TVS REGZAが2025年の新4Kテレビ4シリーズ10モデルを発表した。ラインアップは以下のとおり。新シリーズのテレビはいずれも「レグザ インテリジェンス」を搭載。AI技術により視聴体験の質を向上させるとしている。
TVS REGZAの2025年新製品発表会の様子をお届けする
「65X9900R」 市場想定価格638,000円前後 65V型 2025年5月23日発売
「55X9900R」 市場想定価格484,000円前後 55V型 2025年5月23日発売
「X9900R」シリーズは “全録”機能「タイムシフトマシン」に対応した有機ELテレビのフラッグシップモデル。指定した放送局のすべての番組を録画できる。LGディスプレイ製の新パネル「RGB4スタック有機ELパネル」を使い、2024年モデルからさらに輝度を向上させた。
![REGZA 65X9900R [65インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684568.jpg){kind=small}
![REGZA 55X9900R [55インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684569.jpg){kind=small}
「85Z970R」 市場想定価格880,000円前後 85V型 2025年5月23日発売
「75Z970R」 市場想定価格660,000円前後 75V型 2025年5月23日発売
「65Z970R」 市場想定価格495,000円前後 65V型 2025年5月23日発売
「Z970R」シリーズは、液晶テレビのフラッグシップモデル。こちらも「タイムシフトマシン」に対応。細かなLEDを部分ごとにコントロールし、高コストラストを得るmini LEDバックライトを搭載。「高輝度 ファイン Mini LED液晶パネル」を採用し、従来モデルから輝度を向上させた。
![REGZA 85Z970R [85インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684570.jpg){kind=small}
![REGZA 75Z970R [75インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684571.jpg){kind=small}
![REGZA 65Z970R [65インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684572.jpg){kind=small}
「75Z770R」 市場想定価格396,000円前後 75V型 2025年4月18日発売
「65Z770R」 市場想定価格308,000円前後 65V型 2025年4月18日発売
「55Z770R」 市場想定価格253,000円前後 55V型 2025年4月18日発売
「Z770R」シリーズはmini LEDバックライト搭載液晶テレビのスタンダードモデル。細かなLEDをエリアごとに駆動し、高コントラストをねらう構造自体は「Z970R」と同じ。映像処理エンジンなどに上位機種との差があるほか、「タイムシフトマシン」には対応しない。
![REGZA 75Z770R [75インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684573.jpg){kind=small}
![REGZA 65Z770R [65インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684574.jpg){kind=small}
![REGZA 55Z770R [55インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684575.jpg){kind=small}
「50Z670R」 市場想定価格198,000円前後 50V型 2025年4月18日発売
「43Z670R」 市場想定価格165,000円前後 43V型 2025年4月18日発売
「Z670R」シリーズは倍速駆動に対応する液晶テレビのスタンダードモデル。4K/144pや4K/120pの表示が可能だ。LEDバックライトは一般的なものを画面の真裏に配置した「直下型」と呼ばれるタイプで、50V型「50Z670R」のみエリアごとの駆動（エリアコントロール）に対応する。
![REGZA 50Z670R [50インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684576.jpg){kind=small}
![REGZA 43Z670R [43インチ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/l/K0001684577.jpg){kind=small}
TVS REGZAが展開するテレビシリーズ「REGZA（レグザ）」の2025年モデル第一段が発表されたわけだが、年々少しずつ画質をブラッシュアップする“既定路線”に加えて、目新しいのはAI技術をプッシュしていることだろう。それが「レグザ インテリジェンス」だ。
「レグザ インテリジェンス」の内容は製品ごとに異なる。製品発表会では、主要な技術として写真の4つがあげられた
