アンダー5千円の高コスパイヤホンにニューカマー!

e☆イヤホンからセラミック素材をツイーターに使用したハイレゾ対応イヤホン「碧(SORA)」が登場!

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昨今のハイレゾブームを背景に、イヤホンのクオリティはここ数年でグッとレベルアップした。安かろう悪かろうはもはや昔の話で、最近では5,000円以下でもハイレゾ対応でハイクオリティな音を楽しめる高コスパなイヤホンが多数登場してきている。そんな大注目の価格帯に、ヘッドホン・イヤホンの専門店e☆イヤホンから、また新たな製品が登場した。オーディオブランド「intime(アンティーム)」のハイレゾ対応イヤホン「碧(SORA)」だ。e☆イヤホン独占販売となっており、発売は2017年1月上旬を予定しているという。価格は4,830円だ。さっそく実機を試聴する機会を得たので、新製品の特徴をさっそくレポートしよう。

直径10mm径のダイナミック型ウーファーと、セラミック振動板採用のツイーターユニットを組み合わせたハイブリッド構造を採用

今回発表された碧(SORA)は、群馬県高崎市でセラミックデバイスの開発を手掛けるオーツェイドが新たに立ち上げたintimeブランドから登場するハイレゾ対応のイヤホンだ。製品名の通り、“碧い空のように広がりのある自然でクリアな音を創造すること”をコンセプトに開発したという。

開発コンセプト通り、碧い空をデザインした碧(SORA)のパッケージ。左上には、ハイレゾロゴもしっかりとプリントされている

今となってはハイレゾ対応で5,000円以下のイヤホンはそれほど珍しくないが、碧(SORA)がそういった製品の中でも非常に面白い点がある。それは、直径10mm径のダイナミック型ウーファーユニットと、セラミック素材を振動板に使用したツイーターユニットを組み合わせたハイブリッド構造のドライバーユニットを採用していることだ。

セラミック素材を振動板に使用したツイーターユニットには、「VST(Vertical Support Tweeter)」と呼ばれる独自の特許技術が導入されている。セラミックを用いた振動板は、非常に尖鋭的な周波数特性を持っており、そのサウンドは一般的に耳に刺さる耳障りな音が多い。VSTでは、こういった弱点を克服すべく、外周部に垂直方向に支持するNi合金の振動板を用いることで、耳に刺さる高音を徹底的に抑制しかつ超高域までクリアな音を再生することに成功。このVSTと独自開発のウーファーユニットを同軸に配置することで、広帯域に渡りフラットでバランスの取れた音を実現したということだ。

碧(SORA)の分解図。VST(ツイーター)は、ダイナミック型ウーファーユニットの前面に配置。ドーナツ型のセラミックエレメントの穴の大きさを調整することで、ウーファーユニットとの特性バランスを調整しているという

さらに、低価格帯の製品ながら真鍮(しんちゅう)筺体を採用しているのもポイントだ。剛性にすぐれた真鍮を筺体全てに用いることで、セラミックのもつ粗悪な振動を抑制し、よりまろやかな高域特性に仕上げるという。また、フランス語で“相棒”を意味するintimeというブランド名の通り、相棒として長期間使ってもらえるように、筺体に防サビ用のニッケルメッキを施し、さらにその上にスクラッチなどの傷が付きにくい硬質クロムメッキを施すなど、外装部分にもかなりこだわっている。

真鍮筺体は、ニッケルメッキや硬質クロムメッキを施すことで耐久性を向上させている

真鍮筺体は、ニッケルメッキや硬質クロムメッキを施すことで耐久性を向上させている

ちなみに、ケーブルはリケーブルには対応していないが、ケーブル素材には4芯の無酸素銅を使用している。ケーブル超は約1.2mで、プラグ部はL字の3.5mmステレオミニタイプ。パッケージには、本革製のコードリールも付属する。このほかの主な仕様は、再生周波数特性が10Hz〜40kHz、感度が98dB以上、インピーダンスが22Ωだ。

ケーブルには4芯の無酸素銅を使用。長さは約1.2mだ

ケーブルには4芯の無酸素銅を使用。長さは約1.2mだ

ケーブルをまとめるのに便利な本革製のコードリールも付属する

ケーブルをまとめるのに便利な本革製のコードリールも付属する

さっそく聴いてみた

というわけで、さっそく製品を試してみた。なお、今回は箱出し状態でエージングなしの状態の製品と「AK70」と組み合わせ、ハイレゾ音源を中心に試聴した。

音質紹介に移る前にまずは装着感から。真鍮筺体ということで装着感が気になるところだが、実際に手に持ってみると若干重さを感じるものの、筺体自体が非常にコンパクトにまとまっているため、付け心地はかなり良好。標準添付のイヤーピースはシリコンタイプのみだが、耳への収まりがいいため、筺体の重さで耳から落ちるといったことはなさそうだ。また、真鍮製の気密性の高い筺体も相まってか、恐ろしいほどに遮音性が高いのもポイント。冬場のこの時期だと装着時に耳が一瞬ヒヤッとしてしまうのが難点だが、なかなかの装着感といっていいだろう。

筺体が比較的コンパクトにまとまっているので、耳にスッポリと収まる。装着感はなかなか良好だ

筺体が比較的コンパクトにまとまっているので、耳にスッポリと収まる。装着感はなかなか良好だ

肝心の音質だが、セラミックのツイーターと真鍮筺体というイメージから、金属質な堅くキンキンとしたサウンドになるのではないかと想像していたが、実際のサウンドを聴いてみて驚いた。中高域を中心に高い解像度を保ちつつ、高域のエッジ部分は適度にほぐれ、長時間聴いていても聴き疲れしにくい絶妙なサウンドチューニングに仕上がっていた。金属的な響きを若干残しつつ、スッと消えるシンバルの抑揚表現などは、かなり気持ちいい。いっぽう、低域についても、中高域に比べると解像度は控えめな印象だが、出るところはしかっり出ており、このあたりは気密性の高い筺体が寄与しているのだろう。全体的なバランスは非常によく、コストパフォーマンスはかなりよさそう。5,000円以下の価格帯でこのレベルの製品が出てきたことは素直に歓迎したいところだ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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2017.3.23 更新
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