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ゼンハイザー初のセミオープン型本格派スポーツ向けTWS「MOMENTUM Sport」

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ゼンハイザー初のセミオープン型本格派スポーツ向けTWS「MOMENTUM Sport」

ゼンハイザーのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM Sport」。今年1月の発表時点では、製品のおおまかな概要と2024年春発売ということだけアナウンスされていましたが、製品の詳細と日本での発売日がついに発表されました。発売は2024年4月9日で、市場想定価格は59,950円前後(税込)。4月2日から予約受付も開始されます。

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2024/01/25 00:00
1月の発表時点ではBlack、Olive、Graphiteの3色のカラーバリエーション展開があることが告知されていましたが、今回の発表ではBlackとOliveの2色のみ。近年、ゼンハイザーは一部カラーバリエーションを販路限定にすることが多いので、もしかしたらGraphiteも今後導入されるかもしれません

1月の発表時点ではBlack、Olive、Graphiteの3色のカラーバリエーション展開があることが告知されていましたが、今回の発表ではBlackとOliveの2色のみ。近年、ゼンハイザーは一部カラーバリエーションを販路限定にすることが多いので、もしかしたらGraphiteも今後導入されるかもしれません

すでに発表時のレポートでもお伝えしておりますが、「MOMENTUM Sport」はゼンハイザー初となるセミオープン型のスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとしては初めてセミオープン型を採用した「MOMENTUM Sport」

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとしては初めてセミオープン型を採用した「MOMENTUM Sport」

同社によると、アスリートの多くは低音が豊かな音質と、装着時に自分の足音や呼吸、体から発生されるノイズが大きく聴こえる「オクルージョン効果」と呼ばれる現象の少ないものが好むそうです。「MOMENTUM Sport」ではこの両方のニーズに応えるべく、スポーツ用に音響システムを構築。独自のアコースティックリリーフチャンネルで空気の流れを高めてオクルージョン効果を低減するとともに、同社完全ワイヤレスイヤホンでは初めてとなる10mm口径のTrueResponse(トゥルーレスポンス)トランスデューサーを搭載することで、セミオープン型でありながら豊かでレスポンスのよい低音再生を実現したそうです。

10mm口径のTrueResponse(トゥルーレスポンス)トランスデューサーを搭載。大きなマグネットとインピーダンスを12Ωにしたコイルで力強い振動板の動きを再現、豊かな低音を生み出すそうです

10mm口径のTrueResponse(トゥルーレスポンス)トランスデューサーを搭載。大きなマグネットとインピーダンスを12Ωにしたコイルで力強い振動板の動きを再現、豊かな低音を生み出すそうです

ちなみに、10mm口径のTrueResponse(トゥルーレスポンス)トランスデューサーは完全新規設計となっており、振動板には「HD 560 S」にも採用しているポリマーブレンド素材が使われているとのこと。ダイナミック型ドライバー1発ならではのつながりのよさと、鮮やかでありながら低域もしっかりと感じられるスポーツ向けイヤホンらしい高音質に仕上がっているそうです。

なお、遮音性についてはセミオープン型ということもあり、一般的なカナル型イヤホンに比べると周囲の音は入りやすいとのことですが、周囲の状況に応じて自動でノイズキャンセリングの強度を最適化してくれるハイブリッドアダプティブノイズキャンセリング機能もあり、音楽を再生すれば周囲の音も気にならず、集中したい時にも十分利用できるとのこと。また、外音取り込み機能も備わっており、屋外で周囲の音をしっかりと確認したい場合も安心・安全に利用できそうです。

セミオープン型でありながら、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載した珍しいイヤホンとなっています

セミオープン型でありながら、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載した珍しいイヤホンとなっています

