選び方・特集
小型モデルや定番スタンダード、大型・個性派モデルまで!

全機種聴きました! 人気のBluetoothスピーカー全14機種をガチレビュー

自宅のメインオーディオを兼ねるポテンシャルを備えた大型モデル

自宅で音楽を聴くメインスピーカーとして選びたいのが、大型ハイエンドBluetoothスピーカーだ。このクラスになると純粋なBluetoothのポータブルスピーカーよりも、Wi-Fi内蔵やスマートスピーカー機能搭載の製品が中心になる。今回はそれらを含め、Bose「Portable Home Speaker」、Marshall「ActonII」、Fender「INDIO」、Sonos「Move」の4機種を聴き比べた。

自宅のメインオーディオを兼ねるポテンシャルを備えた大型モデル

Bose「Portable Home Speaker」
Wi-Fiもスマートスピーカー機能も内蔵した多機能ポータブルBluetoothスピーカー

Bose「Portable Home Speaker」

Bose「Portable Home Speaker」

さまざまなポータブルオーディオ製品を提案するBoseのBluetoothスピーカー最新モデルは、ハンドル付きでポットのような外見とその多機能さがウリ。Bluetoothけでなく、Wi-Fi機能や、Gooleアシスタント/Amazon Alexaに対応するスマートスピーカーの機能も搭載している。それでいてバッテリー内蔵というところが、ポータブルホームスピーカーである所以なのだろう。今回はあくまでBluetooth接続による音楽リスニングのみ検証している。

本体上部のタッチ操作部。マイクもこの部分に仕込まれている

本体上部のタッチ操作部。マイクもこの部分に仕込まれている

空間の広がりの再現が得意で、高域の絶妙なキレのよさで『Pretender』の男性ボーカルも『あなた』の女性ボーカルもシャープに聴かせてくれる。低音はパワーを持たせたズンズンと響くタイプで、リッチな響きがBoseらしい味付け。『bad guy』のような重低音もクリアさはないが、音圧とボリューム感で押し切るイメージだ。音の広がりは360度どの方向でも自然なので、ルームスピーカーとしても最適だ。

【音質評価】
中高域:★★★★★★★★
重低音:★★★★★★★★
視聴位置:広い

【スペック】
総合出力:非公開
バッテリー駆動:12時間
防水・防塵性能:IPX4
対応コーデック:SBC
その他入力:AUX、Wi-Fi
充電端子:USB Type-C、充電クレードル(オプション)
重量:1060g
カラーバリエーション:トリプルブラック、ラックスシルバー

Marshall「Acton II」
ギターアンプメーカーが作り上げた本気の高音質に注目!

Marshall「Acton II」

Marshallのギターアンプ風デザインのBluetoothスピーカー。外見だけでなく、操作ボタンはアナログなスイッチ、本体上部にアナログのダイヤルというデザイン性、「音量」「低音」「高音」を調整できるコントロールノブ搭載のカスタマイズ機能も含めてギターアンプらしさ満載の1台だ。なお、バッテリー非搭載なのでポータブル性はなく自宅内でもコンセントのある場所でしか利用できない点は注意してほしい。

コントロールノブによる音質カスタマイズに対応

コントロールノブによる音質カスタマイズに対応

大口径スピーカーユニットによるものだろう。余裕のある鳴り方、高解像志向のサウンドで、Hi-Fiスピーカーとしても通用する水準だ。ストレートで情報量も豊富で、男性・女性ボーカルとも歌声のニュアンスまで正確に再現し、楽器との音分離までしっかり聴き分けられるほど。適度にリズムの刻みの効いた尖らない低音とのバランスも絶妙で、まるでBluetoothスピーカーのカテゴリーに楽器用のモニタースピーカーが入り込んだような感覚だ。さらに「低音」「高音」をコントロールノブで調整可能で、高域はボーカルの立ち具合やシンバルの金属音、低音は重低音の量感と微調整が可能と遊びも満載。リスニングエリアは見た目より横に余裕があるので扱いやすい。

【音質評価】
中高域:★★★★★★★★★★
重低音:★★★★★★★★★
視聴位置:普通

【スペック】
総合出力:60W
バッテリー駆動:-
防水・防塵性能:-
対応コーデック:SBC
その他入力:AUX
充電端子:専用ACアダプター
重量:2850g
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト

