ニュース

7.1.4chをサウンドバー1本で実現! ゼンハイザー「AMBEO Soundbar Plus」

ゼンハイザーは近年、独自の立体音響テクノロジー「AMBEO(アンビオ)」を活用したサウンドバー製品の展開に注力。2022年9月に開催された「IFA 2023」では、サウンドバー1本で7.1.4chを実現する「AMBEO Soundbar Plus」と、「AMBEO Soundbar Plus」とワイヤレス接続が可能なサブウーハー「AMBEO Sub」を発表していたが、ついに日本市場への導入が決定した。

サウンドバー「AMBEO Soundbar Plus」。7月中旬予約開始、7月下旬発売予定で、市場想定価格は242,000円前後

サウンドバー「AMBEO Soundbar Plus」。7月中旬予約開始、7月下旬発売予定で、市場想定価格は242,000円前後

サブウーハー「AMBEO Sub」。「AMBEO Soundbar Plus」同様に7月中旬予約開始、7月下旬発売予定。市場想定価格は121,000円前後

サブウーハー「AMBEO Sub」。「AMBEO Soundbar Plus」同様に7月中旬予約開始、7月下旬発売予定。市場想定価格は121,000円前後

「AMBEO Soundbar Plus」は、本体サイズ105(幅)12(奥行)×7.8(高さ)cm、重量約6.3kgの1本バースタイルの本体に、アルミコーン仕様のハイエンドフルレンジドライバー7基(フロント3基、サイド2基、上方向2基)、4インチロングスローウーハー2基の計9基のユニットを搭載し、これらを400WハイエンドD級アンプで駆動。独自の立体音響テクノロジー「AMBEO(アンビオ)」で、ビームフォーミングやバーチャルスピーカーのチャンネルマッピングといった高度なキャリブレーションを実施することで、本製品1台だけで7.1.4chのパワフルなサラウンドを楽しめるのが大きな特徴となっている。

「AMBEO Soundbar Plus」の展開図。横幅約1mの本体内に9基のスピーカーユニットを搭載。フラウンホーファーと共同開発した独自の立体音響テクノロジー「AMBEO」を活用し、これ1台で7.1.4chのサラウンドを楽しめる

「AMBEO Soundbar Plus」の展開図。横幅約1mの本体内に9基のスピーカーユニットを搭載。フラウンホーファーと共同開発した独自の立体音響テクノロジー「AMBEO」を活用し、これ1台で7.1.4chのサラウンドを楽しめる

同社は2021年7月、1台で5.1.4chサラウンドを実現する「AMBEO Soundbar(のちに製品名をAMBEO Soundbar MAXに変更)」というサウンドバーを日本市場に導入しているが、こちらのサイズは126.5(幅)×17.1(奥行)×13.5(高さ)cm、重量約18.5kgというかなり巨大な製品となっていた。今回の「AMBEO Soundbar Plus」は、「AMBEO Soundbar」からさらにコンパクト化・軽量化が進み、なおかつサラウンド対応が5.1.4chから7.1.4chへと進化を遂げた、文字どおり“Plus”なモデルというわけだ。

こちらが2021年発売の「AMBEO Soundbar」。テレビ画面の前に奥には本体サイズが大きく、重量も約18.5kgとかなりの重さで日本の家庭での導入はなかなかハードルは高かったが、新製品の「AMBEO Soundbar Plus」はこれよりもかなりコンパクトで軽くなったので、テレビ画面の前にも設置しやすいはずだ

こちらが2021年発売の「AMBEO Soundbar」。テレビ画面の前に奥には本体サイズが大きく、重量も約18.5kgとかなりの重さで日本の家庭での導入はなかなかハードルは高かったが、新製品の「AMBEO Soundbar Plus」はこれよりもかなりコンパクトで軽くなったので、テレビ画面の前にも設置しやすいはずだ

20万円超のハイエンドサウンドバーということで、コンパクト化・軽量化が進んだとはいえ、音質面はかなりこだわったという。たとえば、一般的に高域再生には専用のツイーターを搭載することが多いが、「AMBEO Soundbar Plus」はすべて自社開発のフルレンジドライバーユニットを採用している。ドライバーユニットを自社開発し、その特性を熟知したうえでポテンシャルを余すことなく引き出せる同社ならではの強みと言えるだろう。

