ヘッドホン・イヤホンの注目製品が百花繚乱!

「秋のヘッドフォン祭2016」注目製品フォトレポート

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東京・中野にある中野サンプラザで10月22日と23日の2日間にわたって開催されたヘッドホン・イヤホンの祭典「秋のヘッドフォン祭2016」(以下、ヘッドフォン祭)。第18回目の開催となる今回は、2日間で過去最高の1万人の来場者数を記録するなど、大きなにぎわいをみせた。スマートフォンやタブレットが登場し、音楽との関わり方や音楽を聴くシチュエーションも多様化してきていることもあり、会場には非常にさまざまな製品が展示されていた。ここでは、会場に展示されていた多数の製品の中から、「Bluetooth」「ハイエンドモデル」「変わり種」の3つのテーマに分け、注目製品のフォトレポートをお届けしよう。

iPhoneのイヤホンジャック廃止で注目が高まるBluetooth対応製品が目白押し

100メーカー・200ブランド以上が一堂に会するヘッドフォン祭。会場にはエントリー向けの製品からハイエンドユーザー向けの製品まで、大小さまざまな製品が展示されていた。なかでも今回のイベントで目立ったのが、Bluetooth対応製品。最新のiPhone 7/iPhone 7 Plusでイヤホンジャックが廃止されたこともあり、会場では“Bluetoothなのにいい音”をアピールしたヘッドホンの展示が非常に多かった。

オンキヨー&パイオニアブースでは、パイオニアブランドから11月下旬に発売予定のBluetoothヘッドホン「SE-MS7BT」が展示されていた。同時発表されたハイレゾ対応ヘッドホン「SE-MS5T」同様、強磁力希土類マグネットを採用した大口径40mmドライバーを搭載しており、有線接続時はハイレゾ再生に対応している。

パイオニアブランドのBluetoothヘッドホン「SE-MS7BT」。有線接続ではハイレゾにも対応する SE-MS7BTのカラーバリエーション 有線接続タイプの「SE-MS5T」。こちらは4色のカラバリを用意

ソニーのヘッドホン・イヤホンブースも、ワイヤレスヘッドホンの最上位モデル「MDR-1000X」が、10月29日の発売に先駆けて試聴機を展示。こちらは有線接続時のハイレゾ再生対応のほか、Bluetoothでもハイレゾ相当の音質で楽しめるLDACコーデックにも対応。「DSEE HX」をヘッドホン側に搭載し、CD音源やMP3など圧縮音源をアップスケーリングし、サンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまで拡張できる点もウリになっている。

ワイヤレスヘッドホンの最上位モデル「MDR-1000X」 「h.ear on Wireless NC MDR-100ABN」なども試聴できた

Bluetooth対応製品に力を入れているオーディオテクニカのブースでは、11月25日に発売を予定している世界初のフルデジタル伝送対応Bluetoothヘッドホン「ATH-DSR9BT」「ATH-DSR7BT」が展示されていた。こちらは、最大24bit/48kHzまで伝送可能な
aptX HDと呼ばれる最新コーデックに対応したのが特徴で、対応デバイスとの組み合わせて使うことで、従来のBluetoothよりも高音質で楽しめるのがポイントだ。

世界初のフルデジタル伝送対応Bluetoothヘッドホン「ATH-DSR9BT」を展示 「ATH-DSR7BT」は、aptX HDに対応したAstell&KernのDAPと組み合わせて展示されていた

ソフトバンク コマース&サービスのオーディオブランドであるGLIDiCのブースでは、先日発表されたAstell&KernとコラボしたBluetoothオーディオレシーバー「XHA-9000」が展示されていた。製品そのものをBluetooth化した製品が多い中、既存の有線接続タイプのイヤホンやヘッドホンをBluetooth化できるというなかなか面白いアプローチの製品だ。こちらもaptX HDコーデックに対応しており、先日のファームウェアアップデートでaptX HD をサポートしたAK70やAK300シリーズと組み合わせて高音質で楽しめる。

Astell&KernとコラボしたBluetoothオーディオレシーバー「XHA-9000」

ハイエンドヘッドホン・イヤホン・DAPの新製品も多数登場

Bluetooth関連製品の展示も非常に多かったが、そこはやはりヘッドフォン祭。ハイエンドなヘッドホン・イヤホン・DAPの展示も目白押しだった。

ソニーは、オーディオ製品のフラッグシップ“Signature Series”だけを集めた専用ブースを構え、30万円のウォークマン「NW-WM1Z」と20万円のヘッドホン「MDR-Z1R」を展示。据え置きヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」の試聴機の展示は残念ながらなかったが、話題の超高級ウォークマンを実際に聴けるということで、ブースには多くのオーディオファンが詰めかけていた。

