バレットタイム撮影やリトルプラネット撮影が楽しすぎる!

「マトリックス」風360°動画が撮れる「Insta360 ONE」

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全天球360°の写真や動画が撮影できるカメラ「Insta360 ONE」(ハコスコ)が話題だ。わずか82gの小型・軽量ボディながら、最大7K(6912×3456/2400万画素)の静止画や、4K(3840×1920/30fps)の動画が撮影でき、人気の360°カメラ「RICOH THETA(リコー・シータ)」シリーズのライバル機と世間では言われている。

レンズは前部と後部にひとつずつ搭載されており、どちらもF値は2.2で画角は210°。動画撮影は最大連続70分間可能で、ストレージは最大128GBのmicroSDカードに対応する

カメラ単体での撮影に加え、iPhone/iPadに直挿しするLightning接続や、Bluetooth接続によるリモートコントロール撮影が可能。なお、対応する機種はiOS端末(iOS9.0以降)のみ

カメラ単体撮影は、本体上部にある電源ボタンひとつですべてをまかなう。1回押すと静止画撮影、2回連続で押すと録画スタート、3回連続で押すと設定モードでの撮影が行える

「Insta360 ONE」の本体サイズは、96(幅)×36.5(奥行)×25(高さ)mmで、重量は82g。価格.com最安価格は41,607円(2017年10月10日時点)だ。

そんな「Insta360 ONE」の最大の特徴は、120fpsのスローモーション撮影を使った「バレットタイム撮影」ができることだ。

「バレットタイム」はもともと映画の特撮技術(SFX)のひとつ。被写体の周囲にカメラをたくさん並べて同時に撮影することで、被写体が静止あるいはスローモーションで動く中、カメラアングルが動く映像が撮れる技術だ。これを有名にした映画が1999年公開の「マトリックス」。キアヌ・リーヴス演じる主人公ネオがのけぞりながら弾丸を避けるシーンは、当時話題になった。そんなSFX的動画を「Insta360 ONE」は1台で実現するというわけだ。

本稿では、その「バレットタイム撮影」機能を中心に、同機の魅力に迫る。

「バレットタイム撮影」にチャレンジ!

「Insta360 ONE」は、2048×512/120fpsのスローモーション撮影機能と6軸手振れ補正機能を搭載しており、「バレットタイム撮影」による動画を本体とスマホだけで製作できる。

カメラの操作は、まずiPhoneに本機を接続し、前述の「3回クリック設定」で「バレットタイム」を選択。あとは、本機をiPhoneから外して、電源ボタンを3回連続クリックすれば撮影スタートだ

「バレットタイム撮影」は、釣り糸のようなヒモをくくりつけた付属の金属製マウントを本体に取り付けて行う。撮影者(被写体となる人)はヒモの先端を持って頭の上で回すことで、自分にレンズを向けたまま、カメラが周囲を回っているような映像が撮影できる

早速、「バレットタイム撮影」を試してみた。撮影方法は簡単で、ヒモを持って本体が地面と水平になるように何度も回すだけ。1秒間に1周するように回すことが推奨されている。せっかくなので、他の人にクラッカーや風船、スーパーボールなど、動きがあるものを周囲で使ってもらった。

風船やクラッカーの中身、スーパーボールなどが空中でゆっくり飛んでいくような不思議な映像が撮影できた。中心で手をあげている筆者がカメラを振り回しているが、持っているヒモが見えないように自動的に処理されているのがすごい。

この動画は、昼の12時に撮影したが、曇り空の下であったため、少し暗めになってしまった。そこで、少し明るくするためにアプリ上で数種類あるフィルターの中から「Rise」を選択。なお、カメラの回転スピードは、アプリで自由に編集できた。

フィルターをかける前のキャプチャー写真。少し暗い

フィルターをかける前のキャプチャー写真。少し暗い

フィルターは10種類、再生スピードは4倍、2倍、1倍、2分の1倍速の4種類から選べ、映像のトリミングも可能。しかし、映像の明るさを変える機能はない

「バレットタイム撮影」は、太陽が出ている晴れた日の昼間に行うのがベスト。曇り空の下や室内では、明るい映像は撮影できないので注意が必要だ。

後日、昼間の晴天下で撮影した映像がこちら。だいぶ明るい映像が撮れた。「バレットタイム撮影」を屋外で行う場合、明るさは天候に大いに左右されるようだ。

タイムラプスなどほかにも多彩な撮影モードを搭載

「Insta360 ONE」は、「バレットタイム撮影」以外にも、多彩な撮影モードを用意する。以下、ザッと紹介しよう。

セルフタイマー撮影
3/5/10秒から選べるセルフタイマー。本体をiPhoneに接続した状態でも、本体単体でも撮影できる。

「Insta360 ONE」には、収納用保護ケースが付属。ケースの裏側に本体を挿せば、一脚として使用でき、セルフタイマー撮影のときに便利だ。ちなみに、本体のネジ穴は自撮り棒やカメラの三脚にも対応

下記の写真は、セルフタイマー撮影で撮った写真。撮影者がいない不思議な写真が撮影できる。

360°写真や動画は、2つのカメラで撮影したものを合成するため、カメラがあった個所はどうしても画像が乱れる。「Insta360 ONE」では、カメラや撮影者の手があった個所にロゴやイラストを入れて、その乱れをある程度隠せるのがうれしい

【セルフタイマー撮影で撮影した360°写真はこちら】

リトルプラネット
360°で撮った写真や動画を、視点を変えて地球儀のような球体にすることができる。

前述の「セルフタイマー撮影」で撮った写真をリトルプラネットにした画像

前述の「セルフタイマー撮影」で撮った写真をリトルプラネットにした画像

「Insta360 ONE」の専用アプリでは、編集機能も充実している。

撮影した360°動画の編集画面。視点を変えたり、音楽を付与したりできる。「SmartTrack」機能では、映像内の対象物をトラッキングするような視点の映像も作れる

実際に編集した映像がこちら。

【まとめ】「Insta360 ONE」はみんなで楽しむ360°カメラ

本機をレビューしていて感じたのは、普通のカメラでは撮れないユニークな撮影が、簡単な操作で行えるということ。360°動画や写真、さらにはバレットタイム撮影でさえ、数タッチの操作で行えるのがうれしい。本機を使えば、誰でも面白い映像や写真が撮れるはずだ。

とはいえ、今回のレビューを通して思ったのは、1人で360°撮影しても何も面白くないということ。個人差はあるとは思うが、友人や家族、恋人、会社の同僚など複数人で撮影するほうが、楽しいし面白いものが撮れると感じた。もちろん、ひとりでオシャレなアート作品を撮りたいユーザーの願いも、本機はことごとくかなえてくれるだろう。

気になった点をあげるとすれば、PC用の編集アプリの使いづらさだ。アプリは英語か中国語にしか対応しておらず、どこにも日本語による説明書きがないため、慣れるまで時間がかかる。日本語対応が待ち遠しい。

【本機で撮影した写真ギャラリー】

【360°で見るにはこちら】

【360°で見るにはこちら】

【360°で見るにはこちら】

【360°で見るにはこちら】

【360°で見るにはこちら】

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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2017.12.15 更新
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