Fender「INDIO」
持ち運びもできるレトロなギターアンプデザインのBluetoothスピーカー

Fender「INDIO」

ギターで有名でFenderが手がけたBluetoothスピーカー。操作系もギターアンプ風で音量、高域、低域のノブはアナログ。レトロなボタン操作も取り入れているところは1960年代のギターアンプをモチーフにしたデザインスピーカーとも呼べるかもしれない。セットアップから音楽を聴き始めるまで、随所にギター音が入っているのもマニア心をくすぐる。

ノブにボタンと1960年代のギターアンプを彷彿とさせるデザインだ

ノブにボタンと1960年代のギターアンプを彷彿とさせるデザインだ

外見のユニット口径に似つかず高域まで繊細かつソリッドに出すサウンド。女性ボーカルの『あなた』も、男性ボーカルの『Pretender』も声のラインがていねいかつシャープ。音楽を鳴らすサウンドフィールドが狭いが、スピーカー真正面の空間に音情報すべてを凝縮した密度感あるサウンドを届けてくれる。低音はベースの音の情報まで見通す表現力がある。高域、低域のダイヤル調整は調整幅が大きいので扱いやすく、歌声を浮かび上がらせたかったら高域、ベースの量感なら低域と、イメージ通りのバランスにコントロールしやすい。リスニングエリアは狭く自然に聴けるのはスピーカーの正面のみ。机の上などに設置して利用するのがいいだろう。

【音質評価】
中高域:★★★★★★★★★
重低音:★★★★★★★★★
視聴位置:狭い

【スペック】
総合出力:60W
バッテリー駆動:25時間
防水・防塵性能:-
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
その他入力:AUX
充電端子:専用ACアダプター
重量:4000g
カラーバリエーション:ブラック、ブロンド

Sonos「Move」
意外にもBluetooth対応スピーカーには初参戦。WI-Fiスピーカーの雄、Sonosが手がけたポータブルスピーカー

Sonos「Move」

米国で高い人気を誇るSonosが初めて屋外でも使えるスピーカーとして送り出した、Bluetooth対応、バッテリー内蔵モデル。基本コンセプトはこれまでのSonosと同じくWi-Fiスピーカーで、Gooleアシスタント/Amazon Alexaのスマートスピーカー機能にも対応。Wi-Fiスピーカーを屋外にも持ち出せる、というコンセプトに近い。今回はWi-Fiを使ったセットアップは初期設定のみ行い、Bluetoothによる音楽リスニングを検証した。

本体上部のボタンはタッチ仕様

本体上部のボタンはタッチ仕様

Wi-Fiで音楽を聴く際には充電クレードルの上に置いて使うスタイルだ

Wi-Fiで音楽を聴く際には充電クレードルの上に置いて使うスタイルだ

Sonosの強みであるTrueplay自動チューニングを使わずに音質レビューをしているが、予想外にこれぞSonosと呼びたくなるほど真面目な高音質サウンド。女性ボーカルの『あなた』も、男性ボーカルの『Pretender』も、ハキハキとした鮮やかさを加えた解像度志向サウンドだ。低音もズバっと沈み込むようなシャープさも持ち合わせている。『bad guy』を聴いても、ゴリゴリとした重低音ながらベースとキックドラムを描き分ける情報量をしっかりと確保している。抑えの効いた上質な再現、これぞSonosの高音質と呼べる仕上がり。音のリスニングポイントは360度とまではいかないが、横程度までは自然に聴けるようだ。

【音質評価】
中高域:★★★★★★★★★★
重低音:★★★★★★★★★
視聴位置:やや広い

【スペック】
総合出力:非公開
バッテリー駆動:10時間
防水・防塵性能:IP56
対応コーデック:SBC
その他入力:AUX、Wi-Fi
充電端子:USB Type-C、専用充電ベース
重量:3000g
カラーバリエーション:ブラック

ランプのようにやさしく光るスピーカーに画面付きモデルも!まだまだある個性派Bluetoothスピーカー

Bluetoothスピーカーと呼ぶとポータブル系のスピーカーを想像しがちだが、従来の製品分類当てはめにくい製品もいくつか登場してきている。最後にBluetoothスピーカーのなかでも個性派2機種、ソニー「LSPX-S2」とパナソニック「SC-VA1-W」のレビューをお届けしよう。

