ワンステップ上の「instaxgram」が撮れるデジタルチェキを試用レビュー!

絶対失敗しない最新チェキ「instax SQUARE SQ10」で誰もがアーティストに!

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2017年5月19日、富士フイルムが、インスタントカメラの代名詞“チェキ”シリーズの最新モデル「instax SQUARE SQ10」(以下、SQ10)を発売した。

新しい1:1の正方形フィルム「instax SQUARE Film」にプリントできる「SQ10」。シャッターボタンは本体正面左右に2つ搭載され、あらゆるカメラの構え方に対応する

「SQ10」は、同シリーズで初めてデジタルイメージセンサーとデジタル画像処理技術を搭載し、写真画質の向上とプリント出力前の画像編集・加工を実現したモデル。要は、“デジタルカメラのように使えるチェキ”なのだ。ここでは、そんな新型チェキの実力をチェックする。

チェキらしい風合いの写真が“完璧”に作れる!

チェキは、撮ったその場で独特な風合いの写真がプリントできるインスタントカメラとして若者層に人気がある。しかし、従来のチェキはのぞき穴式の光学ファインダーを採用するため、ファインダーで見えた像と実際に撮影した写真にフレーミングのズレが生じることも。また、実際印刷するまで写真の仕上がりがわからず、“失敗作”も少なくなかった……。

「SQ10」は、それらの問題をすべて解決している。背面には約46万画素の3.0型TFTカラー液晶モニターを搭載し、仕上がり具合の事前確認が可能。そして一番の魅力が、気に入った写真だけを好きなタイミングでプリントできること。同じ写真を2枚以上プリントできるのもうれしい。つまり、失敗作でフィルムを無駄にすることがほとんどなくなったわけだ。

ちなみに、「SQ10」は、従来のチェキのように1枚撮影するたびに即プリントする「AUTO」と、好きな写真を自由にプリントできる「MANUAL」の2モードから選べる。

背面にカラー液晶モニターを搭載。デジカメのモニターのようにフレーミングを確認できる。操作は、背面下部にあるダイヤルで行う。画面のタッチ操作は不可

撮った画像は、microSDメモリーカード内にJPEG形式で保存される。カードを入れていない場合は本体内蔵メモリーに約50枚まで保存可能。撮影画像のサムネイルは、1、4、9枚の3パターンで表示できる

「SQ10」は、デジタルイメージセンサー(1/4型CMOSセンサー)とデジタル画像処理技術を同シリーズで初めて搭載。自動露出調整や人物検出、オートフォーカス機能を備え、暗い場所での明暗調整や10cmまでの近距離撮影などが行える。

シングルオートフォーカス(緑色の枠)を採用。レンズは、35mm判換算で28.5mm相当/F2.4の単焦点レンズを搭載し、やや広角寄りだ

撮影可能距離は10cm〜∞。近距離撮影でも上の写真のようにピントがしっかり合い、花びらの1枚1枚までくっきり写せる。ちなみに撮影時のズーム機能はないので、被写体に近寄って撮る必要があるが、撮影後にトリミングは可能

既存の「instax mini 90 ネオクラシック」などの一部のチェキには、マクロモードなどの撮影モードが用意されていた。「SQ10」もデジタル化の魅力を存分に発揮し、あらゆる写真が撮れるようになっている。まず通常の撮影においては、フィルター選び/ビネット調整/明るさ調整が可能で、撮影前と後、両方でそれらの編集・加工が行える。

フィルターは10種類から選択可能。彩度を上げて全体の色味を強調したり、彩度を落として黄色味を強調しレトロな写真の雰囲気を演出したりできる

写真の周囲の光量が落とせるビネット調整機能は19段階。視線を写真の中心に集中させて、被写体を強調させられるため、ポートレートなどの撮影に最適だ。写真ではわかりづらいが、この画像は4隅がほんのり暗くなっている

写真の明るさは、10段階から選べる

写真の露出は、19段階から選べる

アーティスティックな写真も“失敗なし”に作れる!

