モノ系ライターのナックル末吉です。皆さんは「スタビライザー」もしくは「ジンバル」というカメラ用アクセサリーをご存じでしょうか。
単に「スタビライザー」といえば、船舶や自動車などで船体や車体のバランスを保つ機構として知られています。
しかし、今回ご紹介する「2軸電子制御カメラスタビライザー」はその名のとおり、スマホのカメラ用のアクセサリーです。「ジンバル」と呼ばれることもあります。どういうものなのかは実際に製品を見ていただくことにします。
では製品を見ていきましょう。なぜこの製品が「入門用」なのかは後ほど説明します。ここでは製品がどのようなものかを理解していただければOKです。
パッケージです。ゴールドの製品が印刷されていますが、実際に入っているのは黒でした
内包物は左から、充電用電池ボックス、充電ケーブル、スタビライザー本体です。このほかに充電池と日本語説明書も付属します
付属の電池ケースにUSBケーブルを接続して電池を充電します
本体です。手前がグリップ、上についてるのがスマホを搭載するホルダーになります
グリップ部の表にはモードボタンとチルトボタンがあります
グリップ部背面には電源ボタン
さらに電池を入れるボックスがあります
ホルダー部分の背面にあるクリップを開いてスマホをセットします
iPhone 6s Plusをセットしてみました。事前の準備として調節ツマミやiPhone自体を左右にずらして、左右のバランスが保たれるように調節しておきます
電子制御により「スマホの向き」を保ってくれる使い方は簡単で、電源ボタンを入れたらモードとチルト角を選ぶだけ。スタビライザーやモード、チルトについて簡単に説明します。
スタビライザーというのは、カメラやスマホの「向き」を一定方向に保つ機器です。人間に例えるなら、体が寝ていようが横を向こうが、首の関節が動作して顔が一定方向を向きっぱなしにするという表現がわかりやすいと思います。
スタビライザーには「軸」というものが存在し、軸が多いほど多くの角度に対応し、カメラが正面を向く精度が高まります。
今回ご紹介するスタビライザーは「2軸」なので、人間でいえば上を見上げる、うつむくで1軸、首をかしげるでもう1軸。都合2方向の動きを吸収して、スマホの向きを一定方向に保つ動作をするものです。
本モデルには2つのモードが搭載されています
・ロールフォローモード
上下の動きは吸収するが、左右の傾き(首をかしげる方向)は吸収しないモード
・ロックモード
上下の動き、左右の傾きともに吸収するモード
チルト調節機能は、上下(上を向くかうなずくか)の角度を決めるボタンで、一度固定すればその方向を保ちます。
電子制御により水平を保とうとします
ロックモードの動作
ロックモードの動作を横からみました
iPhone6s Plusのカメラにてロックモードで撮影
今回の2軸スタビライザーですが入門用ということもあってお値段も安め。スタビライザーを初めて使う人で、「どんなものだろう?」という人には適しています。
ただ、本格的に安定した映像を撮影したいのであれば3軸以上がおすすめです。3軸スタビライザーは、2軸の上下と左右の傾きに加え、左右の動きも吸収するので、さらに安定します。
YoutubeやSNSで動きの激しいアクティビティー動画や屋外での実況などを撮影している人は、各種スタビライザーの導入を検討してみることをおすすめします。