また、搭載されているドライバーユニットそれぞれに専用のチャンバーを設けてデジタルアンプで正確に駆動させることで音のつながりをよくしたり、ロングスローウーハーを上向きに配置することで高さを抑えつつ低域の再現性を高めるなど、内部構造もかなりこだわった作りになっている。ちなみに、ロングスローウーハー2基だけで37Hzまでの低域をカバーしているそうだ。

天井のある上方向に向けて配置されたフルレンジドライバーユニットとロングスローウーハー

天井のある上方向に向けて配置されたフルレンジドライバーユニットとロングスローウーハー

音を効率よく拡散させるため、天面のグリルは約3度傾けて配置

音を効率よく拡散させるため、天面のグリルは約3度傾けて配置

部屋全体を包み込むような立体サウンドを実現するためには、ルームキャリブレーション機能も重要な要素だが、「AMBEO Soundbar Plus」では、本体内にはルームキャリブレーション用のマイクを4基搭載。音の反射に重要な壁との距離、部屋に配置された家具やカーテンの種類などを正確に把握することで、部屋中を満たす広大なサラウンドフィールドを実現したという。

マイクは天面部分に配置。ルームキャリブレーション機能そのものはメニューから明示的に行う形とのこと

マイクは天面部分に配置。ルームキャリブレーション機能そのものはメニューから明示的に行う形とのこと

立体音響コーデックは、Dolby Atmos、MPEG-H、DTS:X、360 Reality Audioなど幅広くカバー。ちなみに、「AMBEO Soundbar」では未対応だった4K/8K放送で使われているMPEG4 AACも「AMBEO Soundbar Plus」ではしっかりとサポートされた。

機能面では、ステレオや5 1chなどのコンテンツを3Dサウンドにアップミックスする機能や、再生コンテンツに合わせて「音楽」「映画」「ニュース」「ニュートラル」「スポーツ」のサウンドモードから自動で選択してくれる機能、専用アプリ「Smart Control」を使用したイコライザー機能などを搭載。「Chromecast built-in」「Spotify Connect」「TIDAL Connect」「AirPlay 2」を利用した音楽サービス連携、「Google Home」「Apple HomeKit」「Amazon Alexa」を利用したスマートホーム連携など、ネットワーク機能も充実している。

「AMBEO Soundbar Plus」の付属リモコン

「AMBEO Soundbar Plus」の付属リモコン

専用アプリ「Smart Control」にも対応。リモコンで操作できる機能はもちろん、こまかなイコライザー調整などを手元から簡単に行うことができる

専用アプリ「Smart Control」にも対応。リモコンで操作できる機能はもちろん、こまかなイコライザー調整などを手元から簡単に行うことができる

インターフェイスは、HDMI出力(eARC、2.1)×1、HDMI入力(2.0a)×2、光デジタル入力×1、アナログ入力(RCA)×1、プリアウト(サブウーハー有線接続用)×1、有線LAN×1。無線LANはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/axに対応。Bluetoothは5.2、コーデックはSBCとAACに対応する。

「AMBEO Soundbar Plus」の背面インターフェイス

「AMBEO Soundbar Plus」の背面インターフェイス

サブウーハー「AMBEO Sub」は、「AMBEO Soundbar Plus」とワイヤレス接続できるサブウーハーだ。8インチロングスローウーハーに350WのD級アンプを組み合わせた密閉型のウーハーで、最低域は27Hzまでカバーするという(「AMBEO Soundbar Plus」に接続した際のクロスオーバー周波数は80Hz)。

8インチロングスローウーハーに350WのD級アンプを組み合わせた「AMBEO Sub」。濁りのないピュアな低音を再現するため、あえて密閉型を採用したという

8インチロングスローウーハーに350WのD級アンプを組み合わせた「AMBEO Sub」。濁りのないピュアな低音を再現するため、あえて密閉型を採用したという

「AMBEO Soundbar」同様、内蔵マイクを活用したオートキャリブレーション機能が搭載されており、自動で部屋の特性に合わせて調整してくれるほか、独自のマルチサブアレーテクノロジーで「AMBEO Soundbar Plus」とは最大4台までワイヤレス同時接続が可能となっている。

なお、4台同時接続した場合は、すべて同じサブウーハー用シグナルが流れるが、オートキャリブレーション機能はそれぞれの配置場所に合わせて働く形となっている。また、「AMBEO Sub」は、「AMBEO Soundbar」シリーズ専用製品となっているが、「AMBEO Soundbar」や「AMBEO Soundbar Plus」との有線接続用にMonoRCA入力端子も用意される。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る