Sonova Consumer Hearing Japanから、ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン新製品「MOMENTUM Sport」が発表されました。2024年に入ってからまだ1か月も経っていませんが、ゼンハイザーブランドの新製品はこれで今年3つ目。怒涛の製品ラッシュが続きます。
今回発表された「MOMENTUM Sport」は、製品名の“Sport”が示すとおり、スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンです。カラーバリエーションはBlackとGraphite、Oliveの3色展開。発売は2024年春を予定しており、価格はオープンプライスで、市場想定価格は現時点では未定となっています。
ゼンハイザーのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM Sport」(写真左から、Olive、Black、Graphite)
ゼンハイザーはすでに「SPORT True Wireless」というスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンを展開していますが、今回の新製品はワイヤレスイヤホン・ヘッドホンのフラッグシップモデルと同じ“MOMENTUM”を冠したこともあり、かなりハイスペックなモデルに仕上がっています。
なかでも特に注目なのが、バイオセンサーを搭載したことでしょう。フォトプレチスモグラフィ(光電式容積脈波記録法)と体温を測定できる2つのセンサーがイヤホン本体に搭載されており、装着するだけで心拍数や体温を計測することができるそうです。
もちろん、バイオセンサーを搭載しただけでなく、GarminのスマートウォッチやApple Watch、Stravaアプリなどのさまざまなフィットネスデバイス・サービスと接続もサポートしています。特にプロのアスリートに人気のPolarが提供する「Polar Flow」とは互換性を有しているそうで、Polarの特定製品と接続することでトラッキングデータをよりシームレスに活用できるそう。Polarとの連携を打ち出してくるあたり、かなりガチなスポーツ向けイヤホンと言えそうです。
イヤホン本体内側にバイオセンサーを搭載
スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンということで、IP55の防塵防滴性能に対応するなど、タフネス仕様もしっかりとカバーしています。さらに、イヤホン本体はセミオープン型なのですが、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能の両方を搭載しているのも見逃せません。「SPORT True Wireless」ではイヤーピースの交換で周囲の音の取り込み具合を調整する形でしたが、「MOMENTUM Sport」なら、音楽を集中して聴きたいときも、屋外で安全にアクティビティを楽しみたいときも、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能をシームレスに切り替えて使い分けできそうです。
激しいスポーツシーンでもイヤホンが耳から落ちないように、装着感調整用のリングも4種類(イヤーフィンなし、イヤーフィンS/M/L)付属
充電ケースはストラップ付きで持ち運びに便利そうです
ちなみに、「MOMENTUM Sport」ではゼンハイザーらしい高音質と存在感のある低音を両立するため、同社の完全ワイヤレスイヤホンで使われている口径7mmのドライバーユニットではなく、より大口径な10mmのものを搭載したそう。コーデックもSBCやAACに加え、aptX Adaptiveをサポートするなど、音に関してもなかなか充実しています。お気に入りの音楽で気分を上げながらスポーツを楽しみたい人にとっては音質も重要な要素なので、このあたりもなかなか期待できそうです。
なお、発売が2024年春予定ということで、バッテリー駆動時間や本体サイズなど、これまで紹介してきた特徴以外の細かな仕様についてはまだ明らかにされていません。ゼンハイザーのスポーツ向けイヤホン、しかもかなりハイスペックなモデルということで、いやがうえにも期待が高まります。さらなる続報に注目したいところです。