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7年ぶりに後継モデルが登場! デノンのハイレゾ対応イヤホンを聴いてきた

ディーアンドエムホールディングスは2016年8月29日、デノンブランドのイヤホン/ヘッドホンの新製品発表会を東京都内で開催。ハイレゾに対応したイヤホンの新製品や、アニメ作品とコラボレーションしたヘッドホン、今後発売予定のフラッグシップヘッドホンなどを披露した。ここでは発表されたばかりの新製品の特徴を一挙紹介しよう。

「AH-C710」の流れを汲むハイレゾ対応イヤホンが3機種同時発表。最上位モデル「AH-C820」は独自の「ダブル・エアーコンプレッション・ドライバー」を採用

今年は同社がヘッドホンの開発・製造を始めてから50周年ということもあり、新製品のテーマは“Back to the Basic(原点回帰)”としたという。そのテーマに沿って今回発表されたのが、「AH-C820」「AH-C720」「AH-C620R」の3モデルだ。実は「ポタフェス 2016」で型番を伏せた状態で試作機が展示されていたのだが、今回の製品版では、来場者からのフィードバックを反映し、さらにブラッシュアップしているという。

AH-C720は、製品型番からお分かりの方もいるだろうが、低音重視の個性派イヤホンとして、2009年の発売以降、7年もの間ロングセラーを誇っている「AH-C710」の後継モデルにあたる製品だ。AH-C820とAH-C620Rは、それぞれAH-C720の上位・下位モデルという位置付けとなる。

同社イヤホンのラインアップ。AH-C710の代わりにAH-C820、AH-C720、AH-C620Rの3モデルが加わった

同社イヤホンのラインアップ。AH-C710の代わりにAH-C820、AH-C720、AH-C620Rの3モデルが加わった

いずれも、直径11.5mmのダイナミック型ドライバーを採用。40kHzまでの高音域再生をカバーし、ハイレゾにも対応している。また、イヤーピースは、4サイズのシリコンイヤーピースに加え、遮音性にすぐれたComplyのイヤーピースを付属。ケーブルを巻きつけて収納できるシリコン製のオリジナルキャリングケースも同梱される。

ケーブルを巻きつけて収納できるオリジナルキャリングケース。シリコン素材を使っており、グニュグニュとやわらかくて気持ちいい

AH-C820は、同社イヤホン製品のフラッグシップモデルで、2基のダイナミック型ドライバーをハウジング内に対向配置し、振動板面積を2倍確保した独自の「ダブル・エアーコンプレッション・ドライバー」を採用したのが特徴だ。振動によって動かされる空気の量が増えたことで、圧倒的な量感の低音再生を実現したという。

フラッグシップモデルのAH-C820。9月中旬発売で、市場想定価格は22,000円前後

フラッグシップモデルのAH-C820。9月中旬発売で、市場想定価格は22,000円前後

独自の「ダブル・エアーコンプレッション・ドライバー」で押し出す空気量を増やすことで低音再生能力の向上を図っている

2基のダイナミックドライバーを対向配置させるイヤホンはすでに他社からも発売されており、なかには向かい合うユニットを逆相で再生するプッシュプル方式を採用する製品もあるが、同社によると、プッシュプル方式ではドライバーの背面からアウトプットを取る形になり、中高域の鮮度が失われてしまうほか、駆動時の振動板面積がドライバー1基分となって低音再生能力が劣ってしまうため、AH-C820では独自方式を採用したのだという。

さらにAH-C820は、2つのドライバーユニットそれぞれに専用のケーブルをダイレクトに接続する「デュアル・ダイレクトケーブル」を採用したのも特徴となっている。スピーカーのバイワイヤリング接続のようなイメージで、純度の高いサウンドを実現できるという。

このほか、ハウジングには質感の高いアルミダイキャストとABS樹脂を用いたハイブリッド構造を採用。ドライバーの前後の音圧バランスを調整することによって、振動板のピストンモーションを最適化する「アコースティック・オプティマイザー」も備えている。発売は9月上旬で、市場想定価格は22,000円前後。

