レビュー
縦書き・横書き対応の国語モデルと英和モデルを用意

なぞって2秒で意味がわかる! シャープのペン型スキャナー辞書「ナゾル」を試した

シャープは2016年11月9日、ペン型の電子辞書「ナゾル」を12月8日に発売すると発表した。ペンの先端がスキャナーになっており、わからない言葉を“なぞる”だけですぐに意味を調べられる。国語モデル「BN-NZ1J」と英和モデル「BN-NZ1E」の2モデルを用意。価格はオープンで、予想実売価格は13,000円前後の見込み。発表されたばかりのナゾルを早速試してみた。

なぞって言葉の意味を調べられるナゾル。写真は英和モデル。予想実売価格は13,000円前後

なぞって言葉の意味を調べられるナゾル。写真は英和モデル。予想実売価格は13,000円前後

「いますぐ知りたい」に2秒でこたえるペン型スキャナー辞書

ナゾルは、わからない言葉をなぞるだけで、その意味を調べられるペン型の電子辞書。ペンの先端がスキャナーになっており、文字を読み取り、3行表示の2.6型モノクロ液晶に意味が表示される。操作は本体スイッチを押して、紙面をなぞるだけ。同社では2秒で意味がわかるとしている。紙の辞書で調べたり、スマートフォンやパソコンで検索したりするよりも早く意味を調べられるのが最大の売りだ。

本体サイズは約158(幅)×36(奥行)×21(厚さ)mm、重量は約86g(電池含む)。読み取り可能な文字の大きさは約6(約2.1mm大)〜22(約7.8mm大)ポイントで、注釈の小さな文字から見出しの大きな文字まで読み取れる。電源は単4形アルカリ乾電池(またはニッケル・水素充電池)2本を使用。使用時間は約30日間。

搭載辞書は、国語モデルが「スーパー大辞林3.0(2016年1月改訂版)」で、約26万5000項目を収録する。国語モデルは、縦書きと横書きに対応。英和モデルは「グランドコンサイス英和辞典」で、約36万項目を収録する。現時点で辞書のアップデートの予定はないという。

上が日本語モデルのBN-NZ1J、下が英語モデルのBN-NZ1E。先端部分と十字ボタンの色が異なる

上が日本語モデルのBN-NZ1J、下が英語モデルのBN-NZ1E。先端部分と十字ボタンの色が異なる

紙に先端部分を押し付けてなぞると、上部の2.6型モノクロ液晶に文字が表示される

紙に先端部分を押し付けてなぞると、上部の2.6型モノクロ液晶に文字が表示される

使ってみると確かに便利だが、慣れは必要

ナゾルを実際に使ってみた。先端のスキャナー部分のキャップを外し、反対側に取り付けて使う準備は完了。電源ボタンを兼ねている読み取りボタンを押すと、スキャナー部分が黄色く光り、これで文字を読み取れる状態だ。

まずは同梱されている「使いかたガイド」にある練習用の文字を読み取ってみた。紙にナゾルの先端を押しつけて、まっすぐになぞる。先端部分は紙に押し付けやすいように斜めになっており、ペンで線を引くように自然になぞれる。さっといくと思いきや、最初の文字(1文字目)が上手く読み取れない。1文字目をしっかり読み取れるように、余裕を持って文字の少し前から読み取るのがポイントだ。また、なぞるスピードが速すぎても、遅すぎても上手くいかない。読み取りスピードに関しては、モノクロ液晶に「遅い」「速い」「○秒」などと表示されるので、これを見ながら調整するとよさそうだ。あとは、先端部分をよく見るとガイドがあり、これを目印にして、まっすぐになぞると上手くいくケースが多かった。

ペンの先端の読み取り部分。ガイドがあり、これ目印にしてまっすぐなぞると上手く読み取れる

ペンの先端の読み取り部分。ガイドがあり、これ目印にしてまっすぐなぞると上手く読み取れる

短い時間しか試せていないので、読み取り精度について判断はしにくいが、白背景の黒文字というベーシックなものについては、一発で上手く読み取れなくても、何度か試せば確実に読み取れた。ただし、極端に小さな文字や行間の詰まった文字だと上手く読み取るのは難しい。また、雑誌などでよくある、写真の上の文字も読み取りにくかった。

3行表示のモノクロ液晶は、十字キーの下を押すとスクロールする仕組み。3行だけと思うかもしれないが、言葉の意味を知る分には困らない。「国語」という文字の「国」だけの意味を知りたい場合は、十字キーを左右に動かせばいい。行をまたいでいる場合は、読み取る前に十字キーの右を押すと、「行またぎ読み取り」のモードに切り替わる。「メニュー」からは、調べた文字の履歴の確認が可能。利き腕の選択もできる。

英語モデル。複数の文字を読み取ってから、調べたい意味を選択するという使い方が現実的。単語をピンポイントで読み取るのは難しい

「利き腕設定」を左に設定すると、画面の表示が反転する

「利き腕設定」を左に設定すると、画面の表示が反転する

日本語モデルは縦書きにも対応。読み取る前に十字キーの上を押すと切り替わる

日本語モデルは縦書きにも対応。読み取る前に十字キーの上を押すと切り替わる

専門機ならではの利便性を追求

スマートフォンを使えば、いつでもどこでも言葉の意味を調べられるが、ナゾルは専門機ならではの利便性を追求し、知りたいときにすぐに言葉の意味を調べられるのがポイントだ。英語の契約書や資料を読む機会の多いビジネスパーソンや、多読学習で英語を勉強している人なら、いちいちスマートフォンや分厚い辞書で単語の意味を調べるのが面倒で、読み飛ばすと知らない単語の意味が気になって読み進められないという経験があるかもしれない。そんな場合に、手元にナゾルがあれば、すぐに意味を調べられて、作業や読書に集中できる。

ナゾルは、ありそうでなかったペン型の電子辞書だ。上手に使いこなすには慣れが必要かもしれないが、知りたい言葉の意味をすぐに調べられるのは非常に便利だった。こういうものが欲しかった、という人は少なからずいるのではないだろうか。新しいスタイルの電子辞書としてナゾルに注目したい。

「NAZORU」という文字を読み取ると、「シャープのペン型スキャナー辞書の愛称。言葉をなぞるだ……」という説明が表示される

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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