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耳に合わせてサウンドを自動補正するヤマハTWS最上位モデル「TW-E7B」

ヤマハから、完全ワイヤレスイヤホンの新しい最上位モデル「TW-E7B」が発表された。2022年6月24日発売予定で、市場想定価格は33,000円前後(税込)。ユーザーの耳に合わせて周波数特性を自動補正する「リスニングオプティマイザー」や、音量を最適なバランスに調整する「リスニングケアアドバンスド」など、ヤマハ独自の機能を搭載するのが大きな特徴だ。取材で見てきた実機の写真と合わせて、その詳細を紹介しよう。

基本スペックをチェック

まずは、製品の基本スペックをチェックしていこう。パッと見のデザインは、円形ハウジングの本体に、さらに小さい円(マイク部)を組み合わせた幾何的な形状が印象的。BluetoothコーデックはSBC/AACのほか、aptX Adaptiveをサポートする。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するほか、アンビエント機能、IPX5の防水性能も装備。ゲームでの使用も想定し、音声の遅延を低減する「ゲーミングモード」や、「Siri」「Googleアシスタント」などのボイスアシスタント機能にも対応する。完全ワイヤレスイヤホンとして、基本を押さえた仕様だ。

また、採用されるクアルコムのチップ型番は非公開だが、接続安定性を高める「Qualcomm True Wireless Mirroring」と通話性能を向上させる「Qualcomm Clear Voice Capture」に準拠。さらに左右のバッテリー残量を判断し効率よくバッテリーを消費するロールスワッピング機能にも対応している。本体の設定や操作は、専用アプリ「HEADPHONE CONTROL」からコントロールが行える。

カラバリはブラック/ホワイト/ダークブルー/ベージュの4色をラインアップ

カラバリはブラック/ホワイト/ダークブルー/ベージュの4色をラインアップ

本体重量は7.3g。丸いハウジングの中に小さな丸い円を設けてデザインのアクセントとしている。ちなみにこの小さな円部分には、マイクを内蔵。また、表面の「しぶき塗装仕上げ」が高級感を演出していることにも注目したい。バッテリー持続時間は本体6時間+充電ケース16時間で、最大22時間

本体重量は7.3g。丸いハウジングの中に小さな丸い円を設けてデザインのアクセントとしている。ちなみにこの小さな円部分には、マイクを内蔵。また、表面の「しぶき塗装仕上げ」が高級感を演出していることにも注目したい。バッテリー持続時間は本体6時間+充電ケース16時間で、最大22時間

また、2022年3月に発売された下位モデル「TW-E5B」(https://kakakumag.com/av-kaden/?id=18095)と同じく、ハウジングの内側にくぼみを設けた形状とすることで、耳へのフィット性を高めているのもポイント。イヤーピースはXS/S/M/L/XLの5サイズを同梱する。

TW-E5Bと同じく、イヤホン本体にくぼみを設けたデザインと楕円形の筐体により、耳へのフィット感を向上

TW-E5Bと同じく、イヤホン本体にくぼみを設けたデザインと楕円形の筐体により、耳へのフィット感を向上

イヤホン本体にある「くぼみ形状」が、耳穴の「対耳珠から後耳介溝」に沿う形になる設計。耳への接点を分散させることで、耳へのダメージが軽減されるよう工夫されている

イヤホン本体にある「くぼみ形状」が、耳穴の「対耳珠から後耳介溝」に沿う形になる設計。耳への接点を分散させることで、耳へのダメージが軽減されるよう工夫されている

ちなみに、ハウジング部をタッチするなどのジェスチャーコントロールには非対応で、イヤホン本体での操作は物理ボタンを使用する形となる(上述の通り、基本は専用アプリ「HEADPHONE CONTROL」からの操作に対応)

ちなみに、ハウジング部をタッチするなどのジェスチャーコントロールには非対応で、イヤホン本体での操作は物理ボタンを使用する形となる(上述の通り、基本は専用アプリ「HEADPHONE CONTROL」からの操作に対応)

約10mm口径のユニット搭載。中低域が印象的な「TRUE SOUND」チューニング

その内部には、約10mm口径のドライバーユニットを搭載する。ちなみにこのユニットサイズは、ヤマハが手がけてきたイヤホン製品の中では最大クラス。同社としては、ドライバーが大型になればなるほどコントロールが難しくなることから、従来のイヤホンでは口径10mm未満の小型ユニットを採用してきたが、今回のTW-E7Bでは振動板に軽量のPU材を使用し、特殊コーティングを施すなどして応答性を高めているのがポイント。ドライバーユニットを大型化することで中低域の豊かさや質感を高めつつ、ユニット自体の応答性をよくすることで高域の抜けのよさにも配慮している。