ハウジングには、アルミダイキャストとABS樹脂を用いたハイブリッド構造を採用し、不要な共振を抑えている

ハウジングには、アルミダイキャストとABS樹脂を用いたハイブリッド構造を採用し、不要な共振を抑えている

AH-C720とAH-C620Rは、ダイナミック型ドライバー1発の製品だ。いずれも、ケーブルを弾性素材で支えることにより、不快なケーブルタッチノイズの伝わりを軽減する「ラジアルカスケードダンパー」や、ドライバーの前後の音圧バランスを調整することによって、振動板のピストンモーションを最適化する「アコースティック・オプティマイザー」を備えている。

AH-C720。ブラックとホワイトの2色をラインアップ。9月中旬発売で、市場想定価格は15,000円前後

AH-C720。ブラックとホワイトの2色をラインアップ。9月中旬発売で、市場想定価格は15,000円前後

AH-C620R。こちらもブラックとホワイトの2色をラインアップ。9月中旬発売で、市場想定価格は10000円前後

AH-C620R。こちらもブラックとホワイトの2色をラインアップ。9月中旬発売で、市場想定価格は10000円前後

AH-C620Rのケーブルには、iOSデバイスに対応した3ボタンリモコンが用意されている

AH-C620Rのケーブルには、iOSデバイスに対応した3ボタンリモコンが用意されている

なお、AH-C720はハウジングに質感の高いアルミダイキャストとABS樹脂によるハイブリッド構造を採用。AH-C620Rは、ケーブルの中間にアップルのiOSデバイスに対応した3ボタンと通話用マイクを搭載し、ボリューム調整や再生操作、ハンズフリー通話に対応している。発売は9月中旬。市場想定価格は、AH-C720が15,000円前後、AH-C620RRが10,000円前後となっている。

3モデルのスペック比較表

3モデルのスペック比較表

今回、発表会場で短時間ながら試聴できたので、ハイレゾ音源を中心に3モデルを聴き比べてみた。DAPは、ONKYO「DP-X1」を使用している。

まずはAH-C820。圧倒的な量感の低音再生と銘打っていたため、低域がゴリゴリ出てくるのかと想像してのだが、確かに低域の存在感は3モデルの中で一番あるものの、それだけが際立って聞こえないバランスのとれたサウンドだ。いっぽうで、AH-C720は3モデルの中で一番個性的。従来モデルのAH-C710のサウンドキャラクターに近いものの、高域にやや特徴があり、全体的にはシャープな印象を受けた。AH-C620Rは、AH-C820に比べると低域表現が抑えられているが、こちらもAH-C820同様、バランスのとれたサウンド。実売10,000円前後のイヤホンとしては、かなり注目できそうだ。

フラッグシップヘッドホンは12月発売予定。まどマギコラボモデルも登場!

今回の発表会では、9月発売予定のハイレゾイヤホンのほか、今後登場予定の3つの新製品についての情報も明らかになった。

ひとつ目は、スポーツ向けBluetoothイヤホン「AH-C160W」だ。「AH-W150」の後継モデルという位置付けで、音質や防滴性能をさらに高めているという。現在鋭意開発中とのことだ。

スポーツ向けBluetoothイヤホンのAH-C160W。発売日や価格は未定

スポーツ向けBluetoothイヤホンのAH-C160W。発売日や価格は未定

ふたつ目は、MUSIC MANIACシリーズに属するハイエンドヘッドホン「AH-D7200」だ。「AH-D7100」の後継モデルとなる同社ヘッドホンのフラッグシップモデルで、12月の発売を予定しているという。AH-D7000からAH-D7100に切り替わった時に、その現代的な外観に驚いたが、AH-D7200はAH-D7000のようなオーソドックスなデザインへと戻っている。価格は現時点では未定だ。

同社ヘッドホンの新しいフラッグシップモデルのAH-D7200。会場には分解模型展示されていた

同社ヘッドホンの新しいフラッグシップモデルのAH-D7200。会場には分解模型展示されていた

最後は、アニメ「劇場版魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語」とのコラボヘッドホン「AH-GC20 魔法少女まどか☆マギカ・スペシャルエディション」だ。Bluetooth対応ノイズキャンセリングヘッドホン「AH-GC20」をベースにしたコラボモデルで、録りおろしボイスを収録しているという。詳細については改めて発表されるとのことなので、アニメファンは要注目だ。

AH-GC20 魔法少女まどか☆マギカ・スペシャルエディション。完全限定生産になるという

AH-GC20 魔法少女まどか☆マギカ・スペシャルエディション。完全限定生産になるという

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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