イヤホン本体は、補聴器を手がけるSonovaの膨大な耳型のデータベースを活用し、スポーツシーンにおいて最適なシェイプの開発を実施。外れにくく耳からこぼれ落ちないのはもちろんのこと、スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンで特に求められる激しい動きでもズレにくい装着安定性にもこだわったそう。また、さまざまな環境でトレーニングを行うアスリートが使うことも想定し、イヤホン本体はIP55、充電ケースはIP54の防水・防塵性能を実現。落下テストや衝撃テストも実施し、タフネス性能もしっかり担保したそうです。

外れにくさ、落ちにくさだけでなく、ズレにくさにもこだわったというイヤホン本体。防塵・防水性能はIP55とスポーツ向けイヤホンとしてはやや物足りない気もしますが、現時点で音質とタフネスさの両方で満足できるものがIP55だったそうです。音質を犠牲にしないという点はさすがゼンハイザーといったところでしょうか

外れにくさ、落ちにくさだけでなく、ズレにくさにもこだわったというイヤホン本体。防塵・防水性能はIP55とスポーツ向けイヤホンとしてはやや物足りない気もしますが、現時点で音質とタフネスさの両方で満足できるものがIP55だったそうです。音質を犠牲にしないという点はさすがゼンハイザーといったところでしょうか

「MOMENTUM Sport」は、イヤホン本体に搭載しているパフォーマンストラッキングセンサーで心拍数と体温を測定できるのも大きな特徴です。耳は人間の体の重要な部分に近く、皮膚が薄くて血管に近いことから心拍数をより正確に測れ、鼓膜も中核体温に近いことから心拍数と体温をより正確にモニタリングするのに適しているそう。同社によると、体温測定において「MOMENTUM Sport」はプラスマイナス0.3度以内の正確性で体温をモニタリングすることができるそうです。

耳は体の中でも安定した測定が可能な部位にあたり、心拍数や体温をより正確に測定するのにとても向いているそうです

耳は体の中でも安定した測定が可能な部位にあたり、心拍数や体温をより正確に測定するのにとても向いているそうです

なお、「MOMENTUM Sport」は、Polarが提供する「Polar Flow」をはじめ、GarminのスマートウォッチやApple Watch、Stravaなどのさまざまなフィットネスデバイス・サービスと連携することができますが、心拍数と体温の両方のトラッキングを行えるのは現時点では「Polar Flow」のみになるとのこと(※「MOMENTUM Sport」発売後、「Polar Flow」のアップデートにて対応予定)。「Sennheiser Smart Control」でも心拍数と体温のリアルタイムデータは確認できるそうですが、トラッキングには非対応とのことなので、心拍数や体温のデータを活用するなら、「Polar Flow」と組み合わせるのがよさそうです。

「MOMENTUM Sport」との連携が可能なフィットネスデバイス・サービスの概要

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「Polar Flow」と互換性がある「MOMENTUM Sport」。「Polar Flow」との連携なら、心拍数だけでなく体温もトラッキングできます

「Polar Flow」と互換性がある「MOMENTUM Sport」。「Polar Flow」との連携なら、心拍数だけでなく体温もトラッキングできます

このほか、BluetoothコーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptiveをサポート。バッテリー駆動時間は、イヤホン本体で最大6時間、ケース併用で最大24時間となっています。

音質だけでなく、装着感や機能性にもこだわり、”MOMENTUM”を冠したハイエンドモデルにふさわしい超本格派スポーツ向けイヤホンとして登場した「MOMENTUM Sport」。約6万円という価格は決して安くはないですが、心拍数だけでなく体温まで測れるイヤホンはかなり貴重です。セミオープン型でノイキャンも搭載するイヤホンというのも珍しいので、気になる人は試してみてはいかがでしょうか?

遠山俊介(編集部)
Writer / Editor
遠山俊介(編集部)
2008年カカクコムに入社、AV家電とガジェット系の記事を主に担当。ポータブルオーディオ沼にはまり、家にあるイヤホン・ヘッドホンコレクションは100オーバーに。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットにも手を出している。家電製品総合アドバイザー資格所有。
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