他メーカーも含めて、画質や音質をAI技術で最適化するという宣伝文句は珍しいものではない。では「レグザ インテリジェンス」は何が違うかと言えば、その中核に「レグザAIボイスナビゲーター」を据えていること。簡単に言えばAIと対話することで視聴候補番組（コンテンツ）を提案してくれるという機能だ。本機能を搭載したテレビのキャッチフレーズは「それは、通じ合えるレグザ。」
「レグザAIボイスナビゲーター」は、Googleが提供する生成AI「Gemini」と連携することで実現する。2025年夏ごろのソフトウェアアップデート対応を予定しているという
TVS REGZAは「本来テレビはリラックスして向かい合うものではなかったか」と考え、そこへ回帰する動きとして「レグザAIボイスナビゲーター」を搭載したのだという。最新テレビでは、さまざまなコンテンツにアクセスできるようにはなっているが、ある程度の能動性が必要なことは否めない。それをもっと手軽に、世の中にあふれるコンテンツにアクセスできるようにと考えられた機能であるとしている。
レグザグローバルブランドアンバサダーである目黒 蓮氏がビデオメッセージを寄せた
「レグザAIボイスナビゲーター」を体験すると……
最終的に釣りにまつわるコンテンツのおすすめ動画が表示された。関連度の高い順に左から並ぶ仕組みだという
もちろん、画質・音質を最適化するその他のAI関連技術も引き続き搭載する。映像中の特定シーンを検出し、最適化を図る「AIシーン高画質PRO」（「X9900R」「Z970R」シリーズで対応）には音楽のライブステージを検出するモードが追加されることがポイント。強い照明が当たったライブ会場独特のハレーションを抑えて、煌めき感を強調して臨場感を再現するという。
「AIシーン高画質PRO」デモンストレーションの様子。音楽ライブのほか、夜景や花火、リング競技などのシーンに対応する
「AIシーン高画質PRO」オフから
オンにすると、飛び気味だった最明部がほどよく抑えられ、暗部が締まる。ガンマのS字がきつくなった印象だ
気になるフラッグシップモデルの画質性能についても触れておこう。有機ELテレビ「X9900R」シリーズでは、年初の「CES 2025」でLGエレクトロニクスが発表した「4th Gen OLED（第4世代有機EL）」パネルを採用している。「プライマリーRGBタンデム」技術により、色の純度と映像の明るさをさらに増した最新世代のパネルだ。2024年モデル「X9900N」シリーズでもLGエレクトロニクス製パネルを使っていたことからすれば、これは既定路線と言える施策だろう。TVS REGZAでは、これを「RGB4スタック有機ELパネル」と呼んでいる。
「RGB4スタック有機ELパネル」のイメージ。右から2枚目の発光層が4レイヤーで構成されることから、この名前が付いているようだ
関連記事でも取り上げたとおり、パネルとしての明るさが向上したこと、く映り込みを低減したことが最新パネルの特徴。TVS REGZAでも、「X9900R」は従来モデルから輝度を約1.3倍、色域を約1.1倍、さらに外光の影響を約30%低減したとしている。
左が従来の発光層イメージ。青／黄／青の3レイヤーでできていたが、これを右の赤／青／緑／青という4レイヤーに変更。この発光層で作る白色光をカラーフィルターに通し、RGBの各色を得る仕組み
RGBが独立した発光層を持つ新パネルでは、色の純度が向上したという
ハードウェア的にパネルが一新されたことにともない、映像のチューニングも改められているとのこと。発表会会場では暗室で画質を見ることはできなかったが、一挙に並べられた新製品のなかで、いちばん明るく、鮮やかな映像だったのは間違いなく「X9900R」シリーズ。REGZAの白い文字がピカッと明るく、最も白らしい白を再現していたのが印象的だった。
液晶テレビのフラッグシップモデル「Z970R」シリーズについては、mini LEDバックライトの分割エリア数が従来モデル比で約1.4倍、輝度が約1.2倍になっていることがアナウンスされた。表面には低反射のコーティングがされているほか、広視野角を得るためのシートが使われており、これを「高輝度ファイン Mini LED液晶パネル」としている。
「高輝度ファイン Mini LED液晶パネル」のイメージ。もちろん量子ドット技術も採用している
価格.comの「液晶テレビ・有機ELテレビ 人気売れ筋ランキング」では、TVS REGZAの製品がサイズを問わず人気だ。安定した画質や充実した録画機能が支持されている結果のはずだが、2025年のレグザでも、それらが堅持されているようだ。さらに新機能として対話型のAI機能を実装してきたが、これが実生活でどう生きるのか、発売が楽しみだ。
さらに「液晶テレビ・有機ELテレビ 人気売れ筋ランキング」で2025年4月8日現在でも1位の「Z870N」シリーズの後継機種はアナウンスされていない。mini LEDバックライトと「タイムシフトマシン」を備えながら比較的手ごろな価格が人気のシリーズだ。こちらの登場にも期待したい。
「もうひとつのレグザ」としてレーザー光源プロジェクター2機種が登場した
また、本発表会では同じく「REGZA」を冠するレーザー光源プロジェクターが発表された。「タイムシフトマシン」との連携も可能なジンバル一体型の注目製品。こちらは別記事にて紹介する。
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