30万円のウォークマン「NW-WM1Z」の分解図も展示

AKGブースでは事前予告通り、密閉型スタジオモニターヘッドホンのフラグシップモデル「K872」が展示されたほか、クインシー・ジョーンズとコラボした「N90Q」も国内初披露された。いずれも、実際の試聴が可能な展示となっており、ブースの前には試聴待ちの列ができていた。

クインシー・ジョーンズとコラボした「N90Q」もサプライズ展示! こちらも試聴できる状態で展示されていた

アユートブースでは、同社が取り扱うDITAブランドのフラッグシップモデル「DREAM」が展示されていた。DITAのイヤホンで初めてリケーブルに対応したほか、プラグ側を交換できるのも大きな特徴となっている。今回は3.5mm3極プラグと2.5mm4極プラグの2種類が展示されていたが、4.4mm5極プラグなども検討中とのことだ。また、同じアユート取り扱うAstell&Kernのブースでは、JH AudioとのコラボしたユニバーサルIEM「Michelle」が展示されていた。3Dプリント技術を用いたシェルが使われており、これまのでのTHE SIRENシリーズに比べて非常にコンパクトに仕上がっているのが大きな特徴となっている。

DITAブランドのフラッグシップモデル「DREAM」 プラグ部分を交換できるのも大きな特徴だ

HIFIMANは、真空管アンプとのセットになった静電型の新フラッグシップヘッドホン「SHANGRI-LA(シャングリ・ラ)」を展示していた。米国で5万ドル前後での販売を予定しているという超弩級の製品ながら、試聴用のデモ音源にアニソンが非常に多かったのは面白かった。

予価5万ドルという超弩級のヘッドホン「SHANGRI-LA(シャングリ・ラ)」

このほかにも、ULTRASONEの創立25周年を記念した全世界250台限定モデル「Jubilee 25 Edition」をはじめ、Westone史上最多となる8基ものBAドライバーを搭載するインイヤーモニター「W80」、デノンのフラッグシップヘッドホン「AH-D7200」、MrSpeakersの平面磁界駆動ヘッドホンのフラッグシップモデル「ETHER Flow」シリーズなど、ヘッドホン祭で初お披露目となったハイエンドヘッドホン・イヤホンが多数展示されていた。

ULTRASONEの創立25周年を記念した全世界250台限定モデル「Jubilee 25 Edition」 デノンのフラッグシップヘッドホン「AH-D7200」 デノンブースでは、「AH-D7200」の分解模型も展示されていた

ヘッドホン祭らしい変わり種製品も多かった!

ヘッドホン・イヤホンの祭典らしく、会場にはヘッドフォン祭らしい面白い製品も数多く展示されていた。ここでは、イベント会場で見つけた変わり種製品をいくつか紹介しよう。

まずFitEarブースで見つけたのが、カスタムインイヤーモニター「FitEar TITAN」。金属積層造形(金属3Dプリンター)によるチタン製カスタムシェルを採用した世界初のカスタムIEMというかなりチャレンジングな製品となっている。加工の難しい金属シェルのため、樹脂シェルで行うようなリフィットができないなど、まさにヘッドフォン祭らしい玄人向き製品といえるだろう。

チタン製カスタムシェルを採用した「FitEar TITAN」

オーディオ用ケーブルやオーディオ機器を多数手がけるORBブース見つけたのは、ポータブルアンプ「JADE next Ultimate bi power」。2台1組でヘッドホンをドライブするという製品で、接続ケーブルが特殊になっているため、受注後に希望に沿ったケーブルを作製してから発送するということ。こちらもなかなかの通好みな製品といえるだろう。

ポータブルするのに躊躇しそうなORBの「JADE next Ultimate bi power」

ケーブル周りでは、カスタムIEMを手掛けるくみたて工房ブースで、4.4mm5極プラグを採用したバランスケーブルの試作品が展示されていた。4.4mm5極バランスについては、ソニーのハイエンドウォークマンで採用されて話題となっているが、現時点ではソニー製品に対応したリケーブルしか発売されていないので、発売されれば大きな注目を集めそうだ。

くみたて工房が参考展示していた4.4mm5極プラグを採用するバランスケーブルの試作品

最後に変わり種製品というわけではないが、今回のヘッドホン祭では、デノンのヘッドホン発売50周年を記念して発表されたアストロガールズだけでなく、JVCやHiFiMANなど、キャラクターデザインをプロモーションに使っているメーカーが非常に多かったのが印象的だった。

beyerdynamicのブースの様子 JVCブースの奥にひっそりと展示されていたWOODシリーズの立て看板
遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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2017.5.27 更新
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