ランプのようにやさしく光るスピーカーに画面付きモデルも!まだまだある個性派Bluetoothスピーカー

ソニー「LSPX-S2」
インテリアとしても使える。有機ガラス管の特徴的な音色と温かな光は唯一無二

ソニー「LSPX-S2」

インテリア照明のように光るスピーカーとして記憶している人の方が多いかもしれない、有機ガラスが振動して音を鳴らすソニーのグラスサウンドスピーカー。「LSPX-S2」は2019年3月発売の第2世代機で、バッテリー内蔵、ハイレゾ対応、Wi-Fi対応と多機能なネットワークスピーカーとして使用できる。実際に設置した際の佇まいの美しさはすばらしく、インテリアに溶け込む新機軸のオーディオと呼ぶべき製品だ。

光源がハッキリと見えない幻想的な光り方も美しい

光源がハッキリと見えない幻想的な光り方も美しい

真面目に音質レビューをするような機種ではないと怒られそうだが、独特の有機ガラス管型ツイーターによる高域は、ガラス素材を感じさせる“キン”と響くような独特の雰囲気のあるブリリアントなサウンド。お陰で男性ボーカル、女性ボーカルともクリアに立ち上がる。バンド演奏は精細な音だが、帯域バランスとしてボーカルにやや負け気味だが、ハンドクラップのような空間に拡散して消えるような音の再現は抜群だった。低音はウーハー部のお陰で、ズンとした一定の沈み込みを確保し、中高域との音のつながりもちゃんとある。リスニング位置は完全に360度どの向きでも変わらず聴けるので、音の広がりはとても優秀だ。

【音質評価】
中高域:★★★★
重低音:★★★★
視聴位置:非常に広い

【スペック】
総合出力:11W(ウーハー部のみ)
バッテリー駆動:8時間
防水・防塵性能:-
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
その他入力:AUX、Wi-Fi
充電端子:microUSB
重量:1100g
カラーバリエーション:ペールゴールド

パナソニック「SC-VA1-W」
10型モニターを搭載。YouTubeを聴くための新機軸スピーカー

パナソニック「SC-VA1-W」

製品コンセプトは“YouTubeを聴くためのスピーカー”という、10型のモニター付きのスピーカー。Wi-Fiを内蔵し、YouTubeに直接アクセスできるし、「お部屋ジャンプリンク」を使ってレコーダーで録画した番組も楽しめる。リモコンも付属しているので、映像機器のようにとらえがちだが、あくまで音楽リスニングがメインの製品。Bluetoothスピーカーとして、スマホとペアリングして音楽を流すことは当然できる。また、再生している曲に関連したYouTube動画をサジェストしてくれる機能など、ネットで音楽を聴くイマドキの音楽ファンに向けた機能もユニークだ。

モニター付きでYouTubeやNetflixといったネット動画サービスに対応し、リモコンまで付いてくるので、映像機器にしか見えない製品

Bluetoothで音楽を流すと自動的にYouTubeと連動して関連動画を表示してくれる

Bluetoothで音楽を流すと自動的にYouTubeと連動して関連動画を表示してくれる

スピーカーとしてはモノラル構成になるが、予想外にも日本の音楽にとてもマッチしたBluetoothスピーカーらしい高音質を楽しめる。声は明るく立ち、男性・女性ボーカルともに、声のアタック感のバランスも絶妙。中高域が華やかで、ライブなどの臨場感もしっかり再現されている。音空間も広めに展開して、楽器の音もクリア。低音は今回評価した機種のなかでは控えめな部類だが、音楽的、そして日本の住環境にしっかりマッチしてくれるバランスだ。日本人がJ-POPなど歌謡曲を聴く際に好む音バランスを徹底研究した、できすぎなくらいによくできたサウンドだ。

【音質評価】
中高域:★★★★★★★★
重低音:★★★★★
視聴位置:広い

【スペック】
総合出力:10W
バッテリー駆動:AC駆動専用
防水・防塵性能:-
対応コーデック:SBC、AAC
その他入力:HDMI、Wi-Fi
充電端子:専用ACアダプター
重量:1200g
カラーバリエーション:ホワイト

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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