「SQ10」のフィルムは、若い世代から写真愛好家まで幅広い層に親しまれているスクエアフォーマットの新フィルム「instax SQUARE Film」(印刷画面サイズ62×62mm)を採用。1対1のアスペクト比は芸術的な写真表現に効果的とされており、「SQ10」はそんなフィルムと相性がよい撮影モードを搭載する。それが「バルブモード」と「二重露光モード」だ。

「バルブモード」は、シャッターを最長10秒まで開き、美しい夜景や光跡を撮影できるモード。ノンフラッシュの室内撮影にも向いている。

夜8時、街灯1つの暗い公園で、シャッターを2秒間開いて撮影。モニターの画像でははっきり写っていた手前の滑り台が潰れているので、もう少し画像を明るくしてからプリントしたほうがよかったかもしれない。しかし、高層マンションの部屋の明かりは、1つひとつがあまり潰れずにクリアに写し出されている

上の写真と同じく夜8時に大通りで、シャッターを1秒開いて走行中のクルマの光跡を撮影。底面に三脚穴が付いているので、手ブレしないように三脚を使用した

「二重露光モード」は、シャッターを2回押すことで1枚のフィルムに2つの画像を重ねることができるモード。ユーザーのアイデア次第でクリエイティブな写真が撮影できる。

1回目のシャッターでは、フレーム右側に被写体の同僚を立たせて撮影。そのまま本体は動かさず、同僚に左側に移動してもらい、2回目のシャッターを切ってみた。同じ人が1枚の写真に納まった不思議な1枚が撮れた

1回目のシャッターで斜めに撮った街並みが、2回目のシャッターでは対角線上の逆側の角に来るように本体を360°回転させて撮影。シャッターボタンが2つあるので持ち方を臨機応変に変えやすかった。撮影後はモノクロフィルターをセレクトし、ビネットを効かせたことで、グッと締まった写真に仕上がった

この2モードは、前述の「instax mini 90 ネオクラシック」にも搭載されていたが、仕上がりが確認できないため上手に撮影するのが難しかった。その点、「SQ10」は写真のデキに納得がいくまで撮影が可能だ。

ちなみに、撮影した写真のサムネイルも印刷可能。表示枚数は4枚か9枚から選べる。

撮り溜めた写真をサムネイル表示。それをそのままプリントできる。これはこれでオシャレ!

撮り溜めた写真をサムネイル表示。それをそのままプリントできる。これはこれでオシャレ!

まとめ

「SQ10」を実際に使ってみて、やはり仕上がりを事前に確認できることで、チェキが効率的に楽しめると感じた。特に、同機の専用フィルムは1枚120円前後(10枚1セットで1,200円前後)と少々値が張るため、失敗が少ないのはうれしい限り。本体の市場想定価格が28,428円とチェキにしては高額なモデルとなるが、従来品と比べてフィルム代が安く上がると考えればコストパフォーマンスは結果的によいのではないだろうか。

また、ほかのカメラで撮影し、microSDメモリーカードに保存したデータ(JPEG形式の場合)も、そのカードを本体に挿せばチェキ写真として印刷可能。Wi-Fi経由で画像データをプリントできる16,000円前後の「スマホdeチェキ instax SHARE SP-2」と同じような機能を持っていると考えると、さらにお得感が増す。ちなみに、「SQ10」にはWi-Fi通信機能が搭載されていないため、スマホの写真はmicroSDメモリーカードで「SQ10」に移す必要がある。

ひとつ気になる点をあげるとすれば、本体のデザインとサイズだろう。デザインはオシャレでカラフルな既存製品と比べると無骨すぎる。本体サイズも約119(幅)×47(奥行)×127(高さ)mmで約450gと大きめ。フィルムの印刷面が既存製品の25%も大きくなり、写真の迫力は増したものの、チェキ好きの若い世代がこれらをどう評価するかが気になるところだ。

チェキのブランド名「instax」とSNSアプリ「Instagram」を掛け合わせた造語「instaxgram(インスタックスグラム)」というのがある。これは、上の写真のように、チェキ写真をからませた画像を「Instagram」にアップすることを指し、「#instaxgram」で検索すればたくさんの作品が見られる。何度も撮り直せる「SQ10」は、そんな作品作りにピッタリだ

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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2017.8.18 更新
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