内部は、不要な振動や余分な干渉を受けにくく音をダイレクトに耳に届ける配置になっている

内部は、不要な振動や余分な干渉を受けにくく音をダイレクトに耳に届ける配置になっている

ちなみに本機も含めて、現行のヤマハのイヤホン製品は、同社のアンプやサウンドバーなどのオーディオ機器製品を担当するチームが音作りに携わり、それらのオーディオ機器と共通の「TRUE SOUND」をコンセプトに掲げたサウンドチューニングを行っている。

なかでもTW-E7Bの特徴は、同社イヤホンとして最大サイズの約10mm口径ユニットを搭載することに合わせ、中低域の量感や質感に着目したチューニングを施したこと。量感を出しつつもボワ付きが少なく、低域の沈み込みを表現することをねらっており、特にロックなどバンドサウンドでの音楽のテンポ(=休符・立ち上がり)や、低域楽器の質感・アタック感、ドラムのキレやベースの弾む感じの再現を高めたという。

「耳内の聴こえ方」に合わせてサウンドを自動補正するヤマハ独自機能

そしてTW-E7Bならでの機能が、耳の中におけるサウンドの響き方に着目したヤマハの独自テクノロジーを搭載することだ。「リスニングオプティマイザー」と「リスニングケアアドバンスド」の2つがあるので、それぞれ順番に紹介していこう。

▼リスニングオプティマイザー

まずは、リスニングオプティマイザーから。これは簡単に言うと、ユーザー個人によって異なる耳の形状に合わせて、イヤホンそれぞれの周波数特性を自動で補正するもの。ヤマハのAVアンプに搭載される音場補正機能「YPAO」の技術を応用している。

具体的に言うと、音の聴こえ方には、ユーザー個人で異なる耳の形(外耳道)が大きく影響している。たとえば外耳道が小さいと低周波音が大きくなり、その反対もしかり……といった特徴がある。リスニングオプティマイザーは、TW-E7Bに内蔵されるインマイクを使用して、音楽再生中にユーザーの耳の中で実際に鳴っている音の伝達特性を測定し、「測定されたサウンド」と「本来聴こえるべきリファレンスのサウンド」を比較。その差があった場合は、イヤホンの左右それぞれの音を理想的な周波数特性となるよう、リアルタイムで自動補正する仕組みとなっている。ちなみに、専用アプリ「HEADPHONE CONTROL」から本機能をオフにすることも可能。

耳内で鳴っているサウンドを収録するインマイクは、ノズル部のすぐ近くに内蔵している

耳内で鳴っているサウンドを収録するリスニングオプティマイザー用のインマイクは、ノズル部のすぐ近くに内蔵している

ちなみに、本機のアクティブノイズキャンセリング機能も、リスニングオプティマイザー用と同じインマイクを使用したヤマハ独自開発のアルゴリズムを採用している。このインマイクで収録した信号と再生音楽信号を解析し、ノイズ成分を推定してフィルター処理を行う仕組みになっており、ノイズ信号と音楽信号を分離して減算処理。これにより、ノイズキャンセリング機能をオンにした場合も、音質への影響を抑えるようになっている。

▼リスニングケアアドバンスド

もうひとつの独自機能である「リスニングケアアドバンスド」は、再生する音楽コンテンツに合わせ、音量設定によって聴こえにくくなっている帯域を最適に補正する機能だ。

これは、下位モデルのTW-E5BやTW-E3Bに採用されている「リスニングケア」機能がベースで、元々は小音量時に聴こえにくくなる高域と低域を補正することで、ボリュームを抑えても音楽を楽しめるようにしたもの。それが、TW-E7Bに採用されるリスニングケアアドバンスドでは、音楽再生している間は常に最適な音量バランスとなるよう調整する機能に進化した。こちらも内蔵するインマイクにより、耳内で再生楽曲に合わせて高域と低域がどう鳴っているかを確認して、その比率を計測してリアルタイムで音量を補正する。

上述のリスニングオプティマイザーと似た機能に思えるかもしれないが、リスニングケアアドバンスドのほうは、主にコンテンツ側の録音レベルをカバーする機能であることが特徴。たとえば、現在の楽曲に比べて古い年代にリリースされた楽曲は録音レベルが小さくて、ボリュームを上げないと聴きづらいことがあるが、そういう場合に自動で音量を補正してくれる。ちなみに本機能は暗騒音に対しても機能するのがポイント。音楽信号と実際に耳内で鳴っている暗騒音の比率を計測して、最適な聴こえ方になるようボリュームを調整してくれる。

まとめ

というわけで、TW-E7Bの詳細を見てきたがいかがだっただろうか? 完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデルとして求められるニーズに対応しつつ、ヤマハ独自のサウンド機能やアコースティックなチューニングによって、完成度を高めた1台。実売価格3万円台という完全ワイヤレスイヤホンとして上位クラスの製品ではめずらしく、4色のカラバリから選べるのも魅力である。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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