか。等ラウドネス曲線をベースにしながら、実際の聴こえ方のバランスをとってチューニングを行ったという

仕組みとしては、専用の再生アプリ「Headphones Controller」と連動し、アプリで設定された音量に合わせて、イヤホン本体側で低域/中低域/中域/高域の4バンドを自動イコライジングする(自動イコライジング調整はアプリの音量設定に基づく)。

この「リスニングケア」は、実はヤマハがAVアンプ開発で培った技術をイヤホンに応用したものだという。音量に連動して低音域・高音域のバランスを自動調節するAVアンプの「YPAO Volume」機能のアルゴリズムを用い、イヤホンに合わせたチューニングを行ったそう。ヤマハならではのホームオーディオ技術を活用した機能と言える。

ヤマハ新製品発表会では、「リスニングケア」の技術展示デモも。音量を上下させても、ちょうどよいバランスで低音が聴こえる

聴き疲れしない自然な音を目指してチューニング

続いて気になるのは、音質について。もちろんヤマハは、プロ用オーディオや楽器メーカーとしての知見を生かし、そのサウンドにもこだわった。製品のグレードは異なるが、3機種ともに共通しているのは楽器の響き、音源の持つ躍動感をしっかり表現するというコンセプト。そして、聴き疲れしない自然なサウンドを目指して音作りを行ったという。その結果、PA機器や業務用スピーカーを手がける同社が得意とする、モニターライクなサウンドに落ち着いたそうだ。

市場で後発組となるヤマハの完全ワイヤレスイヤホンは、音楽性の表現だけでなく「リスニングケア」機能を搭載することで、「音楽をいい音で聴きつつ、耳の安全を守る」という付加価値をプラスしているのが魅力。さらに「TrueWireless Stereo Plus」に対応し、上位モデルはノイズキャンセリング機能もサポートするなど、完全ワイヤレスイヤホンとして求められるスペックを着実に押さえてきた印象だ。

ネックバンド型Bluetoothイヤホンも2機種登場

なおヤマハからは同時に、ネックバンド型Bluetoothイヤホンの新モデルも2機種発表された。もちろん、どちらも上述の「リスニングケア」機能を搭載している。こちらもざっとご紹介しよう。

まずは上位機種の「EP-E50A」。TW-E7Aと同じクアルコム「QCC5124」を採用したノイズキャンセリング機能を搭載するモデルとなる。実売想定価格は15,000円前後(税別)で、2020年2月発売を予定。内部に9mm口径のダイナミックドライバーを搭載する密閉型で、再生周波数帯域は20Hz〜20kHz。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptXに対応する。再生可能時間は、ノイズキャンセリングON時で最大11時間、同OFF時で最大9時間となる。

ノイキャン機能のほか、外音を取り込むアンビエントサウンド機能にも対応する「EP-E50A」。こちらも会場に実機がなかったので、画像のみ

続いて、機能と価格を抑えたネックバンド型のエントリーモデル「EP-E30A」。実売想定価格は5,000円前後(税別)で、2019年12月発売を予定している。内部に8.6mm口径のダイナミックドライバーを搭載する密閉型で、再生周波数帯域は20Hz〜20kHz。BluetoothコーデックはSBC/AACに対応。再生可能時間は最大14時間となる。

「リスニングケア」に対応しつつ、必要最低限のBluetooth機能を搭載することで価格帯を抑えたエントリー機「EP-E30A」

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

関連記事
価格.comマガジン タイムセール
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る