Victorブランドが国内で復活!

JVCケンウッド、ヘッドホンでも自然な音場を再現する「EXOFIELD」技術を発表!

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JVCケンウッドは、現在展開している「JVC」と「KENWOOD」の2ブランドに加えて、「Victor」ブランドを復活させると発表した。日本国内では今後3ブランドでの製品展開となり、Victorブランドでは主にJVCとKENWOODのどちらにもあてはまらない、「音と映像」の独創的な製品を中心に出していくという。

Victorブランドが復活、記念モデルも発売

JVCケンウッドは2016年10月に5周年を迎えた。ケンウッド創立70周年の年であり、今年は旧日本ビクター創立90周年の節目に当たる。その記念すべき年の新たな取り組みとして発表されたのが、「Victor」ブランドの復活だ。同社はVictorを“時代を作る”ブランドとして再定義しており、「Victorが90年にわたり実現してきた、音と映像の革新。時代が変わっても、その歴史がとまることはありません。革新の歴史に誇りを持ち、音と映像の世界において、多彩なアプローチで探究を続ける」としている。また、各ブランドからJVCケンウッド合併5周年を記念した製品も発売予定とのことだ。

新たに復活するVictorブランドから登場するのが、ヘッドホン再生でも自然な音場を再現する技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載した製品だ。

日本国内では今後、「JVC」「KENWOOD」「Victor」の3つのプロダクトブランドで展開していく

日本国内では今後、「JVC」「KENWOOD」「Victor」の3つのプロダクトブランドで展開していく

自然な音場を実現する新開発の頭外定位技術「EXOFIELD」

ヘッドホン再生で気になることと言えば、音が頭の中で鳴っているような不思議な感覚があること。「EXOFIELD」は、その感覚「頭内定位」を解消し、ヘッドホンでもスピーカーで聴いているような自然な音場を再現するための技術だ。

これまでもスピーカーで聴くような自然な音場をヘッドホンでも再現する頭外定位技術自体はあった。「頭部伝達関数」と言われる耳や頭の形などによって生じる音の変化を画一的に演算で求めて処理を行う方法だ。ただ、これも耳や頭の形は個々で異なるため、最適な効果を得るのは難しかった。

そこで「EXOFIELD」では、耳に装着できるマイク「耳内音響マイクシステム」を使って音場特性を測定。個人差のある頭部や耳の形状に加えて、外耳道の状態もふまえて、音場特性を正確に解析できるようにした。測定はリスニングルームに設置したスピーカーからテスト音を再生することにより行い、使用する再生スピーカーやリスニングルームの音響特性をも加えて、最適化させている。これにより、頭外定位が出にくい開放型のヘッドホンでも十分な効果が得られるとしている。

個人特性の測定には、独自開発したMEMSマイクを使用した「耳内音響マイクシステム」を用いる。超小型のマイクを外耳道の空間に浮かせて配置することで、精度の高い測定を可能にしている

測定は試聴室で行う。大きな流れとしては、耳内音響マイクシステムを耳に装着し、次にスピーカー特性の測定を行い、最後にヘッドホン特性を計測する。なお、この測定にはスタジオ相当の防音のオーディオルームなどが必要。現時点では同社のスタジオのみだが、今後は提携先なども考えているという

測定したデータをもとに、スピーカーでの再生音場を生成。ヘッドホン特性を打ち消すフィルターを用意しヘッドホン再生音場をキャンセルさせることで、スピーカーの音場を再現する

なお、同技術は、スマートフォンアプリなどへの実装も可能とされており、個人特性情報をインストールすることで、場所を問わず最適な頭外定位音場を楽しめるとのこと。同社のスタッフによれば、既存のヘッドホンでも対応可能ということだ(ただヘッドホンの性能によって再生音のクオリティは異なる)。この技術は、ハイレゾ音源やマルチチャンネル音源などもにも応用でき、ホームシアターやVRをはじめとする立体音場のヘッドホン再生にも適用できるとされている。

この技術を用いた具体的な製品は明かされていないが、早ければ5月11日に詳細を発表するとしており、5月13日から開催されるオーディオホームシアター展「OTOTEN」には実機の展示も予定しているという。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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2017.10.11 更新
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